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== 岐阜の言葉 ==
==岩手の言葉==
#アクセントは東京式だが西濃地方の一部で垂井式という標準語と京阪式との中間アクセントで話す地域がある
#日本語なのだが、ところどころ単語がアイヌ語といっしょ。「バッケ」「サンペ」「セダ」「マキリ」「ベコ」。江戸時代までアイヌ人が普通に住んでいたので、岩手からアイヌに伝わった語もないわけではない。
#方言を喋っているのに標準語を話していると思っている人が多い。
#*実は英語起源の単語もある。江戸時代、三陸沖で勝手にアメリカ船と商売をしていたからだ。
#*たいていのマイナー方言使いは標準語だと思ってる。
#**それを言ったらロシア語起源もある。江戸時代、水沢には何故かロシア語塾があった。
#*机を「つる」は標準語だと思っていた。
#***江戸時代、イルクーツクには宮古出身の日本語教師がいたそうだ。
#*鍵を「かう」は標準語ではありません。
#****江戸中期、来日したロシアのレザーノフはある程度日本語を話せた。南部弁だったそうだ。同行したロシア人通訳が「オラの爺さま、宮古だ。」と言ったとか言わなかったとか。
#*B紙が方言と思ってる人は少ない。
#一山越えると方言が変わるので言葉が通じない。
#*「ケッタ」は東海圏以外では通じません。
#*山というか、藩。
#*友達とかに「それ岐阜弁やて」というと「そうなん!?」と驚かれる始末
#*いやいや山でしょ。藩内でも言葉が変わる。「釜石〜べんたら、盛岡〜なはん」とか
#東部の人は疑問形の語尾に「やら」がつく。例:「今日って木曜やら?」
#*おかげで、南部藩の言葉だからって「南部弁」とひとまとめにできないくらいだ。
#*中津川だけどあまりきかんぞ。
#*「なはん」は稗貫だべぇ?
#*肯定文でも「〜や」「〜やて」は頻繁に使われる。(by 多治見の人)
#*県北で「なはん」て言う人あまり聞いたことねがんす。
#*岐阜市でも「~やて」は頻繁に使われる
#*標準語がなかなか伝わらない。他地方の短い地名を伝えるにも一苦労である。
#*関西弁の「~やて」とは意味合いが違う
#* 最低でも、二戸弁・久慈弁・盛岡弁・宮古弁・西和賀方言・伊達・気仙語くらいの分類が必要。
#**「て」「やて」を頻繁に使うから、名古屋の属国扱いされて「アヒルが鳴いてる」ってバカにされてもピンと来ない。
#語尾に「っけ」をつけるが、他県民が聞くと「っけ?」と疑問形に聞こえるため、話が収束しない。
#**属国?「やて」なんて岐阜人特有の喋り方で、名古屋人は使わんけどな
#*例:「昨日、焼肉くったっけ。」「食べてないよ。」「だから、焼肉くったっけ!」「食ってないって言ってるだろ。」
#*それに似た「だらぁ」もよく使われる
#**これだけで終わる使い方をするのは、一部の若いもんでは。通常例:「彼女と焼肉食ったっけ、後はキスやんたがられてわがねがっけ」
#**三河弁です。
#**「っけ」はもともと古文の「けり」(回想・過去)である。岩手は未だ万葉時代である。
#**静岡弁です。
#**「っけ」はもともと古文の「けり」なので、「初めて気づいた詠嘆」(≒過去)でもある。例:「そごさ、コンビニ立ったっけ。」
#*大垣付近では「〜けぇ?」とも使われます。(by 安八の人)
#*語尾に「った」をつけて「過去形」になる例もある。
#*「〜けぇ?」は飛騨地方でも主に若者が使ってる。
#**例:「昨日、ウチの孫が立ったった。」「ほう!立ったのすか?」「ああ、立ったった。」)
#*土岐市近辺の親戚群(従兄弟も含む)はよく言っている。
#***コレは実は「過去完了形」なので、岩手県民は英語の授業で過去完了を教わるときに、全くとまどわない。
#*「やろ」「やろう」(でしょう) という 言葉も頻繁に使う、女でも使う
#**岩手県民の「~た」は過去形ではなくて現在完了。「~してました」って言われたら、今も続いていると思わなければいけない。
#*強調表現に「~(や)げー」と使う。「やったげー」「あいつアホやげー」
#***うちの方では過去形の時も使うよ「食べだった」「言ったった」とか。
#*尾張もだよ。「あいつ変なこと言うとるげー」「やべえげー」とか。
#フキノトウを方言で「バッケ」と呼ぶが、圏外の人間には「バカ」に聞こえるらしい。
#県外者の「大垣」の発音のイントネーションにはあきらめている。アクセントは最初の「お」ではなく「が」である。
#*アイヌ語でフキノトウのことを「パケ」と言う。「頭」の意味だそうだ。バッケは古代からの蝦夷語なのかな?
