「パソコン検定」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
(→‎全般: MOSを中心に追記。)
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
7行目: 7行目:
#*学科試験といっても他分野のような筆記(ペーパー)試験ではなく、CBT(試験会場に設置されているパソコンを操作して解答する方式)を採用している試験も多い。
#*学科試験といっても他分野のような筆記(ペーパー)試験ではなく、CBT(試験会場に設置されているパソコンを操作して解答する方式)を採用している試験も多い。
#*[[情報処理技術者試験]]のようにパソコンの知識だけでなく、ビジネスの知識が要求されるものもある。
#*[[情報処理技術者試験]]のようにパソコンの知識だけでなく、ビジネスの知識が要求されるものもある。
#*プレゼンテーションソフトやメールソフト、データベース管理システムなどの実技試験もある。
#日本[[商工会議所]](日商)ではキーボードを使ったタイピングの試験も実施している。初心者向けのキータッチ2000テストと、中・上級者向けのビジネスキーボード認定試験である。
#日本[[商工会議所]](日商)ではキーボードを使ったタイピングの試験も実施している。初心者向けのキータッチ2000テストと、中・上級者向けのビジネスキーボード認定試験である。
#多くの試験では飛び級受験が認められているが、例えばP検1級のように既に下位の級(この場合はP検2級)に合格していることを前提条件として課している試験も一部存在する。
#多くの試験では飛び級受験が認められているが、例えばP検1級のように既に下位の級(この場合はP検2級)に合格していることを前提条件として課している試験も一部存在する。
71行目: 72行目:
#**ただし日商PC1級は対象外である。
#**ただし日商PC1級は対象外である。
#[[商工会議所]]主催なだけあって、パソコン検定の中では比較的ブランド力が高い。
#[[商工会議所]]主催なだけあって、パソコン検定の中では比較的ブランド力が高い。
#*難易度も結構高めの部類に入る。
#他のパソコン検定に比べて実務を意識した内容になっている。基本的な操作スキルを重視したMOSとの違いである。
#他のパソコン検定に比べて実務を意識した内容になっている。基本的な操作スキルを重視したMOSとの違いである。


