金属

2015年7月25日 (土) 20:47時点における>Dokatasigotoによる版
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  • 新規節を立てる場合には元素番号順になるようにお願いします。
    • 一番下の周期表で背景が水色になっている元素は半金属へ。

各族別

第2周期元素(元素番号3~10)

リチウム

ベリリウム

  1. まるで破れる音のような名前である。
  2. 宝石ではこれにも入っている。
  3. との合金は強くて有用性がある。
  4. 周期表の覚え方「水兵リーベー・・・」のベーとして有名。だが正直「リーベー」って何なのか分からない。
    • ドイツ語で「恋人」のこと(化学の先生にそう教わった)。
      • Leibe。Loveのドイツ語。水兵は僕の船が好き(恋人)って感じなんだろうか。
  5. かなり毒性が強い。
    • 手塚治虫「ブラック・ジャック」に、ベリリウム中毒に冒されたピノコそっくりの薄倖な少女が登場する。
      • 実はピノコの顔はこの少女の写真をモデルにブラック・ジャックが形成したものなのでこっちが「本家」。
      • この少女は結局その回の終わりに亡くなる。「今度はピノコを連れて来る」と少女の墓に手を合わせるブラック・ジャック。
  6. ピィ?
  7. 軽い、硬い、強度が高い、融点もそこそこ高い、腐食にもそれなりに強い、と構造材料としては素晴らしい性質が揃っている…が、いかんせん毒性が強くてなかなか使えない。あと高い。
  8. CV:遠藤綾
  9. マクラーレン・メルセデスがエンジン素材に使用していた(熱膨張に強い)がフェラーリから文句が出て使用中止になった。その後しばらくエンジンブローに悩まされることに。
  10. 原子炉で濃縮ウランに当てる中性子はラジウム226とベリリウムを混ぜたものから発生させる。
  11. 安定同位体はBe(質量数9)の1核種だけ。
  12. とても安定していそうに思えるBe(質量数8)は実際にはたいへんに不安定。ちょうどα粒子2つ分なのですぐに分裂してしまうためらしい。
    • その理由ならC(質量数12)やO(質量数16)もそうなのかと思えるがこれらは安定。わけわからん。

第3周期元素(元素番号11~18)

ナトリウム

マグネシウム

  1. 海水に含まれる「にがり」の主成分。
    • 実際に純マグネシウムも海水から作る。
    • 「苦鉄質」などと、マグネシウムが含まれているものを表す際、漢字で「苦」とされる事がある。
  2. 金属としてよりも、ミネラルのイメージが強い。
    • 毒性は少ないが、大量に摂取すると下痢をする。
      • それ故便秘薬に使われる事も。
  3. 純金属マグネシウムはよく燃える。
    • 燃焼中のマグネシウムに水をかける行為は厳禁。水素が発生し、今度はそれに引火して爆発する。
    • たいてい学校からマグネシウムリボンをくすねてきて家で燃やそうとするが、マッチでは火が付かずガスコンロのお世話になる。しかも恐ろしく激しく燃えるので火事になるんじゃないかとビビる。台所を焦がしたが最後、絶対に言い訳できないぐらいのすごい焦げ跡が残る。
    • あまりにも光過ぎて「目がぁ~目がぁ~」になる
    • 正しい消し方は「砂をかける」。
  4. アルミニウムなどと混ぜて軽合金として使用される場合が多い。
    • クルマのホイールにも使われる。正直、高いだけでメリットなど感じられない。
  5. マグネシウムを燃料としたエンジンの開発が進められている。
    • マグネシウムは地球上に大量に存在し、燃焼時には二酸化炭素が出ない。燃焼後の酸化マグネシウムは太陽光励起レーザーで還元すればリサイクルが可能という環境に優しい素材である。
    • 東京工業大学の教授陣らと三菱商事がタッグを組み、2009年を目途に開発中。
    • あんな爆発的燃焼を起こす物質が燃料になるんかいな?
      • 爆発的燃焼を起こすからこそエンジンに使えるって考えるんとちゃう?
        • ちなみに児童向け文庫シリーズ「新シェーラひめのぼうけん」でマグネシウムエンジンを思わせる記述が存在している。
  6. 体操競技ですべり止めとして使われる白い粉は、炭酸マグネシウム。
  7. 軽いので携帯電話の筐体によく使われる。 成形するのにマグネシウム粉末が出るので工場は超危険。
  8. 「マグネット」からの連想で磁石に近づけてみると、くっつかない。

アルミニウム

アルミニウムへ。

第4周期元素(元素番号19~36)

