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==失敗していたら==
#史実のような教育の著しい腐敗は回避できたか、あっても微かで泡沫のもので済んだ。
#大粛清も技術停滞も無いので、[[ロシア]]は現実よりも発展する。
#*歴史教育において自虐史観が長きにわたり浸透することはなかった。
#*ただし世界大恐慌でコケる。
#*道徳教育が史実より力を入れられ、史実の事件や社会問題の一部は最初からなかったかあっても史実ほど深刻化せずに済んだだろう。
#*共産主義国が誕生しないため、少なくとも二億人の人命が失われないで済んでいた。
#*右派や左派を問わず、過激で危険な政治思想に染まる国民は史実より遥かに少なくて済んだに違いない。
#**戦後も[[朝鮮]]や[[ドイツ]]は引き裂かれずに済んだ。
#**ヘイトスピーチや暴力的な政治団体は史実より早くからタブー視され、法律で規制されるようになるのも史実より早かった。
#*日・独・伊・露の四国枢軸ができ、第二次世界大戦に勝ったかもしれない。
#**一方で民主化運動において自身の思想ゆえに少々過激な思想に染まりそうした行動に出る国民はいたに違いない。
#**その場合[[北方領土]]問題は起こらず、現在に至るまで日本が支配している。
#***全体からすれば僅かな過激派政治団体のメンバーは史実より相当不自由な境遇にあっただろう。
#**ロシア革命に影響された過激なドイツ共産党の結成が無くなるのでドイツ社会民主党の分裂が無く、[[ナチスドイツ|ナチス]]政権が成立しないか史実より遅れていた可能性も
#*大学が史実のように左翼の牙城と化すことは当然なかった。
#***ナチス政権成立の原因の一つが社民党から共産党の分離における左派政党同士の抗争の隙を付いた面もあるため
#**学生運動が活発にならなかったため、その反動として史実のように苛烈な管理教育が行われることはなかった。
#**そもそもロシアが枢軸に入らなかった。
#***管理教育そのものは否定されないので、学校によっては今も管理教育が残っている(主に生徒の学力レベルが比較的低い職業科高校で)
#当然冷戦も起きないはず。
#*高校進学時における地元集中運動も存在しなかった。
#*ロシアが共産主義国でなくても、核武装した超大国が2つだけになった段階で冷戦は発生したでしょう。
#**高校入試は完全な自由競争になり、行きたくもない高校に進学させられることもなかった。
#*上記の4カ国枢軸が成立した場合、ドイツとロシアで冷戦をやっていたかも知れない
#***高校浪人も史実ほど珍しくなくなる。
#*対共産圏の砦にする必要がなくなるので、日本の旧体制は徹底的に解体された。天皇家がなくなっていたりして。
#**1970~80年代に必要以上に高校が増設されることもなく、その分21世紀に入って統廃合で閉校する高校も少なかった。
#日米同盟をしたあと、第二次日露戦争をやっていたはずだ。[[日本軍]]部の官僚主義とバカが権力握ってたからそーゆー選択は出来なかった公算が強いが。
#***気がつけば自分の母校がなくなっていた、というケースは余程のことがない限り存在しない。
#共産主義思想が空想のまま続くので、日本では史実より[[日本共産党|共産党]]の勢力が強いかも知れない。
#*今でも教師は絶対的権威を持っており、PTAは刃向かうことはできなかった。
#*とは言え、政権をとれるほどには到らないであろうが。
#**従ってPTAの力は現実ほど強くなかった。
#*ロシア革命以前にも共産主義思想の弾圧はいくつかの国で行われているし、ロシア革命という一国が転覆するかもしれなかった事件も起こしているので史実と同じくらい厳しく弾圧されていた可能性もある。
#***PTAが教師と野合する事例は史実より多い。
#*むしろ社会主義政権が政権を取り、実質超資本主義という今の中国みたいになってるかも。
#**いまだに暴力教師が蔓延している。
#**おそらくバブル崩壊後に社会党あるいは共産党が政権を執っていた可能性が高い。
#**今でも給食を残すと怒られたり無理やり食べさせられたりしていた。
#ニコライ二世の命令によって共産主義が徹底的に弾圧される。
#**ただし指導方針があまりにも悪質だと判断された場合に厳しい処分が下されるのは史実通り。
#一度廃止されたロマノフ朝が立憲君主制の形で復活する。
