幸運な文化事典
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独立済み
特撮
- 仮面ノリダー
- とんねるずのみなさんのおかげです内で放送されていた仮面ライダーのパロディドラマ。一介のパロディながら長期に渡る人気作品となり、平成ライダー作品の出演者やスタッフにもファンは多い。
- しかし東映側に許可を取っていなかったため、一切の映像化が許されないことに。一応番組内での再放送だけなら「石森プロ・東映」のクレジットを出すのを条件として映像の使用はできた。
- 当時の東映のプロデューサーだった吉川進氏はのちに書籍で「とんねるずがくだらないパロディばかり作るので真面目に作るのが馬鹿馬鹿しくなった」とこの作品を痛烈に批判していた。
- 一方原作者だった石ノ森章太郎氏はこの作品に対し好意的な評価を下していた。
- 前述のように一切映像化はされず、番組内でのみの放送に留まっており、当のみなさんのおかげですも終了。この作品も闇に葬られるのかと思われたが・・・。
- なんと2019年に公開された「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」にノリダーを演じていた木梨憲武氏がまさかの出演。お父さん世代はこのサプライズに爆笑したとか。
- なお共演したソウゴ役の奥野壮氏はこの作品のことを知らなかったとのこと。生まれる前に終わった作品だし仕方ない。
- 仮面ライダー
- 当初は地味で暗めな作風で関東圏での視聴率は苦戦、更には主演の藤岡弘、の撮影中の事故により窮地に立たされていた。
- その対抗策兼代役として仮面ライダー2号=一文字隼人が登場。演じる佐々木剛が当初二輪免許を持っていなかったため「変身ポーズ」が生み出される。
- それが受け、国民的番組となり、以後数年は「変身ブーム」を巻き起こし今なお続く長寿シリーズとなった。
- 巨獣特捜ジャスピオン
- 宇宙刑事シリーズのヒットを受け制作されたが、宇宙刑事ほどのヒットを得られなかった。
- しかし、ブラジルで放送されると国民的番組となり、その知名度はウルトラマンや仮面ライダーを超えるほど。
- ブラジルで活躍した日本人は現地人から「ジャスピオン」と呼ばれることからもうかがえる。
- 恐竜戦隊ジュウレンジャー
- 存亡の機にあったが前作ジェットマンで主婦層に好評。
- パワーレンジャーの原作ともなり海外市場の開拓にも成功。
- スパイダーマン(東映版)
- 原作者スタン・リーの「日本のスパイダーマンは非常に良かった。レオパルドン以外は」の名言で知られるTVドラマ。
- 主人公の変な活舌、大袈裟な名乗り、理不尽なまでに強すぎる巨大ロボット・レオパルドンなどの存在のせいで、ネット上では本編を見てもいない連中に笑いものにされてきた。
- 契約の都合で中々ソフト化されなかったのに、見てもいない連中から1.の発言を拡大解釈され、「MARVELを怒らせたから黒歴史になった」などと揶揄される。念のために書いておくがそんな事実は一切無い。(あったら3.のような扱いなど受けようものか)
- が、MARVELの公式で世界中のスパイダーマンが結集する漫画が描かれ、そこでレオパルドンが思いもよらぬ活躍を見せるなど、現在ではネタ的消費に留まらない活躍を見せている。
- レッドマン
- チープな特撮、意味不明な展開などからカルト的な扱いしか受けてこなかった。
- しかし動画サイト勃興に伴い、理不尽なまでに怪獣をボコボコにする姿がギャグ的な意味でウケてしまった。
- 円谷も悪乗りし、終いには放送終了から40年の時を経て、アメコミ化まで行われた。
- なお「レッドマン」は現在もウルトラシリーズのダミーコード(ネットやマスコミにリークされるのを防ぐために制作中の番組に関せられる仮のタイトルの事)として使用されている。
- 『ウルトラマンオーブ』の主人公クレナイ・ガイの名前もこれから取られた(紅・男(GUY)ということ)。
- 何を間違ったのか、米国でコミックス化された。しかも2018年に。
ゲーム
- アイドルマスター
- 9・18事件、2・24事変と騒動続きで低迷していたが、『シンデレラガールズ』の大ヒットで持ち直した。
- ゲームボーイ
- 発売当時は品薄になる程のヒットになり、その後年を追うごとに人気が下がっていったが、『ポケモン赤緑』の大ヒットで持ち直した。
- Nintendo Switch
- 3DSの値下げ騒動、WiiUの不振で再び暗黒時代になりかけていた任天堂を救った救世主。
- 『スーパーマリオオデッセイ』ではマリオシリーズで初めて12歳以上対象のゲームとなったため、懸念されたが、好調な売れ行きを見せた。
- ゲームに特化された設計であるため、今時低機能であることも懸念された。