カリウム

カルシウム

チタン

  1. 資源埋蔵量は何気に多く、地球上で9番目に多い元素。
    • 鉱物資源としてはの次に多い。
  2. 硬くて熱に強く、戦闘機からフライパンまで用途は多い。
    • ゴルフクラブでもよく使われる。
    • 欠点として、加工がちょっと難しい。だから高価になる。
    • アクセサリーにもよく使われる。
      • 何でもアレルギーになりにくいんだとか。
  3. の石にも含まれている。
    • 一部のガンダムの原料にもなる。
  4. 下っぱ扱い。
  5. 冷戦時代、最高品質のチタン製造技術を持っていたのはソ連。対立していたアメリカもソ連製チタンを密輸して使っていたほど。
    • 現在でもチタン製造大手には複数のロシア企業の名前がある。
  6. 愛知県の半島
    • 知多ン半島w。
  7. 鉄の3分の1の重量で、鉄と同程度の強度を持つらしい。
  8. タイタン、ティターンなどとは発音が違うだけで実は同じ言葉。
  9. 金(ゴールド)と白金(プラチナ)の間

バナジウム

  1. 天然水。
    • 富士山が有名。
    • 糖尿病患者に効果があるらしい。
    • しかしバナジウムイオンを摂取し過ぎると癌になるらしい。
  2. 工業的にも需要が高いレアメタルだが、日本では中国ロシアからの輸入に依存している。
    • そのため、有事に備えて最低60日間分の備蓄をしていなければいけないらしい。
    • 石油や石炭にも含まれているため、石炭の灰から抽出も行っている。
  3. 元素記号は「V」。
    • でも、「ヴァナジウム」という表記は余り見たことがない。
  4. CV:後藤沙緒里
  5. バナナから発見されたわけではない。まあ上述のとおり頭文字は「V」だしね。
  6. ホヤが体内にバナジウムを蓄積する特性を持っている。
    • その特性を利用して金儲けしようとした人がいたが、ゴルゴに射殺された。

クロム

  1. 一番よく見る姿はニッケルとの合金のニクロム。
    • これを線状にしたものに電池を繋いで、発泡スチロールを切ったり。
      • そしてその状態の電熱線に触ってしまい火傷をしてしまう。
    • 電熱器やトースターなどの日常で使われる製品にも使われる。
    • またはモリブデンと鉄との合金、クロモリ鋼。
      • 車のロールケージなんかでおなじみ。
    • 二クロムではない。
      • ついでに、ニクロム酸は存在しない。
    • との合金のステンレスの方がよく見かけるぞ。
  2. あの絵の具のいまいち分からない色「ビリジアン」は、これの3価物が入っているらしい。
    • 「いまいち分からない色」って…。結構綺麗な緑色だぞ。
    • ビリジアンの主成分は含水酸化クロム。ちなみに無水酸化クロムを主成分とした緑色の絵具が「オキサイドオブクロミウム」。
  3. 皮をなめす道具。下水に流してはいけない猛毒。
    • それは6価の化合物限定。単体のクロム(金属クロム)は人体に無害(でなけりゃステンレスが台所用品に使われるわけがない)。
      • と並んで実態よりイメージの悪い金属として知られる。なお銅にクロムを添加したクロム銅という合金も実在。
    • 3価の化合物に至っては必須ミネラル。インスリンの働きを助ける。
      • 故にクロムが不足すると糖尿病になる。
  4. 化合物は原子価により赤から紫までの様々な色を呈する。
    • 2価の化合物は青色。
    • 3価の化合物は緑色or紫色。
    • 6価の化合物は黄色or橙色or赤色。但し既出のように毒性が強い。
    • 但しどの原子価においても例外があるのは言うまでもない。
  5. 手強いシミュレーションの主人公の一人。

マンガン

  1. これを酸化させたものは、酸素の発生装置。
    • と言ってもこれ自体に何ら変化はない。
    • マンガン電池に使われているのもこれ。
  2. 麻雀ファンは別のことを想像する。

コバルト

  1. コバルトブルーの語源。
    • 合唱曲「ダムの歌」では湖面に映る空の色。
  2. 元素記号が一酸化炭素と紛らわしい。
  3. 集英社が発行している少女向けライトノベルの老舗レーベル。
    • これのファンは足を向けて寝られない。
  4. ドイツの伝承に出てくる小妖精「コボルト」が語源。
  5. 放射性同位体のコバルト60は半減期が5.8年で、強烈なガンマ線を放つ。これを利用して北海道では貯蔵しているジャガイモに照射して発芽させないようにしたり、沖縄でゴーヤを食い荒らすウリミバエのオスに照射し、無精化させて屋外に放つ。そのオスはメスと交尾して卵を産んでも孵化しないので、ウリミバエは絶滅。そのため1992年に沖縄産のゴーヤが本土へ出荷できるようになった。放射線が役に立っている一例である。

