もし数が二十進法だったら

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  1. 九九が十九十九になる。
    • 乗算表は「九九」「99」ではなく、「壬壬」「JJ」。
    • 「十進表記の19×19=361」「二十進表記のJ×J=I1」は、「壬壬・辛廿一」(読み:じんじん・しんねんいち、ぜいぜい・あいけいいち)と呼ばれる。廿=Kの読みについては、「けい」の他に「かる」(マヤ数詞より借用)もある。
    • 基本構造は十二進法(3×4=10)と同じで、こちらは五の倍数と四の倍数の循環を理解するのが要点になる。B(十一)やD(十三)などの素数段や素数倍は、近くにある四の倍数や五の倍数を把握すれば恐くない。
      • 戊(F、十五)の段は一の位がF→A→5→0で循環し、己(G、十六)の段は一の位がG→C→8→4→0で循環する。
      • 戊(F)の段の例:戊乙・九廿(F×C=90。十進換算で15×12=180)、己丙・九廿戊(F×D=9F。十進換算で15×13=195)。己(G)の段の例:己九・七廿四(G×9=74。十進換算で16×9=144)、己戊・乙廿(G×F=C0。十進換算で16×15=240)、己己・乙廿己(G×G=CG。十進換算で16×16=256)。
    • 十二進法に置き換えると、五の段は三の段、戊の段(F=十五の段)は九の段、辛の段(I=十八の段)は十の段、壬の段(J=十九の段)は甲の段(B=十一の段)のようになる。
  2. 計算が面倒になる。
    • 約数に四が含まれるので、四分割は楽になる。
      • 1/2=0.A、1/3=0.6D6D…、1/4=0.5、1/5=0.4となる。
    • 面倒どころか、四と五が約数に含まれている好影響は大きい。身近な世界でも「四人か五人で分ける」シーンはザラにあるから。
  3. 現在だと1,2,3,4,5,6,7,8,9,a,b,c,d,e,f,g,h,j,kとなりアルファベットの一部の暗記ができるようになる。
    • ここで書かれてることの多くが実現していたかもしれない。なお、7セグに対応できる書体で、素数と合成数でも書体の傾向が分かれているだろう。
      • アルファベット大文字を使わない場合、0から9までの十種類に続いて、∂, Γ, ୪ (206、12A)、ᒧ, ε, ୧ (9を左右反転。236、15A), ᗃ, h, ጸ (306、18A), प が加わる。10K (326、20A)の一字表記として ᖈ が加わっていたかも。史実での十進数で6とb、9とqというようにアルファベット小文字が似てる例があるので、十以降の数字にアルファベット小文字に似てる数字があっても珍しくないだろう。
        • 用例:୪प4 (CJ4、400006、5184A)、∂ᒧᗃᗃ (ADGG、15000006、85536A)。
        • ᖈ が加わる用例:240006=3456=2000=8୪ᗃ
  4. 十から十九までの数字が一字になって、二十が10になる。
    • Aが十、Jが十九、25が四十五、50が百、100が四百、1000が八千。0.1は十進法の「1/20」、0.01は十進法の「1/400」、0.001は十進法の「1/8000」。
      • 時計の文字盤十二個は全て一桁(十進法の10がA、11がB、12がCとなるため)。
    • 二十は「廿」(大字は「念」)の一字表記。十一から十九までの各数を意味する漢字と、四百を意味する漢字、八千を意味する漢字も存在する。
      • 三十は「廿十」、四十は「二廿」、百四十四は「七廿四」という命数法になる。
      • 十一から十九までを十干に充てて、十一を「甲」、十九を「壬」とした場合、三十六は「廿己」、七十二は「三廿乙」という命数法になる。
        • 「甲」の読みは「かん」で、「恒」の読みが「こう」となる。
      • 当然、「廿」と「年」の発音も異なる。「廿」の音読みが「ねん」で、「年」の音読みは「ちぇん」になっていた。
      • 「二十進法」ではなく、漢字一字で「廿進法」と呼ばれていた。
      • 日本語の大和言葉でも、少なくとも十五は独立系の数詞で呼ばれていた。(史実でも、五は「いつ」、十は「とお」、廿は「はた」という独立系の数詞。)
      • 漢数字も十干を使わない場合、十に続いて、并、袞(206、12A)、