もし日本の中学生がドイツの様な進路振り分けをされていたら

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現在の日本では、高校進学率は90%以上、大学進学率は50%前後となっています。
しかし、日本の学生が中学を卒業する時点で

  • 高等学校組…小中学校の時点で私立・国立にお受験で入った生徒+公立の中学校で10段階評価で8~10の評価(偏差値60以上)を得た生徒=同年代の約20%≒戦前における中学校・高等女学校・実業学校への進学率
    • 「高等学校」(高専を含む)へ進学する。進級する為の要件は厳しく、留年する生徒も多い。
    • 大学への進学に関しては、戦前において高等学校から帝国大学へ進学する時と同様に、全大学・大学校の合計定員が高卒者・高認取得者より少々多めに設定されていることから、ドイツでのアビトゥーア(Abitur)に相当する統一試験を受け、選り好みさえしなければ、必ず大学・大学校へ入学できる。
  • 実業学校組…公立の中学校で10段階評価で6~7の評価(偏差値50代)を得た生徒=同約33%
    • 「実業学校」へ進学する。卒業後は、高卒程度の公務員や各種ホワイトカラー、中級技術者といった中堅国民となる。大学進学を希望する生徒は、所定の統一試験(定員は年ごとに卒業する全実業学校生の約30%)を受け、合格した者のみが大学へ進学する資格を与えられる。
  • 就職組…公立の中学校で10段階評価で5以下の生徒=同約47%
    • 大工やとび職などの職人、下級工員といった低級労働者となる。正規雇用に就いている者はごく少数。
    • 夜間学校から大学に進学する道も残されてはいるが、ごくわずか。
      • 最終学歴が大卒以上の者と後期中等教育学校(大学中退者を含む)+各地の職業能力開発大学校の者の比率は、ほぼ半々になるよう調整されている(≒アメリカにおける大卒以上の学歴を持つ者の割合)。

といった、ドイツの様な状況になっていたら、どうなっていたでしょうか?

内容[編集]

