ベタな旅行ガイドの法則

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ベタな国内旅行ガイドの法則[編集 | ソースを編集]

  1. 「るるぶ」と「まっぷる」が二大派閥。当然好みも二分される。
    • 老舗は「るるぶ」だが、ここにきて地図会社の強みを生かした「まっぷる」にシェアを奪われている。
    • 「まっぷる」に比べ、「るるぶ」の方が全体的に若者向けという感じがする。
    • 両者ともメジャー過ぎるので好きになれない、という人も存在する。
      • そんな人は成美堂出版辺りのガイドブックを好む。
    • 図書館に置かれているガイドブックは何故か「るるぶ」がメイン。
  2. 各県版では観光客が少なそうな市町村のマイナースポットもご丁寧に紹介されている。
    • 公園位しか紹介されていない市町村は「本当に何も無い市町村」だと思ってほぼ間違いない。
      • 書く事も特にないのか、「珍しい形をしたジャングルジムがある」等といったどうでも良い情報が掲載されている。
    • でも最近は各市町村を一つ一つ紹介、ということは無くなった。マイナー観光地しか無い市町村でもネットで情報を発信できるようになったというのが影響しているのかも。
  3. 巻頭にはご当地グルメの特集が組まれている。
    • 香川讃岐うどん巡りをしている人は高確率で「るるぶ」か「まっぷる」を持っている。
    • B級グルメブームになってから、そのテの名物が特集されているページが明らかに増えた。
  4. 広告だらけ。
    • 特に「るるぶ」の中央部は宿泊施設の広告で占められている。
    • ある意味ガイドブックは全て地域の広告といえなくもない。
  5. 載っている店は大抵観光客だらけ。
    • でお決まりの如く駐車しているのは8割が他県ナンバー。
    • でお決まりの如く食べた後の感想は「並んでまで…(以下省略)」。
    • 載っている店は他の会社のガイドブックにも大抵載っている。
    • 地元の人も知らない様な店に「地元で大人気」と書かれている。
      • 本当に「地元で大人気」の店に行きたいのなら、各地のタウン情報誌を読んだ方が良い。
    • 田舎の場合、そこしかお店がないから掲載されていることがある。
      • そしてそういう店は競争相手がないためボッタクリが横行。
      • おまけにサービスも悪い。
        • 注文してからご飯が出て来るまでに20分以上待たされたりする。
  6. 大都市の巻は観光ガイドというよりショッピングガイド。
    • 特に仙台東京名古屋大阪福岡はこの傾向が強い。
      • これらに共通するのは観光地というよりは商業都市としての色彩が強い街という点。
    • まっぷるの「ベストスポット」シリーズはまさにショッピングガイドそのもの。
    • 「東京」の内容は基本的にミーハー。何か施設が出来ると巻頭に「○○(施設名)徹底ガイド」が掲載されたりする。
      • 東京の施設はこれでもかという位マスコミが報道するので、わざわざ特集を組まなくても良い様な…。
        • そしてブームが過ぎると、その施設は全く掲載されなくなる。
        • 場合によっては街自体が掲載されなくなる様な事も。
          • 有明天王洲アイルなんかはその典型例。90年代中頃までは殆のガイドブックに「オシャレなベイサイドエリア」として掲載されていたが、今では掲載されているガイドブックの方が珍しい位になってしまった。
      • 秋葉原も一応掲載されてはいるが、秋葉原目当てで東京へ行く人は多分こんな本など読んでいない。
        • そういう人の為に「もえるるぶ」がある。
        • 秋葉原も今や世界的に有名な東京の名所の一つなので、載ってない方がおかしい。
    • 「大阪」の表紙は必ずグリコのネオンか通天閣、又はくいだおれ人形。
      • しかし内容は梅田難波のページ数が多い。道頓堀新世界のページ数は意外と少な目。
        • 在京マスコミとは違って、ちゃんと御堂筋中之島心斎橋なども取り上げてくれている。
        • しかし、実際観光客が中之島に行って何を観光するのだろうか?
          • 中央公会堂とか、適塾とか、北浜近辺のレトロなビルとか、意外と見所はありますよ。ステレオタイプなモノ(お笑い、ド派手、コテコテ等)を求めて大阪へ来る観光客には縁の無い所かもしれませんが。
        • それでもガイドブックに載っているような店に行くのはヨソ者が多い。地元の大阪人は本など見なくても安くて美味しい店をいくらでも知っているのでわざわざそんな店には行かない。
        • ところがそんな観光の為のガイドブックですら、昨今は在京メディアの影響で、梅田・難波の部分が激減し、殆どが道頓堀と新世界のページになってしまった…(特に「るるぶ」と「まっぷる」)。
          • もはやあれは「大阪」のガイドブックではない。「道頓堀・新世界」のガイドブックだ。
      • うちの家にある1990年発行の大阪のガイドブックは、表紙の写真がOBPになっている。昔の方が今程イメージに縛られていなかった…という事なのだろうか?