ニッケル

  1. 最近は充電池の電極として有名。
  2. 昔の50円玉は100%のこれだった。
  3. との合金は「白銅」、銅と亜鉛との合金は「洋白」
    • 前者は現在の50円玉・100円玉、後者は現在の500円玉。
    • 白銅のニッケルの割合を増やすと「コンスタンタン」という何だか妙な名前の合金になる。
      • 工学部なら熱伝対でいやというほど付き合う。
    • なんだかモーツアルトの奥さんみたいな名前である。
  4. 米国の5セント硬貨
    • アメリカンフットボールで、パスを予想した守備体系で後方のメンバーを多くし「5」人とした場合、こう呼ばれる。「5」つながりということで。
    • 米国インターステーツハイウェイの制限速度55MPHは、ダブルニッケルと呼ばれる。
  5. 同様、磁石につく。
    • 鉄・コバルトとともに「鉄族」を構成する。
    • 但し化学的にはこの中では一番安定。
    • 鉄とともに重い恒星の中央部で最後につくられる元素。
      • 質量数に対する原子量の割合が鉄と並び最も小さい。
  6. 実はプラチナと同じ10族でもある。錯体には同じような構造のものがあるという。
  7. 名前は、ドイツ語で「悪魔」という意味。
    • 元々は「銅の悪魔(Kupfernickel)」と言った。銅鉱石のまがいもので銅を含まないことから、当時の坑夫や錬金術師などからは目の仇にされていた。
      • ちなみに銅とは周期律表で隣り合わせ。鉄族としての性質、10族としての性質の他、銅に似た性質も若干合わせ持つ。
    • コバルトも似たような悪い意味、だったと思う。
  8. カナダ出身のロックバンド。
    • カッコ良いけれど、「売れ線」と揶揄されてしまう事もしばしば。
  9. 変化球スライダーの原型。
  10. 太平洋にやたらこいつが採れる島があるらしい。
  11. 日本でもニッケルを見っけることができるが、儲からないのでほったらかし。

亜鉛

  1. 未満の物質(大嘘)。
  2. トタン板など、めっきの材料。
    • 亜鉛は鉄よりも錆びやすいため、結果として鉄板をさびにくく出来る。錫メッキのブリキとは逆の発想。
  3. 酸化物は白の顔料。「ジンクホワイト」の語源。
    • 硫化物は黄色の絵の具に使われる「ジンクイエロー」。
      • ジンクイエローは亜鉛のクロム酸塩(六価クロムを含むので毒性が強い)。硫化亜鉛は蛍光塗料に使われる。もしくはカドミウムの硫化物と混合して「カドミウムイエロー」として使用(硫化カドミウム単独でもカドミウムイエローとなる)。
  4. 亜鉛のイオンは生物にとって非常に重要。
    • 欠乏すると物の味が分からなくなる。
    • 亜鉛のサプリメントは精力強壮剤のように思われている。
      • 不足するとあっちの機能が低下するらしいが、豊富にとったから強化されるというわけではない。
        • 基本的に毒性は低いが摂取しすぎると過剰症になるおそれがあるので注意。
    • 牡蠣やレバーなどに大量に含まれている。
  5. 一方で金属亜鉛の粉末は有毒。
    • なお、同じ族(12族)のカドミウムや水銀は化合物も殆どが有毒。
    • 族が違うが本家「鉛」(炭素~スズと同じ14族)も。
    • 塊状の亜鉛(管・板等を含む)はそれほど害はない。
  6. 乾電池の陰極に使われている。
  7. との合金は「真鍮(黄銅)」、銅とニッケルとの合金は「洋白」
    • 前者は現在の5円玉、後者は現在の500円玉。
    • 銅とスズに亜鉛を混ぜた青銅が現在の10円玉。
      • 「青銅」は青くなくても銅とスズの合金ならば、それに何が含まれていようとそう呼ばれる。
    • なので日常的に「会えん」わけでもない、ごくごく普通の元素。
    • 黄銅というと貨幣材料のイメージがするが、真鍮というと工作や日曜大工の香りがする。
      • 人によってはブラスバンドを思い出すかも。

