情報処理技術者試験
試験区分一覧
- ITパスポート試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 基本情報技術者試験(旧・第二種情報処理技術者試験)
- 応用情報技術者試験(旧・ソフトウェア開発技術者試験、第一種情報処理技術者試験)
- 高度情報処理技術者試験
- ネットワークスペシャリスト試験(旧・テクニカルエンジニア試験ネットワーク部門、オンライン情報処理技術者試験)
- データベーススペシャリスト試験(旧・テクニカルエンジニア試験データベース部門)
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験旧・テクニカルエンジニア試験エンベデッドシステム部門、マイコン応用システムエンジニア試験)
- 情報処理安全確保支援士試験(旧・情報セキュリティスペシャリスト試験、テクニカルエンジニア試験情報セキュリティ部門)
- システムアーキテクト試験(旧・アプリケーションエンジニア試験、特種情報処理技術者試験)
- プロジェクトマネージャ試験
- ITストラテジスト試験(旧・システムアナリスト試験)
- ITサービスマネージャ試験(旧・テクニカルエンジニア試験システム管理部門、システム運用管理エンジニア試験)
- システム監査技術者試験(旧・情報処理システム監査技術者試験)
過去の試験区分
- 初級システムアドミニストレータ試験
- 情報セキュリティアドミニストレータ試験
- 上級システムアドミニストレータ試験
- プロダクションエンジニア試験
情報処理技術者試験の噂
- 一応国家試験ではあるが、合格しても独占業務(特定の資格を持ってないと出来ない特別な仕事)は特に無いため、厳密な意味での国家資格(免許)ではない。
- 国家試験なので、他のIT資格に比べて受験料が安いのが魅力。更新制度も(一部の区分を除いて)無い。
- ただし特定企業の製品についての問題が出題できないため、実務ではあまり役に立たないという意見もある。
- スキルレベル3以上の区分は2021年(令和3年)度秋期から、スキルレベル2以下の区分は2022年(令和4年)度春期から受験料が値上げされる予定である。学生や若手社員にとっては大きな痛手である。しかしそれでも民間企業の認定資格(所謂ベンダー資格)に比べたら全然安い。
- 「技術者」という名前であるが、開発側の人間だけでなく、一般利用者向けの区分もある。
- 具体的にはITパスポート試験と、情報セキュリティマネジメント試験。昔は初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド)なんてのもあった。
- 理系の試験と思われがちだが、マネジメントや経営戦略、法務などのビジネス系の問題も多い。
- エンジニアでもある程度勉強しないと受からないのはこのため。逆に文系なら得点源。
- ビジネス系の問題が多いのは、経産省系の試験だからなのだろうか?
- 最近はセキュリティの問題が多い。
- 高校数学の問題も多い。ただし流石に大学受験よりは簡単。
- 午前科目は4択マークシートであり、過去問の使い回しが多いことで有名。
- ただし午後科目は長文問題で毎回テーマが変わるため、午前を丸暗記で突破したような人は地獄を見ることになる。
- ITパスポートは過去問からあまり出ないため、人によっては基本情報技術者の午前より難しいともっぱらの噂。
- 受験料が安いためか、当日欠席者も多い。
- 業界の特性上、突発業務で受験できなくなったという人も多い。
- 試験そのものよりも、朝早く起きて会場に行くのが最難関の試験。
- 年2回実施される上に試験区分がとても多いため、情報処理技術者試験を恒例行事としているITエンジニアも少なくない。
- 例年だと春(4月)と秋(10月)に実施される。
- ITパスポート以外の区分の話です。ITパスポートのみ毎月実施。
- 合格者の認定は経済産業省が行うが、試験そのものは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している。
- 各区分ごとに4段階のスキルレベル(難易度)が設定されている。最も難易度の低いITパスポート試験(iパス)はレベル1。基本情報技術者試験(FE)と情報セキュリティマネジメント試験(SG)はレベル2。応用情報技術者試験(AP)はレベル3。
- スキルレベル4の試験区分はかなり多くの種類があり、「高度情報処理技術者試験」と総称される。
- ちなみにFEとSGは表向きは同じスキルレベル2なのだが、実際の難易度ではFEの方が明らかに高い。そのため、SGは実質レベル1.5とか言われたりもするらしい。
