もし世界のあの山がエベレストより高かったら
2019年12月6日 (金) 16:07時点における>借音バカによる版
アジア
泰山
- 名実とともに中国を代表する山になっていた。
- 北京や上海あたりでも見える。
- 中国の伝説では仙人が頂上に住んでいることにされていた。
- 意外にも初登頂が西洋人の手によりなされていたかもしれない。
- 中国文化圏では頂上は人間の入るところではないというタブーができていた。
- 現実と同じメカニズムで形成できたかどうか怪しい。
白頭山
- 名称や領有権をめぐる問題がずっと南北朝鮮と中国の間の大問題になっていた。
- そのせいで世界遺産登録の話もあまり進んでいない。
- 昭和初期に世界最高峰を日本領にするため満洲側に変に食い込んだ国境に変更されていた。
- 山頂の天池は存在しなかった。
- 北朝鮮では金正日の絵の背景として書かれるのがお約束だった。
- 世界最高峰が自国になることからますます調子に乗っていた。
- 韓国でも「白頭」という呼称を使う企業などが多く存在した。
K2
- おそらく新しい名称が使われている。
- 中国名の「チョゴリ」か非公式名の「ゴッドウィンオースティン山」のどちらかが採用されている。
- 登るのも難しいので、登山家にとっても世界最高峰の山になっていた。
- 何人が遭難したか考えるだけでも恐ろしい。
イスマイル・ソモニ山
- 世界最高峰があることによって現実よりタジキスタンの知名度は上がっていた。
- その一方で90年代には内戦のせいで誰も登れず「幻の世界最高峰」とも呼ばれていた。
- 旧ソ連はこの山の図案をルーブル紙幣など様々なものに用いていた。
- それに対し西側では当時の呼称である「コミュニズム峰」ではなく別の名称で呼ばれることもあった。
- それまでは世界一高い山に現指導者の名前をつけるのは畏れ多いとしてスターリン峰ではなくレーニン峰(現実ではキルギスにあるクーヒ・ガルモ山)と呼ばれていた。
富士山
アララト山
- アルメニア人だけでなくトルコ人やクルド人にも神聖視されていた。
- 第1次大戦後などに領有権がもっとややこしいことになっていた。
- 旧約聖書に「ノアの箱舟がアララト山に乗り上げたのは世界一高い山だったから」と明記されている。
- 場合によってはエデンの園がこの山の頂上という設定にされていた。
ガウリサンカール
- 名実ともに「世界最高峰」と呼ばれていた。
ヨーロッパ
モンブラン
- 名実とともにアルプスを代表する山になっていた。
- マッターホルンより有名な山にもなっていた。
- この山の名をとったケーキがもっと高くなっていた。
- 作るのにより高度な技術が求められる。
- 山腹に突っ込んだインド航空機の残骸が今もほとんど下ろせていない。
ヴェスヴィオ山
- ナポリが今の立地で存続できたかどうか怪しい。
- この山が噴火すると火山灰が軽くアナトリア半島くらいまで届いていた。
- 古代ギリシャの歴史にも影響があった。
- もちろん火口までの登山電車など作れるわけがない。
- CMソングの「フニクリ・フニクラ」も誕生せず。
- カプリ島はとっくにイタリア本土と陸続きになっている。
- 史実でポンペイを消滅させた噴火ではローマも被害を受けていた。
- ローマ帝国滅亡が早まっていたかもしれない。
オリンポス山
- 問題なく世界遺産に登録されていた。
- 山麓には古代ギリシャの祭祀遺跡が大量にある。
- その一方で登頂は早くとも19世紀に入ってから。
- 19世紀のギリシャ独立当初から「一日も早く取り戻すべき聖地」として扱われていた。
- 19世紀のうちにギリシャ領となっていた。
エトナ山
- シチリア島は本土と陸続きになっていた。
- シチリア海峡が地中海でも有数の要衝として扱われている。
- 最大の都市がパレルモではなくマルサーラあたりになっている。
- フレッチャロッサも普通にシチリア「地方」に乗り入れている。
- シチリア海峡が地中海でも有数の要衝として扱われている。
- 火山活動が現実通りなら世界最高峰なのに標高が安定しない山になっていた。
アフリカ
キリマンジャロ
- 植民地時代にイギリスがドイツに頂上部を譲ることなどなかった。
- 現在のケニアとタンザニアの国境も山頂を通っている。
- 氷河の消滅はまだ心配しなくても大丈夫。
- ケニア航空かエア・タンザニアの垂直尾翼にあしらわれていた。
北アメリカ
デナリ
- この山の呼称問題にまだ決着がついていない。
- 未だに「マッキンリー」と呼ぶ機関なども多そう。
- かつての北回り航空路に多大な影響を及ぼしていた。
- 寄港地がアンカレッジではなくこの山よりもっと北のフェアバンクスになっていたかもしれない。
- 世界最高峰とアメリカ最北の地に引っ掛けアラスカ州の愛称に「top」という語句が入っていた。
南アメリカ
アコンカグア
- 初登頂は早くとも第1次大戦後にずれ込んでいる。
- アルゼンチンの国章にあしらわれていた。
- 名称が「サン・マルティン山」あたりになっている。
南極
ヴィンソン・マシフ
- 初登頂はアメリカあたりの大規模な登山隊。
- 21世紀になっても登頂者は100人に満たなかったかもしれない。