ガリウム

  1. カリウムとは関係ない。
  2. 30℃で液体になる。水と同じで固体より液体のほうが密度が高い。
  3. 窒素やヒ素との化合物は重要な半導体材料。

第5周期元素(元素番号37~54)

ルビジウム

ストロンチウム

イットリウム

  1. YAGレーザーのY。
  2. 高温超電導ブームのときにはちょっとした人気元素になったが、それも今は遠い昔。

ジルコニウム

  1. 核燃料ではないが原子炉材料。
  2. ジルコンともいう、と思っている人もいるがそれはケイ酸ジルコニウムという化合物。ジルコンは宝石としても使われる。
  3. 部分安定化、という言葉にピンときたらキミもこの元素の第一人者。

ニオブ

  1. 鋼中添加物や超硬工具に使われる。
  2. 当初はコロンビウムと命名され、元素記号もCbとされた。しかしその後一時タンタルと混同される時期を経て正式に今の名称、元素記号になった。
  3. アメリカは今も国際調和に逆らいコロンビウムと呼び続けている。

モリブデン

  1. やクロムと混ぜた物は昔から自転車のフレームでおなじみ。
    • クロモリ鋼。ロールバーとかでもおなじみ。はじめは人の苗字かと思った。
  2. 動物たちの救助隊。
  3. ゼルダの伝説に出てくる。槍を投げるのが得意。
  4. 風の又三郎の三郎が舞台の村に来ることになったのはそこでモリブデンの鉱脈が見つかったから。
  5. グリスに混ぜると良い感じに抵抗が減る。
    • それは二硫化モリブデンな。

テクネチウム

  1. 世界初の人工放射性元素
    • 名前の由来はテクニック。人間の技術で合成できたことから。
  2. 医療用の薬品としてバンバン使われている。
    • これを投与された患者が原発近くを通行するだけで放射線監視装置が反応を示すため、放射能漏れではないかと大騒ぎになることも。
  3. 実は、自然界にもごくごく微量ながら存在する。
  4. 比較的原子量が小さいのに見つからず、長い間正体不明であった。
  5. 明治の頃に日本人が発見したとされ、ニッポニウムと命名されたが、残念ながら間違いであった。
    • ニッポニウムの原子番号・Npは現在ネプツニウムに使われている。
    • 現在リベンジ戦として、113番元素ジャポニウムの合成が試みられている。

ルテニウム

  1. ルテチウムとかぶる。紛らわしいが、あちらはLu、こっちはRu。
  2. 名前の由来は地名のルーシ。
  3. 単体の金属鉱物の状態で自然界に存在する。
    • 北海道には、世界有数の自然ルテニウムの鉱床がある。
  4. 実は、金、白金に匹敵する貴金属の一種。
  5. 有機合成化学の触媒として有用。
  6. 漢字で書くと「釕(りょう)」だという。読めるかっ!

カドミウム

  1. 悪名高い金属
    • 公害の象徴扱い。
    • 患者が痛い痛いと言うからイタイイタイ病。
    • 同じく公害金属の水銀とは12族の仲間。但しこちらの方が酸化されやすい(あっちは準・貴金属のレベル)
  2. 貝類は体内に蓄積しているものもいる。
    • 亜鉛とも同じ族だからな…もっとも亜鉛化合物は一般に無毒。こっちは化合物自体有毒。
  3. しかしニッカド電池、顔料、半導体等で割りと身近に存在する。
    • 黄色い絵の具
      • カドミウムの硫化物(顔料→絵の具として使用)はの単体と同じくらい美しい黄色。
        • ニッカド電池は最近見ないな。
  4. スーパーXがゴジラに撃ち込んでいた。
  5. 「カドウム」でググっても結構な件数がヒットしてしまう。

インジウム

  1. 入口?
    • アウトジウムというのは、ない。
    • 炎色反応が藍色(インジゴ)だったため名付けられた。
  2. 自然界では、放射性同位体の方が安定元素より多く存在するという、希有な元素。
  3. スズとの化合物は、液晶ディスプレイやタッチパネルの材料として有用である。
    • ただし最近では、毒性があるのではないかと疑われるようになってきている。
  4. これの単体金属は、粘土を思わせるほど柔らかい。

