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* < [[IT]]
*新規に追加される場合は五十音順になるようにお願いします。
==SEの噂==
==か行==
#人生色々。会社も色々。SEも色々。激務薄給もピンきり(上流か下請けかによってかなり違う)
===カエンタケ===
#締め切りが迫ると、泊り込みが多くなる。
#猛毒。3g食べたら死ぬらしい。
#*最もタフな職業。30時間、40時間の連続就業などザラ
#*このため、お店では買えん。
#**男女関係無しだよね。知り合いの女の子も56時間ぐらい連続就業したことあるって言ってたし。
#炎(火炎)のような雰囲気の赤い棒状のキノコ。
#**300時間400時間の間違いでは?
#*写真を見たことがあるが、実にキモイキノコだ。
#***月あたりの残業時間の話でなく'''連続勤務時間'''。なので間違っていない。
#見た目からして毒々しい上固く稀にしか生えないキノコなので、通常はめったに間違える事はない。
#**タフというか不健康というか。そのうえタバコ、コーヒー、エナジードリンク。
#*食用キノコのベニナギナタタケと似ているがカエンタケは硬くベニナギナタタケは柔らかい。でもカエンタケは触っただけで中毒するので肉質の硬さで判別するのは見分け方として不適。
#彼等を失業させないために現在のOSが存在する
#**ベニナギナタタケは食用とはいえ美味なわけではないので(あくまでも色を楽しむキノコ)、ベニナギナタタケを食べようと思わなければカエンタケ中毒になる危険性はない。
#頭脳労働と思われがちだが体力は必須。誰が呼んだか「コンピューター土木作業員」
#この異様な形状は、地獄の窯で焼かれる亡者の手であり、その炎である。うっかり救いの手をさしのべると自分も地獄に引きずり込まれるので注意。
#*「デジタル土方」とも言う。念のためいうが「ひじかた」じゃない。
#摂取すると、口内炎・下痢・腹痛・嘔吐・呼吸困難・脱皮・造血機能障害・心不全・肺不全・言語障害・高熱等の災害レベルの地獄を味わうことになる。わずか数gmでも絶対に食べないように。要するに全不全になって死ぬ。
#24:00に帰ろうとして「もう帰るの?早いね?」とイヤミを言われる
#*連夜2時、3時の残業は当たり前。その代わり休日は夕方まで爆睡
#*そもそも休日など存在しない。
#*24:00と9:00、オフィスに人が多いのは24:00。9:00はたいてい客先に向かう電車の中。
#営業力+技術力+人格+トーク。こんなに色々な要素を求められる職業はそれほど多くはない
#*さらに、顧客の言葉を理解する言語能力も必要。おかしぃなぁ、相手も[[日本人]]のはずなのに何で[[日本語]]を話してくれないんだろう?
#*居るね、意味不明のことを延々と発する方々が…
#*若手に対してはプログラムの知識はさほど求められず、求められるのは'''社交性と積極性'''。つかほぼこの2つが必須スキル。この職業やってく上で最大の障壁となるのは「人見知り」。
#**若手・・・ってことは解説付けるなら“「さっき会って名前も憶えてない不特定多数の協力会社の人に話しかけられる」社交性と「先輩や上司が忙しくて放置プレイ喰らったときでも自分から作業を取りに行ける」積極性”ってところか。指示を受けに来れない新人たまにいるからねぇ・・・。
#顧客の言うとおりに仕様を直したとたんに「やっぱり元に戻して」と言われる。
#打合せは議事録必須。さもないと、覚えのない仕様変更の嵐に見舞われる。
#*議事録を残しても仕様変更は頻繁に発生。で
#**仕様変更をしないと怒られる
#**仕様変更してデグるとやっぱり怒られる…どうしろと
#**我が社ではボイスレコーダーも導入しています。それでも仕様変更の嵐…どうしろと
#**'''「覚えのない」'''仕様変更に対応するために議事録は必須。客が「やるって言ったよね?」と言っても、「議事録にありません」で逃げられる可能性がある。結局仕様変更する羽目になっても、「これから仕様変更」に出来る分、違う。
#そんなこんなを普通の人間はほとんど知らない。IT=堀江か三木谷くらいしかイメージが無い。
#*あれは投資家もしくは実業家と呼ばれる人種で、間違ってもSEではないよな。
#**堀江は一応プログラム書いてたそうなのでエンジニアではありました。
#**'''実'''業家かどうかは怪しいもんだ。空か虚か。
#*だって、SEって一般消費者の前に物理的に現れるものじゃないし、現れる暇もないし(号泣)。
#残業代を見込んで生計を立てているので残業しないと生活ができなくなる人種が存在
#*外資は年棒制のところが多い。で、国内資本の各社から年棒制の言葉に騙され転職してきて、残業代がないことに気付いて帳尻があわなくなる人もいるらしい。
#ここ数十年の流行歌はあいも変わらず「デスマーチ」
#*むしろテーマソングでは?
#既存の業務の形式にこだわって使ってくれないお客と、コンピュータに過剰に期待して無茶を言ってくるお客の両極端が多い……ってSEの話じゃないな。
#*お客様はジャイアンです。
#なんだかんだで供給の足りてない仕事なので、若くて体力があって常識があってコミュケーション能力があって根気があって才能があって40歳くらいで起業とかしてみちゃう意欲のある人間には向いている。
#SEと呼ばれる職業の人を抱える会社のそばの[[コンビニエンスストア|コンビニ]]はどこも繁盛する。
#*「SEは[[セブンイレブン]]の略」という説もある。最初は朝7時から夜11時までのはずがいつのまにか24時間になっているところが……orz
#**だとすると、月「711」時間労働も非現実的な話では、ない…?いや、いくらなんでもそこまでは…(2月を除く)
#*深夜にコンビニに買い出しに行って、店頭に張り出されたバイト募集のチラシを見て、店員の方が(実質の)時給が良いのかと思うこともしばしば……orz
#*需要があるのを見越して[[ファミリーマート]]が「自販機コンビニ」を始めた。要するに「コンビニに行く時間のロスも削って働け。」と……orz
#親戚(特に年配の)や知合いから無料電話相談を受けることが多い。あなたにぴったりのパソコンなんて知りませんて。
#資格の有無は必ずしも「仕事ができるかどうか」の評価には直結しないが、国家試験の[[基本情報技術者試験]](FE)にすら合格できない人間ははっきり言ってSEには向いていない…。
#*さらにSEとして一人前と認めてもらうためには応用情報技術者(AP)も取っておきたいところ。
#*ちなみに[[ITパスポート試験]]はSE向けの資格では無く、ユーザー向けの資格である。