#**というかそういう暴力教師はそもそも教職として不適格と看做されるだろうけど……
#*というわけで、今でもロシアの国歌は「神よツァーリを護り給え」である。
#**体罰は今も容認されていただろう。
#**「インターナショナル」や「祖国は我らのために」は誕生しなかった。
#***但し、体罰もその範疇を超えて虐待の域に達した場合は、史実以上に非難され、処分も史実より相当重くなるのは間違いない。
#*でも、[[日本]]の皇室との関係はかなり微妙。
#***民主化以降は、体罰に対する風当たりも史実と同じ程度に厳しくなっている。
#*この場合、日本の支援で清朝が復活していたかも。
#**民主化以前は教員の労組を結成することすら禁止されていた。
#**もしくは袁世凱の子孫が皇帝に即位し、中華帝国が復活していた。
#***仮にあったとしても全日教連のような右派色の濃い教員団体しかなかった。
#マルクス主義よりも社会民主主義の方が主流になっていた。
#***民主化後に教員の労組が結成されても日教組や全教のような極左系の教員組合は結成されず、旧同盟系労組のような穏健な教員組合となっていた。
#*パリ・コミューンに加えロシア革命も失敗したので「非合法的手段による権力の奪取」は非現実的だという見方が広まった。
#*学校内におけるいじめや校内暴力について教師は史実よりもっと厳しい処分を下していた。
#革命失敗後もかなり長い間ボルシェビキの残党がテロなどを行っていた。
#**少年法が改正された結果、小中学生でもいじめの主犯格や非行少年少女は普通に留置所や刑務所に収監されるようになる。
#中国は共産主義にならず、中華民国は存続していた。
#***少年犯罪でも加害者の実名が公表されていた。
#*国共内戦も西安事件も起きない。
#**当然学校ぐるみでのいじめ隠蔽など起きようもない。万一起きようものなら校長以下全職員が懲戒解雇。
#**現在まで一部の軍閥が残っていたかも
#***隠蔽に関与した教師の悪質さ次第では、その教師も逮捕されただろう。
#*台湾省が現在も存在する。
#[[もし日本の大学進学率が○○だったら#現在も低かったら|大学進学率は史実ほど上がらず]]、現在も高卒は史実より厚遇されている。
#*中国は1950~70年代に高度経済成長を果たし、1970年代にはアメリカをGDPで抜き、特に日本にとっては脅威となっていた。
#*大学は今でもエリートが行くところ。受験戦争も史実ほど激しいはずがない。
#**日本と中国の立場が逆転していたかも。
#**今でも貧乏な家庭の子供の多くは高校卒業後直ちに就職するのが一般的。
#**2020年以降新型コロナウイルス感染症はなかったかもしれない。
#***奨学金の返済が社会問題になることはなく、学歴格差が所得格差にほとんどそのまま反映されることもない。
#**北京オリンピックは1964年に、上海万博は1970年に、北京冬季オリンピックは1972年に開催されている。
#**中卒で就職する子供は今も一定数いるが、定時制職業学校への通学を前提とするデュアルシステム制になっていた。
#**[[もし中国国民党が中国共産党に勝っていたら|ここ]]に書かれているいくつかの事は実現していた。
#**また史実と違い、いわゆる「受験少年院」はほとんど存在しない。
#第一次世界大戦でドイツが降伏するまで戦争が継続していれば、[[ポーランド]]や[[フィンランド]]は独立できなかった可能性あり。
#**高専(主に男子)や短大(主に女子)へ進学する生徒の比率はは今も史実より高い。
#1度目のモスクワオリンピックは1952年に実現していた。
#*大学が史実のように乱立することもなく、大学のレジャーランド化は今も起きていない。
#*もちろんボイコットもなかった。
#**[[もし日本の大学がアメリカ並みに卒業が難しかったら|日本の大学はアメリカ同様「入るのは簡単だが出るのは難しい」と言われるようになっていた。]]
#*2度目のモスクワオリンピックは2020年に実現していた。
#***どこの大学でも講義のレベルが史実より上がるので、留年や中退が史実ほど珍しくなくなる。
#*日本の東京オリンピックは1980年だった。
#***全学部生のうち、理系は3割程度が、文系でも2割近くが留年を経験していた。また、中退率も史実より多少上がっていた。
