方言
地域別
地域別の方言を参照。
方言の分布
なおす
物を片付けたりすることを「なおす」という。
- 確認済みの県:福岡・香川・鹿児島・長崎・大阪・兵庫・滋賀・山口・熊本・佐賀・大分・奈良・福井・和歌山
- 工場で片付け中、大阪出身者が「この製品、どこ直しましょ?」と聞いた。その製品を受取った埼玉出身の職長は、入念に外観チェックを始めた。
はよしね
「早よしね!」=「早くしなさい」
- 確認済みの県:石川、福井、岡山
- 石川、福井では「はよしねま」とも言うらしい(はよ島根とは言わない。)
- お年寄りには「はよしねぇ」と優しく言い、いつも遅くなる子には「はよしねま!」と急かす。
- 能登では「しねぇ」が早口になり、「しぇぇ」「せぇ」に変化する地区がある。
- 石川、福井では「はよしねま」とも言うらしい(はよ島根とは言わない。)
はよせぇ
「早よせぇ!」=「早くしなさい」
- 確認済みの県:兵庫・香川・徳島・愛媛・新潟・富山・愛知・千葉・東京・栃木・岡山
- 兵庫県北部日本海側では「はよしねー」
- 一部地域では「はよせーや」「はよせーっちゃ」
- 鳥取県でも。
- 「はよしねーな」だと早くしなよと促す意味だが、「はよしねーや」だと早く死ねという意味に。
- 京都府北部日本海側では「はよしにゃー」
- すくなくとも滋賀県湖南地方では「はよしー」で伝わる。(北九州弁も)
- 鹿児島だと「はよせんや」
標準語に訳せない方言
- 北東北以北:「しばれる」=とても寒いでは済まされない痛みを伴う寒さ。
- 東北:「いずい」=場所によって用途がちがうが、「眼がゴロゴロする」や、「服が着ずれてる」など、幅の広い身体的不快感。
- 東北というか、岩手くらいでしか通じない。
- 北海道でも使う所はある。
- 青森:「あずまし」=英語のcomfortableにやや近い意味。
- 栃木:「いじやける」=いらいらと不機嫌とまではいかないが、どこか気持ちやりようのないやきもきした感じ。
- 茨城:「いしけー」=栃木の「いじやける」に同じ。いらいら・じりじり・やきもき・かったるいなどがブレンドされた微妙な不快感を表す。
- 「せこい」の方が意味的には近い。が、上記も間違いではない。
- 北海道&関西:「わや」=(意味範囲が広かった気が。地元民様詳細求む。)-> 北海道ではどうしょもなく修復不可能な状況を指す。例:交通事故現場、雪下ろしに失敗して自分が埋まった場合、自分の部屋の中とか。->関西もほぼ同義。「滅茶苦茶」に弱気な詠嘆が加わり、その先にあきらめを伴う。用例「わやんなってしもた」「そら、わややな」
- 「わやくちゃ」とかも言いませんか?
- 中部、中国、四国の一部でも使う。「とても」という意味で使うところもある。
- 青森県青森市と、弘前の団塊の世代あたりも使う。上と同じく「とても」の意。
- 長野(&山梨):「ずく」=根性とか根気とかやる気、何かに対する粘り気?の様な物を表す。「ずくなし」で「怠け者、怠ける、面倒くさがる」に近い意味。
- FM長野の大岩さんの番組で「ずく」は、「(~をしようとする)その気」と意味づけられた。
- 岩手でも「ずく」は使ってます。「度胸」とか「意気込み」くらいの意味かな?
- 津軽弁では「じく」。「じくなし」=根性無し、度胸無し。」発音⇒ずィぐなし(す)。
- 山梨:「てっ!」(「て~っ!」)感嘆。感動したときや感銘を受けたとき、ひどく驚いたときなどに使われる。
- 富山: 「はがやしい」=腹立たしい、いらいらする、ややこしい、の3つの意味合いで使われる。音便化として「はんぎゃしい」もある。
- 石川:「げんなめ」「げすなめ」=一応英語では「kiss my Ass!」になる。用法も同じ様な感じ。「ふざけんな!」的な用法もある。能登の一部地区(主に漁師町や北前船の寄港地)等で用いられる。
- 福井:「じゃみじゃみ」=テレビの砂嵐のこと。福井はNHK、民放合わせて4つしかないので、チャンネルのボタンを押しても大半のチャンネルはじゃみじゃみ。民放は終夜放送をしていないので、夜中になるとほとんどじゃみじゃみ。
- 福井:「だわ」=手抜き、怠けているさま。怠け者は「だわもん」という。
- 滋賀: 「なまずけない」=怠けている、不精である、めんどくさがりである、というニュアンスの形容動詞。「ほんななまずけないことしてんとき!」などと使う。安土桃山時代には標準語だった言葉らしい。
- 奈良: 「おとろしい」=面倒くさい、ダルイなど
- 「いかい」大きい でかいイカ いかいいか
- 富士山近辺? 山口辺り?