  1. 大学は、学制改革期(1949年)までに創設された大学・高等学校・各種師範学校・大部分の専門学校(後述する一部の例外は除く)、戦後創設された医科大学、史実では医療・看護系の短期大学/専修学校となっていたところの流れを汲む大学・学部のみとなっている。
    • ただし、宗教系旧制専門学校の流れを汲む仏教学部・神学部に限っては、高卒者の志願者数が少ないため、実業学校卒業者全員にも門戸を開いている。
    • 医療・看護系の短大・専学は、6年制の高専になっていた可能性もある。
    • 旧制専門学校の中でも、医・歯・薬・看護系を除く女子大学・短期大学となっていた学校は、大学の数を極端に増やすべきではないという国策の為に、高等学校若しくは実業学校となっていた。
      • 学制改革初期の段階で大学として認可されていた日本女子・東京女子・津田塾・聖心女子・神戸女学院は、例外となっていた可能性もある。
      • 2年制の短期大学は存在していなかった。
  2. 実業学校は、史実では専門学科高校、医療・看護系を除く各種専修学校、上述した一部の旧制専門学校の流れ汲む学校で成り立っている。
    • 私立の実業学校がそれとは別に高等学校を作っていたかもしれない(例えば「中京商業学校(現実の中京大中京高校)」の系列校として「中京高等学校」ができるとか)。
    • 「100%その企業に入社可」を売りにした、大企業立の実業学校も製造業を中心に多数できていた(「トヨタ工業学校」「松下工業学校」etc.)。
  3. 高等学校組は周囲から羨望の眼差しで見られている。特に男子は「高校生」というだけで合コンなどでモテている。
  4. 工業系実業学校の卒業生は、製造業界から「金の卵」として重宝されていた。
    • 発達障害を抱えていたりコミュニケーションが苦手な生徒達の受け皿となっていた。
    • むしろ中卒者の方が現在でも「金の卵」ともてはやされていた。
      • 現実のように中卒者が偏見の目で見られることはなかった。
        • 某掲示板では「中卒は都市伝説」などと中卒の存在を否定する書き込みは見られない。
      • 現在でも集団就職が行われている。
        • 「ひよっこ」の設定も変わっており、みね子は出稼ぎで行方不明になった父親を捜すために就職組についていた。
  5. 実業学校のうち、警察・自衛隊・海上保安学校は、戦前の師範学校の様に、成績が優秀でも経済的な事情で高校・大学への進学が難しい生徒達の受け皿となっていた。
  6. 職業能力開発総合大学校は、大学を中退した者や大学卒業後就職したが、様々な事情でエリートコースから外れざるを得なくなった者達にとっての、再チャレンジ機関となっている。
  7. 後期中等教育学校へ進むのは学業成績が平均以上だった生徒ばかりのため、学園漫画事情は史実とはかなり違っていた。
    • 所謂「ヤンキー学校」が存在せず、不良高校生を題材とした漫画は存在しなかった。
      • 「SLAM DUNK」の内容も多少変わっていた。
      • 『スケバン刑事』『ビーバップハイスクール』『ごくせん』『マジすか学園』などは、そもそも制作されなかった。
      • フィクション作品の男子校はヤンキー学校が定番になることはなかった。
    • 「高等学校」を舞台とした恋愛漫画は、大部分の人間から「将来を約束された学歴エリート達の恋愛模様なんぞ反吐が出る」と嫌悪され、史実ほどの人気を得ることはなかった。若しくは最初から存在しなかったか、ギリギリ妥協して実業学校を舞台とした設定で描かれていた。
      • 少女漫画誌では「高校」という設定そのものがタブー視され、身分違いの恋(例:職人の男と女子高生、東大生と貧乏工員の女の子)を題材とする作品がメインとなっていた。
        • 高校が舞台の場合は「金持ちの子女ばかりが集まる高校」という設定ばかりになる。
      • ギャルゲーも、大衆受けはしていなかった。
      • ラノベでは「入試に合格さえすれば誰でも高等学校に入れる制度が確立している社会」という設定がやたら多くなっていた。
      • 学園ドラマは小中学校を舞台としたものが主流となっていた。
        • 『GTO』はドラマ版でも中学校が舞台となっていた。
        • 『高校教師』は制作されなかった。
  8. 史実の様なJK文化は存在していなかった。
    • 女子高生の制服は今でもセーラー服もしくはジャンパースカートが定番となっている。
      • 靴下は普通の白or紺、スカート丈もひざ下が一般的で現実の女子高生のように服装が乱れることはなく、女子高生=清楚なお嬢様の風潮が強まり、ギャル化することなかった。
        • 髪を染めた女子高生なんている訳がない。
      • もちろん男子高校生は学ラン。学帽も健在。
        • 当然、現実のヤンキーのような改造学ランはない。
          • 『ぐるナイ』の「ゴチになります」の男性の制服が改造学ランをイメージしたものにはならなかった。
          • 私立校や進学校で見られるような学ランが主流となっていた。
        • こちらはインテリ・エリート・優等生の風潮が強まり、ヤンキー文化の典型になることはなかった。
        • (特に公立の)男子校ではバンカラ気質も残る。