- WiiUから一転してソフトに恵まれた。
- 東方Projectなど、インディーズゲームを受け入れた。
- インディーズ自体はWii Uの頃からあるぞ。Switchで本格的にインディーズの時代が来たというだけで。
- 乙女ゲームも絶版になったPS Vitaから乗り換えた。
- CERO-Zゲームのリリースも充実している。
- 東方Projectなど、インディーズゲームを受け入れた。
- ファイアーエムブレムシリーズ
- 任天堂の代表的なSRPGシリーズ。単なる駒に過ぎなかったシミュレーションのユニットにキャラクター性を持たせ、「死んだら生き返らない」という『ロスト』の概念を導入し「手ごわいシミュレーション」として人気を博した。
- しかし、「手ごわい」のフレーズの通り難易度は高めの傾向にあり、新規層が増えずに売上は下がり続け、とうとう「次が売れなかったらシリーズ終了」と宣告されてしまう。
- その結果、ロスト無しモードの導入などライト層向けに大きく路線変更した『覚醒』が大ヒットし、シリーズ終了は白紙となった。
- 賛否両論になる事は想定していた様で、路線変更の象徴として扱われがちな「カジュアルモード(やられても次のマップには復活する)」「マイユニット(いわゆるアバター系主人公)」が始めて導入された作品(『覚醒』の一つ前)のCMでは、シリーズ経験者に「そんなのファイアーエムブレムじゃない」とまで言わせている。
- その後もSwitchで出た『風花雪月』が歴代最高売上を更新し、スマホアプリの『ヒーローズ』も任天堂スマホアプリの売上の大半を占めるブッチギリの売上を記録するなど見事なV字回復を遂げる。
- 復活後は各種コラボの他、任天堂初のDLC導入、任天堂初のソシャゲ(ガチャゲー)化など、任天堂の実験場扱いされている節がある。
- もともと任天堂タイトルの中では高年齢層・オタク層を狙いやすいシリーズだからだろうか。TCGも何気に5年以上続いている。
- 復活後は各種コラボの他、任天堂初のDLC導入、任天堂初のソシャゲ(ガチャゲー)化など、任天堂の実験場扱いされている節がある。
- プリンセスコネクト!
- CMが話題になるもサービス終了。
- Re:Diveとして再配信するも成功。
- メガドライブ
- 任天堂のスーパーファミコンより2年早く世に出たセガの次世代機だが、日本ではファミコンやPCエンジンほどの人気は出なかった。
- しかし、アメリカをはじめとした日本以外の地域では状況が一変し、任天堂のファミコンやスーファミを凌ぐほどの人気ハードとなり、特に1991年に発売されたソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が大ヒットし、メガドライブのキラーソフトになった。
- アメリカでのソニックの知名度はスーパーマリオに匹敵するほどである。
- ブラジルではTectoyより発売されており、セガが2001年にゲームハード事業から撤退した後もTectoyはメガドライブはもちろん、マスターシステムの製造・販売を継続している。
- ポケットモンスター
- 最初はナムコにプロットを提出するも不採用。
- そこで任天堂から出すことになるが、当初は販売本数は振るわなかった。
- ポケットモンスターが出た時点でゲームボーイの市場は実質終わっており、ハードの終末期にひっそりと出たソフト・・・になるはずだった。
- しかし口コミで通信が面白いとひそかに広まり発売1年後にはアニメ化、その後も爆発的にヒットし社会現象に。
- カードやおもちゃなどの関連商品も飛ぶように売れた。
- 結果、今も続く国民的ゲームシリーズとなった。
映画
- CMが殆ど放映されなかったり封切り日が8月末だった事からヒットは見込まれなかった。
- しかし公開後は日本アニメ映画の歴代興行収入で1位になる程の大ヒットを遂げた。
- シン・ゴジラ
- 監督が庵野秀明と樋口真嗣であった事から公開前は不安視されていた。
- しかし公開後はそんな不安を払拭する程の大ヒットを遂げた。
- 時をかける少女(2006年版)
- 原作の約20年後を舞台にした続編。
- 当初の興行規模はミニシアター並みであり、上映館も発表当初は全国で21館のみと非常に少なかった。
- しかしインターネットなどの口コミ効果により、公開後1ヶ月を過ぎてからもテアトル新宿などでは連日立ち見が出るほどの観客で溢れかえった。
- 最終的な上映館は延べ100館以上、翌2007年4月のDVD発売まで9か月にわたり公開が続くというロングラン興行となった。
楽曲
- 金太の大冒険(つボイノリオ)
- 1975年に発売されたが、発売から20日で性表現を理由に民放連の要注意歌謡曲の指定を受け、放送によるプロモーションが絶望的となってしまう。
- しかしそれを跳ね除け、子供たちの間で徐々に浸透。最終的にシングルの売上は4~5万枚に達した。