#「ロシア革命」ではなく「ペトログラード事件」などの名前で呼ばれている。
#***大学を中退した学生が専門学校に進学し直すパターンが史実より増える。
#共産主義や社会主義がないから中国は中華民国のままで北朝鮮は存在しない(統一される)
#**その代わり大学の学費は国公立・私立を問わず史実より大幅に安いか、完全に無償化されている。
#*ロシア帝国のままだとごく僅かに朝鮮帝国ができるかm((
#***少なくとも私立大学の学費は高くても国公立大の2倍程度に収まっていた。
#新海誠監督の「雲の向こう、約束の場所」はストーリーが大幅に変わっていた。
#*それでも医学部は全都道府県に新設される。ただし学生運動が活発じゃないのなら最初から○○大学医学部として設置される。
#現実より世界は平和になっていた。
#*学部・学科の新設も史実ほど進まない。また史実のカタカナ学部学科はもっとまともな名前の学部学科になっていた。
#*上手くいけば20世紀中に核兵器や大量破壊兵器を撲滅できていた。
#*大卒者は史実以上に優遇されることになるが、新規採用者における大卒者の割合が史実より大幅に低いので、さほど問題になることはなかった。
#**また、大学院卒業者は史実以上に更に優遇され、博士号が「取っても食えない」と自嘲気味に言われることもなかった。
#**理系の博士号取得者は様々なメーカー企業や官公庁・軍から破格の待遇で重用された。
#**また、文系の博士も学術界や実業界で史実以上に活躍していた。
#一方、日本人のノーベル賞受賞者は史実より若干少なかったかも知れない。
#*化学賞、物理学賞の日本人受賞者は史実ほどは多くなかった。
#*逆に文学賞の日本人受賞者は史実より多かった。
#**少なくとも史実の楯の会事件を起こさず天寿を全うした(もしくは2018年現在も存命の)三島由紀夫は確実に受賞していた。
#*経済学賞の日本人受賞者は現在に至るまで出ていないのは史実と同じ。
#*佐藤栄作の平和賞受賞はなかっただろう。
#*安倍晋太郎が民主制復古を成し遂げていたら、東洋と西洋の融和に対する貢献とセットで平和賞を受賞していたかもしれない。
#ゆとり教育は民主化後の今に至るまで一貫して行われない。
#*またゆとり教育を成立させるに至るきっかけとなった詰め込み教育も史実ほどには進まない。
#*2010年代の小中高のカリキュラムは理系科目に限ればほぼ史実と変わらないか、少しだけ多くなっていた。
#権威主義復古の直後に教育勅語と修身科の授業が復活し、民主化後の今も時代に即した内容の修正を経て続いている。
#*修身の授業を通じて、国家への忠誠や軍人に対する崇敬が今も教えられている。
#**戦後活躍した科学者や実業家も、本人の没後5年くらいしてから修身の教科書に入るようになっていた。
#*2000年代以降はネットリテラシーについても部分的ではあるが教えられている。
#**ネットの普及が史実よりかなり早いので、ソ連崩壊後からネットリテラシー教育が始まっているだろう。
#社会科の授業において、小学校5年生頃から共産主義やナチズム、無政府主義の脅威と危険性を入念に教えるようになっていた。
#*現在は共産主義やナチズムよりも、カルト宗教やポリティカル・コレクトネスに重点が置かれるようになっている。
#*行き過ぎた自由主義や個人主義に対する危険性も教えられるようになっているだろう。
#中学受験や小学校受験は大都市中心部であっても史実ほど一般的にならない。
#*結果として都市中心部の公立中学校が荒廃することもなかった。
#*また、SAPIXやena、浜学園などの中学受験を対象とする進学塾は史実ほど成長できなかったか、高校以上の受験を対象とする塾に鞍替えしていた。
#*日能研や四谷大塚はそもそも誕生すらしなかったかもしれない。
#**誕生するとしても民主化以降なのは確実視されるだろう。
#特別支援教育の在り方も史実と相当違った。
#*盲学校と聾学校の存在は史実と変わらず。
#*養護学校に通う対象は史実よりかなり狭かった。
#**養護学校に通うのは基本的に重度身体障害者と重度知的障害者のみ。
#***重度疾患者と病弱者も養護学校に通うが、専ら身体疾患ばかりの傾向にある。
#**軽度身体障害者と経度知的障害者は一般校に通うのが大半。
#**精神障害者はよほどの重度障害である場合を除き一般校であり、高校に関しては体調の回復を待ってから進学するのが常識。
