ベタなパニック映画の法則

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全般[編集 | ソースを編集]

  1. 序盤は何気ない日常で始まる。
    • 大体主人公は民間人である事が多い。
    • 何気ない日常にいきなりパニックとなる出来事が発生することで物語が動き出す。
  2. パニックに陥った人により街が大混乱に陥る。
    • スケールが大きいと政府機関が崩壊してしまう事も多い。
  3. 終わり方は「パニックが過ぎ去り再び平和な日常に…。」か「俺たちの戦いはこれからだ!!」のどちらか。
    • 全滅を暗示しているような絶望的なものは少ない。
  4. 基本的に主人公はどんな事があっても死なない(怪我はする)。
    • 家族とは序盤~中盤で離散してしまうが、ラストシーンで奇跡的に?再会を果たす。
    • ヘリが2機あると主人公が乗らなかった側が墜落する。
  5. B級映画になる事も少なくはない。
  6. 稀に実在の事故や事件をモチーフにしたものもある。
  7. 人々の安全のために提案・考案した助言や提言を主人公たちがするものの、利益最優先や保身が第一の経営者・市長・町長・知事はそれを真っ向から拒否し、その結果事態がより悪化
    • 「祭りを中止だと!?この地域の貴重な観光資源となるのに、それをそんな曖昧な理由で中止しろというのか!?」
    • 「きみたちねえ、この客の書き入れ時に明日から営業休止したら、この不景気の時代には死活問題なんだから、そんな無茶言わんでくれ」
    • 「ほう、君は組織で動くということがどういうことか分かってないようだね。いいだろう、今日から一週間停職を命ずる。よく頭を冷やすんだな」
    • 「空港を閉鎖しろだあ!?この混雑している時期にそんなことしてみろ、空港が大パニックになって、俺のクビどころか俺のボスのクビまで飛んじまうんだよ!」
    • ごく稀にだが、主人公にちゃんと謝ってくれることもある。(無論後の祭だが)
  8. ランドマークは破壊されがち。

ベタな作品別の法則[編集 | ソースを編集]

ゾンビ映画[編集 | ソースを編集]

  1. 監督:ジョージ・A・ロメロ。
  2. ゾンビは基本的に大群で襲ってくる。
    • 古い作品だとノロノロとした感じで襲ってくるが、時代が経つにつれ走ったりする個体も出てきた。
      • 身体組織とかが腐敗しているのにぶっ壊れないんだろうか、と疑問に思ってはいけない。
      • 大体呻き声を出しながら大群で歩いてくる。
    • 彼らに思考能力は基本的にないが、何故か食欲だけは旺盛である。
    • 頭を破壊しない限り足を撃とうが心臓を撃とうが平気で襲ってくる。
      • この為スプラッター描写がバンバン出てくる。大量流血や身体欠損は当たり前。
        • テレビ放映時に静止画への変更やカットなどの処理が行われた作品もある。
  3. ゾンビに噛まれた人間は瞬時にゾンビになる。
    • 中盤で主要な人物が大体一人はゾンビになってしまう。
      • 主人公の一団の中で必ず「彼はゾンビなんかにならない!!」と現実を否定する人が出てくる。
      • 「人間として死ぬ」為に、ゾンビの群れに特攻→多くのゾンビを巻き込んで自爆も割とよくある。
    • 一方で「感染前に死んだ人や人間以外の生物がゾンビになるか」についてはあまり明言されない。
    • シビアなケースだと引っ掻かれた場合や体液が目に入ってしまった場合でもアウトになる。
    • 噛まれると風邪のような潜伏症状を経てからゾンビになる。
    • ゾンビになった人間を元に戻すのは基本的に不可能。
  4. 原因はウイルス感染である事が多い。
    • この為作中で感染を無力化するワクチンを作ろうとメインキャラが奮闘する。
    • ウイルスの力を制御すると超人的な能力が得られる。
      • 話のスケールが広がるうちに、クローンやミュータントなどの用語が平気で出てくる。
    • 隔離措置は大体徒労に終わる。
    • たいていが生物兵器とかの開発や研究の途上で(故意に、または偶然に)生み出された未知のウイルスで、天然由来のウイルスはあまり見ない。
    • 倫理観のないマッドサイエンティストが偶然生まれたウイルスを手に暴走し、拡散させてしまう。
  5. ショッピングモールや学校などの、特定の閉鎖空間での籠城戦が描かれる。
    • パニックに陥った登場人物が非常扉を開けてしまい、結果的にゾンビの侵入を許してしまう事になる。
      • バリケードや隔壁があってもほぼ確実にゾンビに破壊される。
    • 特に日本の作品だと後者が顕著な気がする。
  6. 各地に生存者のコミュニティがあるが、人数は極めて少ない。
    • 主人公がコミュニティにやって来る→仲間割れ発生→主人公に賛同しなかった側がゾンビに襲われて全滅…がよくある流れ。
  7. 「ゾンビ」と直接タイトルに銘打つ作品は意外と少ない。
    • その代わりに「Z」と略したり「○○・オブ・ザ・デッド」や「○○バタリアン」となる事が多い。
  8. ルーツとなったブードゥー教関連の描写が出てくることはまずない。
    • ゾンビ映画におけるゾンビの傾向(噛まれた人がゾンビになるetc)は基本的にロメロ御大が作り上げたものだから当然である。
  9. 大体の場合、誰かが銃器を持っていないと詰む。
    • 銃器といってもピストルだと死亡フラグ。ライフルやマシンガンさえ持っていれば生存率がグッと上がる。
    • 一方でチェーンソーや日本刀などの刀剣類を持って自らゾンビに突っ込んでいく猛者もいるにはいる。
  10. 災害と違ってゾンビが一度増えだしたら止まらない&元に戻すことができない為か、終わり方は「俺たちの戦いはこれからだ!!」になる事がほとんど。
    • やっと平和になった…と主人公グループがフェードアウト→生きているゾンビが登場というのもお決まりパターン。
  11. 序盤に報道番組やラジオなどを通して意図的に伏線を張っている。
    • 大体の場合「画期的な新薬が開発された」「インフルエンザに似た風邪が流行している」などの言葉が含まれている。
      • 逆にゾンビ感染対策のワクチンはほとんど効かない。
  12. 年齢制限は基本的にPG12以上。
  13. 民間人が主人公の場合、警官や軍人はほとんど役に立たない。
    • コミュニティの秩序を崩壊させるなりしてからゾンビに噛まれて終わる輩が多い。
  14. コメディ要素が絡むことも意外と多い。