- 1980年代から2010年代にかけてカバー版・アレンジ版などが発売された。
- 今では、つボイが番組を持つCBCラジオをはじめ、全国のラジオで平気でオンエアされている。
- NHKの「今日は一日コミックソング三昧」でもオンエアされたことがある。
- 通常版ではなく彼のアルバムに収録されていた「安心してお子様にすすめられるバージョン」という歌詞の一部に動物の声などで修正を加えたバージョンだったが大きな話題になりエンディングでも流された。
- NHKの「今日は一日コミックソング三昧」でもオンエアされたことがある。
- 聖母たちのララバイ(岩崎宏美)
- 1981年、この年放送開始の日本テレビ「火曜サスペンス劇場」の初代エンディングテーマとして制作。
- しかし、最初は「火サス」のエンディング用なので、ワンコーラスだけ用意されていた。
- もちろん、レコード化の予定すらなかった。
- しかし、最初は「火サス」のエンディング用なので、ワンコーラスだけ用意されていた。
- しかし、放送後に視聴者から作品化の要望や問い合わせが殺到したため、急きょ日テレがマスターテープを作って、抽選で200人にプレゼントするキャンペーンを実施。
- すると、想像をはるかに上回り35万通のハガキが届く!
- これに味をしめた日テレは、フルコーラスを作ることを決め、1982年にレコード化。
- 但し、火サスのエンディング用の物とは、イントロが異なるなどのアレンジも加えられた。
- 結果、82年の日本歌謡大賞を受賞して、紅白歌合戦にもこの曲で出場。岩崎宏美の代表曲となる。
- クリスマス・イブ(山下達郎)
- 1983年の発売当初は、限定版として制作されたこともありオリコンチャートは44位が最高だった。
- しかしその5年後、JR東海がCMにこの楽曲を使用し一気に人気が上昇。1989年にはオリコン1位を獲得した。
- ちなみにこの曲が起用されたのは担当したCMディレクターの強いこだわりによるものである。
- ぼくたちの失敗(森田童子)
- この曲の発表当時は森田自身がメディア出演よりもミニライブなどを重視していたこともあり、一部の熱狂的なファン以外には森田の人気はそれほどなかったため森田は芸能界を引退。ほかの森田の多くの曲とともに忘れ去られるかと思われていた。
- しかし1993年にこの曲を主題歌に使用したドラマ「高校教師」が大ヒットし、それに伴いこの曲の人気も一気に上昇した。
- 俺ら東京さ行ぐだ(吉幾三)
- 発売当初は、青森県民からのバッシングはものすごいものだった。
- しかし、この曲がヒットしたとたんに「青森の宣伝になった!」と、一転した。
- LOVEマシーン(モーニング娘。)
- シャ乱Qでつんくが制作した「まんじゅう娘」であったが他のメンバーが卑猥な歌詞に難色を示しお蔵入りに。
- モーニング娘。が国民的アイドルの仲間入りを決定づけるヒット曲、社会現象となる。
- 東村山音頭
- 元々は、東村山に古くから伝わる民謡のひとつであった。
- これを、東村山出身の志村けんが、ドリフターズ時代に「8時だよ全員集合」でギャグとして使用。
- これが、当時のドリフの支持層であった子どもに大ウケ。これによって、志村は一躍人気者となる。
- ただ、「東村山音頭が志村のオリジナルである」と思われる人が多かったのも事実である。
- これが、当時のドリフの支持層であった子どもに大ウケ。これによって、志村は一躍人気者となる。
動画
- ゲーム機大戦
- ニコニコ動画で大ヒットを飛ばすが、とある法案が可決されたのを機に原作者が撤退してしまう。
- だが有志が完結まで持ち込み、派生作品も複数出るなど原作者が去った後も盛り上がった。
- 原作者の方も、元々Windows777等で知名度があり、相乗効果でサイトに公開したゲームもヒットした。
- 魔理沙とアリスのクッキーKiss
- 説明不要の東方projectの二次創作ボイスドラマ。
- 参加者人数43名、動画分数30分、しかもフルボイス(都内某高級スタジオでアフレコ)という超大作であったが、投稿当初は注目されるものの、雑なシナリオに絵柄がコロコロ変わる微妙な作画、なによりお粗末な声優陣の棒読み演技により、東方民の評価はあまり高くなかった。(ニコニコ大百科より原文ママ)
- が、ある日突然こいつらに注目される。理由はその棒読み具合が似ているから。
- 注目されてから声優が次々と不幸な目に遭ったり、いろんなものが風評被害にあったりとさんざんな目に...。
- ここまで見ればざんねんなモノ事典に書くのがふさわしいかもしれないが、お粗末な動画がこんな形であるとはいえ知名度が上がったのだからそういう意味では幸運と言える。
掲示板
- 20xx年選手権(選抜)大会最弱代表校はどこだ?