スズ

  1. 電子工作に使われるはんだに使われる金属。
    • は含まれているものとそうでないものとある。
      • 鉛は危ないということで含めないものが増えている。
  2. 古来からと混ぜられて青銅としても使われた。
    • あくまで銅とスズの合金が青銅であるので、他に何を含んでも色が違っても青銅である。
      • 現在の10円玉は銅・スズに亜鉛を含んだ青銅。
  3. 昔のおもちゃによく使われたブリキの原料の一つでもある。
  4. 振っても鳴らない。タマやドラえもんの首にもついていない。
    • こっちのスズは私のように、音を出すことは出来ないよ
      • 実は曲げると鳴ったりする。
    • 錫で鈴を作ることができない訳でもないと思うが、普通はそんなことしない。
  5. 船の貝付着防止に使われてるなど、意外と毒持ち。
    • ただし単体ではそうでもないらしく、昔はよく食器として使われていた。ってか、今でも錫食器は存在する。
    • 付着防止剤(トリブチルスズ)のような有機化合物になると毒性が強い。無機化合物はたいしたことない。
  6. 低温になるとダイヤモンド型の共有結合になり、金属らしさを失った「灰色スズ」に変態する。但しダイヤモンドとは異なりすこぶる脆い。
    • 温度が下がっても直ちに変態するわけではないが、一部が変態すると次々と伝染するように見えることから「スズペスト」と恐れられた。
    • ナポレオンのロシア遠征における敗因の1つに挙げられる。
  7. 昔の日本女性の名前。
  8. 能登半島の先端で採れる。(嘘)

第6周期元素(元素番号55~86)

セシウム

バリウム

ランタノイド

ランタン

  1. 同名の照明器具とは無関係。
  2. 化合物は常に+3価。イオンの色は無色。
  3. 蛍光体やレーザー、電子ビームの陰性材料等に使われる。

セリウム

  1. 希土類元素の中では地殻に最も多く存在する。
  2. 酸化物はガラスの研磨剤として、硫化物は耐熱るつぼの材料として使われている。
  3. 無害な黄色無機顔料として使われているプラセオジム黄やビスマスバナジウム黄の着色力が小さいため、毒性がなくかつ着色力が大きい黄色無機顔料としてセリウムを含む複合酸化物からなる顔料が研究・開発されている。
    • セリウムを含む黄色無機顔料にはセリウム・珪素・ビスマス・アルミニウムの複合酸化物やセリウム・珪素・ビスマスの複合酸化物、セリウム・ジルコニウム・ビスマスの複合酸化物等がある。
  4. イオンの色は+3価が無色、+4価が橙赤色。

プラセオジム

  1. 希土類元素の1つ。いわゆるレアアース。
  2. 従来はレアアースの中でも工業用途が比較的少なかったが、最近は黄色の無機顔料の原料として使用されている。
    • ジルコンに4価のプラセオジムイオンが固溶したプラセオジムイエローは毒性がなく鮮やかな色彩を呈する優環境型の黄色無機顔料として黄色の釉薬や絵の具の製造によく使われている。
    • プラセオジムイエローが登場する前から存在した鮮やかな色彩を呈する黄色無機顔料としてはカドミウムイエローや黄鉛があるが、前者はカドミウムを含むため、後者は鉛と6価クロムを含むため毒性が強いため最近では無害な黄色顔料に代替されている。
      • プラセオジムイエローはビスマスバナジウムイエロー(こちらはビスマスのバナジン酸塩。プラセオジムイエロー同様無害な黄色無機顔料)とともにカドミウムイエローの代替顔料として使用されている。一方黄鉛は早い時代から黄色有機顔料に代替されている。
  3. 黄色顔料以外では磁石や溶接作業用ゴーグル、光ファイバーの製造等にも使われている。
  4. イオンの色は+3価が緑色、+4価が黄色。

ネオジム

  1. 超強力な永久磁石、ネオジム磁石の主成分。
    • 強力すぎるのでうっかり指をはさまないように。マジで怪我します。
  2. ネオジム磁石以外では固体レーザーにも使用される。
  3. 化合物は普通+3価。セリウムやプラセオジムで見られた+4価の化合物は殆どない。+3価のイオンは薄紫色。
  4. 間違いやすいが「ネオジウム」ではない。↑のプラセオジムも「プラセオジウム」ではない。
    • 英語ではそれぞれ、「ネオジミウム」「プラセオジミウム」になる。

プロメチウム

  1. ランタノイドの中では唯一、人工放射性元素。
  2. 放射線を発生するため、ぼ~っと蛍光を発する。
    • これを利用して、かつては夜光時計の文字盤に利用されていた。
    • 文字盤に筆で塗る工程で、プロメチウムの付いた筆を舐めながら作業していたため放射線障害が起きて使用禁止に。
  3. 名前の由来は、人間に火を与えたギリシャ神話の神「プロメテウス」から。
    • 某新聞の連載「プロメテウスの罠」の由来はここから?
  4. 化合物は常に+3価。イオンの色は桃色。