==社内SEの噂==
===カキシメジ===
#情報システム部と呼ばれる部署に配属される人たちの事。
#クサウラベニタケ・ツキヨタケと並びキノコ食中毒の御三家として知られる。
#なんだかんだいって客を相手にするのと変わらない。
#「毒キノコでも塩蔵すれば食べられる」という迷信が通用する数少ない毒キノコ。
#*いや、同じ会社の社員同士の立場なので、よりヤッカイ。
#*ただし素人の生兵法は厳禁。
#*客相手なら検収後のクレーム処置に、追加費用を要求できたり、適当に受け流すこともできる。
#*カキシメジ以外ではサマツモドキ・テングタケ・ベニテングタケが塩蔵すれば食用になる。
#**ところが、同じ会社の社員相手だと追加費用は請求できないわ、些細なクレームに追い回されるわ…。半ばやけっぱちに「ンなモンおめーんとこで出来るだろ」と言うと「できねえから言ってんだろ!!」と逆ギレされるし…。
#**但しカキシメジ同様、安易に食べてはいけない。
#常にクレームの嵐。
#**食用になりません。高確率で中毒を起こす。
#*社内のシステムが壊れると文句を言われる。
#***「食用になりません」ってカキシメジのこと? それともお仲間のサマツモドキ・テングタケ・ベニテングタケのこと? '''4種とも毒キノコなのだから基本的には全て食べてはいけません。'''
#**社内のシステムが安定稼動していると、「保守費が高い」と文句を言われる。
#針葉樹林に生えるものは無毒といわれるが、食べない方が無難。
#*セキュリティ対策を立てると「重い」「社外にアクセスできない」と文句を言われる。
#*こちらは「マツシメジ」
#**セキュリティ対策が甘いと「情報漏洩が心配」、セキュリティ対策を強化すると「社外にデータが持ち出せない」と文句を言われる。
#食用キノコのチャナメツムタケに似ている。
#**セキュリティ対策が適切であれば、「セキュリティ対策コストが高い」と文句を言われる。
#*何もしないと何々して欲しいという要望が殺到する。
#**ある部署の要望に応えると、他部署から「何で仕様を変えた」と文句を言われる。
#**要望に応えると、どんなに利便性が上っても全く評価されず、機能強化のトレードオフで止む無く操作が若干面倒になった点は針小棒大に文句を言われる。
#*プログラム開発を外注に出そうとすると「高すぎる」と言われ、運用業務の合間をぬって内製で開発すると「工期が掛かり過ぎ」と言われる。
#*ユーザからの要求は、曖昧な点が多く、納期も極端に短い。
#**曖昧な点を確認すると「それを考えるのがお前たちの仕事だ」など、理不尽なことを言われる。
#**希望納期は無理だと言うと、こちらが無能であるかの如く、ボロクソに言われる。
#*そもそも、突発の障害対応が多発している合間をぬって、プログラム開発や資料作成などをさせることに無理がある。
#*「社内SEってのは、早い話が会社における何でも屋・便利屋だ」と知り合いのSE。けだし名言である。
#社内で電算室(サーバールーム)のことを、「不夜城」だと呼ばれている。
#上場企業の社内SEは、2008年度から「内部統制」の諸対応が加わり、オーバーワーク状態になっている。
#*粉飾決算などを防ぐのが「内部統制」の主目的なのに、監査法人の会計士は、何故か、経理や営業より情シスの方に改善指導されることが多い。
#**会計士による情シスへの指導の例。「不正防止のためにパスワードを3回以上要求し、1ヶ月毎に変更させる仕様に直せ」「より綿密なIT投資の中長期計画を立てなおし、取締役会で了承をとり直せ」「あらゆるアクセスログや入退室ログをとって、毎日解析しろ」etc...
#社内SEに必要なスキルは、交渉力(取引先や部署間の調整&予算確保のための根回し)+技術力(基幹系・Web・グループウェア・FA系・ネットワーク・各障害対応)+社内各部署の業務知識(仕訳から財務諸表・給与管理・販売管理・購買管理・在庫管理・生産管理の理屈、主要取引先や製品特性など)。
#*あと、忍耐力+体力。
#*この仕事を5年ぐらいやっていると、これらを一人でこなすことができるようになる。10年ぐらいやっていると、発狂する。
#会計関係のソフトウェアの開発に関わる場合は、[[IT]]だけでなく[[簿記]]の知識も必要になる。


== 関連項目 ==
===クサウラベニタケ===
*[[情報処理技術者試験]]
#ツキヨタケ・カキシメジと並び誤食されやすい毒キノコ御三家として知られる。
**[[ITパスポート試験]]
#食べても死ぬことはないが、嘔吐・下痢・腹痛に苦しむ。
**[[基本情報技術者試験]]
#ウラベニホテイシメジ・ハタケシメジ・ホンシメジ…似たような食用キノコが多い。
**[[高度情報処理技術者試験]]
#*キノコ採集のベテランでも上記食用キノコと間違えることもあるので「名人泣かせ」とも呼ばれる。
#このキノコにそっくりなイッポンシメジもクサウラベニタケ同様毒キノコ。
#ウラベニホテイシメジに混ざり合って発生する。地雷のようなキノコ。


[[カテゴリ:お仕事の人生|しすてむえんじにあ]]
===クサハツ===
#ベニタケ科の毒キノコ。
#漢字表記は「草初」ではなく「臭初」。
#*漢字表記から推測できるように、悪臭を持つキノコ。その上強烈な辛みを持つので「有毒・臭い・辛い」と三拍子揃ったとんでもない毒キノコ。
#同じベニタケ科の毒キノコであるドクベニタケやニセクロハツよりは多く見かける。
 
===コテングタケモドキ===
[[画像:Amanita_pseudoporphyria.jpg|thumb|288px|モノクロのグラデーションが綺麗]]
#毒キノコが多いことで有名なテングタケ科テングタケ属に分類されるキノコ。
#*テングタケ科テングタケ属はテングタケ亜属とマツカサモドキ亜属に細分されるが、コテングタケモドキはマツカサモドキ亜属に属する。
#**マツカサモドキ亜属はさらにタマゴテングタケ節・フクロツルタケ節・キリンタケ節・マツカサモドキ節に細分され、コテングタケモドキはタマゴテングタケ節に属する。
#中毒例は報告されていないが、近縁種は猛毒キノコだらけのため警戒されている。
#*コテングタケモドキが属するタマゴテングタケ節は猛毒御三家のタマゴテングタケ・ドクツルタケ・シロタマゴテングタケをはじめ分類されるキノコの殆どが猛毒菌であり、コテングタケモドキ自身も相当の猛毒菌の疑いがある。
#よく個人サイトや個人ブログで無毒説・食用説が流布しているが、近縁種の日本名がまだ無い食用キノコAmanita manginianaと取り違えている。
#*Amanita manginianaはコテングタケモドキにそっくりなキノコ。タマゴテングタケ節では珍しく(というか唯一の)食べられるキノコである。
#*ちなみにコテングタケモドキの学名はAmanita pseudoporphyriaで、欧米では食毒不明のキノコとして扱われている。
 