#*こちら、兵庫県の「[[姫路市|姫路]]」です。悩みは同じ。
#**日本語からアイヌ語に入っていった言葉はいくらかあるらしい (神→カムイとか)。逆ももちろんあるんだろうな。
#*かさまつも同じ悩みを抱える(by 元笠松人)
#*県外から嫁いで来たお嫁さんが、お婆さんに「このバッケ喰え(このフキノトウ食べなさい)」と勧められたのを「この馬鹿喰え!」と言われたと勘違いして号泣した。
#ヘビを「へんび」という。ゴボウを「ごんぼ」という。
#*津軽弁でもフキノトウは「バッケ」。
#*岐阜市民だが、聞いたこと無い。
#マンガ[http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/private/bun/man009.htm 「美味しんぼ」]にはやたらと岩手の人間が登場するが100%訛りがヒドい。
#*多治見の南にある瀬戸市(愛知県)では「ごんぼ」が標準。むしろ「ごぼう」に違和感。
#*マンガ『クッキング・パパ』に登場する田中の大学時代の友人花田は岩手出身という設定ながら、訛ってないで、ちゃんと標準語らしき言葉を福岡で話してるぞ。最近もちゃんと煎餅汁を教えてるし(って、あれは八戸の料理という感じだけど)。
#*揖斐も「ごんぼ」がデフォルト。名古屋出身の自分は先週初めてその事実を知った。
#*マンガ『風雲児たち』での高野長英や大槻玄沢たちはすごく不自然な岩手弁だった→くおら、みなもと太郎!
#*じいちゃんやばあちゃんが「へんべ」ってよう言うな。
#*マンガ『風雲児たち 幕末編』で吉田松陰を脱藩させる原因を作ってしまった盛岡藩士江幡五郎の盛岡訛りもひどいもんだと思うのだが?→くおら、みなもと太郎!
#やけどを「やけずり」という。
#**みなもと太郎は大黒屋光太夫を過大評価して、津田夫を過小評価していた。司馬遷太郎を元ネタにしていることはミエミエ。くされ関西人の本なんか読むな。
#「ちゃっちゃとマワシしやあ」と言われたら(主に年寄りから)、迅速に相撲取りの格好をするのではなく、できるだけはやく準備をしてください。
#*そもそも岩手の言葉は仮名表記できない。母音が7つあり、さらにそれが重なった二重母音を使いこなしている。かっこいいぜ!
#*↑これは名古屋弁じゃない?愛知(特に尾張)と西濃では共通する方言も多いけど
#* 大正天皇の東北行幸でも「訛り過ぎ!何とかならんのか」と怒られた、という逸話が。
#話し掛けると返事は「なんやった?」。特に用事も無く話し掛けた転勤営業マンはこれでかなり腰が引ける。
#**明治天皇じゃないの? 明治天皇は晩飯に蕨の胡桃和えを出されて「まこと糞のごときものを食らふ岩手県民」と言ったそうだ。
#*???
#**大正天皇は原敬に育てられたようなもんだぞ。岩手に悪感情を持っていたか?
#えらいとは疲れたという意味である。
#沿岸南部の方言で[http://www.epix.co.jp/kesen.html 新約聖書]を翻訳出版した人がいる。
#*滋賀でも頻繁に使われる。
#*あまつさえ、わざわざバチカンまで行ってヨハネ・パウロII世に献上してきた。
#*愛知でも使う。
#**実はバチカン大学の先生が大船渡出身で、バチカンにいる日本人はケセン語話者だったのだ。
#*実は京都弁である。
#***バチカンにいる3人の日本人のうち2人がケセン語話者で、ローマ教会で日本語と言ったらケセン語のことをさす。
#*そうそう。関西では普通に通じる。
#*出版した山浦玄嗣(はるつぐ)氏は大船渡市在住のお医者さん。この方言を「ケセン語」と名づけ、日本語とは別言語と考えている。
#*福井でも、使うわ!
