ざんねんな資格事典/医療・衛生・食品系
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医療・衛生系
医師免許
- 他の難関国家試験と異なり合格率が異常に高いので、事情を知らない人からは「ものすごく簡単な試験」であると誤解されがち。
- 特に私立の医科大学を卒業した医者の場合、「金で免許を買った」と変な目で見られることも少なくない。
- でもそういう目で見ている人ってぶっちゃけただの嫉妬にしか思えないのだが…。
- 特に私立の医科大学を卒業した医者の場合、「金で免許を買った」と変な目で見られることも少なくない。
- しばしば勝ち組の資格の代表格に名前を挙げられるが、実は勤務医は一般的なサラリーマンの2〜3倍程度しか稼ぐことが出来ず、医者になるために必要な勉強量の割にはコスパはあまり良くは無い。
- 一方自分で病院を構えて開業するのにも莫大なコストがかかる。親が既に開業医とか身近に超裕福な人間がいて開業資金を貸してくれるなどの特殊な条件が無ければ厳しい。
- この資格を取れる人はある程度裕福な家庭に生まれた子供にほぼ限定される。
- 学費の安い国公立の医学科ですら、中学受験をさせてもらったり大手予備校に通わせてもらえるおうちの御子息や御息女が殆どである。
- 貧困家庭の子供が人生一発逆転を狙おうとすると成功率は天文学的な確率になる。学費の安い塾に通ってそこが大手予備校並みに良質な授業をしてくれるみたいな超例外的なレアケースくらい。
- そもそも地方の公立高校だとその県のトップ校ですら高校の授業だけでは医学科受験に対応できない可能性も…。
- 貧困家庭の子供が人生一発逆転を狙おうとすると成功率は天文学的な確率になる。学費の安い塾に通ってそこが大手予備校並みに良質な授業をしてくれるみたいな超例外的なレアケースくらい。
- 私立医は言うまでも無い。
- したがって取得コストを極限まで抑えるのが非常に難しい。予備試験ルートがある司法試験や一発試験がある運転免許との大きな違いである。
- 学費の安い国公立の医学科ですら、中学受験をさせてもらったり大手予備校に通わせてもらえるおうちの御子息や御息女が殆どである。
歯科医師免許
- 昔は医師に次ぐ高給取りと言われたが、近年は資格保有者の人数が飽和気味なのでこれを持っていても高給取りになれる保証は無い。
薬剤師免許
- 医者ほど頭良くなくても歯科医師ほど手先が器用でなくても取れて、看護師ほど激務ではないイメージがあるためこの資格を目指す者が多いが…。
- 私立薬科大学は医学科、歯学部に次いで学費が高額で、一部を除いて入試難易度があまり高くないため、脱落者(中退者)が多い。
- 特にFランの薬は一度も留年せずに卒業できる学生が半分もいない場合すらある。
- かといって国公立薬学部は学費は安いが、入試は下位の国公立医学科並みに難しい。
看護師
- Fラン大どころか専門学校でも資格が取れてしまうので、どうしても下に見られがち…。
- それでも専門学校は脱落者が多いが、そもそもFラン大にすらある入学試験(学力検査)が存在しないのだから基本的な勉強習慣が身に付いていない者が多いから当然である。
- (特に女性の場合)手に職の代表格と言われるが、激務な割に給料も高いとは言えないため、離職率は低くは無い。
- そしてやはり学歴社会であり、幹部になれるのは殆どが国公立大学とか有名私大出身の看護師。Fラン大卒や専門卒だと待遇はあまり良くない。
- 取得にかかるコストが意外と高い。流石に医師とか薬剤師ほどじゃないけど。
- 私立の看護学校だと年間の学費が理工系並みに高くなる。
- 一応「卒業後にそこに就職すること」を条件に学費を補助してくれる病院も存在するが、そういう病院はだいたいブラックだったりする。
- 公立なら学費を抑えられるが、その分入試難易度が高くなる。公立の専門学校でも下手なFラン大より難しかったりする。