===コレラタケ===
#かつてはドクアジロガサと呼ばれていた。
#*似たような毒性がある近縁種のヒメアジロガサとヒメアジロガサモドキは改名されずそのまま残っている。毒性を強調したいならこっちもヒメコレラタケとかに変えてやればいいのに…。
#食べるとコレラに似た症状を発症するため、コレラタケとなった。
#食用キノコのセンボンイチメガサに酷似している。他にもナラタケ・エノキタケ・ナメコなど似たような食用キノコが多い。
#エノキタケの廃培地からも発生。「食用キノコを収穫した後に生えるから大丈夫」と過信して食べると食中毒を起こす。
 
==さ行==
===サクラタケ===
#桜貝のような綺麗なキノコ。
#調理法により中毒。
#大根臭い。
 
===サマツモドキ===
#毒キノコだが、塩蔵すれば食べられる。但し素人の生兵法は禁物。
#*同じく塩蔵すれば食べられるカキシメジ・テングタケ・ベニテングタケほど有名ではない。
#*毒キノコの中では毒性は弱いため、平気で食べる人も多い。
#中毒した場合、嘔吐・下痢などを起こす。但し塩蔵して食用にされるくらいなので勿論致命的ではない。
 
===シャグマアミガサタケ===
#猛毒だが、見た目が'''グロい'''為、間違っても食べない。しかし、フィンランドでは毒抜きして食べるというから驚き。
#*日本人がフグ(肉は美味いが内臓は毒を持つ)を食べるのと同じ感覚。故にシャグマアミガサタケを食べる日本人は西洋かぶれと考えてよい。
#毒抜きの際、水蒸気と共に揮発した毒を吸っても中毒を起こすというから、やっぱり危ない。
#シュールストレミングも有名なフィンランドだったら、強ち無理は無いのかも知れない…。
#揮発する毒性分「モノメチルヒドラジン」は宇宙ロケットの燃料。頑張って集めたら君も宇宙に旅立てる。
 
===シロタマゴテングタケ===
#ドクツルタケ・タマゴテングタケと並び猛毒キノコ御三家として知られる。
#1本食べたらほぼ確実に死ぬ。
#ドクツルタケにそっくりだが、ドクツルタケより小さい。
#*柄がささくれているのがドクツルタケ、ささくれていないのがシロタマゴテングタケ。
#日本ではタマゴテングタケは殆ど見かけないので、キノコ中毒による死亡事故の殆どがこれかドクツルタケによるもの。
 
===スギヒラタケ===
#かつては食用として知られていたが、一転して毒キノコの仲間入り。
#*食べると脳が冒されるらしい。
#日本海側産のほうが毒性が強いらしい。
 
==た行==
===タマゴタケモドキ===
#卵黄色の猛毒きのこ。タマゴタケには似ていない。
#*但しタマゴタケの近縁種であるキタマゴタケには似ている。
#タマゴテングタケの近縁種であり、同様の毒を持つ。日本でも死亡例が数件ある。
 
===タマゴテングタケ===
#ドクツルタケ・シロタマゴテングタケとともに猛毒キノコ御三家と並び称される。
#1本食べたら確実に死ぬ。
#ドクツルタケ・シロタマゴテングタケと異なり、日本で見かけることはまれ。
 
===ツキヨタケ===
#夜になると薄緑色に光る。
#*ただし古くなると光らなくなる。
#テングタケ科以外では最もポピュラーな毒キノコ。中毒事故も多い。
#*そのためカキシメジ・クサウラベニタケと並んで中毒事故の多い毒キノコ御三家と呼ばれる。
#よくヒラタケと間違われる。
#*ムキタケ・シイタケにも間違われる。
#**見分け方は、縦に裂いて根元に黒~茶褐色のシミがあるかどうか。もしもシミがあったら食ってはいけない。
#**中にはシミが極端に薄い個体もいるらしいのがタチの悪いところ。
#**暗いところで光ったらこいつ という見分け方ではダメなのだろうか
#中毒症状は容赦なく、嘔吐や下痢で数日間苦しむ。中毒者も突出して多く、年間100件近くに及ぶ。
 
===テングタケ===
#傘は茶色い。
#ベニテングタケ同様、食用にする地域があるらしい。
#*しかし素人の生兵法は厳禁。
#*塩蔵すれば食べられる。同様の毒キノコにベニテングタケ・カキシメジ・サマツモドキがある。
#**但しベニテングタケ・カキシメジ・サマツモドキもテングタケ同様安易に塩蔵して食べてはいけない。
#傘のいぼが流れ落ちていることがある。ツルタケとかと間違えないように。
#ベニテングタケよりも地味なキノコだが毒成分であり旨味成分でもあるイボテン酸の量が多いので、味につられても手を出すべきではない。
#*イボテン酸はハエにとって猛毒であるため、ハエ退治に使える。(後述のベニテングタケも同様)
#**テングタケを火で軽く炙ったり、ラップで包んで電子レンジで少ししんなりする位に加熱し、水を少し張った容器に入れてハエの溜り場に置くだけ。後は匂いにつられてやって来たハエが勝手に舐めては水の中に落ちて死ぬ。
 
===ドクササコ===
#毒キノコを語るに、このキノコを知らない者はモグリと言える程の、有名毒キノコ。
#誤食すると、体の末端部分が腫れ上がり、焼け火箸を刺されたような激痛が1ヶ月以上も続く。この激痛は鎮痛剤でも効かず、長期に及ぶ激痛からは決して逃れられない。正に鬼畜。
#このキノコの凶悪さは中毒症状だけではない。潜伏期間が5日前後と長い為、発症しても原因が掴めなかった。ある農村では、キノコ中毒と分かるまで、定期的な風土病と思われていた。
 