#**え、生きてるの!?
#*山梨でも聞いたよ。
#***生きてるも何も、うちの実家の主治医だ。
#*岡山・広島でも使う。
#***俺もケセン語しかしゃべれねぇ。だがそれで良い。
#*山梨はないと思う・・・
#物を捨てる事を「投げる」という 例)『子供の勉強机がいらなくなったから投げる』
#岐阜では「そうじゃん」の他「そうやん」が使われている。おもに女子中高生が使う
#内陸民はボソボソしゃべり、沿岸民はグダグダしゃべる。
#*男子も使うよ~(自分がそうだし
#*口をあまり開かず喋る故にフランス語っぽいとかなんとか。
#*その他にも、~やった ~やし ~やな ~やね ~やから ~やがな ~やんか ~やんけ を使う。
#盛岡弁ほど廃れた方言は他にはないと思う。
#*「~やろー」も。
#*盛岡人にとって盛岡弁は歴史的遺産ではあるが、生きた方言ではない。
#*「~やよー」も。
#**盛岡弁の代表的な言葉に「あのなはん」「おでってくなんせ」「~でがんす」などがあるらしいが、若い人は勿論、年配の人も使わない。
#伊奈波(いなば)さんとか金(こがね)さんというように神社仏閣にさん付けする
#*一説によると、東北で訛りが一番薄いのは盛岡~花巻の一帯らしい。
#*熱田さんとかお伊勢さんとかも言いますよ
#**十分生きた方言だと思うけどなぁ。60代以上の方はまだ使ってますよ。
#*垂井には南宮(なんぐぅ~)さんがあるんやよ
#*盛岡~花巻は[[東北新幹線]]の終点だったのと都市化による開発がすごい地域だから、標準語の流入が比較的早かったのもあるかと。
#岐阜では「駄目」を「あかん」と言う。
 
#大垣以西の高齢者は「おおきに」や「ホンマ」を使う
==単語集==
#大垣以西、以南(大垣市内含む)では小中高生でもアクセントが標準語と逆になっている人が少なくない(大垣市内=広域合併以前から大垣市であった地域)
*「どんどはりゃ」=「だったとさ」
#念押しをする時に「~えか!」と語気を強めて言われるので、岐阜に就職した他県の人は、最初とても怖かったらしい。
**「どんどばれ(どんど晴れ)」=「めでたしめでたし」
#岐阜県は、昔から「東西文化の十字路」のために言葉もゴッチャになってしまい、(現地の言葉は)各地の方言に間違えられたりする…。(特に関西)
**遠野物語などで普段方言を使わない層にもよく知られている方言の一つ。
#「きもい」をずっと昔から使っている。もちろん、最近の「キモイ」とは意味が違う。
*:[[NHK]]の朝ドラの題名にもなっている。
#『〜やに』も使う。三重県でも使うみたい。
**「曇々晴れ」が語源だという説がある
#お母さんが子どもに対して「あんた何やっとるのー?」ってよく言う(ような気がする)。
*「あべ」=「行く」
[[Category:岐阜|ことは]]
**「行こう」だと思います
[[Category:方言|きふ]]
*「ねまる」=「座る」
*「しょす」=「恥ずかしい」
*「おだず」=「ふざける」
*「なったき(する)」=「いい気になっている」
**「なったき」は通じる土地が飛び地のように分布している不思議な言葉。また世代でも通じる・通じないがある。
*「はあ」=「もう」
**嘆息、感嘆ではない。「おら、はあもう行がれね(=私はもう行けません)」と使う。
*「きゃっぽ(する)」「かっぽ」=「靴の中に水が入る(ために気持ち悪い)」
**「きゃっぽ」等は岩手県南〜宮城県北のごく一部で使われている。
**「キャッパリ」とった =靴の中に水が入った 水沢、胆沢で言います
***九戸地方でも通じる
*「まける」=水などをこぼす『ほりゃそんなごど(事)するど水まげっと』