    • 反面、実業学校の女子生徒の制服は、史実のJK文化の典型とされている、カワイイ・オシャレを基調としたものとなっている。
      • こちらの制服はブレザーorジャケットが主流となっていた。
    • AKB48の衣装も女子高生をイメージしたものにはならなかった。
      • 乃木坂46はここに書かれている女子高生をイメージしたものとみなされていた。
    • なんちゃって制服スーツも小学校(私服校)女子の入学式・卒業式の定番にならなかった。
    • 高校生だけではなく、バブル期における大学生の文化もなかった。
      • 大学が「レジャーランド」と呼ばれることもなかった。
    • 高校生の文化ではなく「10代の文化」と表現されていた。
  9. 高等学校・実業学校による各種スポーツ選手権は、さほど盛り上がっていない。
    • 代わりに就職組がクラブチームを結成し、底辺の様な環境から脱却する為にプロ球団・実業団からのスカウトを狙うべく奮闘し、そちらの方が全国的な人気を得ていた。
      • 高校等の部活動ではなく就職組によるクラブチームを題材にしたスポーツ漫画が主流になっていた。
        • 「スクール☆ウォーズ」もクラブチームが舞台だった。
      • 「巨人の星」の星飛雄馬は、高校に入る為に猛勉強をさせられていた(そうしないと花形満とは対決できない)。
    • 甲子園は戦前から人気があるし、ラグビーは実業学校に強豪校が多いから盛り上がるだろう。
    • サッカー界ではU-18のユースチームが就職組の受け皿になっていた。
    • トップアスリート育成のための体育系実業学校も出来ていた。
    • 『高校生クイズ』もなかっただろう。
      • あるとしたら最初から知力甲子園路線。
  10. コンビ揃って高学歴のお笑いコンビは、史実よりももてはやされている。
  11. NSCやアイドル養成所は、「成り上がり」を目指す中卒就職組達で溢れかえっている。
  12. 格差問題が20世紀の時点で深刻になっていた。
    • エリートの証となる高等学校に入学させる為に、中学受験が史実以上に加熱していた。
      • そのため進学塾はどこも大盛況。
    • 日教組や全国PTA連合会が「教育格差の是正」「門戸の拡大」を訴え続けた結果、高等学校枠・実業学校枠ともに上記の割合から徐々に拡大されていき、結局現実と大差なくなるのではなかろうか。
      • 日教組・PTA案には、「大学卒業者・実業学校卒業者の質を低下させるべきではない」と、自民党・民社党とその支持母体だけでなく、社会党右派と連合の一部からも反発の声が上がり、最終的には
        (1)低所得家庭の児童には、高所得家庭の児童と同じスタートラインで学業に取り組める様に、手厚い奨学金・学習支援制度を保証する。
        (2)就職組の生徒に対しても、各都道府県全ての学区に夜間学校(定員は年ごとに該当する生徒の約3割。芸能活動等により、毎日の通学が困難な生徒の為の通信課程もあり)を設置し、卒業すれば史実の高卒程度の扱いを受けることができ、下位中産階級程度の収入が得られる仕事に就く機会が与えられる。また、全体の卒業者のうち、5%程度の生徒には大学への進学権、20%程度の生徒には各地の職業能力開発大学校への進学権を付与する(勿論、その為には統一試験を受ける必要がある)。職業能力開発大学校を卒業すれば、実業学校卒業程度の扱いを受けることができる。
        (3)学習面で困難を抱える発達障害児に対しては、個別に特別支援教育を実施する。
        (総じて、後期中等教育学校に進学できないのは、生徒本人の自己責任と言わざるを得ない環境を作る)
        といった案で、双方ともに妥結していた。
    • 子供の進路に絶望し、無理心中を図る親が毎年数人は出ている。
  13. それでも大学に行きたいという実業学校組、就職組はTOEFLやGEDを受験するなどしてアメリカの大学に留学。
    • 卒業したとしてもあくまで実業学校組、就職組の扱いであることには変わらず、決して「大卒」とは看做さない。
      • ノーベル賞などの世界的な学術の賞典を受けても日本は徹底無視。
        • 当人もそんな日本に失望して現地の国籍を取得して日系人になってると思われる。他に日本国籍(=現地から見れば外国籍)だと参加できない研究(軍事系とかが予算出してるとか)にも参加できるメリットもある。
    • それ以前にアメリカもアメリカで実業学校組、就職組に学生ビザを発給していたかどうかが疑問。
  14. 実業学校卒が現実の中堅私大卒並の価値を持つようになっていた。
  15. プロスポーツ界や芸能界は実業学校組、就職組を締め出していた。
    • むしろ芸能界は「実業学校組・就職組」が多く入っていたと思う。
    • 就職組に関しては、スカウトが目を付けたり、トライアウトやオーディションに合格した人間に対しては、球団/事務所が無償で家庭教師を付けて勉強させ、無理矢理にでも最低限の一般教養と中の下レベルの学力を身に着けさせたうえで、夜間学校を卒業させていた。ただ、巨人軍や芸能事務所の中でも保守的なところは、「子供達の憧れの存在となるであろう人間は、人並み以上の学歴・教養を身に着けていなければならない」として、実業学校組までしか採用していなかったかも。