- スキルレベルの最高ランクは7であるらしいが、どうやら5以上はもはや試験で測定できるレベルではなく、実務経験で判定されるそうだ。経験豊富な多国籍IT企業の社員が該当するのだろうか。
- iパス以外は午後科目で長文問題が課されるため、しばしば「現代文の試験」と呼ばれることもある。
- あらゆる国家試験の中でも合格証書が豪華であることで有名。
- 経済産業大臣の名前入り。
- 免許資格ではないため、一度合格した区分を再度受験することも可能である。
- レベルが低い区分から順番に受験しなければならないというルールは無いため、極論を言ってしまえばITの初心者がいきなりレベル4の区分を受験しても構わない。実際に合格できるかどうかは別として。
- 受験者の年齢も問われないため、小学生でも受験できる。
- 警察、自衛隊では情報処理技術者試験の合格者は意外と重宝される。
- 情報処理技術者試験の合格を単位として振り替えることのできる大学も多い。(産業能率大学など)
- また、商業高校や工業高校で在学中に情報処理技術者試験に合格すると推薦・AO入試に出願できる大学もある。
- ITという変化の激しい領域を取り扱っている試験なので、一度合格したからといって知識のアップデートを行わないでいると、過去に勉強した内容はすぐに陳腐化してしまう。
- 3年前の知識はもう時代遅れ。取ってから5年以上経った資格に関しては(履歴書に書けるということ以外では)もはや使い道が無い、とも言われる。
- そのため、何年も経ってから一度合格した区分を再受験する者も少なくない。
- 2002年(平成14年)度秋から電卓の持ち込みが禁止になった。
- 秋の試験は例年、宅地建物取引士試験と日程が被ってしまうのがお約束。
- 春にも実施される区分はまだ良いが、秋にしか実施されない区分(スキルレベル4の一部)を受験する予定の人は注意が必要。
- 工業高校のジュニアマイスター顕彰制度では、応用情報または高度試験の合格者には最高ランクの30ポイントが、基本情報は20ポイントが、ITパスポートとセキュマネは12ポイントが付与される。
- 加点ポイントが意外と大きく、ITパスポートですら第二種電気工事士(7ポイント)や危険物取扱者の乙種第4類(4ポイント)より高得点である。基本情報は電工一種や危険物甲種などと同じランク、応用情報に至っては第三種電気主任技術者(電験3種)と同じランクに位置付けられている。
- 基本情報と応用情報は午前と午後を合わせて試験時間300分(5時間)である。また、午前、午後それぞれ150分(2時間30分)ずつである。ただし、基本情報の午前は講習による免除制度がある(後述)。
- 高度は午前1が50分、午前2が40分、午後1が90分(1時間30分)、午後2が120分(2時間)で、合計の試験時間は300分である。ただし、午前1のみ科目合格制度がある(後述)。
- セキュマネは午前と午後を合わせて試験時間180分(3時間)である。午前、午後それぞれ90分(1時間30分)ずつである。基本情報などより短い。
- 弁理士試験や技術士試験などといった他の国家試験と同様に、合格者は官報及び公式サイトに公表される。
- 実は自動車運転免許の試験を除けば、最も年間の受験者数が多い国家試験である。
- しかしこれは沢山の試験区分があるからである。単一の試験区分として見るなら、最も受験者数が多い基本情報ですら、宅建士試験や危険物取扱者の乙種第4類の試験より少ない。
- 表計算の問題では、構文の構造はほぼ同じだが、国家試験であるためExcelをそのまま問題として出すことはできず、実際のExcelとは異なる命令文になっている。
- 命令文は日本語で書かれている。例えばExcelのAND, COUNT, MAXはそれぞれ論理積、個数、最大と書かれている。一覧は問題冊子および公式サイトにあるので確認のこと。
- 各試験には英字2文字の略号がある。
- ITパスポート試験はIP、情報セキュリティマネジメント試験はSG、基本情報技術者試験はFE、応用情報技術者試験はAPなど。
- 正式に試験が開始されたのは1970年(昭和45年)だが、その前年にも第一種情報処理技術者認定試験、第二種情報処理技術者認定試験という、今の応用情報技術者試験や基本情報技術者試験の前身と紛らわしい名称の試験が実施されていた。
- あくまで(受験者にとっては)模擬試験、(主催者側にとっては)予行練習という位置付けであり、合格しても特に何のメリットも無かった(例えば第一種情報処理技術者認定試験に合格しても、弁理士試験の科目免除の対象にはならなかった。)。
- 第一種情報処理技術者認定試験、第二種情報処理技術者認定試験ともに合格率は1桁台であり、非常に難易度が高かったとか。