**県外に出るまで標準語と思っていた。飲み会で「カクテルまかしちゃった、エヘ」周囲(固)
*「きしゃめる」=事柄を終わらせる 『さっさど仕事をきしゃめで帰るべぇ』
*「時間まぶり」=退屈で時間の過ぎるのを待つ、暇をもてあますこと
**「まぶる」= 見守る
**『今日は仕事が暇で時間まぶりしてだぁ』
*「あぐど」=かかと
*「きゃなぁ」=腕
*「すねがら」=脛
*「とすけもの」=くじ引き
*「たろひ」=つらら
**垂る氷が語源らしい。
*「わらす」=子供。「わらしゃんど」は複数形。
*「おばんです」 = 「こんばんは」
**本来は「おばんでがんす」。ローカルニュースのタイトルにもなっており、最も有名な南部弁の一つとも言える。
*「まるく」=巻き取る。まとめる。『そのロープまるいでおげ』
*「~めぐ」=標準語の「~つく…のような状態」と同じ。『ねっかめぐ』ねばつく。『がさめぐ』ガサつく。などのように使用。
*「けっちゃ」=逆、さかさま。『このわらす、しゃっつば、めぇうすろ、けっちゃにきてらじゃ』和訳…『この子、シャツを前後逆に着ているよ』
*「~だじゃ」=仙台弁の「~だっちゃ」がさらに北に来て変化したもの。「~だべ」の代わりに使うことが多い。共通語の「~だろ?」に該当する「例:そうだじゃ(そうだろ)?」
**これの強い断定形に「~だべじゃ(あ)」と「だべ」と「だじゃ」をくっけた言葉があり、県民は激昂すると口に出やすい。共通語の「~じゃないか」。「例:おめさん、ワレと結婚するって言ったはずだべじゃ(お前、俺と結婚するっていたじゃないか)!」
*ワレ=「私・ウチ・自分」一人称。関西弁や広島弁の「ワレ」とは対象が違うので注意。「それワレのだ!」と言われたら、「それはお前のだ!」ではなく「それは俺のだ!」になる。
**ワレは女性も案外使う一人称で、おしとやかな女性が使うとびっくりされる。
 
==擬態語==
*「もれもれ」=たくさん、多く、大量。『今日のおまづり、もれもれど人ではってら』
*「だんがだんが」=勢いのある様子。『だんがだんがど、走ってきた』
*「はちゃはちゃ」=落ち着きのない様子。『このわらす、はちゃはちゃづいごど』または「はちゃ」単独で使用し『はちゃめぐ』などとも表現する。
 
 
[[Category:方言|いわて]]
[[Category:岩手|ことは]]
[[Category:東北弁|いわて]]

2012年12月14日 (金) 02:20時点における版

岩手の言葉

  1. 日本語なのだが、ところどころ単語がアイヌ語といっしょ。「バッケ」「サンペ」「セダ」「マキリ」「ベコ」。江戸時代までアイヌ人が普通に住んでいたので、岩手からアイヌに伝わった語もないわけではない。
    • 実は英語起源の単語もある。江戸時代、三陸沖で勝手にアメリカ船と商売をしていたからだ。
      • それを言ったらロシア語起源もある。江戸時代、水沢には何故かロシア語塾があった。
        • 江戸時代、イルクーツクには宮古出身の日本語教師がいたそうだ。
          • 江戸中期、来日したロシアのレザーノフはある程度日本語を話せた。南部弁だったそうだ。同行したロシア人通訳が「オラの爺さま、宮古だ。」と言ったとか言わなかったとか。
  2. 一山越えると方言が変わるので言葉が通じない。
    • 山というか、藩。
    • いやいや山でしょ。藩内でも言葉が変わる。「釜石〜べんたら、盛岡〜なはん」とか
    • おかげで、南部藩の言葉だからって「南部弁」とひとまとめにできないくらいだ。
    • 「なはん」は稗貫だべぇ?