      • 「おバカタレント」がテレビで活躍することはなかった。
        • 史実のおバカタレントはモデルや俳優に専念し、バラエティに進出することはなかった。
      • そのため、学力が下レベルの人間が芸能界で活躍するには、お笑い芸人・AV女優・地下アイドルの何れかになる以外に道はなくなる。
    • 相撲の力士や競馬騎手はむしろ就職組を受け入れていた(こちらは若年者が優遇とされ、競馬学校の入学年齢も20歳以下であるため)。
      • 競馬学校は実業学校の一種となっていたかも。
      • プロボクサーもだろう。
  16. 結婚年齢は現実よりも早くなっていた。
    • 21世紀になっても女性は20代前半、男性も20代後半で結婚している。特に女性は20代のうちに2人以上の子供を産んでいる。
    • 20世紀末~21世紀初頭に第3次ベビーブームが起こっていた。
  17. 学歴不問の求人が現実以上に多くなっていた。
    • 就職組が「高卒以上」の学歴を追求されて困ることもなかった。
      • フリーターやニートになることもなかった。
      • 中卒者が学歴詐称することもなかった。
    • それでも事務職、販売職といったホワイトカラーは「高卒・実業学校卒以上」の学歴は追求される。
    • 就職組が毎年のように採用されるので現在でも55歳~60歳が定年とされ、ベテランは定年退職後の再就職に困っていた。
      • これは健康寿命が延びれば史実と変わらない。
    • 日本の労働者は若年者優遇主義になっていた。
      • 学歴社会になることはなかった。
      • それでも幹部候補生は大卒が基本。東証一部上場企業で実業学校卒の社長が誕生したら大ニュースになる。
  18. 就職組に対する資格取得を支援するため、運転免許の取得可能年齢が15歳以上に引き下げられる。
    • 高校生や実業学校生も自動車通学ができるようになるため、鉄道・バスが大打撃を被る。
      • 地方の鉄道は史実よりも多くの路線が廃止の憂き目にあっていた。
        • 通勤・通学ラッシュ時における渋滞が現実以上に起こっていた。
      • それでも学校側は生徒の事故防止のために現実と同じく、「18歳まで取得禁止」を校則で定めていた。
  19. 日本では「15歳に達すると大人」とみなす風潮が強まっていた。
    • 現実における「18禁」は「15禁」になっていたかも。
    • 映画館、遊園地などの有料施設の入場料における「高校生料金」もなく、15歳~18歳の料金体系が複雑になることはなかった。
      • 高校生料金の代わりに10代料金が設定されていた。
        • 公共交通機関の運賃も学割の代わりに10代料金が設定されていた。
  20. 現実の「Fランク大学」は存在しなかった。
    • 底辺高校も存在しない。
    • 偏差値50以下の三流私立中学も存在しなかった。
      • 「金持ちで成績の悪い子供」の居場所は?
        • ここはやはりTOEFLやGEDを受けてアメリカの大学に行かせるかと。
    • 2000年代以降に大学の数が異常に増加することもなかった。
    • 実業学校組や就職組でも金さえ払えば「大卒」の資格を得ることができる「ディプロマミル」が多く出現していた。
  21. 就職組の就職先では勤務態度が悪い社員が増えてヤンキーの巣窟となり、ブラック企業化していた。
    • 学級崩壊ならぬ企業崩壊が社会問題になっていた。
      • ヤンキー社員にすら注意することすらできない上司の指導力不足が問題視されるようになる。
      • 仕事そっちのけで乱闘なので仕事が成り立たず、×××する企業が増えていた。
      • 仕事中に携帯いじったりウォークマンで音楽聞いてる社員もいたりする。
      • 教育困難校ならぬ教育困難企業が増えていた。
      • 仕事中に悪ふざけしてそれを撮影し、ツイッターにアップロードする社員も。
    • 旧国鉄京○市営バス、末期の野○電鉄のように態度が悪い職員ばかりの企業が現実以上に増えていた。
      • むしろ鉄道会社は「高校・実業学校卒」というのを採用条件としていた。
        • 鉄道を専門とする実業学校もあったかもしれない。
        • 国鉄は実業学校として「鉄道学校」を管理局ごとに併設。民営化後はJRグループ各社系列の学校法人に移管された。
    • 就職組による高校生・実業学校生に対する暴行事件等が社会問題化していた。また、就職組同士でも、夜間学校から大学への進学が決まった者へのリンチ事件が毎年起きていた。
  22. 各組のボーダーライン上の子を持つ親の中には、何とか上位の組に入るための最終手段として、成績をつける教師や進路振り分けの判定をする立場の人に賄賂を送り、贈賄や収賄で逮捕されるケースが起きている。
  23. 不本意な進路振り分け結果となった人の中には、将来に絶望しギャングや暴力団などに流れるケースも。(ドイツであったらしい)
  24. 決して中国並みに過酷になることはない
  25. 国会をはじめ都道府県や市町村の議会は就職組や実業学校卒にも一定数の議席を振り分けている。

関連項目[編集]




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