- スキルレベル2以上の区分(ITパスポート以外)の場合、試験会場は各都道府県に1〜2箇所用意されているが、北海道と神奈川県は例外で、北海道には5箇所(2019年度までは4箇所)、神奈川県には3箇所用意されている。
- 合格証書には歴代の経済産業大臣の名前が載っているが、小渕優子の名前が載った合格証書がある区分はITパスポート試験だけであり、しかも期間も短いため、かなりの激レアであった。
- 公的検定で換算するなら、高度試験が1級クラス、応用情報が準1級クラス、基本情報が2級クラス、セキュマネとITパスポートが準2級~3級クラスと言われている。
- 記述問題が課される区分に関しては足切り制度があり、午前で不合格だった者については午後の採点は行われない。これはIPA側の都合(人件費の削減)のため。
- 他の国家試験と比べても試験制度の変更(試験区分の新設・統廃合・分割、出題範囲の変更など)が多く、特に1994年(平成6年)秋、2001年(平成13年)春、2009年(平成21年)春に大規模な改訂が行われている。
- 細かな変更も含めるともっと多い…。
各試験区分の噂
ITパスポート試験
情報セキュリティマネジメント試験
- 最近始まった情報セキュリティマネジメント試験は表向きは基本情報と同じ階級とされているが、数学や開発に関する問題が少ないため、実際の難易度は基本情報よりだいぶ低い。
- 初回の合格率は80%以上であり、国家試験とは思えないほど合格率が高かった。運転免許でもここまで高くない。
- 最近は合格率50%程度に落ち着いてはいるが、それでも十分高い。
- ただし開発系の問題が少ない分、マネジメントに関する問題が強化されている。また、基本情報と違って午前免除が無いのと、午後の問題文がめちゃくちゃ長いため、人によってはむしろ基本情報より苦戦する場合もある。
- 歴史が浅い試験だからか、午前は過去問の使い回しがあまり無く、午前免除制度も無いため、基本情報とはまた違ったベクトルの難しさがあるイメージ。
- 初回の合格率は80%以上であり、国家試験とは思えないほど合格率が高かった。運転免許でもここまで高くない。
- 一度だけ午後のボーダーラインが引き下げられたことがある。本来は60点が合格基準点だったのが、2019年秋の試験のみ46点に引き下げられた。
- アマチュア向けの試験にしてはあまりにも問題が難し過ぎて、そのままの基準だと(最低レベルとはいえ一応プロレベルの)基本情報と同じくらいにまで合格率が下がってしまうため、特例で基準点を下げることとなった。
- 昔は一般ユーザー向けのセキュリティに関する区分として情報セキュリティアドミニストレータ試験(セキュアド)なんてのもあった。ただし難易度は今のセキュマネよりもずっと高かったとか。
- セキュアドは年1回しか試験がなく、午後が記述式だったため。
- 出題範囲が狭く、経営戦略に関する問題があまり出ないため、人によってはITパスポートより簡単らしい。
- 受験者数は同じ階級である基本情報の半分にも満たない。
- エンジニアを目指す人間はこの試験は受けずに、基本情報を受験するケースが多いため。
- ただしアルゴリズムが苦手な人の場合は、セキュマネに合格してから(基本情報をスルーして)応用情報に進むケースもある。
- また、知名度的にも同じユーザー向けの区分であるITパスポートと比べるとかなりマイナーである。
- エンジニアを目指す人間はこの試験は受けずに、基本情報を受験するケースが多いため。
- 基本情報とは対照的に、受験者・合格者は30代以上が多い。逆に20代以下の若者はほとんどいない。
- オジサンが多いイメージである。モノがインターネットに接続できるようになったIoT時代、プロダクト製品にネットワーク対応が求められるようになったため、改めて勉強に取り組むことになった中年層の技術者が多いのだと思われる。
- 逆に若年層はこの試験を飛ばしていきなり基本情報に挑戦する者も多い…。
- オジサンが多いイメージである。モノがインターネットに接続できるようになったIoT時代、プロダクト製品にネットワーク対応が求められるようになったため、改めて勉強に取り組むことになった中年層の技術者が多いのだと思われる。
- 情報セキュリティスペシャリスト試験と名前が似ているが、難易度は全く比較にならない。
- 出題範囲が狭い分、セキュリティ分野に限定すれば基本情報より難しい。「セキュリティに限ればスキルレベル2.5」と揶揄する人もいる。
- 試験の略号はSGで、英語名称はInformation Security Management Examinationである。
- 後述のITサービスマネージャ試験との重複を避けるためにこうなった。
- ITパスポートがIT業界の原付免許、基本情報がIT業界の普通免許ならば、セキュマネはIT業界の小型特殊免許かな?