    • 県北で「なはん」て言う人あまり聞いたことねがんす。
    • 標準語がなかなか伝わらない。他地方の短い地名を伝えるにも一苦労である。
    • 最低でも、二戸弁・久慈弁・盛岡弁・宮古弁・西和賀方言・伊達・気仙語くらいの分類が必要。
  3. 語尾に「っけ」をつけるが、他県民が聞くと「っけ?」と疑問形に聞こえるため、話が収束しない。
    • 例:「昨日、焼肉くったっけ。」「食べてないよ。」「だから、焼肉くったっけ!」「食ってないって言ってるだろ。」
      • これだけで終わる使い方をするのは、一部の若いもんでは。通常例:「彼女と焼肉食ったっけ、後はキスやんたがられてわがねがっけ」
      • 「っけ」はもともと古文の「けり」(回想・過去)である。岩手は未だ万葉時代である。
      • 「っけ」はもともと古文の「けり」なので、「初めて気づいた詠嘆」(≒過去)でもある。例:「そごさ、コンビニ立ったっけ。」
    • 語尾に「った」をつけて「過去形」になる例もある。
      • 例:「昨日、ウチの孫が立ったった。」「ほう!立ったのすか?」「ああ、立ったった。」)
        • コレは実は「過去完了形」なので、岩手県民は英語の授業で過去完了を教わるときに、全くとまどわない。
      • 岩手県民の「~た」は過去形ではなくて現在完了。「~してました」って言われたら、今も続いていると思わなければいけない。
        • うちの方では過去形の時も使うよ「食べだった」「言ったった」とか。
  4. フキノトウを方言で「バッケ」と呼ぶが、圏外の人間には「バカ」に聞こえるらしい。
    • アイヌ語でフキノトウのことを「パケ」と言う。「頭」の意味だそうだ。バッケは古代からの蝦夷語なのかな?
      • 日本語からアイヌ語に入っていった言葉はいくらかあるらしい (神→カムイとか)。逆ももちろんあるんだろうな。
    • 県外から嫁いで来たお嫁さんが、お婆さんに「このバッケ喰え(このフキノトウ食べなさい)」と勧められたのを「この馬鹿喰え!」と言われたと勘違いして号泣した。
    • 津軽弁でもフキノトウは「バッケ」。
  5. マンガ「美味しんぼ」にはやたらと岩手の人間が登場するが100%訛りがヒドい。
    • マンガ『クッキング・パパ』に登場する田中の大学時代の友人花田は岩手出身という設定ながら、訛ってないで、ちゃんと標準語らしき言葉を福岡で話してるぞ。最近もちゃんと煎餅汁を教えてるし(って、あれは八戸の料理という感じだけど)。
    • マンガ『風雲児たち』での高野長英や大槻玄沢たちはすごく不自然な岩手弁だった→くおら、みなもと太郎!
    • マンガ『風雲児たち 幕末編』で吉田松陰を脱藩させる原因を作ってしまった盛岡藩士江幡五郎の盛岡訛りもひどいもんだと思うのだが?→くおら、みなもと太郎!
      • みなもと太郎は大黒屋光太夫を過大評価して、津田夫を過小評価していた。司馬遷太郎を元ネタにしていることはミエミエ。くされ関西人の本なんか読むな。
    • そもそも岩手の言葉は仮名表記できない。母音が7つあり、さらにそれが重なった二重母音を使いこなしている。かっこいいぜ!
    • 大正天皇の東北行幸でも「訛り過ぎ!何とかならんのか」と怒られた、という逸話が。
      • 明治天皇じゃないの? 明治天皇は晩飯に蕨の胡桃和えを出されて「まこと糞のごときものを食らふ岩手県民」と言ったそうだ。
      • 大正天皇は原敬に育てられたようなもんだぞ。岩手に悪感情を持っていたか?
  6. 沿岸南部の方言で新約聖書を翻訳出版した人がいる。
    • あまつさえ、わざわざバチカンまで行ってヨハネ・パウロII世に献上してきた。
      • 実はバチカン大学の先生が大船渡出身で、バチカンにいる日本人はケセン語話者だったのだ。
        • バチカンにいる3人の日本人のうち2人がケセン語話者で、ローマ教会で日本語と言ったらケセン語のことをさす。
    • 出版した山浦玄嗣(はるつぐ)氏は大船渡市在住のお医者さん。この方言を「ケセン語」と名づけ、日本語とは別言語と考えている。
      • え、生きてるの!?