===ドクツルタケ===
[[画像:The_kind_of_destroying_angel.jpg|thumb|224px|これ1本で致死量]]
#白く可憐な姿とその猛毒から、ついたあだ名が「殺しのエンジェル」。
#*英語でも[[wikipedia:Destroying_angel|この通り]]…。
#*同じく猛毒のシロタマゴテングタケにそっくり。但しドクツルタケの方が大きく、柄がささくれている。
#誤食すると、ほぼ確実に命に係わる。
#タマゴテングタケ・シロタマゴテングタケと並び猛毒キノコ御三家と呼ばれる。
#どんな山奥に生えてるのかと思ったら、そこらへんの公園にも群生してたりする。侮れない。
#最近ではドクツルタケは何種類かに分かれる説が主流。細かい特徴の違うキノコを全部ドクツルタケに纏めていたのを改めて分けるようになった。
#*ただしどの種類もやっぱり食べれば危険。分類学とかに興味ない人には今までと特に変わりはない。
#*まあ、白いキノコは採集するな。ドクツルタケ含めて猛毒が多すぎる。白いキノコを採らなければ中毒死はかなり防げる。
 
===ドクベニタケ===
#名前から判るがベニタケ科の赤い毒キノコ。
#*ベニタケ科の毒キノコの中では猛毒キノコのニセクロハツと並んで最も有名。
#*ただベニタケ科の毒キノコではクサハツほど見かけない。
#**クサハツは悪臭がする上無機的かつ強烈な辛味を持ち、致死的ではないとはいえ有毒という三拍子揃ったとんでもないキノコ。
#ベニテングタケ・ヒメベニテングタケ・カエンタケと並び派手な毒キノコの代表格。
#*カエンタケほど毒性は強くないが、海外ではドクベニタケを食べて死亡した例もあるらしい。恐らく毒キノコでありながら美味なベニテングタケよりは毒性が強い。
#味は辛い。それも唐辛子や山葵のような旨みを伴う有機的な辛さではなく刺激的な薬品を舐めているかのような無機的・化学的な辛さ。
#*従って例え無毒だったとしても調味料代わりに使用することは出来ない。
#比較的おいしいキノコの中ではカワリハツの赤色タイプがドクベニタケに似ている。
#*見た目でも見分けられるけど、間違えて調理して食べたとしても、ものすごく辛くて料理が台無しになるから残りを食べずに捨てれば大丈夫だろう。
 
===ドクヤマドリ===
#傘の裏がスポンジ状になっているキノコ(イグチ類)は安全、という常識を見事に打ち破ったキノコ。
#*ついでに外見も地味。
#*症例が多く報告され始めたのは最近だが、長野の山地ではタヘイイグチと呼ばれ古くから知られてたんだとか。
#*最近ではイグチ類でも命に関わる毒キノコも確認されているので、イグチ類は安全という説は全く通用しない。ただ毒キノコが少ないことは確かなので、危険な種類さえ覚えれば他よりは安全(未記載種の危険性はあるが)。
#身がどっしりしていてとても美味しそうだが、決して食べてはならない。
#傷をつけると青く変わるので判別可能。
#*ただしこれにばかり気を取られて食用のイロガワリとかを捨てないように。
#**ドクヤマドリは青変性が"弱い"ことが判別のポイント。水色程度に変化する。
#[[食用キノコ#ヤマドリタケ・ヤマドリタケモドキ|ポルチーニ]](ヤマドリタケ&ヤマドリタケモドキ)採取の際、一番気をつけなければいけない毒キノコ。
 
==な行==
===ニガクリタケ===
#食用の[[キノコ#クリタケ|クリタケ]]とそっくりだが、傘を噛むと苦いので区別できる。
#*本当に苦いので、それ以外の点で判別可能なら噛まない方がいい。
#*加熱調理すると苦味が飛んでしまい、誤食事例が多い。
#THE 毒キノコ
#誤食が多い割に毒性がかなり強いキノコ。死亡事例もそこそこある。
#[[東京/墨田区|東京都某区]]のイベントで、[[食用キノコ#クリタケ|クリタケ]]と誤って販売されたことがある。
#*しかも2,3パック売れた後に採取した農家から「あれニガクリかも知れない」と連絡が入って発覚。そらもう皆さん大パニックになってましたよ…orz。
 
===ニセクロハツ===
#[[偽モノの特徴|ネタとしてのニセモノ]]ではなく、実在する毒キノコである。
#*簡単に言えば、クロハツの偽モノ。クロハツは食べることも出来るが生食は毒。
#猛毒で致死量は2本。1本食べたら死ぬ猛毒御三家や2.5cm食べたら死ぬカエンタケの前では恐ろしさも霞んでしまうが、非常に危険な毒キノコ。
#こいつの毒性分「シクロプロペンカルボン酸」は、体内の筋肉などの組織をドロドロに溶かす。よって喰った人は最後にはスライムになる。
 
===ニセショウロ===
#[[偽モノの特徴|ネタとしてのニセモノ]]ではなく、実在する毒キノコである。
#*簡単に言えば、食用キノコのショウロやトリュフの偽モノ。但し生物学的に見ればショウロやトリュフとは殆ど無関係。
#**ショウロが担子菌門同担子菌綱イグチ目ショウロ科、トリュフが子嚢菌門チャワンタケ綱チャワンタケ目セイヨウショウロ科なのに対し、ニセショウロは担子菌門菌蕈綱ニセショウロ目ニセショウロ科。
#ニセショウロだけではなくハマニセショウロやヒメカタショウロといった他のニセショウロ科のキノコも有毒。ザラツキニセショウロも恐らく有毒。
#*というかニセショウロ科で食用になるものは'''ないと考えてよい。'''ショウロやトリュフと間違えて食べないように。
#丸い塊を切ると中がもそもそして黒いのですぐにこの類だと解る。饅頭みたいな姿のキノコだ。
 
==は行==
===ハナホウキタケ===
#珊瑚礁のようなキノコ。見るからに毒。派手。しかし、近縁種のホウキタケは食用なので注意。
#近縁種は、他にキホウキタケ・コガネホウキタケがある。こちらも毒。
 
===バライロウラベニイロガワリ===
#漢字表記:薔薇色裏紅色変 何となく派手な事は分かる。
#21世紀に新種発表された珍しい猛毒茸。
#一口食べただけで胃の炎症を起こしたと言う。ビジュアル的に態々食べようとは思わないが…。
#*アメリカウラベニイロガワリという似たビジュアルのおいしい食用キノコがあるので、間違える可能性がある。
 
===ヒトヨタケ===
[[画像:Coprinopsis_atramentarius.jpg|thumb|121px|一夜の命]]
#胞子を撒く際、傘が一晩で黒い液状に溶けてしまうことからこの名がついた。
#幼菌は美味だが、酒と一緒にいただくと悪酔いする。最悪の場合、急性アルコール中毒で命に関わることもある。
#*アルコールの分解を阻害する成分(コプリン)を含むため。
#**なお、上記成分が体外へ完全排出されるまで'''一週間'''はかかる。その間は'''飲酒ダメ!ゼッタイ!!'''
#*近似種のササクレヒトヨタケ(スーパーでも売ってる)は悪酔いしないので、安心して酒の肴にしてくだせぇや。
#松本零士のマンガに登場する「サルマタケ」のモデルとされる。
#*松本氏は、友人のちばてつや氏にこのキノコをラーメンに入れて食べさせたことがある。以前トリビアの泉でもやってた。
#そこらへんの庭や公園の木の下にもよく生えるかなり身近なキノコ。身近すぎて食用と認知してない人も多いのでは?
 