- 2ちゃんねる高校野球板(かつては野球総合板)のスレッド。最初に立ったのは2001年夏の甲子園開幕前。
- そのときはスレ主のHNは「ルパン」、本文は「近江に決定!」という安直なものだった。
- この年まで近江高校は甲子園でわずか1勝のみ、滋賀県勢は夏の甲子園大会初戦6連敗中だったため妥当な評価ではあった。
- そのときはスレ主のHNは「ルパン」、本文は「近江に決定!」という安直なものだった。
- しかし近江はこの大会で準優勝を達成。するとあまりの節穴ぶりにスレ主がバカにされ晒される結果に。
- だがその効果もあってか、以後毎年高校野球全国大会期間中にこのスレッドが作成され、2ちゃんねる野球総合板→高校野球板の名物スレッドになった。
- このスレッドの名目はタイトルの通りその大会の出場校の中から最弱の高校を決めるスレだが、事実上の高校野球選手権大会総合スレッドになってる。
- ある意味ただの糞スレが高校野球総合スレッドになったという大出世例。
- CarmageddonⅡについて
- 2ちゃんねるの中でも利用者の少ない過疎板であるダウンロード板に立てられたスレッド。
- スレ主のHNは「初心者」、本文は「CarmageddonⅡってどこでダウンロードすんの??」という糞スレというか質問スレだった。
- だがこの糞スレが作成からわずか1分後、2レス目で動向が激変する。
- 2レス目で「もし2を取れたら、明日片想いの女に告白しに行く!」。レス番2を取ったら好きな女性に告白するという宣言。
- テレビで宣言したわけでもないし、犯罪予告でもないので実際に行動しなくても問題ないレスだが、スレ住民の声援もあってレス番2の人は本当に告白することを決意する。
- 2レス目で「もし2を取れたら、明日片想いの女に告白しに行く!」。レス番2を取ったら好きな女性に告白するという宣言。
- こうしてただの質問スレが一転、1人の2ちゃんねらーの恋の行方を見守るスレに。
- そしてさまざまなやりとりや馴れ合いの末、誓約から1日と16時間38分後、告白に成功した報告があった。
- 彼は盛大な祝福を受け、誰もが自分のことのように喜び、この心温まるエピソードから他板からもこのスレに訪れた。
- 彼の片想いの女性は他にもアプローチをかけていた者がいて、このスレッドがなくて告白する勇気を持てなかったらこの恋は成就しなかったと言っていた。彼もこのスレッドによって幸運な者に。
- その後このスレッドを題材にしたFLASH「fragments of love ~定められた誓約~」が製作された。
- そしてこのスレッドの効果で、過疎板にすぎなかったダウンロード板が2002年の第1回2ちゃんねる全板人気トーナメントで下馬評を覆して優勝した。
- まさにただの糞スレがいくつもの幸運を生み出したスレッドになった。
- そしてこのスレッドの効果で、過疎板にすぎなかったダウンロード板が2002年の第1回2ちゃんねる全板人気トーナメントで下馬評を覆して優勝した。
- このスレッドが作成されたのは2002年2月22日。2が5つ並ぶ日にレス番2が注目されたというのも運命か。
- ちなみにこれと同時期に冬季オリンピックでスポーツ界最大の幸運な選手と言っても過言ではないスケート選手が誕生した(このスレの作成の2週間ほど前)。