#**発達障害者や学習障害者は一般校一択。
#**養護学校の義務化は平成に入ってからだった。
#***昭和のあいだは就学免除、就学猶予、就学禁止が一貫していた。
#学校の校則は平均して史実より厳しい。
#*国公立の学校では史実より制服文化が根付いている。また私立学校では一部を除いて制服を着用するのが一般的。
#**幼稚園から制服を着用するのは最早当然。
#**小学校で児童に制服を着用させる自治体は史実より相当多い。
#**私立の小学校は大半が制服を着用する。
#**中学校や高校の制服着用は史実以上に当然のものに。
#***制服はあるけど着なくていい学校は史実以上に少ない。
#***私服制服なんてほぼ考えられない。
#****被服系の高等専門学校では授業の一環として制作しそれをそのまま着用するところが大半。
#*****被服家の高専ではこの制服のデザインと着用が必修になってるかも
#**盲学校や聾学校でも制服を着用するのが一般的。
#**養護学校でも制服を着用するのが最早常識。制服のない養護学校の方がよっぽど珍しい。
#**ブランド制服なんてあり得るわけがない。
#**[[珍しい制服の学校|独特のデザインの制服]]もほとんどなかった。
#**制服のデザインも未だに昭和の延長線上にある地味なものばかりで、お洒落な制服と言えば一部のエリート校ばかりだった。
#***むしろそういう「変わった制服」は中堅レベルかそれ以下の学校にしかなかった。それも民主化後の話。
#**史実で私服校だったエリート校の一部は未だに制服校だった。
#*校則違反で男子生徒が丸坊主やスポーツ刈りになる事例も史実より多い。
#*無条件で男子生徒は丸坊主やスポーツ刈りも史実よりは多い。
#**これらの傾向が都市部より地方に多いのは現実通り。
#**ただし民主化後この傾向は現実と同様に廃れていくのは不可避だろう。
#*女子高生の茶髪、細眉普及は史実より遅かった。
#**茶髪に限らず染髪は地毛でもない限りは令和初期の現在もほぼタブー視されている。
#***2000年代中盤にもなったら流石に茶髪くらいは容認されるような気がするけど……。
#**ルーズソックスも史実より遅かったか場合によってはなかった。
#**史実の所謂JK文化は現実より遅れて、かつ現実より少数の生徒に普及する程度に留まっていた。
#**もしくは、現実世界におけるこのような文化の担い手は、中学卒業後すぐに就職して社会人として活動していた。そのためこれらのファッションやライフスタイルは「JK文化」ではなく「10代女子の文化」として捉えられるようになっていた。
#*女子高生のミニスカートは史実よりむしろ早まっていた。
#*スケバン(超ロングスカート・パーマ)からそのまま黒髪・ハイソックスに移行していた。
#**スケバン刑事の存在は史実と変わらず、むしろ史実より流行っていた。
#*三つ折りソックスも未だに健在で珍しくない。


===ボルシェビキがシベリアに逃れた場合===
[[カテゴリ:もし日本が権威主義化していたら|きよういく]]
#シベリア・ソビエト社会主義連邦共和国 (首都 ノヴォシビルスク)が成立。
#*東欧諸国は共産化しなかった。
#**[[チェコ]]や[[ハンガリー]]などは西欧並みの先進国に。
#**コサック兵、白軍らにオムスク、ノヴォシビルスクを占領され、イルクーツクに逃げる。
#ロシアとの間に紛争が絶えなかった。
#*第二次大戦では「シソ連」が連合国側、ロシアが枢軸国側となる。
#**戦後ロシアは分割されモスクワ周辺の小ぶりな共和国になっている。
#**シソ連は全ロシアの併合を主張、NATOがロシアに張り出す。
#***史実ほどではないが冷戦構造は生まれてそう。辺境なんで実際ドンパチやっちゃって日本にもなんか飛んできてそう。
#**ウクライナやベラルーシは戦後独立してNATOに加盟していた。バルト三国も独立を維持し続けていた。
 
==あの勢力が権力を握っていたら==
===ロシア臨時政府===
#ロシアはそれ以降、フランスのような民主共和制となる。
#*「ロシア革命」とは「前近代的な帝政を打倒して民主的な共和制を成立させた革命」と認識される。
#ボリシェヴィキは弾圧される。
#*残党が国内でテロを行い、不安分子となった可能性もある。
#右派の立憲民主党(カデット)と左派の社会革命党(エスエル)の二大政党制かな?