96行目: 98行目:
#*就職・転職活動での評価は国家資格のITパスポートよりも高い。
#*就職・転職活動での評価は国家資格のITパスポートよりも高い。
#合格率が80%を超えるため簡単な資格だと誤解されがちだが、多くの人はパソコン教室に通って対策するため、ガチでパソコンが苦手な人が独学で合格するのは決して容易なことではない。
#合格率が80%を超えるため簡単な資格だと誤解されがちだが、多くの人はパソコン教室に通って対策するため、ガチでパソコンが苦手な人が独学で合格するのは決して容易なことではない。
#*少なくとも「普段パソコンをあまり使わない人」「ExcelやWordを仕事であまり使わない人」、あるいはExcelやWordを使う人でも「単にExcelで表を作れるだけのレベルの人」や「単にWordで文字を入力できるだけのレベルの人」などにとっては、難易度はなかなか高い。
#民間検定の中では日商簿記やTOEICと並んでメジャーな部類である。
#民間検定の中では日商簿記やTOEICと並んでメジャーな部類である。
#受験料が高すぎることで有名。1科目だけでも1万円以上かかる。さらにパソコン教室の費用やテキスト代を考慮するともっとかかる。オフィスマスターを狙おうとすると恐ろしい金額になる。
#受験料が高すぎることで有名。1科目だけでも1万円以上かかる。さらにパソコン教室の費用やテキスト代を考慮するともっとかかる。オフィスマスターを狙おうとすると恐ろしい金額になる。
102行目: 105行目:
#毎月1〜2回行われる全国一斉の試験の他、パソコン教室や専門学校などの試験会場が独自に日時を決めている随時試験もあるので、(受験料が高いことを除けば)受験しやすいのが特長である。
#毎月1〜2回行われる全国一斉の試験の他、パソコン教室や専門学校などの試験会場が独自に日時を決めている随時試験もあるので、(受験料が高いことを除けば)受験しやすいのが特長である。
#*試験会場によっては毎週試験を実施している場合もある。
#*試験会場によっては毎週試験を実施している場合もある。
#*ちなみに随時試験の方が(若干だが)合格率が高いらしい。
#Excelの一般レベルでは、数式や簡単な関数などの基礎知識、セルやセルの範囲の書式設定、グラフ作成、オブジェクト挿入、テーブル作成、フィルター機能などが問われる。
#*Excel上級では条件付き書式やマクロ作成、ピボットテーブルなど、より高度な機能についても問われる。
#Wordの一般レベルでは、基本的な文書作成のスキルが問われる。入力だけでなく、文書の印刷や文字のフォント・サイズの変更、表の作成、文字列の挿入なども出題される。
#*Word上級ではスタイルや索引の作成、ユーザー設定のテンプレートの作成、ほかのアプリからデータを取り込む操作など、より高度な技術が必要になる。
#PowerPointの試験では、テキストや図形を挿入したスライド作りや、スライドショーを実行するためのスキルが要求される。
#*複数のプレゼンテーション資料のコンテンツを結合して資料の仕上げをするなど、資料の管理能力も問われる。
#Outlookの試験では単にメッセージの作成や整理、連絡先の作成といった基本操作ができるというだけでなく、予定表の作成などのスケジュール作成のスキルも要求される。
#パソコンに苦手意識のある人がそれを払拭するために是非受けるべきオススメの試験とも言われる。資格自体の価値が高いというよりは、自身を付けるためにオススメの試験である。
#*自己流ではなく、正しい機能の使い方を覚えて業務の効率を上げるためにもオススメの試験である。
#最低限取るべきと言われる科目はExcel一般とWord一般の2つ。余裕があれば他の科目や上級レベルにも是非挑戦してもらいたいところ。
#事務職や営業職、販売職などを目指す場合は役に立つ資格だが、反面、WebデザイナーやCADエンジニア、プログラマーなどを目指すのであれば全く必要のない資格である。
#*MOSはあくまでオフィスソフトの使い方を学ぶための資格であり、CADやプログラミングなどの技術を学ぶための資格ではない。
#**例えるならば、「寿司屋で働くのにフランス料理の修行をする必要はない」というのと同じである。


