- 沖縄の原風景。
- 沖縄の製糖工場の外にはこれが山のように積んである。
- 沖縄はもとより南洋の複数の島でもウチナーンチュの哀歓を見守ってきた。
- 玉砕の間際にサトウキビを目にし望郷の思いが胸をよぎった人もきっといたはず。
- もちろん沖縄での悲劇も目の当たりにしている。
- 向こうの言葉では「ウージ」と呼ばれる。
- 手での収穫はまさに重労働。
- 甘い砂糖の原料だが労働者たちの塩辛い汗と涙を糧として育ってきたといっても過言ではない。
- 大英帝国の繁栄も明治維新もそうした労苦の末に生まれた砂糖が導いたようなもの。
- 茎を吸うと甘いが、物凄くべとつく。
- とうきびとは違う。
- ざわわ ざわわ ざわわ・・・
- 絞り汁を煮詰めると黒糖になる。
- 黒糖を再度溶かして、不純物を取り除くと白糖になる。
- だから昔は「精糖業とはクリーニング業だ」と言われた。
- 白糖を取った後の不純物を廃糖という。これに酵母を入れて発酵させて醸造用アルコールを作る。
- 旬は1月らしい。
- でも栽培している地域以外の人は、そんなこと気にしないし知らない。
- 「麦からビール。さとうきびから味の素。」
- ラム酒の原料。
- 近年では自動車の燃料になるアルコールの原料としても注目されている。
- 原産地はニューギニア説とインド説がありよく分からない。
- 搾りかす(バガス)も紙の原料や燃料などに使える。
- アントニオ猪木がこれを使った事業に手を出し見事大失敗した。
- 16世紀くらいまでは薬として扱われることもあった。
- 南の島にある鉄道の多くはこれの輸送用。
- キューバでは20世紀末までSLが生き延びていたような記憶がある。
- バガスをSLの燃料に使うこともあった。