#ロシアにも民主主義が根付いていた…と思われるが、民主主義の元から結局強権的な指導者が出てきた可能性も否定できない。
#臨時政府の統治にもよるが、しばらくは帝政復古を求める勢力が少なからず活動していた。
 
===メンシェヴィキ===
#ボリシェヴィキよりは穏健な「革命」になっていたと思われる。
#メンシェヴィキは「まず安定した資本主義社会を作り、その上で社会主義革命を行う」ことを主張していたことから、結局臨時政府が権力を握った場合と変わらなかったかも。
 
===トロツキー派===
#史実と逆にスターリンが粛清されている。
#しかし、スターリンのような恐怖政治が回避できたかは不透明。
#*結局反対派をスターリン派と決めつけて粛清しまくってたかもしれない。
#史実のソ連以上に西欧諸国に対する内政干渉を繰り返した。
#*下手するとそれがきっかけで第二次大戦が勃発したかも。
 
[[カテゴリ:歴史のif検討委員会 ロシア史|ろしあかくめい]]

2021年9月7日 (火) 17:02時点における版

  1. 史実のような教育の著しい腐敗は回避できたか、あっても微かで泡沫のもので済んだ。
    • 歴史教育において自虐史観が長きにわたり浸透することはなかった。
    • 道徳教育が史実より力を入れられ、史実の事件や社会問題の一部は最初からなかったかあっても史実ほど深刻化せずに済んだだろう。
    • 右派や左派を問わず、過激で危険な政治思想に染まる国民は史実より遥かに少なくて済んだに違いない。
      • ヘイトスピーチや暴力的な政治団体は史実より早くからタブー視され、法律で規制されるようになるのも史実より早かった。
      • 一方で民主化運動において自身の思想ゆえに少々過激な思想に染まりそうした行動に出る国民はいたに違いない。
        • 全体からすれば僅かな過激派政治団体のメンバーは史実より相当不自由な境遇にあっただろう。
    • 大学が史実のように左翼の牙城と化すことは当然なかった。
      • 学生運動が活発にならなかったため、その反動として史実のように苛烈な管理教育が行われることはなかった。
        • 管理教育そのものは否定されないので、学校によっては今も管理教育が残っている(主に生徒の学力レベルが比較的低い職業科高校で)
    • 高校進学時における地元集中運動も存在しなかった。
      • 高校入試は完全な自由競争になり、行きたくもない高校に進学させられることもなかった。
        • 高校浪人も史実ほど珍しくなくなる。
      • 1970~80年代に必要以上に高校が増設されることもなく、その分21世紀に入って統廃合で閉校する高校も少なかった。
        • 気がつけば自分の母校がなくなっていた、というケースは余程のことがない限り存在しない。
    • 今でも教師は絶対的権威を持っており、PTAは刃向かうことはできなかった。
      • 従ってPTAの力は現実ほど強くなかった。
        • PTAが教師と野合する事例は史実より多い。
      • いまだに暴力教師が蔓延している。
      • 今でも給食を残すと怒られたり無理やり食べさせられたりしていた。
      • ただし指導方針があまりにも悪質だと判断された場合に厳しい処分が下されるのは史実通り。
      • というかそういう暴力教師はそもそも教職として不適格と看做されるだろうけど……
      • 体罰は今も容認されていただろう。
        • 但し、体罰もその範疇を超えて虐待の域に達した場合は、史実以上に非難され、処分も史実より相当重くなるのは間違いない。
        • 民主化以降は、体罰に対する風当たりも史実と同じ程度に厳しくなっている。
      • 民主化以前は教員の労組を結成することすら禁止されていた。
        • 仮にあったとしても全日教連のような右派色の濃い教員団体しかなかった。
        • 民主化後に教員の労組が結成されても日教組や全教のような極左系の教員組合は結成されず、旧同盟系労組のような穏健な教員組合となっていた。
    • 学校内におけるいじめや校内暴力について教師は史実よりもっと厳しい処分を下していた。
      • 少年法が改正された結果、小中学生でもいじめの主犯格や非行少年少女は普通に留置所や刑務所に収監されるようになる。
        • 少年犯罪でも加害者の実名が公表されていた。