- 最終的にどうするかは無論自由だが、ITパスポート試験の次に受験する試験とされる。参考書でもそれを勧める記述があるし、Iパスに合格すると合格証に当試験の案内が同封されてくる。
- 公式サイトでは「情報技術の安全な利活用を推進する者」つまり情報セキュリティ関連の部署に勤務する人のイメージだが、上記案内では「個人情報を扱う従業員全般」のような表記になっている。
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
- 応用情報技術者試験は午前免除が無く、午後が記述式である。
- ただし応用情報技術者試験の午後はセキュリティ以外は全部選択問題。例えばアルゴリズムを回避して、ビジネスに関する問題で固めるという攻略法もあるため、文系ならむしろ基本情報より簡単説もある。
- 実際、基本を飛ばしていきなり応用を受けて合格する人もいる。
- 昔のソフトウェア開発技術者試験では午後のアルゴリズムが必須だった。しかも記述式。
- ソフ開は午前、午後1、午後2の3部構成であり、特に午後2は複雑なアルゴリズムやSQLが出題されていたため、難易度が非常に高かった。
- 午後が記述式であるため、基本情報などと違って神頼みが通用せず、完全な実力勝負・真剣勝負になる。
- ただし応用情報技術者試験の午後はセキュリティ以外は全部選択問題。例えばアルゴリズムを回避して、ビジネスに関する問題で固めるという攻略法もあるため、文系ならむしろ基本情報より簡単説もある。
- 最初は第一種情報処理技術者試験という名前で、21世紀に入ってからソフトウェア開発技術者試験に改称、2009年に応用情報技術者試験に名前が変わった。
- これに合格すると弁理士国家試験や中小企業診断士試験の科目免除の特典を受けることができる。
- この試験に合格すると、文系の超難関国立大学である一橋大学の商学部、社会学部の推薦・AO入試の出願資格が得られる。実際に合格できるかどうかは別として。
- 基本情報との難易度の差は実はそれほど大きくないのだが、社会的評価はだいぶ差があるため、比較的コスパが良い資格であると言える。
- 他の国家試験での科目免除、就職試験や公務員採用試験(特に警察、自衛隊など)での優遇措置、昇給の際の評価要素になり得ること、大学受験(特に推薦・AO入試)での優遇措置、大学での単位認定
、基本情報しか持っていないエンジニアに対してマウントを取れるなど、合格したときのメリットはそれなりに大きい。 - 某サイトの資格試験の合格難易度ランキングでは基本情報は偏差値49しかなかったにも関わらず、応用情報は偏差値65という高評価だった。正直、そんなに差は大きいかなあ?と思う。
- 他の国家試験での科目免除、就職試験や公務員採用試験(特に警察、自衛隊など)での優遇措置、昇給の際の評価要素になり得ること、大学受験(特に推薦・AO入試)での優遇措置、大学での単位認定
- 人件費削減のためか、午前で足切りを喰らうと、午後は自動的に0点になる。というか採点すらされなくなってしまう。
- 他の区分は基本情報はプログラマーのための資格、高度試験は各分野の専門家のための資格というように立ち位置がはっきりしているのだが、応用情報は午後がセキュリティ以外は全部選択問題であるため、立ち位置がはっきりしない試験と言われてしまうことが少なくない。
- 昔の第一種やソフ開の頃はゴリゴリの開発系の試験だったのだが、今の応用情報は運用系のエンジニアや一般ユーザーも受けに来る。
- これに合格すると、高度試験の午前1の受験が2年間免除される。
- これに合格できるかどうかがITエンジニアとして一人前と認められるかどうかの評価基準といわれることが多い。
- 基本情報はあくまで「上司の指示に従えるレベル」、応用情報が「ほとんどの業務を一人でこなせるレベル」という違いである。
- 試験の略号はAPで、英語名称はApplied Information Technology Engineer Examinationである。
- Appliedは「応用的な」という意味である。
- 1994年春までは英語名称はSenior Programmer Examination、1995年(平成7年)春から2000年春まではClass Ⅰ Information Technology Engineer Examination、ソフ開時代はSoftware Design & Development Engineer Examination(略号SW)だった。
- 2004年(平成16年)度までは年1回のみの実施だったが、2005年(平成17年)から今と同じ年2回の実施になった。
- 1994年春までは上級(シニア)プログラマー向けの試験であり、第二種の完全上位互換と位置付けられていた。そのため、第二種と同様にプログラミング言語の選択問題が出題されていた。
- 1994年秋以降は第二種が唯一のプログラマー向けの試験と位置付けられ、第一種はシステムエンジニア向けの試験に方針転換した。