===フクロツルタケ===
#猛毒。近縁なドクツルタケなどの猛毒テングタケ類と同じ症状を引き起こすが、毒成分は違うらしい。
#猛毒キノコだが、ずんぐりして、もさもさと鱗片に覆われた姿が愛嬌があると評判。
 
===ベニテングタケ===
#ポピュラーな毒キノコ
#*なのに幻覚作用を求めてこれを口にする文化がある
#*あまつさえ食用にする地域もある。本当に大丈夫なのか?
#**毒成分のイボテン酸は、同時に強い旨味成分でもあるらしい。
#**塩蔵すれば食用になる。但し素人の生兵法は厳禁。
#***ちなみにベニテングタケ以外の毒キノコではテングタケ・カキシメジ・サマツモドキが塩蔵して食用にされる。
#****山本直樹の漫画「極めてかもしだ」にて主人公が炊事遠足の際にカレーにベニテングタケを入れて集団食中毒を起こすエピソードがある。
#*ハエ取りに使う。
#名前の通り真っ赤な、いかにもな見た目のキノコ
#*漫画に出てくる最もベタなキノコは、これなんじゃないだろうか。
#**笑い茸では?
#***と言うか、ベニテングタケの姿をしたワライタケかな。
#*どう見てもやばそうなので、ある意味親切である。
#「毒キノコは派手」と言う迷信があるが、「派手な毒キノコ」はベニテングタケくらいである。
#*強いて言うならば他には、ドクベニタケ位か?
#**ヒメベニテングタケ・カエンタケも派手な毒キノコ。しかもカエンタケは既出の通り猛毒。
#***ちなみにドクベニタケとヒメベニテングタケの毒性はベニテングタケの毒性と同程度。
#食用キノコのタマゴタケに似ているが、タマゴタケと間違えて食べて中毒したという話はあまり聞かない。
#*寧ろ既出のようにタマゴタケの方が毒キノコに間違われる。
#**巷ではそれを「風評被害」という。
#スーパーキノコの正体。
#*幻覚で体が大きくなったように見え、気分がハイになるので力も強くなり一回くらいダメージを喰らっても気にならないらしい…。
#「不思議の国のアリス」でも、アリスがこれをかじって体が縮んだり大きくなってた。
 
===ホテイシメジ===
#傘がお猪口のような形をしている。
#ヒトヨタケと同様にアルコールの分解を阻害する成分を含んでいるため、これを食べた後に酒を飲むと悪酔い・動機・顔の紅潮といった急性アルコール中毒症状が出る。
#*この特徴から、別名を「酔いつぶれ」と言う。
#**こいつを食べてから一週間は酒を飲んではならない。
#味は濃厚で非常においしいと評判なので、酒さえ飲まなければ優秀な食菌となりうる。
 
==やらわ行==
===ワライタケ===
#ギャグ漫画ではおなじみの毒キノコ。
#漫画では多種多様にかかれるが実際はかなり地味だし不味そうな姿とか。
#*ウ●コの上に生えるヒョロヒョロのキノコだからな。
#ていうかワライタケって本当にあったの?
#[[ゴルフファン]]は、[[ハワイ]]の地名と誤読する。
#マジックマッシュルームと呼ばれる種類のひとつ。
#実際は横隔膜が痙攣…要はしゃっくりが止まらなくなるらしい。ソースは中学ん時の理科の先生。
#*いや、実際は裸踊りしたら大声で歌いだしたり無意味に歌ったりとにかく狂うらしい。こちらのソースはウィキペディア。
#**明治時代だか大正時代だかには、これを食べて'''全裸でエア三味線'''を引いた女性がいたらしい。
#オオワライタケという毒キノコもあるが、本種とは全くの別物。
#*こちらに幻覚作用はなく、顔面が笑い顔でひきつる(しかし腹は下しまくるので全然楽しくない)。
#**[[クレヨンしんちゃん|あのマンガ]]では見事にワライタケとオオワライタケを逆に解釈していた。
 
{{DEFAULTSORT:とくきのこ}}
[[Category:食品]]
[[Category:菌類・微生物]]
[[Category:有毒]]

2022年1月5日 (水) 21:37時点における版

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か行

カエンタケ

  1. 猛毒。3g食べたら死ぬらしい。
    • このため、お店では買えん。
  2. 炎(火炎)のような雰囲気の赤い棒状のキノコ。
    • 写真を見たことがあるが、実にキモイキノコだ。
  3. 見た目からして毒々しい上固く稀にしか生えないキノコなので、通常はめったに間違える事はない。
    • 食用キノコのベニナギナタタケと似ているがカエンタケは硬くベニナギナタタケは柔らかい。でもカエンタケは触っただけで中毒するので肉質の硬さで判別するのは見分け方として不適。
      • ベニナギナタタケは食用とはいえ美味なわけではないので(あくまでも色を楽しむキノコ)、ベニナギナタタケを食べようと思わなければカエンタケ中毒になる危険性はない。
  4. この異様な形状は、地獄の窯で焼かれる亡者の手であり、その炎である。うっかり救いの手をさしのべると自分も地獄に引きずり込まれるので注意。
  5. 摂取すると、口内炎・下痢・腹痛・嘔吐・呼吸困難・脱皮・造血機能障害・心不全・肺不全・言語障害・高熱等の災害レベルの地獄を味わうことになる。わずか数gmでも絶対に食べないように。要するに全不全になって死ぬ。

カキシメジ

  1. クサウラベニタケ・ツキヨタケと並びキノコ食中毒の御三家として知られる。
  2. 「毒キノコでも塩蔵すれば食べられる」という迷信が通用する数少ない毒キノコ。
    • ただし素人の生兵法は厳禁。
    • カキシメジ以外ではサマツモドキ・テングタケ・ベニテングタケが塩蔵すれば食用になる。
      • 但しカキシメジ同様、安易に食べてはいけない。
      • 食用になりません。高確率で中毒を起こす。
        • 「食用になりません」ってカキシメジのこと? それともお仲間のサマツモドキ・テングタケ・ベニテングタケのこと? 4種とも毒キノコなのだから基本的には全て食べてはいけません。
  3. 針葉樹林に生えるものは無毒といわれるが、食べない方が無難。
    • こちらは「マツシメジ」
  4. 食用キノコのチャナメツムタケに似ている。