      • 近年になって「るるぶ」「まっぷる」ともに、梅田だけで1巻組むように。
      • 最近はUSJも必ずといっていいほど載っている。
  7. 「るるぶ」「まっぷる」以外のポケットガイドの場合、観光におけるマイナー県に割かれるページは少ない。
    • 北陸」の場合、半分以上は石川県。タイトルが「金沢・能登・北陸」になっているものすらある。
    • 四国」の場合、徳島のページ数は少ない。
      • これでもまだ増えた方。明石海峡大橋開通前は松山市のページ数よりも徳島県全体のページ数の方が少ない位だった。
      • るるぶ、まっぷる共に、現在でもガイドブック版では「徳島県」が一番ページ数が少ないらしい。
    • 近畿だと和歌山も少ない。
      • 最近では南紀白浜や熊野と同じ冊子になって、かなり見ごたえがある冊子になった。
      • 滋賀も極めて危うい。あっても「琵琶湖」となっていることが多い。
      • 滋賀も和歌山も本来は観光資源の宝庫で、レベルの高い見どころも多い。だがそれ以上に京都と奈良が有名なので、その影に隠れているだけ。
    • 九州」の場合は佐賀宮崎が犠牲になる。
      • 宮崎も昔は新婚旅行のメッカだったのに・・・。
      • 「南九州(鹿児島・宮崎)」といった具合に、鹿児島とセットで扱われる事も多い。
    • 中国地方」だと鳥取
  8. 首都圏ではさらに細かい、地域ガイドのようなものも出てくる。
    • 八王子相模原なんて誰が買うんだ?
      • 地元の人が買います。この手のは各地で急増殖中。
    • 内容は「雑誌版アド街ック天国」といったところ。
  9. 裏表紙は広告。
  10. 山と渓谷社のガイドブックはビックリする程地図が細かい。
    • 地図内にほぼ全ての店が記載されている。
  11. 最近、「地図で歩くガイドブック」というのが流行りつつある。
    • 京阪神エルマガジン社の「歩きたくなる○○地図本」シリーズがその始まりらしい。
  12. 東京のガイドブックには何の違和感も無く、東京ディズニーリゾートが掲載されている。
    • むしろ千葉のガイドブックに載っている方が違和感アリ…。
  13. 宿泊案内が高級ホテルばっかりで使い物にならない。
    • 東横インでも載せてくれた方が、正直ありがたい。
  14. 県民性ブームの影響からか、最近は県民性やご当地の習慣なども掲載されている。
    • 各地の方言も掲載されている。
  15. 意外と値段が高い。るるぶ・まっぷるで900円位、高いガイドブックになると1500円位するのもある。
    • ワンコインで買えるガイドブックもあるが、超有名な観光地しか載っていない。
  16. 京都」とタイトルが付いているものはほぼ100%が「京都市内」しか載ってない。載ってたところで宇治・長岡京くらいまで。
    • もちろん丹後地方(伊根・天橋立・舞鶴etc.)は兵庫北部と一緒に別扱いされている。この辺にも京都府における市内以外の影の薄さが…。
      • 京都市内と同じ本になったら、余計に丹後に割かれるページが減ってしまいそう。
      • 丹後は大抵「北近畿」のガイドブックに、兵庫北部とセットで掲載されている。
    • 京都の本がすごい勢いで乱立している。「歩く京都」「京都のきほん」「京都観光しよう」果ては「大切な人を案内する京都」…。
      • でかい本屋になると「京都コーナー」が独立コーナーとして存在していたりする。
  17. 埼玉では何故か某漫画の聖地巡礼が載っている。
  18. 旅行ガイドなのにもかかわらず、カバンに入りにくい大きな本が多い。
    • しかも結構重い。もうちょっと小型化、軽量化出来ないものなのだろうか…。
      • そういうニーズに応えた本もあるが、情報量が少なかったり、地図が小さかったりと問題があることがしばしば。

ベタな海外旅行ガイドの法則[編集 | ソースを編集]

  1. とにかく「地球の歩き方」がファーストブランド。
    • 採算が取れないようなマイナー国や取材の難しい地域のことも書いてるのは素直に凄いと思う。
    • 日本人をカモにしてる海外のそのテの人達には地球の歩き方が外観だけで判断できるらしい。
    • あまりにも日本人観光客の携帯率が高いため、載った宿がボッタクリ宿になってしまうことがある。
    • 地図が分かりづらいため「地球の迷い方」と揶揄されることもある。
    • そんな「地球の歩き方」は2020年、とうとう初の日本国内版「東京」を発行。
      • 第二弾は「多摩地区」でその後は各道府県版を順次出している。