- 鳥取:「たいぎー」=「だるい」「しんどい」「面倒くさい」などと似たものらしいがそれよりももっと違うニュアンスが含まれているんだと県民に熱く語られました。
- 大儀でしょ?
- 千葉(特に九十九里沿い):「え゛」=発音(イントネーション)によって意味が変わる。人を呼ぶ時、びっくりした時、悲しむ時、喜ぶ時、怒る時、等々。女性の場合「よ」が使われる場合もあります。(千葉に限らず漁師が使う言葉と聞いた事もあります)
- 佐賀(有明海側?):「むぞがぁ」=慈しむ、愛おしい、可愛がる。そんなニュアンスの言葉。佐賀在住の佐賀人で50代以上の人ならよく理解できる言葉。
- 香川・徳島・高知・愛媛:「がいな」=すごい。場所によっては「ガイア」。
- 香川・徳島:「むつごい」=食べているとすぐ飽きる、こってりした感じ。「このケーキむつごいわあ」、等と使う。
- 青森:「~さる」=動詞の語尾につけ、「自分の意思はあまり含まれておらず、偶然そうなっている状況や受身」を表すときに使う。他県の人には理解してもらえないことが多いが、動詞の語尾に「~さる」がつくとつかないでは、意味のニュアンスに大きな違いが出る。
- 例:図書館に行かさる(図書館に偶然立ち寄る)、洗濯物が干ささっている(干されることは洗濯物の本意ではないが、状況として干されている)
- 秋田でも言います。偶然そうなるという感じで、~してしまった、とも違う微妙かつ絶妙な言い回し。「言わさったんだもん」
- 栃木でも。「ろぐはかさってるかみます」と言われたときには分からず悩みました。「ログ吐かさってるか(を)、見ます」だそうです。「部品がそろって組立たる」ってのはちょっと違うか?(神奈川出身の転勤者)
- 静岡: 「がらいか」=「わざとする」の反対。
- 新潟:「やめる」=内科的な痛みを指す。(「病める」か?)
- 青森(東北?)「うるがす」=何か状況が変化するまで放置しておく、様子を見ておく。
- 主に水につけておく(食後の食器など)に使う。
- 神奈川(西湘?):「(形容詞)えー」=「まったく(形容詞)でたまらないなあ」という感じの、実感を込めた表現。あまりお行儀のよろしい言い方ではない。「暑っちーえー」「寒みーえー」など。…あれ、でも「疲れたえー」ともいうなあ??
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- 新潟: 「ずる」=ゆっくりと、重そうに動く。適用範囲がとても狭い。他動詞「ずらす」とはならない。「ずる」「すってった」のように使う。
- 蒸気機関車は「ずる」が、新幹線は「ずる」とは言わない。
- 故障車は「ずる」が、普通の車は「ずる」とは言わない。
- チェーンの外れた自転車は「ずる」が、普通の自転車は「ずる」とは言わない。
- 徳島: 「まけまけ一杯」= あふれ出す寸前、表面張力で辛うじてあふれずにすんでいるくらい液体が一杯になっている様子。
- 鳥取: 「いだきい」 = 邪魔、うっとうしい、今風に言えば「うざい」。
- 和歌山(南紀):「かいだるい」=「かいだりぃ」とも。面倒臭いを指すが、口頭表現の強弱によりニュアンスが変わる…と新宮の友達に言われた。
- 鹿児島: 「ももんじる」 = 袋等に言う時は「ぐちゃぐちゃに丸める」。子供に言う時は「かまいたい。可愛い。ギュッとしたくなる。」
- 広島(竹原市):「わえ」=俺、僕等自分をさす言葉。たぶん県内でもこの市でしか伝わりません。