===PAT認定試験===
===PAT認定試験===

2021年8月21日 (土) 19:21時点における版

全般

  1. 大きく分けて、パソコンの知識について問う学科タイプの試験と、アプリケーションソフトウェア(ワープロ、表計算など)の使い方について問う実技タイプの試験がある。
    • 前者タイプの試験として有名なのは情報処理技術者試験やJ検など、後者タイプの試験として有名なのはMOSである。
    • P検や日商PC検定のように、学科と実技の両方を課す試験もある。
    • 学科試験といっても他分野のような筆記(ペーパー)試験ではなく、CBT(試験会場に設置されているパソコンを操作して解答する方式)を採用している試験も多い。
    • 情報処理技術者試験のようにパソコンの知識だけでなく、ビジネスの知識が要求されるものもある。
    • プレゼンテーションソフトやメールソフト、データベース管理システムなどの実技試験もある。
  2. 日本商工会議所(日商)ではキーボードを使ったタイピングの試験も実施している。初心者向けのキータッチ2000テストと、中・上級者向けのビジネスキーボード認定試験である。
  3. 多くの試験では飛び級受験が認められているが、例えばP検1級のように既に下位の級(この場合はP検2級)に合格していることを前提条件として課している試験も一部存在する。
  4. 英語検定や簿記検定などと同様に、沢山の団体が主催しているが、どの団体の試験を受験すべきかはその人の目的に応じて変わってくる。
  5. CBT方式だからか、意外と受験料が高額な試験が多くてビビる。
    • MOSが代表例。P検や日商PC検定なども1級は万円単位する。
    • 学生は一応割引制度が使えるが…。
  6. 日商PC検定やMOS、P検のようにブランド力が高い試験もあるが、それ以外は正直、情報処理技術者試験の下位互換感が否めない…。
  7. 英語検定や簿記検定に比べて覚えることが少ない上に短期間で合格できる試験が多いため、所謂「資格マニア」の標的になりやすい。
    • 英語検定は得意・不得意が高校までの基礎学力に大きく左右されるため、大卒はともかく、高卒や専門卒の資格マニアはあまり手を出さない傾向がある。また、簿記検定も計算自体は単純で高度な数学力は要求されないものの、覚えるべき専門用語が多いために(比較的簡単な日商簿記検定3級ですら)苦戦する者が多い。
    • パソコン検定でも国家試験の類は難易度が高いため、ITパスポート以外は資格マニアはあまり手を出さない。ITパスポートですら(初心者から見たら)覚えるべき用語はかなり多く、より上位の基本情報技術者はアルゴリズムやマクロの練習が、応用情報技術者は記述式の練習が必要だからである。
  8. ベンダー資格と呼ばれる、大手のIT企業が独自に認定しているエンジニア向けの資格制度も存在する。自社が開発した製品についての操作や管理のスキルを認定するために試験が実施されている。
    • 国家試験よりも実務で役に立ちやすいのがメリットだが、反面、「受験料が高い」「バージョンが更新されると昔の資格が(履歴書に書けるという点以外では)ほぼ無価値になってしまう」など弱点も多い。
      • また、試験によっては日本語で受験できない(問題文が全て英語である)場合もある。

各試験ごとの噂

国家試験

情報検定

  1. 通称「J検」。文部科学省後援の情報処理に関する検定試験。
  2. 情報活用試験、情報システム試験、情報デザイン試験の3つの部門がある。
    • 情報活用試験と情報デザイン試験が主に一般ユーザー向け、情報システム試験は主にエンジニア向けの部門である。
  3. 情報活用試験は1級でも難易度はあまり高くなく、ITパスポート試験と同じくらいである。
    • 情報活用試験3級に至っては少しでもパソコンを操作したことのある人ならば一夜漬けでも合格できてしまうほど簡単である。
  4. IT系の専門学校や商業高校、工業高校の情報学科だと国家資格の基本情報技術者試験の前哨戦として情報システム試験を受験するところも多い。
  5. ぶっちゃけ情報処理技術者試験の完全下位互換。履歴書に書いても就職・転職はさほど有利にはならない。あくまで国家資格の前哨戦のつもりで受験しよう。
    • IT系の専門学校ではJ検の受験が推奨されているし、文部科学省のお墨付きでもあるので知名度自体は高いのだが。
  6. 昔は情報処理活用能力検定試験(旧J検)という名前だった。文部科学省認定の資格であり、公的な評価も今よりずっと高かった。
    • 旧J検の1級は基本情報技術者試験よりも難易度が高かったと言われている。旧J検2級が今の情報システム試験に、旧J検準2級が今の情報活用試験1級に、旧J検3級が今の情報活用試験2級に相当する。
    • 今のJ検はあくまで文部科学省「後援」の民間検定試験である。

情報活用試験

  1. 1級はしばしばITパスポート試験(iパス)と同じくらいの難易度と言われるほどがあるが、出題範囲が狭いのでぶっちゃけiパスより簡単。合格率もiパスの方が低い。
    • しかし表計算ソフトの問題だけは情報活用試験1級の方が詳しい。
  2. ストラテジ(経営戦略や企業活動などのビジネス分野)やプロジェクトマネジメントの問題は2級には出題されるが、1級には出題されないので、時々、2級の方が難しいという人がいる。
    • しかし逆にネットワークやセキュリティの問題は明らかに1級の方が難しい。
  3. 3級に合格すると日商PC検定の3級の知識科目が、2級および1級に合格すると日商PC検定の2級の知識科目が免除される。