      • 2022年には全都道府県を扱った「日本」も登場している。
  2. 世界的には「ロンリープラネット」が一番。
    • 日本人が見ると、写真などが少なく文字ばかりであることに抵抗感を抱くことも多い。しかし、情報量は日本のガイドブックとは比較にならない。
    • 昨今は日本語版も出てきたので、日本人でも通の中には好む人もいる。ただやたら厚く重い(辞書並み)ので、持ち運ぶには不便。
  3. 旅行目的ではなく、その国の基礎知識を蓄えるために純粋な読み物として読むのも面白い。
    • ただそれが目的の場合、図書館で借りるのでないと金が勿体無い。
    • 世界史の体系的な理解にも結構役立つ(体験談)。
  4. 全国の公立図書館が最大のお得意様。
    • 財政的に貧しい自治体の図書館だと10年前の版がいまだに現役で頑張っている。
      • もはやガイドブックでは無く、10年前のその国を知る為の歴史本と化している。
  5. その国の歴史を紹介するページは大抵左寄り。特に日本との関係になるとそれが顕著。
    • 右傾に書いて観光客が攻撃でも受けようものなら、非難が殺到するのは確実だから無理からぬ話。それでも、韓国のものでは「過去の悪いことを全て日本のせいにしようとしている節もある」などという記述を見たことがある。
  6. 成田関空のガイドが載っていることが多いが、果たして必要なんだろうか。
  7. 国内とは逆でポケットガイドよりも「るるぶ」「まっぷる」の方がマイナー地域のカバー率が低い。
    • るるぶもまっぷるも都市部やメジャースポットの情報ばっかりで、地方に行くのには全く使えない。
  8. 「治安のよい国とされている」と紹介されている国の治安は大抵悪い。
    • 「治安がよいとは言えない」と紹介されている国の治安は滅茶苦茶悪い。
      • つまり、ガイドブックに↑の様な事が書かれている国には行かない方が無難だという事。
    • 「スリが出る」「タクシーでぼられる」「観光客相手の詐欺が多発している」ぐらいなら当たり前。
      • ひどいケースだと「強盗・殺人が多く発生する」「この地域は治安が悪いので近づかないこと」など、そこまで読んで行く人が居るのかと疑いたくなるような記述も
    • 衛生面の記述も多くの国で読んだことで旅行を躊躇したくなるようなことが書かれている。
      • 「水道水を飲むと病気になる」「生ものを食べると危ない」「伝染病が蔓延している」・・・。
  9. 巻末の会話集はあまり使えない。
    • 会話集だけ別箇で買う人が多い。
    • たまに発音が間違っていることさえある。
  10. 定番の地域だと旅行目的別のものも出る。
    • ハワイだと「子供と行くハワイ」など。
  11. 食事の美味い国の場合料理に大量のページが割かれている。当然不味い国はその逆。
    • 香港なんかはページ数の4分の1が食事。
      • 台湾も食事がメイン。
    • アメリカのように、必要性からページ数を割かざるを得ない所もある。
    • 大抵の国で「○○料理の味付けは日本人の口にもよく合う」との記載が。…本当か?
    • あのメシマズ大国はどうなんですかね?
  12. JCBプラザがある所の場合、行き方が案内されている。
  13. 何もセールスポイントのない安宿は「質素だが清潔」と紹介される。
    • 実際そこまで清潔ではない。
  14. 大都市の場合、「地下鉄の乗り方」が必ず紹介されている。
    • そして、日本とは全く違う制度があることに驚く。
    • 地下鉄の路線図も掲載されているが、発展途上だったりすると大幅に変わってたりする。
  15. 韓流ブームの影響で、韓国のガイドブックが大増殖。
    • ソウル」のガイドブックが日本国内の大都市のガイドブックよりも分厚かったりする。
    • というか、ソウル以外の都市(釜山など)のページはわりと少なかったり。
      • 「地球の歩き方」では遂に「釜山・慶州」編が刊行された。福岡からの観光客向けか?
        • 釜山はともかく「慶州(キョンジュ)」なんて読み方も知らない人の方が多いんじゃ…
    • 台湾台北で別本があったりする。
    • その国の芸能人が旅行ガイドで紹介されているのは韓国が唯一だと思う。
  16. ガイドブックで一番最初に紹介されるのはその国の「首都」または「最大都市」
    • ドイツ(一番最初に紹介されるのはフランクフルト)とかベトナム(一番最初に紹介されるのはサイゴン)のような例外もあるがだいたいはこの法則に当てはまる