      • 当然学校ぐるみでのいじめ隠蔽など起きようもない。万一起きようものなら校長以下全職員が懲戒解雇。
        • 隠蔽に関与した教師の悪質さ次第では、その教師も逮捕されただろう。
  2. 大学進学率は史実ほど上がらず、現在も高卒は史実より厚遇されている。
    • 大学は今でもエリートが行くところ。受験戦争も史実ほど激しいはずがない。
      • 今でも貧乏な家庭の子供の多くは高校卒業後直ちに就職するのが一般的。
        • 奨学金の返済が社会問題になることはなく、学歴格差が所得格差にほとんどそのまま反映されることもない。
      • 中卒で就職する子供は今も一定数いるが、定時制職業学校への通学を前提とするデュアルシステム制になっていた。
      • また史実と違い、いわゆる「受験少年院」はほとんど存在しない。
      • 高専(主に男子)や短大(主に女子)へ進学する生徒の比率はは今も史実より高い。
    • 大学が史実のように乱立することもなく、大学のレジャーランド化は今も起きていない。
      • 日本の大学はアメリカ同様「入るのは簡単だが出るのは難しい」と言われるようになっていた。
        • どこの大学でも講義のレベルが史実より上がるので、留年や中退が史実ほど珍しくなくなる。
        • 全学部生のうち、理系は3割程度が、文系でも2割近くが留年を経験していた。また、中退率も史実より多少上がっていた。
        • 大学を中退した学生が専門学校に進学し直すパターンが史実より増える。
      • その代わり大学の学費は国公立・私立を問わず史実より大幅に安いか、完全に無償化されている。
        • 少なくとも私立大学の学費は高くても国公立大の2倍程度に収まっていた。
    • それでも医学部は全都道府県に新設される。ただし学生運動が活発じゃないのなら最初から○○大学医学部として設置される。
    • 学部・学科の新設も史実ほど進まない。また史実のカタカナ学部学科はもっとまともな名前の学部学科になっていた。
    • 大卒者は史実以上に優遇されることになるが、新規採用者における大卒者の割合が史実より大幅に低いので、さほど問題になることはなかった。
      • また、大学院卒業者は史実以上に更に優遇され、博士号が「取っても食えない」と自嘲気味に言われることもなかった。
      • 理系の博士号取得者は様々なメーカー企業や官公庁・軍から破格の待遇で重用された。
      • また、文系の博士も学術界や実業界で史実以上に活躍していた。
  3. 一方、日本人のノーベル賞受賞者は史実より若干少なかったかも知れない。
    • 化学賞、物理学賞の日本人受賞者は史実ほどは多くなかった。
    • 逆に文学賞の日本人受賞者は史実より多かった。
      • 少なくとも史実の楯の会事件を起こさず天寿を全うした(もしくは2018年現在も存命の)三島由紀夫は確実に受賞していた。
    • 経済学賞の日本人受賞者は現在に至るまで出ていないのは史実と同じ。
    • 佐藤栄作の平和賞受賞はなかっただろう。
    • 安倍晋太郎が民主制復古を成し遂げていたら、東洋と西洋の融和に対する貢献とセットで平和賞を受賞していたかもしれない。
  4. ゆとり教育は民主化後の今に至るまで一貫して行われない。
    • またゆとり教育を成立させるに至るきっかけとなった詰め込み教育も史実ほどには進まない。
    • 2010年代の小中高のカリキュラムは理系科目に限ればほぼ史実と変わらないか、少しだけ多くなっていた。
  5. 権威主義復古の直後に教育勅語と修身科の授業が復活し、民主化後の今も時代に即した内容の修正を経て続いている。
    • 修身の授業を通じて、国家への忠誠や軍人に対する崇敬が今も教えられている。
      • 戦後活躍した科学者や実業家も、本人の没後5年くらいしてから修身の教科書に入るようになっていた。
    • 2000年代以降はネットリテラシーについても部分的ではあるが教えられている。
      • ネットの普及が史実よりかなり早いので、ソ連崩壊後からネットリテラシー教育が始まっているだろう。
  6. 社会科の授業において、小学校5年生頃から共産主義やナチズム、無政府主義の脅威と危険性を入念に教えるようになっていた。
    • 現在は共産主義やナチズムよりも、カルト宗教やポリティカル・コレクトネスに重点が置かれるようになっている。