情報システム試験

  1. 基本スキル、システムデザイン(SD)スキル、プログラミング(PG)スキルの3科目が用意されており、科目単位で受験することができる。
    • 各科目ごとに合格証が存在するが、基本スキルとSDスキルに合格するとシステムエンジニア(SE)認定の称号が、基本スキルとPGスキルに合格するとプログラマ(PG)認定の称号が貰える。
      • 認定証GETが目的の場合、科目合格制度は1年間有効だが、期限が切れてしまうと免除されなくなってしまう。
  2. 問題の難易度自体は基本情報技術者試験の午後の部と同じくらいなのだが、基本情報は全ての出題範囲の内容をいっぺんに勉強しなければならないのに対し、情報システム試験は科目毎に対策ができるのでずっと対策しやすい。そのため基本情報の前哨戦としてはオススメである。
    • 情報活用試験1級よりは難しい。
    • 基本スキルでは主にプロジェクトマネジメント、ハードウェア、ソフトウェアの問題が出題される。
    • システムデザインスキルでは主にストラテジ、開発技術、ネットワーク、データベース、セキュリティが出題される。
    • プログラミングスキルでは「データ構造とアルゴリズム」「擬似言語」の他、選択問題としてプログラミングの問題もある。
      • 選択問題はC言語、アセンブラ(CASL)、表計算ソフトのいずれかを選択する。表計算はマクロもある。
  3. 基本スキルは他の科目に比べて制限時間が短い。基本スキルのみ60分。他の科目は90分である。

情報デザイン試験

  1. Webデザイナー向けの試験と謳われているが、実際に出題されるのは初心者レベルのデザイン、表現の内容である。
  2. 初級と上級があるが、上級もそれほど難しくはない。
  3. 2009年前期までは試験形式が今と異なっていた。かつては共通科目、ビジュアルデザイン、インタラクティブメディアデザイン、プレゼンテーションデザインの4科目が課されていた。このうち共通科目は必須だった。

日商PC検定試験

  1. 簿記などで有名な日本商工会議所の認定試験。
  2. 知識科目と実技科目があり、前者はITパスポート試験のようなコンピュータの基礎知識を問う試験、後者はMOSのように実際にパソコンを操作してスキルを測定する試験である。
    • 実はJ検の情報活用試験の合格者は知識科目が免除になる特典がある。
      • ただし日商PC1級は対象外である。
  3. 商工会議所主催なだけあって、パソコン検定の中では比較的ブランド力が高い。
    • 難易度も結構高めの部類に入る。
  4. 他のパソコン検定に比べて実務を意識した内容になっている。基本的な操作スキルを重視したMOSとの違いである。

ICTプロフィシエンシー検定試験

  1. 昔は「パソコン検定試験」が正式名称であったことから、今でもP検の愛称で知られている試験である。
  2. 名前からは分かりにくいが、実はしまじろうで有名なあの会社の認定試験である。
  3. 知識科目と実技科目がある。
    • 問題内容はごく最低限のPC操作や用語、一般常識レベルのセキュリティ知識を問うものばかりであるが、稀に基本情報技術者応用情報技術者などのプロレベルの資格を持っている人から見ても難しい問題や巧妙な引っ掛け問題も出題される。
  4. 階級は1級、2級、準2級、3級、4級がある。
    • 1級と2級は社会人向け、準2級と3級は高校生向け、4級は中学生向けという位置付けらしい。
    • 1級は論述問題が課されるため、国家資格のITパスポートよりも難しいともっぱらの噂である。
    • 2級までは飛び級受験が認められているが、1級は既に2級に合格している人しか受けられない。
  5. 5級は公式サイト上で無料で受験できる。暇つぶしがてら受験してみてはいかがだろうか?
    • ただし5級は合格しても履歴書には書けません。

