もし日本でモータリゼーションが進まなかったら
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戦後復興期に日銀総裁や蔵相を歴任した一萬田尚登(いちまだ・ひさと)は国際分業論者で、日本に自動車産業は不要との立場でした。もしその主張が国策となっていたら本当にこうなっていた可能性があります。
- 日本の主な交通機関は鉄道。
- 新幹線網は発達し、寝台特急網は存在。
- 真空チューブ列車や宇宙列車などが営業運転されており、世界中や宇宙中等どこでもすぐに行けるようになっていた。
- ただし地下鉄は発達しない。路面電車が活躍しているから。
- 宅急便も発達せず、荷物を送るのは未だに駅留めチッキが主流。
- 実際は宅配便は小口貨物専門航空会社の存在により意外にも発達。
- 国鉄(現:JR)や一部民鉄の廃止路線が、現実ほど多くならなかった。
- 山岳線区やトンネルの多い線区(或いはトンネルが一つでもある場合)は完全に電化されている。
- 山岳区間は道路用トンネルを作る代わりにカートレイン対応トンネルも出来る。
- 廃止の候補に挙がった路線もほとんどが並行道路の未整備で廃止を免れる。
- 山岳区間は道路用トンネルを作る代わりにカートレイン対応トンネルも出来る。
- 国鉄の負債拡大もなく、民営化への世論が高まらなかったかもしれない。
- 山岳線区やトンネルの多い線区(或いはトンネルが一つでもある場合)は完全に電化されている。
- 鉄道郵便ももちろん健在。
- 天災による国鉄の不通の影響は甚大なので、人海戦術で復旧作業が行われている。
- 自衛隊に鉄道部隊が存在した。
- 史実で実在した第101建設隊以外にもあと2部隊くらい編成されていた。
- 機材輸送が年一回ではなく毎月の運転。
- 彼らが郵便事業に参入するなどと言い出すことはなかった?
- ヤマト運輸自体存在しないんじゃ。
- 自衛隊に鉄道部隊が存在した。
- 海上輸送が今より発達しているかも。
- 純客船の割合も現実より高い。
- 直轄国道ですら、道路改良率は80%以下。
- バイパス整備や多車線化も進んでいない。
- 東北など、主要国道でも県境越えが冬季閉鎖となる路線が残っている。
- 酷道ファンが増えていたかも。
- R25の非名阪区間以外にも「2桁酷道」が存在していたかも。
- 通行可能な未舗装国道が国道458号だけではなかった。
- 道路未整備の隙を突いて地方対地方の航空機のネットワークが意外にも発達。
- 国産リージョナルジェットはとっくに開発済みで、今頃韓国や台湾、中国、東南アジアにも輸出されている。
- 規制緩和により航空会社同士の競争が展開され、格安航空も登場。
- 大手私鉄が航空会社を積極的に立ち上げて事業展開している。
- 内際兼用ハブ空港が千歳と佐賀あたりに作られて、国内線と国際線の乗り継ぎが1つの空港で行われている。
- このような空港には新幹線も乗り入れている。
- 瀬戸大橋だけが開通する。
- むしろ明石大橋が鉄道単独橋になっていた。
- しまなみ海道も鉄道単独橋に。もちろん通過する各島に駅がある。
- 津軽海峡、大間海峡、伊良湖-鳥羽、明石・鳴門海峡、紀淡海峡、豊予海峡、足摺岬-延岡には海底トンネルが開通。
- もちろんカートレインも走る。
- 貨物専門の路線が多数建設。
- 多くの人が駅の近くへ住まいを移し、駅から徒歩20分(1.6km)以上の場所に住む人がほとんどいなくなる。
- 駅から離れた場所に住宅地や大きな施設が作られる際は鉄道建設とセットで行われる。
- こうして一箇所に人間が集結するため、超過密都市があちこちに出来る。もちろん高層ビルだらけ。
- 駅間距離がどんな路線でも3km以内になる。
- 鉄道が通らない過疎地では路線バスや住民バスが命綱となり、これらも通らない集落は消滅する。
- コンパクトシティーが推進されていた。
- 駅から離れた場所に住宅地や大きな施設が作られる際は鉄道建設とセットで行われる。
- 郊外型ショッピングセンターはあまり建設されず、シャッター通り化する地方の商店街は少ない。
- 自動車メーカーの合併が進む。
- ホンダは自動車よりバイクの生産により力を入れていたかもしれない。
- 電動機付き自転車メーカーとして名をはせていた。
- Jリーグの勢力図が現実とかなり変わっている。
- 昨今の円高のおかげで国産自動車が消滅したかもしれない。
- ホンダは自動車よりバイクの生産により力を入れていたかもしれない。
- 道路特定財源は発生しない。
- 代わりに通行税を財源とした特別会計が誕生した。
- それに対する批判は当然ながら史実より少ない。