サマリウム

  1. 元素記号が18禁。
  2. レアアースで黄色といえば黄色顔料の原料になるセリウムやプラセオジムのイメージが強いが、+3価のイオンが黄色なのはサマリウム。
    • +2価のイオンは赤色。但し+2価のイオンは比較的不安定。
  3. ネオジム磁石が開発されるまでは、サマリウムとコバルトの合金を主成分とするサマリウム磁石が超強力な永久磁石として使用された。
    • 但しネオジム磁石は鉄を含むため(主成分はネオジムと鉄とホウ素の合金)錆びやすいことからサマリウム磁石も錆びにくい強力な磁石として使用されている。

ガドリニウム

  1. 元素名、元素記号ともカドミウムと類似。混同しやすいが、カドミウムよりはるかにレアなレアアース。
    • アボカドを「アボガド」と間違えている人が多いのを連想させる。
  2. 鉱物学者・ガドリンにちなんで命名。人名由来の元素のハシリである。
  3. MRI 検査用の造影剤、原子炉の制御材料などに使われるが、あまり工業用の用途はない。
  4. 化合物は普通+3価。+2価の化合物もあるが不安定。+3価のイオンの色は無色。

ジスプロシウム

  1. サマリウム同様、+3価のイオンは黄色。
  2. 光磁気ディスクや放射性遮蔽材の原料として使われる。

ホルミウム

  1. サマリウムやジスプロシウム同様、+3価のイオンは黄色。
    • 但しサマリウムやジスプロシウムと異なり「黄色」とはいってもホルミウムのイオンの色は淡黄色。
  2. ホルマリンとは無関係。
  3. これの酸化物を添加したガラスが分光光度計の波長校正に用いられる。

エルビウム

  1. かつて存在した乳酸菌飲料「エルビー」とは関係ない。

イッテルビウム

  1. 高温超電導ブームのとき注文が急増したが、この元素自体は高温超電導とは関係ない。イットリウムと間違えての注文であった。
  2. それほど当時は、そんなミスをするような門外漢企業までもが、商機かもと思ってブームに乗ろうとしたわけだ。

ルテチウム

  1. 化合物は常に+3価。イオンの色は無色。
  2. 希土類の中では価格が最も高く、金や白金等の貴金属よりも高価なため、工業的には殆ど使用されていない。

タングステン

  1. 電球のフィラメントとしてつとに有名。
  2. 合金は非常に硬度が高い。
    • また比重も非常に重く、の偽造に使われた例も。
  3. レッドチャイナがほとんどを産出。
    • 軍事・産業的に重要な物資であり、中国にとっては交渉の鍵になる可能性がある。
  4. 融点は普通の金属の中では最高。
    • なのでTIG溶接はこいつを使う。
      • たまに溶け落ちて溶接不良の原因になる。いわゆるタングステン巻き込み。誤魔化そうったって放射線検査すりゃばれる。
  5. 「なぜ元素記号がW?」と思った人は多いと思う。ちなみにドイツ語名の頭文字からとったらしい。

イリジウム

  1. プラチナと一緒にすることで、硬度の高い原器になりうる合金を生み出せる。
  2. 恐竜の絶滅原因に「隕石衝突説」をもたらした張本人。
  3. 衛星携帯電話の一種。
    • 日本では数年間使えなくなっていたが、KDDIの尽力で復活させた。
    • でかいアンテナ装置は不要。
  4. プラチナに変わるスパークプラグのチップ。
    • ただチューナー間でもハードチューンにはプラチナの方が合ってる、いやイリジウムの方がミスファイヤしにくいとか論争中。
  5. 名前がインジウムとややこしい。