Microsoft Office Specialist

  1. 通称MOS(モス)。マイクロソフト社が公式に認定する、日本および世界で最も有名なパソコン検定。
  2. 競技種目(科目)はExcel、Word、PowerPoint、Outlook、Accessの5つ存在する。
    • ExcelとWordはさらにスペシャリスト(一般)レベルとエキスパート(上級)レベルに分かれる。
  3. 1科目単位での受験も可能だが、4科目合格すると「オフィスマスター」の称号が得られる。
    • オフィスマスターと認定されるためにはExcel上級、Word上級、PowerPointの3科目が必須で、残りはOutlookとAccessのどちらかに合格すれば良い。
  4. 一般レベルでは、Accessが最も難易度が高いと言われている。これは一般ユーザー向けの科目ではなく、プロのデータベースエンジニアが多く受験するため。
  5. 知識重視の筆記試験は一切課されず、実技のみで合否を判定する。
  6. 事務職での採用条件として「MOSの有資格者であること」を課している企業もある。
    • 就職・転職活動での評価は国家資格のITパスポートよりも高い。
  7. 合格率が80%を超えるため簡単な資格だと誤解されがちだが、多くの人はパソコン教室に通って対策するため、ガチでパソコンが苦手な人が独学で合格するのは決して容易なことではない。
    • 少なくとも「普段パソコンをあまり使わない人」「ExcelやWordを仕事であまり使わない人」、あるいはExcelやWordを使う人でも「単にExcelで表を作れるだけのレベルの人」や「単にWordで文字を入力できるだけのレベルの人」などにとっては、難易度はなかなか高い。
  8. 民間検定の中では日商簿記やTOEICと並んでメジャーな部類である。
  9. 受験料が高すぎることで有名。1科目だけでも1万円以上かかる。さらにパソコン教室の費用やテキスト代を考慮するともっとかかる。オフィスマスターを狙おうとすると恐ろしい金額になる。
    • ただし一応学生なら割引制度が使える。
  10. 受験料が高いという短所があるが、それ以上に「バージョンが変わってしまうと過去に合格したバージョンの資格が(履歴書に書けるという点以外で)ほぼ意味がなくなってしまう」というのが致命的である。
  11. 毎月1〜2回行われる全国一斉の試験の他、パソコン教室や専門学校などの試験会場が独自に日時を決めている随時試験もあるので、(受験料が高いことを除けば)受験しやすいのが特長である。
    • 試験会場によっては毎週試験を実施している場合もある。
    • ちなみに随時試験の方が(若干だが)合格率が高いらしい。
  12. Excelの一般レベルでは、数式や簡単な関数などの基礎知識、セルやセルの範囲の書式設定、グラフ作成、オブジェクト挿入、テーブル作成、フィルター機能などが問われる。
    • Excel上級では条件付き書式やマクロ作成、ピボットテーブルなど、より高度な機能についても問われる。
  13. Wordの一般レベルでは、基本的な文書作成のスキルが問われる。入力だけでなく、文書の印刷や文字のフォント・サイズの変更、表の作成、文字列の挿入なども出題される。
    • Word上級ではスタイルや索引の作成、ユーザー設定のテンプレートの作成、ほかのアプリからデータを取り込む操作など、より高度な技術が必要になる。
  14. PowerPointの試験では、テキストや図形を挿入したスライド作りや、スライドショーを実行するためのスキルが要求される。
    • 複数のプレゼンテーション資料のコンテンツを結合して資料の仕上げをするなど、資料の管理能力も問われる。
  15. Outlookの試験では単にメッセージの作成や整理、連絡先の作成といった基本操作ができるというだけでなく、予定表の作成などのスケジュール作成のスキルも要求される。
  16. パソコンに苦手意識のある人がそれを払拭するために是非受けるべきオススメの試験とも言われる。資格自体の価値が高いというよりは、自身を付けるためにオススメの試験である。
    • 自己流ではなく、正しい機能の使い方を覚えて業務の効率を上げるためにもオススメの試験である。
  17. 最低限取るべきと言われる科目はExcel一般とWord一般の2つ。余裕があれば他の科目や上級レベルにも是非挑戦してもらいたいところ。
  18. 事務職や営業職、販売職などを目指す場合は役に立つ資格だが、反面、WebデザイナーやCADエンジニア、プログラマーなどを目指すのであれば全く必要のない資格である。
    • MOSはあくまでオフィスソフトの使い方を学ぶための資格であり、CADやプログラミングなどの技術を学ぶための資格ではない。
      • 例えるならば、「寿司屋で働くのにフランス料理の修行をする必要はない」というのと同じである。