クサウラベニタケ

  1. ツキヨタケ・カキシメジと並び誤食されやすい毒キノコ御三家として知られる。
  2. 食べても死ぬことはないが、嘔吐・下痢・腹痛に苦しむ。
  3. ウラベニホテイシメジ・ハタケシメジ・ホンシメジ…似たような食用キノコが多い。
    • キノコ採集のベテランでも上記食用キノコと間違えることもあるので「名人泣かせ」とも呼ばれる。
  4. このキノコにそっくりなイッポンシメジもクサウラベニタケ同様毒キノコ。
  5. ウラベニホテイシメジに混ざり合って発生する。地雷のようなキノコ。

クサハツ

  1. ベニタケ科の毒キノコ。
  2. 漢字表記は「草初」ではなく「臭初」。
    • 漢字表記から推測できるように、悪臭を持つキノコ。その上強烈な辛みを持つので「有毒・臭い・辛い」と三拍子揃ったとんでもない毒キノコ。
  3. 同じベニタケ科の毒キノコであるドクベニタケやニセクロハツよりは多く見かける。

コテングタケモドキ

モノクロのグラデーションが綺麗
  1. 毒キノコが多いことで有名なテングタケ科テングタケ属に分類されるキノコ。
    • テングタケ科テングタケ属はテングタケ亜属とマツカサモドキ亜属に細分されるが、コテングタケモドキはマツカサモドキ亜属に属する。
      • マツカサモドキ亜属はさらにタマゴテングタケ節・フクロツルタケ節・キリンタケ節・マツカサモドキ節に細分され、コテングタケモドキはタマゴテングタケ節に属する。
  2. 中毒例は報告されていないが、近縁種は猛毒キノコだらけのため警戒されている。
    • コテングタケモドキが属するタマゴテングタケ節は猛毒御三家のタマゴテングタケ・ドクツルタケ・シロタマゴテングタケをはじめ分類されるキノコの殆どが猛毒菌であり、コテングタケモドキ自身も相当の猛毒菌の疑いがある。
  3. よく個人サイトや個人ブログで無毒説・食用説が流布しているが、近縁種の日本名がまだ無い食用キノコAmanita manginianaと取り違えている。
    • Amanita manginianaはコテングタケモドキにそっくりなキノコ。タマゴテングタケ節では珍しく(というか唯一の)食べられるキノコである。
    • ちなみにコテングタケモドキの学名はAmanita pseudoporphyriaで、欧米では食毒不明のキノコとして扱われている。

コレラタケ

  1. かつてはドクアジロガサと呼ばれていた。
    • 似たような毒性がある近縁種のヒメアジロガサとヒメアジロガサモドキは改名されずそのまま残っている。毒性を強調したいならこっちもヒメコレラタケとかに変えてやればいいのに…。
  2. 食べるとコレラに似た症状を発症するため、コレラタケとなった。
  3. 食用キノコのセンボンイチメガサに酷似している。他にもナラタケ・エノキタケ・ナメコなど似たような食用キノコが多い。
  4. エノキタケの廃培地からも発生。「食用キノコを収穫した後に生えるから大丈夫」と過信して食べると食中毒を起こす。

さ行

サクラタケ

  1. 桜貝のような綺麗なキノコ。
  2. 調理法により中毒。
  3. 大根臭い。

サマツモドキ

  1. 毒キノコだが、塩蔵すれば食べられる。但し素人の生兵法は禁物。
    • 同じく塩蔵すれば食べられるカキシメジ・テングタケ・ベニテングタケほど有名ではない。
    • 毒キノコの中では毒性は弱いため、平気で食べる人も多い。
  2. 中毒した場合、嘔吐・下痢などを起こす。但し塩蔵して食用にされるくらいなので勿論致命的ではない。

シャグマアミガサタケ

  1. 猛毒だが、見た目がグロい為、間違っても食べない。しかし、フィンランドでは毒抜きして食べるというから驚き。
    • 日本人がフグ(肉は美味いが内臓は毒を持つ)を食べるのと同じ感覚。故にシャグマアミガサタケを食べる日本人は西洋かぶれと考えてよい。
  2. 毒抜きの際、水蒸気と共に揮発した毒を吸っても中毒を起こすというから、やっぱり危ない。
  3. シュールストレミングも有名なフィンランドだったら、強ち無理は無いのかも知れない…。
  4. 揮発する毒性分「モノメチルヒドラジン」は宇宙ロケットの燃料。頑張って集めたら君も宇宙に旅立てる。

シロタマゴテングタケ

  1. ドクツルタケ・タマゴテングタケと並び猛毒キノコ御三家として知られる。
  2. 1本食べたらほぼ確実に死ぬ。
  3. ドクツルタケにそっくりだが、ドクツルタケより小さい。
    • 柄がささくれているのがドクツルタケ、ささくれていないのがシロタマゴテングタケ。
  4. 日本ではタマゴテングタケは殆ど見かけないので、キノコ中毒による死亡事故の殆どがこれかドクツルタケによるもの。

スギヒラタケ

  1. かつては食用として知られていたが、一転して毒キノコの仲間入り。
    • 食べると脳が冒されるらしい。
  2. 日本海側産のほうが毒性が強いらしい。

た行

タマゴタケモドキ

  1. 卵黄色の猛毒きのこ。タマゴタケには似ていない。
    • 但しタマゴタケの近縁種であるキタマゴタケには似ている。
  2. タマゴテングタケの近縁種であり、同様の毒を持つ。日本でも死亡例が数件ある。

タマゴテングタケ

  1. ドクツルタケ・シロタマゴテングタケとともに猛毒キノコ御三家と並び称される。
  2. 1本食べたら確実に死ぬ。
  3. ドクツルタケ・シロタマゴテングタケと異なり、日本で見かけることはまれ。

ツキヨタケ

  1. 夜になると薄緑色に光る。
    • ただし古くなると光らなくなる。
  2. テングタケ科以外では最もポピュラーな毒キノコ。中毒事故も多い。
    • そのためカキシメジ・クサウラベニタケと並んで中毒事故の多い毒キノコ御三家と呼ばれる。
  3. よくヒラタケと間違われる。
    • ムキタケ・シイタケにも間違われる。
      • 見分け方は、縦に裂いて根元に黒~茶褐色のシミがあるかどうか。もしもシミがあったら食ってはいけない。
      • 中にはシミが極端に薄い個体もいるらしいのがタチの悪いところ。
      • 暗いところで光ったらこいつ という見分け方ではダメなのだろうか
  4. 中毒症状は容赦なく、嘔吐や下痢で数日間苦しむ。中毒者も突出して多く、年間100件近くに及ぶ。