白金

  1. 白い光沢を持つ。
  2. より産出量が少なく、高い。
    • でも金よりイオン化し易い。
  3. 触媒としての有用性が高い。
    • 粉末にすると黒く見える。その状態のものを「白金黒」ともいう。
    • ハクキンカイロ。
  4. 某アニメのオープニング。
    • 歌ったのはこの人
      • I'm a dreamer~♪ひそむパーワ~♪
  5. タロットカードで「星」の暗示。
    • 初期の頃、「星の白銀」と表示されてたのが忘れられない。
  6. 実は6つ子兄弟(白金族6元素の1つ)。
  7. 次のポケモンソフトのタイトル。
  8. 老舗の万年筆メーカー。
  9. シロガネーゼ
    • 外苑西通りのうち、白金6丁目交差点から白金台交差点までの間は「プラチナ通り」と呼ばれている。
    • しかし、本当は白金台の「白金」は「しろかね」と読む。つまり、のことである。
  10. ホワイトゴールドは金の合金。プラチナと思うなかれ。
  11. 入場券。
    • 欲しい人には、喉(のど)から手が出るほど欲しい物。
    • 興味のない人にとっては、紙切れ。
      • ワールドカップの決勝戦とかオリンピックの開会式とか紅白歌合戦とか
  12. これをカードにすると、桃太郎ランド以外の物件を1/10の値段で買うことが出来る。
  13. とても小さなコロイド状にするとサプリメントになる。
    • でも体内で溶けたりするわけじゃないと思われるので、果たしてどんな効果があるのかがあるのだろうか?
  14. 金よりも貴重だが、貴重すぎて畏れ多いということでメダルに採用されなかった。
    • 表彰式などで遠目から見ると銀メダルと区別がつかないというのも理由かも。
    • このゲームではほしがる人がいっぱい。
  15. 炎色反応で使う白金線でも一本5000円。
    • 白金るつぼに至っては「時価」。
  16. 2番目。
    • 悪行三昧。
  17. CV:沢城みゆき
    • キャラクターが小泉紅子(2代目)と妙にかぶる…。
  18. むかつく

水銀

  1. 昔のハイオクガソリンの主成分。
    • リアルジジババならば、赤、緑、青のステッカーの意味を知っている。
    • 主成分は言いすぎ。添加剤の主成分にすぎない。さらにいえば有鉛レギュラーガソリンもあった。
  2. 柔らかく、そして重い。
    • しかも猛毒。
      • 鉛弾で仕留めた動物を食して中毒を発症する事が問題になった。
      • 昔、「鉛のグラスでワインを飲むと味がまろやかに」という噂で中毒患者続出したとか。
        • ローマ帝国では鉛の内張をした容器でワインを温めると甘くなるということから、普通にやってたらしい。コレが脳を冒す毒でしかも代々続くっていうんだから「ローマ帝国は鉛で滅びた」という説もあるぐらいである。
        • ベートーベンの難聴の原因とも言われている。酢酸鉛の甘味料入りワインを愛飲していたとも。
      • 化粧品にも使われていた(鉛白)。その副作用は推して知るべし。
        • かの小野小町も化粧品に含まれるこれのせいで晩年は見るも哀れな姿だったとか…
      • 加工のし易さから水道管にも使用されてきた。
        • 配管工のことを"plumber"といのはその名残(鉛のラテン名がplumbum、元素記号Pbの原語)。たとえ鉛を含まない配管でも。
  3. ウランが崩壊したあとにできる金属。
    • トリウムもなれの果ては鉛。
    • そのせいか、放射線を遮る能力は随一。金属のまま使用することもあれば、ガラスに大量に混ぜて使用することも。
      • スーパーマンの透視能力を防げるが、あれも放射線の一種なのだろうか。
  4. 冬の日本海側の空と海の色。
    • 毎日気が滅入る…。
  5. 昔の釣りのおもり。
  6. 地方の高齢者ほど強くなる。
    • 石川啄木は故郷のこれが懐かしくなって上野駅までわざわざ行った。
  7. 蓄電池(車のバッテリーなど)。
    • 一部はニッケル水素(ハイブリッドカーなど)に置き換えられたが、普通のバッテリーは現在もこれである。
      • 現在EV・HEV・PHVともにコンピューターの制御用には鉛バッテリーを使っていて、電力が不足すると駆動系のNI-MHやリチウムイオンの二次電池から電力を引っ張ってくる。
  8. 節を付けたらカツオの生乾し。
  9. 黒鉛と混同されがちだが、黒鉛は別の物質。毒性もない。
    • よって、寝ぼけて鉛筆をかじっても(おそらく)危険はない。
  10. 花巻市の温泉のひとつ。
    • 立ち湯が有名。
  11. これより重い元素は全て放射性。
  12. 黒鉛はこれの一種ではなく炭素

ビスマス

  1. 以前は安定元素だと思われていたが、実は放射性。といっても半減期は異常に長い(約1900京年)ので実用上は安定元素と同じに扱って問題ない。
  2. 重い元素の中では毒性が低いので鉛の代わりにはんだなどの合金材料などに使われる。
  3. 結晶がカラフルな色彩を示すことが多く、観賞用に売られている。
    • 実は表面に出来た酸化物の薄膜のせいで光が乱反射するため。
    • この元素のバナジン酸塩であるバナジン酸ビスマスも鮮やかな黄色を呈する。
      • バナジン酸ビスマスはビスマスイエロー或いはバナジウムイエローと呼ばれ、黄色の顔料として使われる。
      • 硫化カドミウムと異なり毒性が無いことから、カドミウムイエローの代替品としてこの黄色顔料は良く使われる。
  4. ちゃんと和名がある。蒼鉛。