PAT認定試験

  1. 昔はパソコン認定試験と言っていた。
  2. 1級〜3級がある。
    • 1級と2級の間に準1級がある。

コンピュータサービス技能評価試験

  1. CS試験とも呼ばれる、厚生労働省認定のパソコン検定。特別民間法人中央職業能力開発協会(JAVADA)が試験を実施している。
  2. MOSに比べて受験料が安いことから、主に職業訓練施設の生徒が受験する。
  3. 部門はワープロ、表計算、情報セキュリティの3種類がある。ワープロ部門と表計算部門は1級、2級、3級がある。
    • ワープロ部門と表計算部門は実技試験で、1級のみ筆記試験も課される。
    • 情報セキュリティ部門は国家試験の情報セキュリティマネジメント試験や情報処理安全確保支援士(セキュリティスペシャリスト)試験よりは難易度が低い。
    • 合格者はそれぞれ「~級ワープロ技士」「~級表計算技士」「情報セキュリティ技士」と呼ばれる。

情報処理技術者能力認定試験

  1. サーティファイという会社が実施している検定試験で、主にIT系の専門学校生が受験する。
    • このサーティファイという会社は、新潟福島で専門学校を運営しているNSGグループの関連企業であり、この情報処理技術者能力認定試験の他にも、C言語プログラミング能力認定試験やJavaプログラミング能力認定試験、Excel表計算処理技能認定試験なども実施している。
  2. 国家資格の情報処理技術者試験と紛らわしいため、サーティファイ情報処理検定と呼ばれて区別されている。
  3. 1級、2級、3級がある。3級は4択問題のみ、2級以上は第一部と第二部がある。
    • 第一部は4択問題、第二部は長文問題である。それぞれ基本情報技術者試験の午前と午後に近い形式である。
      • 2級には科目合格制度があるが、1級にはない。1級は第一部と第二部を両方同時に合格する必要がある。
  4. 2級の第一部に合格して講座を受講すると、修了試験に合格した後に、基本情報の午前の部が免除される特典がある。
    • だから2級は基本情報の前哨戦としてオススメである。
  5. 1級の問題はしばしば基本情報より難しいと言われるが、だったら最初から基本情報に挑戦したほうが絶対お得である。1級は知名度が低いから。

情報技術検定

  1. 主に工業高校生が受ける情報処理の検定試験。
  2. 情報科や電子科の生徒が受けるイメージが強いが、最近では他の学科の生徒も受けるようになった。
    • 情報技術基礎という科目を全ての学科で履修するようになったからである。
  3. 1級、2級、3級がある。
    • 2級以下は情報技術基礎の授業を真面目に受けていれば合格できるレベル。
      • プログラミングの問題はBASICまたはC言語のどちらかを選択して解答する。
  4. 1級だけ飛び抜けて難しい。国家資格のITパスポート試験より難しく、基本情報技術者試験に並ぶレベルである。合格率だけ見るならむしろ基本情報より低いくらいである。
    • 1級はハードウェアとプログラミングの2科目それぞれに足切りが定められている。
    • しかしその割に知名度・社会的評価は低いので、この検定の1級に合格できる実力があるならそのまま基本情報を受けた方が良いと思う。
  5. 1級で(200点満点中)190点以上取った者には、通常の合格証書の他に、特別表彰状と記念の楯が授与される。
    • これは一回の試験で各都道府県に1人いるかいないかくらいの栄誉である。