- 代わりに通行税を財源とした特別会計が誕生した。
- ヘリコプターによる救急医療活動、消防活動が現実より進む。
- 警察の活動もヘリコプターがフルに使われる。
- とっくに全都道府県にドクターヘリが配備されていた。
- 緊急避難場所を兼ねるヘリポートの建設が各地で行なわれていた。
- 自家用機も普及している。(特に陸上交通が未整備の場合)
- 山岳地を中心に車で行くべからず的な観光地が多数生まれる。
- そもそも富士山五合目までの有料道路は開通せず、富士山駅から歩くのが普通になる。あるいは山頂までケーブルカーが敷かれる。
- ケーブルカーやロープウェイの山麓側の駅は鉄道側と直結が当たり前。
- そもそも富士山五合目までの有料道路は開通せず、富士山駅から歩くのが普通になる。あるいは山頂までケーブルカーが敷かれる。
- それでも高度経済成長は起きていたはず。
- 東海道本線などの輸送力逼迫が早まったため新幹線の建設スピードがもう少し速くなっていた。
- 新幹線の終夜貨物列車運行が本気で検討されていた。
- それでも53フィートコンテナを2段積みにして走ることはなかった。
- 駅まで歩くしかないため肥満が減ったかも。
- 二酸化炭素の排出量が自動車分だけ少なかった。
- ただし電化された鉄道路線が多い場合は鉄道用の電力を作る際に出る分が若干追加される。
- 蒸気機関車→ディーゼルカーも同様。
- 名鉄は一切路線の廃止を行わなかったので、2008年現在日本一の大私鉄になっていた。
- 三河線の足助延長も実現済み。
- 谷汲線にはパノラマカーが入線していた。
- 電圧が違うからそれはない。
- それはどうかな。他の大手私鉄も積極的に路線を伸ばし事業展開していただろう。少なくとも近鉄には負けているはず。
- 戦時中や平成期に廃止になった駅も存続&復活していた。
- 明石海峡大橋を新幹線が走っている。
- そもそも鉄道トンネルになっていた。
- その代わり自転車普及率が10年位前の中国並みに高くなり、自転車道が史実より整備されていた。
- 自動車の少ない車道は自転車が多く走っている。そして、幹線道路には自転車レーンも設けられている。
- 史実では車線増に充てられた用地を使って歩道・自転車道の整備拡張。
- レンタカーの代わりにレンタサイクルが繁盛。
- 電動アシスト付き自転車は80年代までに製品化されていた。
- 山がちな日本では高価なのにもかかわらず大ヒット。
- 史実より強力なタイプが次々に出てくる。原付免許は許可制のまま。
- 駐車場のスペースは駐輪場に使用されたので、慢性的な駐輪場不足に悩まずにすむ。
- バイクや原付の普及率も史実と同じくらいかもしれない。
- むしろ自動車が普及してない分を二輪車がカバーするので、都市部でベトナムみたいに二輪車の洪水になってたかも。
- 自動車の少ない車道は自転車が多く走っている。そして、幹線道路には自転車レーンも設けられている。
- 愛知県や名古屋市がここまで発展しなかった。
- ハチロクが若者から人気を得ることもなかった。
- そもそもハチロク自体誕生しなかったかも知れない。
- ハチロクといえば8620形蒸気機関車のほうが知られていた。
- そもそもハチロク自体誕生しなかったかも知れない。
- マイカー保有率が少ないことを考えると、乗り合いタクシーやカーシェアリングが史実以上に普及していた。
- どんな田舎の急行停車駅にもレンタカー店がある。
- 都市部ではライドシェアも広まっている。
- 石油危機の後に鉄道を中心とした「日本式交通システム」が世界の注目を集める。
- アメリカやアジア各国などで「地球環境のため日本を見習って鉄道輸送を見直せ」という声が上がっていた。
- 日本製の鉄道車両や日本流の鉄道システムの輸出が全世界へ向けて盛んに行われていた。
- 国際的な売り込みに力を入れ、KTXなどは新幹線方式になっていたかもしれない。
- 日本のODAに占める鉄道整備の比率も現実より高い。
- 自動車産業の代わりに鉄道が輸出産業に。
- 初期は中古車両を国ごとの要望に応じて改修していたが2000年代にはセミオーダータイプの車両が中心になる。
- イギリスのように本来の役目を終えた鉄道路線が保存鉄道として活用されるケースが全国で見られた。
- 高速道路総延長はもっと短い。引き換えに基本計画路線の新幹線を建設したかどうかは微妙だが。
- 2015年現在でも高速道路が0mの県がある代わりに、東九州新幹線・四国新幹線・中国横断新幹線・フル規格奥羽新幹線が建設中だった。
- 沖縄以外の都府県(北海道は支庁ごと)には新幹線が開業していた。