災害モノ[編集 | ソースを編集]

  1. 災害のスケールがアホみたいにデカい。
    • 町を丸ごと吹き飛ばす大きさの竜巻、一瞬で全てを凍らせる大寒波etc…。
      • 避難する人や車が紙屑のように吹っ飛んで行ったりするなど、モブに大変厳しい。
    • 逆に大火災の場合は特定の建物のみが舞台になる。
    • 地震だろうが火災だろうが台風だろうが、リアリティよりも豪快なぶっ壊れっぷりを重視している。
  2. 国の自然環境によって原因となる災害がかなり変わる。
    • 日本が作ると大体の場合巨大台風か大地震のどちらか。一方でアメリカだと上にもあるように巨大竜巻が取って代わる。
    • 但し大熱波や大寒波の場合は世界規模で起こる事になっている。
  3. 最近だと地球温暖化が原因の一つに挙げられることも。
  4. 災害発生前に学者が危機を訴えるが無視される。
  5. 実在する都市が舞台の場合はランドマークが被害を受ける。
  6. (日本限定?)公開直前にそれっぽい大災害が起こると公開延期。
    • ここ最近はご丁寧にも「津波のシーンがありますのでご注意下さい」と注意書きをする洋画まで出てきた。
  7. アメリカ製の地震モノではたいていカリフォルニアがやられる。
    • 日本製なら東京が舞台になることが多い。
  8. 実在の大災害の生存者という設定の人物が出てくることもある。

侵略モノ[編集 | ソースを編集]

  1. 宇宙人が突然UFOで地球にやって来て攻めてくる。
    • 基本的に理由は「母星で暮らせなくなったから移住するため」や「惑星の生物のデータを収集するため」だったりする。
      • 地球の資源略奪も見かける。
    • 隕石に擬態する例も多い。
  2. 友好関係を結ぼうとする人が最初に犠牲になる。
  3. 地球側の兵器は宇宙人の兵器と比べて劣っているものとして描写される。
    • 一瞬で人間を消し炭にするビームなどが平気で飛んでくる。
    • にも拘らず、何らかの理由で最終的に地球側が逆転勝利を収める。
      • アメリカ映画だとUSA万歳!!的なオチになる事が多い。
      • こうして考えてみると、住めない星を攻撃して自滅した『宇宙戦争』の宇宙人はバカなんじゃないかと思う。
      • 宇宙人に対して劣っているはずの地球の技術だが、何故かUFOに対してハッキングを仕掛ける事が出来る。
    • 大体の場合は戦闘機によるドッグファイトか白兵戦のどちらかで戦う為、核兵器を使う事はかなり稀。
      • 陸軍や海兵隊は宇宙人との白兵戦で活躍する事もあるが、海軍は大概出番が無い。例外なのは『バトルシップ』くらい?
  4. 宇宙人は基本的に非人間型の姿である。
  5. 世界各地で侵略が行われているシーンが途中に挿入される。
  6. 宇宙人の兵器は曲線を多用したデザイン。