全商情報処理検定

  1. 商業高校生向けの試験だが、一般人も受験可能である。
  2. 3級はビジネス情報部門のみ。2級および1級にはプログラミング部門もある。
  3. プログラミング部門はJavaまたはマクロ言語を選択して解答する。
    • 2022年度からはマクロのみになる。
    • かつてはVB、COBOLもあった。
  4. ビジネス情報部門では表計算も課される。2級以上はさらにデータベースの問題もある。

CG-ARTS検定

  1. 一つの試験ではなく、画像情報教育振興(CG-ARTS)協会が実施している複数の検定試験の総称である。
    • マルチメディア検定、CGエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、CGクリエイター検定(ディジタル映像)、Webデザイナー検定の5種類がある。
  2. 2005年前期までは画像情報技能検定という名前であり、それぞれマルチメディア部門、CG部門(今のCGエンジニア検定の前身)、画像処理部門に分かれていた。
    • CGクリエイター検定、Webデザイナー検定は2005年後期に新設されたものである。
  3. 文部科学省「後援」の検定試験である。(2005年前期までは「認定」だった)
  4. 2010年以降はそれぞれの検定試験にエキスパート級(旧2級)とベーシック級(旧3級)が設定されている。
    • 旧試験における1級相当の試験は現在は実施されていない。

ORACLE MASTER

  1. オラクルマスターと呼ばれる、データベースエンジニアのための資格。世界的に有名なベンダー企業であるオラクル社の認定資格である。
  2. ブロンズ(銅)、シルバー(銀)、ゴールド(金)、プラチナ(白金)の4つの階級がある。最も難易度が低いのはブロンズで、逆に最難関はプラチナである。
  3. 情報処理技術者試験と違って飛び級が認められないため、必ず一番下のブロンズから順番に受験していく必要がある。
  4. データベーススペシャリスト試験とは出題傾向が異なるため、データベーススペシャリスト試験の合格者でもオラクル特有の対策をする必要がある。
    • 勿論、オラクル特有のSQLも存在する。
  5. ゴールドまでは多肢選択式だが、最上級のプラチナは実技課題も存在する。
  6. 情報処理技術者試験に比べても陳腐化が早く、製品のバージョンが新しくなると昔に取った古い資格は(履歴書に書けること以外では)「ほぼ価値がない」と言われてしまうのが弱点だ。
  7. この資格に限らず、ベンダー資格全般に言えることだが、受験料が非常に高額であり、自腹で受験するのはかなりキツい。そのため、多くの人は会社で負担してもらっている。

Cisco技術者認定

  1. 世界的に有名なベンダー企業、シスコシステムズが認定する、ネットワークエンジニアのための資格。
  2. たくさんの区分があるが、特に有名なのはCCNA、CCNP、CCIEの3つである。
    • 3つの中で比較的簡単なのがCCNAで、逆に最難関はCCIEである。
  3. CCNAでは主にネットワークの基礎的な問題と、シスコ製品特有のルータ、スイッチの設定コマンドなどが出題される。
    • 一応CCNAの問題自体は基本情報技術者試験のネットワークの問題よりは難しいのだが、基本情報の午後にあるような複雑なアルゴリズムは出題されず、経営戦略や企業活動などのビジネス系の問題もない。
  4. 最難関のCCIEは問題文が全て英語であり、8時間にも及ぶ実技課題が課されるため、難易度はネットワークスペシャリスト試験より遥かに高い。
  5. 資格に有効期限があるのが弱点。
  6. オラクルマスター同様、こちらも受験料が高すぎる。

関連項目