- 私立の看護学校だと年間の学費が理工系並みに高くなる。
衛生管理者
- 一応設置義務がある資格だがその条件が「各事業場毎に50人に一人以上の割合」と結構緩いため、余程のことが無い限り「衛生管理者の資格保有者が今すぐ欲しい!」という非常事態にならないため、持っていてもそれほど強い資格であるとは言い難い…。
- 宅建士や電験のような専門性の高い資格でも無く、少し勉強すればとれてしまうような資格であるため希少価値は低い。
- それほど専門性が高い資格では無いにもかかわらず、受験資格は意外と厳しい。
- 特に転職を繰り返しているような人だと今まで働いてきた全ての職場に「実務経験の証明書を下さい!」と頭を下げなければならないことも…。(実務経験の期間を合算するため)
- それでも短期大学・高等専門学校卒業以上の学歴があれば実務経験1年以上で受けられるようになるのでまだ良いが、高卒や専門学校卒だと3年以上必要なのでハードルはまあまあ高い。
- 特に転職を繰り返しているような人だと今まで働いてきた全ての職場に「実務経験の証明書を下さい!」と頭を下げなければならないことも…。(実務経験の期間を合算するため)
美容師
- 華やかなイメージがあり女の子に人気の職業ランキングで上位に入っているが…。
- この資格を取るためには必ず専門学校に通わなければならないため、あまり裕福でない家庭の子供には結構ハードルが高い。
- 整備士や調理師と異なり通学が必須条件になっている。
- 実は儲かるのは美容室のオーナーだけ。それ以外は給料が安く、本当にその道が好きな人以外はあまり残らなくなってしまっている…。
- 理容師との違いを説明できない人が多い。
- 西村博之(ひろゆき)氏に「やめとけ」と言われた職業の一つ。
救急救命士
- 国家資格なので就職に強いイメージがあるが、実際には消防士として採用されなければこの資格だけを持っていてもあまり意味が無い。
- 一応病院に就職するという手もあるが、基本的に看護師の補助業務や病院の緊急車両の運転手くらいしか仕事が無い。
社会福祉士
- なかなかの難関国家資格であり社会福祉の専門家と言われるが、正直これを取っただけではいきなり病院や介護施設などでソーシャルワーカーとして活躍することは出来ず、叩き上げとして介護の現場で経験を積んでおかなければならない。
- つまり、夜勤や排泄介助なども当たり前のように発生する。それが嫌ならはっきり言ってこの資格を取るべきでは無い。
- そもそも介護の現場もマトモに知らないような者に相談業務が務まるのだろうか…。
- その分野に全く無知な人からは「介護福祉士と何が違うの?」とか聞かれたりする。
- 正直、公務員以外の社会福祉士は待遇はあまり良くなかったりする。
- 逆に言えば公務員の福祉職はオススメ。行政職みたいに有名大学の出身者が殺到するわけでもないので勝ち組になれる可能性が一気に高くなる。
健康運動指導士
- かつては厚生労働省が認定していた公的資格(準国家資格)だったが、現在は完全な民間資格に格下げされている。
- ちなみに認定団体は財団法人健康・体力づくり事業財団です。
- 元公的資格だったこともあって、この資格を取得するためには養成講習会を受けなければならない。
- この資格に限ったことではないが、スポーツ系の民間資格は維持費が高いものが多い。
- 資格取得者の主な就職先はスポーツクラブが多いが、お世辞にも給料が高いとは言い難い…。
- 病院やリハビリ施設、介護施設、保健所などに就職する手もあるが、理学療法士や栄養士などの国家資格と異なり資格手当は出ないケースが多い…。
産業カウンセラー
- 主にブラック企業で働いている社員が抱えている悩みを聞いてあげて解決に導く心理系の資格とされているが…。
- かつては労働省が認定していた技能審査だったが、2001年に除外されてしまった。したがって、現在は完全な民間資格である。