- 2014年(平成26年)春までは午後はストラテジ系またはアルゴリズムのどちらかが必須だったが、2014年秋からはセキュリティ以外は完全自由選択制になったため、ストラテジ系とアルゴリズムのどちらとも関わりの薄いネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアでも挑戦しやすくなった。
- 公的検定(英検、日商簿記など)で換算するなら、準1級クラス(2級よりは格上で、1級よりは格下)だと言われることが多い。
- 合格するのに必要な勉強量は、既に基本情報に合格できる実力があるという前提で200〜300時間くらい。
- 勿論、基本情報を飛ばしていきなり応用情報に挑戦する場合はもっと掛かります。
- 高度試験は各分野の専門家向けの試験であるため、ITに関する知識を広く浅く問うタイプの試験はこれが最後である。(スキルレベル1から順当にステップアップしていった場合)
- 難易度を大学受験で換算するなら、GMARCH、関関同立クラスであると言われている。
- これに合格すると、職業訓練指導員(職業訓練施設の先生になるために必要な免許)の情報処理科の試験の受験資格を得ることができる。
高度情報処理技術者試験
過去の試験区分
初級システムアドミニストレータ試験
- 通称初級シスアド。1994年(平成6年)10月から2009年(平成21年)4月まで実施されていた。
- ポジション的には今のITパスポートのような立ち位置(当時の情報処理技術者試験で最も難易度の低い区分だった)だが、ITパスポートと違って午前と午後の2部構成であり、合格率も30%程度と低かった。難易度的には今の基本情報に近い。
- 合格難易度は旧基本情報(表計算なし)>現基本情報(表計算あり)≧初級シスアド>セキュマネ≧ITパスポートという感じ。
- 基本情報のような複雑なアルゴリズムは出題されなかったが、その代わり、ストラテジ系の問題は結構難しかったとか。
- 基本情報と違ってプログラミングの知識は問われなかったが、その代わり、午後は表計算ソフトの問題が出題されていた(マクロは無い)。そのため、「表計算を制する者が初級シスアドを制する」と言われていた。
- 2009年(平成21年)以降は基本情報にも表計算が出題されるようになり、のちにマクロが追加されて大幅に強化されることに…。
- 基本情報がエンジニア向けの初級試験ならば、こちらはユーザー向けの初級試験という位置付けだった。(といってもガチの初心者から見たらどちらも難易度はかなり高い…)
- とはいえ、実質的には初級シスアドは基本情報の前哨戦扱いであり、しばしばIT系の専門学校生で力試しに受ける者も多かった。
- 最初は単にシステムアドミニストレータ試験という名称だった。のちに上級システムアドミニストレータ試験が新設されたため、頭に「初級」が付いた。
- 1998年(平成10年)までは年1回のみの実施だった。人気資格だったため、1999年(平成11年)からは4月と10月の年2回実施になった。
- 2005年(平成17年)からは午前免除制度が導入されるようになった。
- 他のアドミニストレータ系区分(上級システム、情報セキュリティ)は2008年(平成20年)10月を最後に廃止されたが、初級システムアドミニストレータだけは2009年4月まで生き残ることができた。
- そのため、2009年4月のみ初級シスアドとITパスポートが同時に実施されていた。
- ITパスポートとして生まれ変わった理由は「基本情報との差別化を図るため」「敷居を下げるため(初級シスアドはITに疎い一般人にとっては難しすぎる)」などと言われている。
- 本来の「システムアドミニストレータ」はシステムの運用管理者という意味である。したがって、ITユーザーを意味する言葉では無い。
- しかし試験レベルとしては明らかに運用管理者の水準には達しておらず、といってもユーザー向けの試験にしては難しすぎた。そのため、試験を知らない人の誤解を生む可能性があったというのも廃止された理由の一つと言われている。
- 英語名称はSystems Administrator Examination。略号はAD。
- ちなみに上級シスアドは頭にSenior(上級者)が付き、略号もSDになる。
- 公的検定で換算するなら2級クラスと言われていた。
関連項目
外部リンク
資格試験・検定試験 | |
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情報処理技術者試験(IPA) | ITパスポート | セキュマネ | 基本(出題内容|分野別) | 応用 | 高度 |
簿記検定 | 日商簿記(社会的評価) |
パソコン検定(パソコン検定/公的試験) | MOS | オラクルマスター | Cisco |
英語検定 | 実用英検 | TOEIC |
偽モノの特徴 | 偽情報処理技術者試験 | 偽日商簿記 |
もしwiki | もし情報処理技術者試験が○○だったら |
ベタの法則 | オススメと言われる資格の法則 |
バカの法則 | 取る意味がない資格の法則 |
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