    • 行き過ぎた自由主義や個人主義に対する危険性も教えられるようになっているだろう。
  7. 中学受験や小学校受験は大都市中心部であっても史実ほど一般的にならない。
    • 結果として都市中心部の公立中学校が荒廃することもなかった。
    • また、SAPIXやena、浜学園などの中学受験を対象とする進学塾は史実ほど成長できなかったか、高校以上の受験を対象とする塾に鞍替えしていた。
    • 日能研や四谷大塚はそもそも誕生すらしなかったかもしれない。
      • 誕生するとしても民主化以降なのは確実視されるだろう。
  8. 特別支援教育の在り方も史実と相当違った。
    • 盲学校と聾学校の存在は史実と変わらず。
    • 養護学校に通う対象は史実よりかなり狭かった。
      • 養護学校に通うのは基本的に重度身体障害者と重度知的障害者のみ。
        • 重度疾患者と病弱者も養護学校に通うが、専ら身体疾患ばかりの傾向にある。
      • 軽度身体障害者と経度知的障害者は一般校に通うのが大半。
      • 精神障害者はよほどの重度障害である場合を除き一般校であり、高校に関しては体調の回復を待ってから進学するのが常識。
      • 発達障害者や学習障害者は一般校一択。
      • 養護学校の義務化は平成に入ってからだった。
        • 昭和のあいだは就学免除、就学猶予、就学禁止が一貫していた。
  9. 学校の校則は平均して史実より厳しい。
    • 国公立の学校では史実より制服文化が根付いている。また私立学校では一部を除いて制服を着用するのが一般的。
      • 幼稚園から制服を着用するのは最早当然。
      • 小学校で児童に制服を着用させる自治体は史実より相当多い。
      • 私立の小学校は大半が制服を着用する。
      • 中学校や高校の制服着用は史実以上に当然のものに。
        • 制服はあるけど着なくていい学校は史実以上に少ない。
        • 私服制服なんてほぼ考えられない。
          • 被服系の高等専門学校では授業の一環として制作しそれをそのまま着用するところが大半。
            • 被服家の高専ではこの制服のデザインと着用が必修になってるかも
      • 盲学校や聾学校でも制服を着用するのが一般的。
      • 養護学校でも制服を着用するのが最早常識。制服のない養護学校の方がよっぽど珍しい。
      • ブランド制服なんてあり得るわけがない。
      • 独特のデザインの制服もほとんどなかった。
      • 制服のデザインも未だに昭和の延長線上にある地味なものばかりで、お洒落な制服と言えば一部のエリート校ばかりだった。
        • むしろそういう「変わった制服」は中堅レベルかそれ以下の学校にしかなかった。それも民主化後の話。
      • 史実で私服校だったエリート校の一部は未だに制服校だった。
    • 校則違反で男子生徒が丸坊主やスポーツ刈りになる事例も史実より多い。
    • 無条件で男子生徒は丸坊主やスポーツ刈りも史実よりは多い。
      • これらの傾向が都市部より地方に多いのは現実通り。
      • ただし民主化後この傾向は現実と同様に廃れていくのは不可避だろう。
    • 女子高生の茶髪、細眉普及は史実より遅かった。
      • 茶髪に限らず染髪は地毛でもない限りは令和初期の現在もほぼタブー視されている。
        • 2000年代中盤にもなったら流石に茶髪くらいは容認されるような気がするけど……。
      • ルーズソックスも史実より遅かったか場合によってはなかった。
      • 史実の所謂JK文化は現実より遅れて、かつ現実より少数の生徒に普及する程度に留まっていた。
      • もしくは、現実世界におけるこのような文化の担い手は、中学卒業後すぐに就職して社会人として活動していた。そのためこれらのファッションやライフスタイルは「JK文化」ではなく「10代女子の文化」として捉えられるようになっていた。
    • 女子高生のミニスカートは史実よりむしろ早まっていた。
    • スケバン(超ロングスカート・パーマ)からそのまま黒髪・ハイソックスに移行していた。
      • スケバン刑事の存在は史実と変わらず、むしろ史実より流行っていた。
    • 三つ折りソックスも未だに健在で珍しくない。