「岩手の言葉」の版間の差分

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#*「なはん」は稗貫だべぇ?
#*「なはん」は稗貫だべぇ?
#*標準語がなかなか伝わらない。他地方の短い地名を伝えるにも一苦労である。
#*標準語がなかなか伝わらない。他地方の短い地名を伝えるにも一苦労である。
#* 最低でも、二戸弁・久慈弁・盛岡弁・宮古弁・西和賀方言・伊達・気仙語くらいの分類が必要。
# 語尾に「っけ」をつけるが、他県民が聞くと「っけ?」と疑問形に聞こえるため、話が収束しない。
# 語尾に「っけ」をつけるが、他県民が聞くと「っけ?」と疑問形に聞こえるため、話が収束しない。
#* 例:「昨日、焼肉くったっけ。」「食べてないよ。」「だから、焼肉くったっけ!」「食ってないって言ってるだろ。」
#* 例:「昨日、焼肉くったっけ。」「食べてないよ。」「だから、焼肉くったっけ!」「食ってないって言ってるだろ。」
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#** 例:「昨日、ウチの孫が立ったった。」「ほう!立ったのすか?」「ああ、立ったった。」)
#** 例:「昨日、ウチの孫が立ったった。」「ほう!立ったのすか?」「ああ、立ったった。」)
#** ↑コレは実は「過去完了形」なので、岩手県民は英語の授業で過去完了を教わるときに、全くとまどわない。
#** ↑コレは実は「過去完了形」なので、岩手県民は英語の授業で過去完了を教わるときに、全くとまどわない。
#** 岩手県民の「~た」は過去形ではなくて現在完了。「~してました」って言われたら、今も続いていると思わなければいけない。
# フキノトウを方言で「バッケ」と呼ぶが、圏外の人間には「バカ」に聞こえるらしい。
# フキノトウを方言で「バッケ」と呼ぶが、圏外の人間には「バカ」に聞こえるらしい。
#*アイヌ語でフキノトウのことを「パケ」と言う。「頭」の意味だそうだ。バッケは古代からの蝦夷語なのかな?
#*アイヌ語でフキノトウのことを「パケ」と言う。「頭」の意味だそうだ。バッケは古代からの蝦夷語なのかな?
#** 日本語からアイヌ語に入っていった言葉はいくらかあるらしい (神→カムイとか)。逆ももちろんあるんだろうな。
#* 県外から嫁いで来たお嫁さんが、お婆さんに「このバッケ喰え(このフキノトウ食べなさい)」と勧められたのを「この馬鹿喰え!」と言われたと勘違いして号泣した。
#* 県外から嫁いで来たお嫁さんが、お婆さんに「このバッケ喰え(このフキノトウ食べなさい)」と勧められたのを「この馬鹿喰え!」と言われたと勘違いして号泣した。
# マンガ[http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/private/bun/man009.htm 「美味しんぼ」]にはやたらと岩手の人間が登場するが100%訛りがヒドい。
# マンガ[http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/private/bun/man009.htm 「美味しんぼ」]にはやたらと岩手の人間が登場するが100%訛りがヒドい。