第7周期元素(元素番号87~118)

フランシウム

ラジウム

アクチノイド

トリウム

ウラン

ネプツニウム

  1. 周期表では核燃料のウランとプルトニウムに挟まれているが、これ自体は核燃料物質でも核原料物質でもない。
  2. 自然界にはほとんど存在しないが、これを起源として生成される核種(ネプツニウム系列)が多数見つかっているので、太古の地球にはたくさんあったと考えられている。
  3. 名前の由来はネプチューン
    • しかし海王星に存在しているわけではない。
    • まして、海水中に含まれているわけでもない。
    • もちろん、某お笑い芸人トリオの脳内にあるわけがない。
  4. 比較的合成が容易な人工放射性元素だが、あまり用途はなく、ウランなどに比べて地味な存在。

プルトニウム

アメリシウム

  1. いうまでもなく、名前の由来はアメリカ様。
  2. マンハッタン計画のさなかに発見された元素。
    • 原爆の開発に関連する発見なので極秘事項であったが、携わった科学者がラジオ番組に出演中、ポロリと漏らしてしまった。
  3. かつては、火災報知器用の煙検知器に使用されていた。

カリホルニウム

  1. 自発核分裂核種として知られる。
  2. 名前の由来は想像される通り。

ローレンシウム

  1. 長い間、周期表最後の元素として知られていた。
    • ローレンシウムが周期表に登録されたのは1963年。次のラザホージウムは1997年。
    • ここまで周期表を暗記できた人は、相当の化学ファン
  2. 当初の元素記号はLw。なぜか途中でLrに変更された。
  3. 一番半減期の長い同位体でも3.6時間と、とても不安定なので性質はよくわかっていない。

ラザホージウム

  1. 初の超アクチノイド元素。
  2. 最初の発見(合成)の報告は1964年。なのに周期表に載ったのが1997年と、30年以上も正式名を決められなかった。
  3. 一番安定な同位体でも、半減期が数時間程度と極めて不安定。

ジャポニウム

  1. 日本の理化学研究所で合成に成功した、唯一の国産の元素。
  2. まだ国際的には認定されておらず、正式には仮名の「ウンウントリウム」のままである。
    • 2011年の国際機関(IUPAC)の作業部会では認定は見送られたが、その後2012年に3回目の合成に成功したので、命名権取得はほぼ確定か。
  3. ライバルは、ロシア米国の研究所。
  4. 名前の候補は、他に理化学研究所(理研)にちなんでリケニウム、研究所の所在地にちなんでワコニウム、先駆者・仁科芳雄博士にちなんでニシナニウムなんてのも取りざたされている。
  5. ジャパニウムとは全然関係がない。
  6. 昔、43番元素「ニッポニウム」発見という騒ぎがあったが、誤報であった。
  7. 元素記号はJpか。Jのつく初めての元素となるか。

リバモリウム

  1. 1999年にアメリカで発見(合成に成功)と報告されたが、実はデータ捏造であることがばれて取り消しに。
  2. 2000年、ロシアで再発見。こちらは正式に認証された。
  3. アメリカのリバモア研究所にちなんで命名。ロシアは「モスコウィウム」を提唱したが、却下された。
  4. 半減期が数ミリ秒(秒ではない。1/1000秒)と短寿命なので、性質は全く不明。
  5. UFOの燃料だとする説がある。


1 元   素   周   期   表 18
H 2                     13 14 15 16 17 He
Li Be                     B C N O F Ne
Na Mg 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 Al Si P S Cl Ar
K Ca Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se Br Kr
Rb Sr Y Zr Nb Mo Tc Ru Rh Pd Ag Cd In Sn Sb Te I Xe
Cs Ba *1 Hf Ta W Re Os Ir Pt Au Hg Tl Pb Bi Po At Rn
Fr Ra *2 Rf Db Sg Bh Hs Mt Ds Rg Cn Nh Fl Mc Lv Ts Og
 
*1 ランタノイド La Ce Pr Nd Pm Sm Eu Gd Tb Dy Ho Er Tm Yb Lu
*2 アクチノイド Ac Th Pa U Np Pu Am Cm Bk Cf Es Fm Md No Lr