        • 生きてるも何も、うちの実家の主治医だ。
        • 俺もケセン語しかしゃべれねぇ。だがそれで良い。
  7. 物を捨てる事を「投げる」という 例)『子供の勉強机がいらなくなったから投げる』
  8. 内陸民はボソボソしゃべり、沿岸民はグダグダしゃべる。
    • 口をあまり開かず喋る故にフランス語っぽいとかなんとか。
  9. 盛岡弁ほど廃れた方言は他にはないと思う。
    • 盛岡人にとって盛岡弁は歴史的遺産ではあるが、生きた方言ではない。
      • 盛岡弁の代表的な言葉に「あのなはん」「おでってくなんせ」「~でがんす」などがあるらしいが、若い人は勿論、年配の人も使わない。
    • 一説によると、東北で訛りが一番薄いのは盛岡~花巻の一帯らしい。
      • 十分生きた方言だと思うけどなぁ。60代以上の方はまだ使ってますよ。
    • 盛岡~花巻は東北新幹線の終点だったのと都市化による開発がすごい地域だから、標準語の流入が比較的早かったのもあるかと。

単語集

  • 「どんどはりゃ」=「だったとさ」
    • 「どんどばれ(どんど晴れ)」=「めでたしめでたし」
    • 遠野物語などで普段方言を使わない層にもよく知られている方言の一つ。
    NHKの朝ドラの題名にもなっている。
    • 「曇々晴れ」が語源だという説がある
  • 「あべ」=「行く」
    • 「行こう」だと思います
  • 「ねまる」=「座る」
  • 「しょす」=「恥ずかしい」
  • 「おだず」=「ふざける」
  • 「なったき(する)」=「いい気になっている」
    • 「なったき」は通じる土地が飛び地のように分布している不思議な言葉。また世代でも通じる・通じないがある。
  • 「はあ」=「もう」
    • 嘆息、感嘆ではない。「おら、はあもう行がれね(=私はもう行けません)」と使う。
  • 「きゃっぽ(する)」「かっぽ」=「靴の中に水が入る(ために気持ち悪い)」
    • 「きゃっぽ」等は岩手県南〜宮城県北のごく一部で使われている。
    • 「キャッパリ」とった =靴の中に水が入った 水沢、胆沢で言います
      • 九戸地方でも通じる
  • 「まける」=水などをこぼす『ほりゃそんなごど(事)するど水まげっと』
    • 県外に出るまで標準語と思っていた。飲み会で「カクテルまかしちゃった、エヘ」周囲(固)
  • 「きしゃめる」=事柄を終わらせる 『さっさど仕事をきしゃめで帰るべぇ』
  • 「時間まぶり」=退屈で時間の過ぎるのを待つ、暇をもてあますこと
    • 「まぶる」= 見守る
    • 『今日は仕事が暇で時間まぶりしてだぁ』
  • 「あぐど」=かかと
  • 「きゃなぁ」=腕
  • 「すねがら」=脛
  • 「とすけもの」=くじ引き
  • 「たろひ」=つらら
    • 垂る氷が語源らしい。
  • 「わらす」=子供。「わらしゃんど」は複数形。
  • 「おばんです」 = 「こんばんは」
    • 本来は「おばんでがんす」。ローカルニュースのタイトルにもなっており、最も有名な南部弁の一つとも言える。
  • 「まるく」=巻き取る。まとめる。『そのロープまるいでおげ』
  • 「~めぐ」=標準語の「~つく…のような状態」と同じ。『ねっかめぐ』ねばつく。『がさめぐ』ガサつく。などのように使用。
  • 「けっちゃ」=逆、さかさま。『このわらす、しゃっつば、めぇうすろ、けっちゃにきてらじゃ』和訳…『この子、シャツを前後逆に着ているよ』
  • 「~だじゃ」=仙台弁の「~だっちゃ」がさらに北に来て変化したもの。「~だべ」の代わりに使うことが多い。共通語の「~だろ?」に該当する「例:そうだじゃ(そうだろ)?」
    • これの強い断定形に「~だべじゃ(あ)」と「だべ」と「だじゃ」をくっけた言葉があり、県民は激昂すると口に出やすい。共通語の「~じゃないか」。「例:おめさん、ワレと結婚するって言ったはずだべじゃ(お前、俺と結婚するっていたじゃないか)!」
  • ワレ=「私・ウチ・自分」一人称。関西弁や広島弁の「ワレ」とは対象が違うので注意。「それワレのだ!」と言われたら、「それはお前のだ!」ではなく「それは俺のだ!」になる。
    • ワレは女性も案外使う一人称で、おしとやかな女性が使うとびっくりされる。

擬態語

  • 「もれもれ」=たくさん、多く、大量。『今日のおまづり、もれもれど人ではってら』
  • 「だんがだんが」=勢いのある様子。『だんがだんがど、走ってきた』
  • 「はちゃはちゃ」=落ち着きのない様子。『このわらす、はちゃはちゃづいごど』または「はちゃ」単独で使用し『はちゃめぐ』などとも表現する。