隕石モノ[編集 | ソースを編集]

  1. どこかの天文台が未知の隕石や彗星を発見するところから物語が始まる。
  2. 災害モノ同様、隕石の大きさがアホみたいにデカい。
    • 衝突すると人類どころか地球の全生物が滅亡するような大きさに設定されている。
  3. 各国の首脳陣が真っ先に考えることは隕石の回避。
    • 基本的に隕石を破壊して衝突ルートを回避するケースになるのだが、ごく稀に地球を動かして隕石を避けようとする作品も…。
      • 隕石を破壊したら個数が増えてもっと酷い事になるんじゃないか、と突っ込んではいけない。
    • それでも巨大隕石の欠片や周りにあった小さな隕石が必ずどこかに落下して大被害を及ぼす。
  4. 場合によっては衝突を避けられずに終わってしまう作品もある。
    • それでも人類は何かしらの方策を立てて無理矢理生き残る。

動物モノ[編集 | ソースを編集]

  1. 動物が人間を食べるのが大前提。
    • 大体の場合水棲生物になる場合が多い。
      • 特に鮫やワニにとってはいい迷惑だと思う。
      • サメの場合、馬鹿の一つ覚えのようにホホジロザメばかり。イタチザメやオオメジロザメ、ヨゴレはほとんど採用されない。
    • 物凄く獰猛な正確かつ凶悪そうな牙を持っている。
      • 人間によって遺伝子操作をされている場合もある。
        • 人間の手で復活させられた古代生物ということも。
    • 別の猛獣と闘うこともある。
      • (タイトルに出てくるモンスターとは別に)普通のライオンやクマなんかが相手の場合、大概何の抵抗もなく食われる噛ませ犬になる。
    • 人を喰う上に異様に好戦的なのも大前提。動物なら普通は逃げ出すとか突っ込んではいけない。
  2. 水着の美女が真っ先に殺される。
    • そして海水浴場が大パニックになるのがお約束。
    • 水面下から生物が噛み付くシーンが挿入される。
      • 大概海中からのカメラアングルが映る。
  3. フェイントを多用することも多い。
  4. 完璧な管理と監視をしているはずがほんの些細な事から崩れてしまい、保管していた獣が逃走し、惨劇を起こしてしまう。
  5. 必要以上に血飛沫が揚がる。お前らは風船玉か。
  6. 銃やナイフは殆ど通用しない。
    • その辺の木の棒で抵抗する奴も間違いなくすぐ殺される。
  7. 最後は爆破させられる。
  8. B級の作品の場合は「なぜこれが…」と言いたくなるような生物が襲ってくることもある。
  9. 襲ってくる生物の全体像はなかなか明らかにならない。
  10. 無事に退治できて一件落着・・・と思いきやその生物が子供を産んでいたことが示唆されるシーンが挿入されエンディングへ。
  11. 暴れ回る動物はシャチ並みの知能を持っていることが多い。
    • 体格や身体能力も誇張されることが多い。
  12. やたらと悪条件が重なる上に登場人物が軒並み間抜け。
  13. 1匹だとほぼ無害な生物(ゴカイ、アリなど)が集団で襲ってくるというのもよくある。
    • 元祖はヒッチコックの「鳥」だろうか。

ハイジャック映画[編集 | ソースを編集]

  1. 大体の場合は飛行機か列車が狙われる。
    • 飛行機の場合は特定の場所に墜落させる、列車の場合は速度超過で脱線・衝突させるのが犯人の主な目的だったりする。
      • アメリカ映画だと燃料タンクを大量に積んだ貨物列車がよく狙われる。
    • 当然ながら主な舞台はこれらの内部なのだが、時たま対策本部や管制塔などの外との交渉が描かれる事もある。
  2. 途中でエンジントラブルなどの物理的なアクシデントも発生してしまう。
    • 飛行機だとハイジャック犯を倒す→悪条件の中滑走路や道路に緊急着陸というケースが多い。
    • 鉄道モノだと最低一回はポイント切り替えのミスが起こる。
  3. アクション映画の要素が絡む事も多い。

関連項目[編集 | ソースを編集]