「時間(単位)」の版間の差分

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(単位から独立)
(相違点なし)

2021年8月6日 (金) 15:43時点における版

刹那

  1. 仏教上の最小時間だが、プランク時間よりはだいぶん長い。
    • 『大毘婆沙論』では1/75秒ということになっている。『るろうに剣心』で有名なアレ。

秒(sec、s)

  1. 2ndと同じ綴りだが、由来は異なるらしい。
    • カタカナでは「セコンド」と書き、「セカンド」と区別している。
  2. 意外と、1秒は長い。心の中で数えてみると、だいたいにおいて早くなっている。
  3. 理化学の世界では単位記号sを使うが、日常生活で使うことはまれである。
    • むしろスポーツ記録などでは「″」を使うことがあるが、公式なものではない。
  4. 下の「分」とともに、角度の単位でもある。

分(min、m)

  1. 「ふん」は時間の単位だが、「ぶ」と読むと割合の単位になる。

時間(hr、h)

  1. 日本語では概念としての「時間」と単位の「時間」が同じなので紛らわしい。
    • 英語だとtimeとhourで使い分けているのでわかりやすい。

日(d)

  1. 地球の自転周期の長さ。
  2. 1年を日で割ると整数にならないので、色んな暦法で様々な苦労をしている。

週(wk)

  1. 7日を1週で区切るのは聖書が起源だが、曜日の名付け方は古来中国の七曜が由来なので、出所はまったく異なる。
    • その割には現代中国では「星期一、二、三…」と表記される。

  1. 10日間のことを意味するが、欧米ではなじみがなくドンピシャの英訳はない。
  2. 上旬、中旬、下旬という言い方もするが、これだと大の月では1旬=10日ではなく31/3日になってしまう。
  3. フランス革命期のフランスで制定されたフランス革命暦(共和暦)では1週が10日間で、デカード(décade)と呼ばれた。これが「旬」と訳される場合がある。
  4. キネマ旬報の「旬」は創刊当初月3回出してたのが由来。ただし戦後復刊した際に月2回に減らされた。

月(mon)

  1. 大の月、小の月があるので、時間単位としての「月」は非常に曖昧である。
    • 天文学的には、1mon=365.2425…/12d=30.436875…dとなるのだろうけど、誰も使わない。
      • 1mon=365.2421…/12d=30.436849…dではないかと(365.2425だとグレゴリオ暦の1年の平均日数になる)。
  2. 新月が満月となり、再び新月になるまでの時間。
  3. 33年秋から34年春にかけて消滅したり二重になったり前後が詰まって爆散するらしい。

クール

  1. アニメは1クールで終わるが、1~2作品は2クール続くものがある。

年(yr)

  1. グレゴリオ暦、ユリウス暦など様々な歴法があり、1年の長さはそれぞれ違う。
    • 従って、閏年のはさみ方も様々になる。

十年紀

  1. デケイド(=10年)のことだが、旬とは逆に日本ではほとんどなじみがない。
  2. 欧米では比較的よく使われるが、いずれにしても国際的に認定された単位記号はない。
  3. 中国では「秩」という。70歳を「七秩」、80歳を「八秩」というのはここからきている。

世紀、センチュリー(cent)

  1. 西暦0年が存在しないおかげで、区切りがややこしいことに。

千世紀、ミレニアム(M)

  1. 世紀は…01年から始まるが、ミレニアムは…000年から始まるらしい。
    • 欧米でも実は見解が分かれている。なんせ千年に一度の出来事だから前例に乏しい。
    • 西暦2000年は20世紀であることは間違いないが、第3ミレニアムになるのか第2ミレニアム最後の年なのか議論があった。
  2. 学術的には、まったく実用的な単位ではない。
    • 歴史学では世紀単位で充分だし、考古学や地質学では、百万年、一億年単位で区切るので小さすぎる。

  1. 時間単位を表現する仏教用語では最大にあたる。サンスクリット語のkalpaの音写「劫波」から。
  2. 具体的な数値をもって説明されていないため長さには諸説ありだが、人間の寿命と比較してとんでもない長さであるのは明白。
    • (それの5倍に及ぶほど)長生きしてほしいという願いを込めた命名が「五劫の擦り切れ」。
    • (それの1億倍ほど時間がかかってしまいそうで)面倒だからやりたくない、という表現が「億劫」。
    • ちなみにヒンドゥー教の「カルパ」は43億2000万年とされている。
  3. 囲碁ファンにはお馴染み。