- カウンセリングの資格としては歴史が長く本格的な心理学や実技も学べるため内容自体は決して悪いものでは無いのだが、取得するまでの費用や取得後の維持費が高すぎる…。
- かつては国家資格に準する資格とされていたためか取得するためには養成講座を受けなければならない。しかも受講料は結構高額…。
- 一応かつての公的資格ではあったため他の心理系の民間資格よりはまだマシな評価を下される場合が多いが、それでも専門のカウンセラーを目指す場合はこの資格だけでは不十分で、せめて国家資格の公認心理師や臨床心理士を取らなければアドバンテージにはならない。
食品系
調理師免許
- 実はこの資格が絶対必要な場面というのは「調理師免許を持った人しか採用しない」とか「調理系の専門学校などを卒業した人しか採用しない」みたいな条件の飲食店に応募するときくらいである。
- 飲食店を開業するために必要なのはこの資格ではなく食品衛生責任者。ただし調理師免許や栄養士の資格などを持っていれば講習を受けなくても自動的に食品衛生責任者にもなれるというメリットはある。
- ただこの資格を持っていれば「私は調理や食品衛生に関して最低限の知識は持っています」(≒ド素人ではありません)という証明書にはなるだろう。その意味では大部分の民間資格よりはだいぶマシ。
- 栄養士と異なり高卒どころか中卒でも取れてしまう資格であり、独占業務や設置義務もほぼ無いため、栄養士に比べてアドバンテージは小さい。
製菓衛生師
- お菓子職人(パティシエ、パティシエール)のための資格。
- ざんねんな理由は調理師免許と同じ。
- ちなみにパン製造技能士も同様の理由です。
ふぐ調理師
- 飲食店やスーパーマーケットなどで他人に食べてもらうためにフグを捌く場合の必要な資格だが…。
- 人命・安全に関わる資格であるにもかかわらず、各都道府県毎に認定基準がバラバラなので、考え方によっては恐ろしい…。
- 厳格な試験を課しているところから講習の受講だけで取れるところまで様々。
- 厳正さが要求される割にクオリティの統一が取られていない事実は、まさしく「ざんねん事典」の趣旨にふさわしいだろう。
- 他府県の免許しか持っていない場合、原則として無資格者と同じ扱いになり就職がままならない。
- 当然ながら業界団体は全国統一化を求めているが、政府の反応は芳しくない。
- ちなみに韓国なら国家資格扱いになる。
栄養士
- 就職に強いと言われるが、資格取得者の多くがパートや派遣社員として働いているため、平均年収は高いとは言えない。
- 給食センターなどで公務員として働くなら高い給料をもらえたりするが、それ以外はあまり…。
- 養成施設に女子大学や女子大学が多いため、完全な女社会である。
- 2年制の専門学校でも栄養士の資格は取れるが、管理栄養士は4年制の学校に行かなければならない。
- また、栄養教諭になるためには(二種の場合)短期大学に行く必要がある。(一種は4大卒)
食生活アドバイザー
- これを取ることで自分の料理や食生活を見直すきっかけにはなるかもしれないが…。
- あくまで家庭・趣味レベルの民間資格にとどまる。結局、学校で食育指導をやりたいなら国家資格の栄養士や管理栄養士を取った方が良い。
- そもそもプロとして食育指導を行うためには生物学や化学の専門的な知識が必要であり、数日程度の勉強で合格できてしまうような民間検定程度ではまだまだアマチュアである。
野菜ソムリエ
- 野菜や果物の美味しさや健康への効果を身につけるために取る資格と言われているが…。
- 国家資格じゃないのでこれを取ったからと言って食品業界への就職に有利になることはほぼ無い。あくまで趣味の検定なのに、取得コストが高すぎる…。
- そもそも講座を受けなければ試験を受けられないので、独学での資格取得は不可能。
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