- 21世紀に入っても高速自動車国道が全線開通しているのは東名と名神だけ。東北道も仙台以北は未開通のまま。
- 2015年現在でも高速道路が0mの県がある代わりに、東九州新幹線・四国新幹線・中国横断新幹線・フル規格奥羽新幹線が建設中だった。
- 地下鉄は東京、大阪だけにとどまり、横浜、名古屋、神戸、京都、福岡、北九州、仙台の路面電車は存続、またはLRTとなっていた。さらに、千葉、神戸、福岡、熊本で無軌条電車(トロリーバス)が導入されていたと思う。沖縄もモノレールではなく最初からLRTに変更されていた可能性が高い。西日本鉄道も軌道線(福岡、北九州、八女、大牟田)の廃止を免れていた。
- 信号機は現実より増えることはなかった。
- その代わり黄矢印の信号機がどの都道府県でも見られていたかもしれない。
- 道路の発達が遅れているため、バス事業に力を入れる鉄道会社に悪影響を及ぼしていた。
- 相鉄・西鉄は、大手私鉄になれなかった。
- その分鉄道事業に力を入れて相鉄は東京まで延伸、西鉄は小倉、熊本、佐賀まで延伸していたかもしれない。
- 西鉄宮地岳線は貝塚以北も改軌され、小倉線に改称されていた。
- その分鉄道事業に力を入れて相鉄は東京まで延伸、西鉄は小倉、熊本、佐賀まで延伸していたかもしれない。
- むしろ、自動車保有率が低いため、バス専用道の整備も有利で渋滞による遅れもないため、地域によっては史実以上にバスが発展したかも。
- 相鉄・西鉄は、大手私鉄になれなかった。
- 一方、バス事業に依存しない私鉄は、本業である鉄道事業の売り上げが伸びていたため、現実以上に繁栄していた。
- 広島電鉄とかか?
- 日本政界にも影響が出ていたかもしれない。
- 自民党・公明党は史実より強く、逆に民主党は史実より弱くなっていた。
- 鉄道労働者から支援を受ける全く別の政党が幅を聞かせている。
- 国労が幅を利かせるので社会党の天下になる。
- 鉄道労働者から支援を受ける全く別の政党が幅を聞かせている。
- 2009年の総選挙では、「鉄道運賃の値下げ」を公約に自公が勝利していた。
- 自民党・公明党は史実より強く、逆に民主党は史実より弱くなっていた。
- 外需への依存が史実より高いために、不況時の影響が史実以上に深刻になる。
- 1990年代か2008年あたりに国家破綻危機が叫ばれていたかもしれない。
- 最悪の場合、1997年か2009年に日本がデフォルトしていた。
- 遅くとも、1980年代~90年代にはさすがにモータリゼーションが発生している。
- 2000年代には地方の中小私鉄は赤字鉄道路線の廃線を行っていた。
- 80年代に入ると、アメリカが高燃費なアメリカ車の輸出を拡大するよう外圧をかけていたかも。
- 東京に建設された地下鉄線が少ない分、山手線に接続する私鉄が増えていたかも。
- 山手線の内側や東京駅に私鉄線が乗り入れていた。
- つくばエクスプレスは昭和時代に私鉄線として開通していた。
- 京成か東武の路線だった。
- JR北海道の半分の路線が「単独での路線維持は困難」とされることはなかった。
- 米軍統治下だった沖縄だけはモータリゼーション化してしまう。
- が、沖縄自動車道ではなく沖縄縦貫鉄道が開通した為、史実より車への依存は小さかった。、
- 那覇新都心や小禄金城地区、那覇以南の西海岸の埋立地にも鉄道かLRTが開通している。
- 上にある通りダイエーの経営状態は史実より良かったので那覇新都心に進出していた。
- それでも観光客が免許がなくてレンタカーを借りられないので、観光客向けに大量にバスが運行されていた。
- 最近になって高齢者ドライバーの事故が大きく取り上げられることはなかった。
- 代わりに高齢バス運転士や鉄道運転士が問題になる。
- むしろいわゆる撮り鉄を始めとした鉄道ファンの一部の危険行為が史実以上に深刻な社会問題化している。
- 2020年代には駅や沿線によっては撮影禁止ゾーンが設定されていた。
- ホームドア設置は撮り鉄対策としてどの駅にも急ピッチで整備されていた。
- 逆走や高速道路侵入、アクセルとブレーキの踏み間違えなど問題になることもなかった。
- むしろ免許取得も更新も厳しいテストがあり、限られた人しか取得できなかった。
- 運転免許証が代表的な身分証明証と考えられることはなかった。
- 単に「免許」と言って自動車の運転免許証を指すこともなかった。
- 持病で運転免許を持てない人間が免許証ハラスメントを受けることもなかった。
- カーナビを通していつどこにいたのかという個人のすべての行動記録がビッグテックに渡り勝手にビッグデータとして利用されてしまうこともなかった。