テングタケ

  1. 傘は茶色い。
  2. ベニテングタケ同様、食用にする地域があるらしい。
    • しかし素人の生兵法は厳禁。
    • 塩蔵すれば食べられる。同様の毒キノコにベニテングタケ・カキシメジ・サマツモドキがある。
      • 但しベニテングタケ・カキシメジ・サマツモドキもテングタケ同様安易に塩蔵して食べてはいけない。
  3. 傘のいぼが流れ落ちていることがある。ツルタケとかと間違えないように。
  4. ベニテングタケよりも地味なキノコだが毒成分であり旨味成分でもあるイボテン酸の量が多いので、味につられても手を出すべきではない。
    • イボテン酸はハエにとって猛毒であるため、ハエ退治に使える。(後述のベニテングタケも同様)
      • テングタケを火で軽く炙ったり、ラップで包んで電子レンジで少ししんなりする位に加熱し、水を少し張った容器に入れてハエの溜り場に置くだけ。後は匂いにつられてやって来たハエが勝手に舐めては水の中に落ちて死ぬ。

ドクササコ

  1. 毒キノコを語るに、このキノコを知らない者はモグリと言える程の、有名毒キノコ。
  2. 誤食すると、体の末端部分が腫れ上がり、焼け火箸を刺されたような激痛が1ヶ月以上も続く。この激痛は鎮痛剤でも効かず、長期に及ぶ激痛からは決して逃れられない。正に鬼畜。
  3. このキノコの凶悪さは中毒症状だけではない。潜伏期間が5日前後と長い為、発症しても原因が掴めなかった。ある農村では、キノコ中毒と分かるまで、定期的な風土病と思われていた。

ドクツルタケ

これ1本で致死量
  1. 白く可憐な姿とその猛毒から、ついたあだ名が「殺しのエンジェル」。
    • 英語でもこの通り…。
    • 同じく猛毒のシロタマゴテングタケにそっくり。但しドクツルタケの方が大きく、柄がささくれている。
  2. 誤食すると、ほぼ確実に命に係わる。
  3. タマゴテングタケ・シロタマゴテングタケと並び猛毒キノコ御三家と呼ばれる。
  4. どんな山奥に生えてるのかと思ったら、そこらへんの公園にも群生してたりする。侮れない。
  5. 最近ではドクツルタケは何種類かに分かれる説が主流。細かい特徴の違うキノコを全部ドクツルタケに纏めていたのを改めて分けるようになった。
    • ただしどの種類もやっぱり食べれば危険。分類学とかに興味ない人には今までと特に変わりはない。
    • まあ、白いキノコは採集するな。ドクツルタケ含めて猛毒が多すぎる。白いキノコを採らなければ中毒死はかなり防げる。

ドクベニタケ

  1. 名前から判るがベニタケ科の赤い毒キノコ。
    • ベニタケ科の毒キノコの中では猛毒キノコのニセクロハツと並んで最も有名。
    • ただベニタケ科の毒キノコではクサハツほど見かけない。
      • クサハツは悪臭がする上無機的かつ強烈な辛味を持ち、致死的ではないとはいえ有毒という三拍子揃ったとんでもないキノコ。
  2. ベニテングタケ・ヒメベニテングタケ・カエンタケと並び派手な毒キノコの代表格。
    • カエンタケほど毒性は強くないが、海外ではドクベニタケを食べて死亡した例もあるらしい。恐らく毒キノコでありながら美味なベニテングタケよりは毒性が強い。
  3. 味は辛い。それも唐辛子や山葵のような旨みを伴う有機的な辛さではなく刺激的な薬品を舐めているかのような無機的・化学的な辛さ。
    • 従って例え無毒だったとしても調味料代わりに使用することは出来ない。
  4. 比較的おいしいキノコの中ではカワリハツの赤色タイプがドクベニタケに似ている。
    • 見た目でも見分けられるけど、間違えて調理して食べたとしても、ものすごく辛くて料理が台無しになるから残りを食べずに捨てれば大丈夫だろう。

ドクヤマドリ

  1. 傘の裏がスポンジ状になっているキノコ(イグチ類)は安全、という常識を見事に打ち破ったキノコ。
    • ついでに外見も地味。
    • 症例が多く報告され始めたのは最近だが、長野の山地ではタヘイイグチと呼ばれ古くから知られてたんだとか。
    • 最近ではイグチ類でも命に関わる毒キノコも確認されているので、イグチ類は安全という説は全く通用しない。ただ毒キノコが少ないことは確かなので、危険な種類さえ覚えれば他よりは安全(未記載種の危険性はあるが)。
  2. 身がどっしりしていてとても美味しそうだが、決して食べてはならない。
  3. 傷をつけると青く変わるので判別可能。
    • ただしこれにばかり気を取られて食用のイロガワリとかを捨てないように。
      • ドクヤマドリは青変性が"弱い"ことが判別のポイント。水色程度に変化する。
  4. ポルチーニ(ヤマドリタケ&ヤマドリタケモドキ)採取の際、一番気をつけなければいけない毒キノコ。

な行

ニガクリタケ

  1. 食用のクリタケとそっくりだが、傘を噛むと苦いので区別できる。
    • 本当に苦いので、それ以外の点で判別可能なら噛まない方がいい。
    • 加熱調理すると苦味が飛んでしまい、誤食事例が多い。
  2. THE 毒キノコ
  3. 誤食が多い割に毒性がかなり強いキノコ。死亡事例もそこそこある。
  4. 東京都某区のイベントで、クリタケと誤って販売されたことがある。
    • しかも2,3パック売れた後に採取した農家から「あれニガクリかも知れない」と連絡が入って発覚。そらもう皆さん大パニックになってましたよ…orz。

ニセクロハツ

  1. ネタとしてのニセモノではなく、実在する毒キノコである。
    • 簡単に言えば、クロハツの偽モノ。クロハツは食べることも出来るが生食は毒。
  2. 猛毒で致死量は2本。1本食べたら死ぬ猛毒御三家や2.5cm食べたら死ぬカエンタケの前では恐ろしさも霞んでしまうが、非常に危険な毒キノコ。
  3. こいつの毒性分「シクロプロペンカルボン酸」は、体内の筋肉などの組織をドロドロに溶かす。よって喰った人は最後にはスライムになる。

ニセショウロ

  1. ネタとしてのニセモノではなく、実在する毒キノコである。
    • 簡単に言えば、食用キノコのショウロやトリュフの偽モノ。但し生物学的に見ればショウロやトリュフとは殆ど無関係。
      • ショウロが担子菌門同担子菌綱イグチ目ショウロ科、トリュフが子嚢菌門チャワンタケ綱チャワンタケ目セイヨウショウロ科なのに対し、ニセショウロは担子菌門菌蕈綱ニセショウロ目ニセショウロ科。
  2. ニセショウロだけではなくハマニセショウロやヒメカタショウロといった他のニセショウロ科のキノコも有毒。ザラツキニセショウロも恐らく有毒。
    • というかニセショウロ科で食用になるものはないと考えてよい。ショウロやトリュフと間違えて食べないように。
  3. 丸い塊を切ると中がもそもそして黒いのですぐにこの類だと解る。饅頭みたいな姿のキノコだ。

は行

ハナホウキタケ

  1. 珊瑚礁のようなキノコ。見るからに毒。派手。しかし、近縁種のホウキタケは食用なので注意。
  2. 近縁種は、他にキホウキタケ・コガネホウキタケがある。こちらも毒。

バライロウラベニイロガワリ

  1. 漢字表記:薔薇色裏紅色変 何となく派手な事は分かる。
  2. 21世紀に新種発表された珍しい猛毒茸。
  3. 一口食べただけで胃の炎症を起こしたと言う。ビジュアル的に態々食べようとは思わないが…。
    • アメリカウラベニイロガワリという似たビジュアルのおいしい食用キノコがあるので、間違える可能性がある。

ヒトヨタケ

一夜の命
  1. 胞子を撒く際、傘が一晩で黒い液状に溶けてしまうことからこの名がついた。
  2. 幼菌は美味だが、酒と一緒にいただくと悪酔いする。最悪の場合、急性アルコール中毒で命に関わることもある。
    • アルコールの分解を阻害する成分(コプリン)を含むため。
      • なお、上記成分が体外へ完全排出されるまで一週間はかかる。その間は飲酒ダメ!ゼッタイ!!
    • 近似種のササクレヒトヨタケ(スーパーでも売ってる)は悪酔いしないので、安心して酒の肴にしてくだせぇや。
  3. 松本零士のマンガに登場する「サルマタケ」のモデルとされる。
    • 松本氏は、友人のちばてつや氏にこのキノコをラーメンに入れて食べさせたことがある。以前トリビアの泉でもやってた。
  4. そこらへんの庭や公園の木の下にもよく生えるかなり身近なキノコ。身近すぎて食用と認知してない人も多いのでは?

フクロツルタケ

  1. 猛毒。近縁なドクツルタケなどの猛毒テングタケ類と同じ症状を引き起こすが、毒成分は違うらしい。
  2. 猛毒キノコだが、ずんぐりして、もさもさと鱗片に覆われた姿が愛嬌があると評判。

ベニテングタケ

  1. ポピュラーな毒キノコ
    • なのに幻覚作用を求めてこれを口にする文化がある
    • あまつさえ食用にする地域もある。本当に大丈夫なのか?
      • 毒成分のイボテン酸は、同時に強い旨味成分でもあるらしい。
      • 塩蔵すれば食用になる。但し素人の生兵法は厳禁。
        • ちなみにベニテングタケ以外の毒キノコではテングタケ・カキシメジ・サマツモドキが塩蔵して食用にされる。
          • 山本直樹の漫画「極めてかもしだ」にて主人公が炊事遠足の際にカレーにベニテングタケを入れて集団食中毒を起こすエピソードがある。
    • ハエ取りに使う。
  2. 名前の通り真っ赤な、いかにもな見た目のキノコ
    • 漫画に出てくる最もベタなキノコは、これなんじゃないだろうか。
      • 笑い茸では?
        • と言うか、ベニテングタケの姿をしたワライタケかな。
    • どう見てもやばそうなので、ある意味親切である。
  3. 「毒キノコは派手」と言う迷信があるが、「派手な毒キノコ」はベニテングタケくらいである。
    • 強いて言うならば他には、ドクベニタケ位か?
      • ヒメベニテングタケ・カエンタケも派手な毒キノコ。しかもカエンタケは既出の通り猛毒。
        • ちなみにドクベニタケとヒメベニテングタケの毒性はベニテングタケの毒性と同程度。
  4. 食用キノコのタマゴタケに似ているが、タマゴタケと間違えて食べて中毒したという話はあまり聞かない。
    • 寧ろ既出のようにタマゴタケの方が毒キノコに間違われる。
      • 巷ではそれを「風評被害」という。
  5. スーパーキノコの正体。
    • 幻覚で体が大きくなったように見え、気分がハイになるので力も強くなり一回くらいダメージを喰らっても気にならないらしい…。
  6. 「不思議の国のアリス」でも、アリスがこれをかじって体が縮んだり大きくなってた。

ホテイシメジ

  1. 傘がお猪口のような形をしている。
  2. ヒトヨタケと同様にアルコールの分解を阻害する成分を含んでいるため、これを食べた後に酒を飲むと悪酔い・動機・顔の紅潮といった急性アルコール中毒症状が出る。
    • この特徴から、別名を「酔いつぶれ」と言う。
      • こいつを食べてから一週間は酒を飲んではならない。
  3. 味は濃厚で非常においしいと評判なので、酒さえ飲まなければ優秀な食菌となりうる。

やらわ行

ワライタケ

  1. ギャグ漫画ではおなじみの毒キノコ。
  2. 漫画では多種多様にかかれるが実際はかなり地味だし不味そうな姿とか。
    • ウ●コの上に生えるヒョロヒョロのキノコだからな。
  3. ていうかワライタケって本当にあったの?
  4. ゴルフファンは、ハワイの地名と誤読する。
  5. マジックマッシュルームと呼ばれる種類のひとつ。
  6. 実際は横隔膜が痙攣…要はしゃっくりが止まらなくなるらしい。ソースは中学ん時の理科の先生。
    • いや、実際は裸踊りしたら大声で歌いだしたり無意味に歌ったりとにかく狂うらしい。こちらのソースはウィキペディア。
      • 明治時代だか大正時代だかには、これを食べて全裸でエア三味線を引いた女性がいたらしい。
  7. オオワライタケという毒キノコもあるが、本種とは全くの別物。
    • こちらに幻覚作用はなく、顔面が笑い顔でひきつる(しかし腹は下しまくるので全然楽しくない)。
      • あのマンガでは見事にワライタケとオオワライタケを逆に解釈していた。