2007年1月16日 (火) 01:06時点における版

岩手の言葉

  1. 日本語なのだが、ところどころ単語がアイヌ語といっしょ。「バッケ」「サンペ」「セダ」「マキリ」「ベコ」。江戸時代までアイヌ人が普通に住んでいたので、岩手からアイヌに伝わった語もないわけではない。
    • 実は英語起源の単語もある。江戸時代、三陸沖で勝手にアメリカ船と商売をしていたからだ。
      • それを言ったらロシア語起源もある。江戸時代、水沢には何故かロシア語塾があった。
        • 江戸時代、イルクーツクには宮古出身の日本語教師がいたそうだ。
          • 江戸中期、来日したロシアのレザーノフはある程度日本語を話せた。南部弁だったそうだ。同行したロシア人通訳が「オラの爺さま、宮古だ。」と言ったとか言わなかったとか。
  2. 一山越えると方言が変わるので言葉が通じない。
    • 山というか、藩。
    • いやいや山でしょ。藩内でも言葉が変わる。「釜石〜べんたら、盛岡〜なはん」とか
    • おかげで、南部藩の言葉だからって「南部弁」とひとまとめにできないくらいだ。
    • 「なはん」は稗貫だべぇ?
    • 標準語がなかなか伝わらない。他地方の短い地名を伝えるにも一苦労である。
    • 最低でも、二戸弁・久慈弁・盛岡弁・宮古弁・西和賀方言・伊達・気仙語くらいの分類が必要。
  3. 語尾に「っけ」をつけるが、他県民が聞くと「っけ?」と疑問形に聞こえるため、話が収束しない。
    • 例:「昨日、焼肉くったっけ。」「食べてないよ。」「だから、焼肉くったっけ!」「食ってないって言ってるだろ。」
      • ↑これだけで終わる使い方をするのは、一部の若いもんでは。通常例:「彼女と焼肉食ったっけ、後はキスやんたがられてわがねがっけ」
      • 「っけ」はもともと古文の「けり」(回想・過去)である。岩手は未だ万葉時代である。
      • 「っけ」はもともと古文の「けり」なので、「初めて気づいた詠嘆」(≒過去)でもある。例:「そごさ、コンビニ立ったっけ。」
    • 語尾に「った」をつけて「過去形」になる例もある。
      • 例:「昨日、ウチの孫が立ったった。」「ほう!立ったのすか?」「ああ、立ったった。」)
      • ↑コレは実は「過去完了形」なので、岩手県民は英語の授業で過去完了を教わるときに、全くとまどわない。
      • 岩手県民の「~た」は過去形ではなくて現在完了。「~してました」って言われたら、今も続いていると思わなければいけない。
  4. フキノトウを方言で「バッケ」と呼ぶが、圏外の人間には「バカ」に聞こえるらしい。
    • アイヌ語でフキノトウのことを「パケ」と言う。「頭」の意味だそうだ。バッケは古代からの蝦夷語なのかな?
      • 日本語からアイヌ語に入っていった言葉はいくらかあるらしい (神→カムイとか)。逆ももちろんあるんだろうな。
    • 県外から嫁いで来たお嫁さんが、お婆さんに「このバッケ喰え(このフキノトウ食べなさい)」と勧められたのを「この馬鹿喰え!」と言われたと勘違いして号泣した。
  5. マンガ「美味しんぼ」にはやたらと岩手の人間が登場するが100%訛りがヒドい。
    • マンガ『クッキング・パパ』に登場する田中の大学時代の友人花田は岩手出身という設定ながら、訛ってないで、ちゃんと標準語らしき言葉を福岡で話してるぞ。最近もちゃんと煎餅汁を教えてるし(って、あれは八戸の料理という感じだけど)。
    • マンガ『風雲児たち』での高野長英や大槻玄沢たちはすごく不自然な岩手弁だった→くおら、みなもと太郎!
    • マンガ『風雲児たち 幕末編』で吉田松陰を脱藩させる原因を作ってしまった盛岡藩士江幡五郎の盛岡訛りもひどいもんだと思うのだが?→くおら、みなもと太郎!
      • みなもと太郎は大黒屋光太夫を過大評価して、津田夫を過小評価していた。司馬遷太郎を元ネタにしていることはミエミエ。くされ関西人の本なんか読むな。
    • そもそも岩手の言葉は仮名表記できない。母音が7つあり、さらにそれが重なった二重母音を使いこなしている。かっこいいぜ!
    • 大正天皇の東北行幸でも「訛り過ぎ!何とかならんのか」と怒られた、という逸話が。
      • 明治天皇じゃないの? 明治天皇は晩飯に蕨の胡桃和えを出されて「まこと糞のごときものを食らふ岩手県民」と言ったそうだ。
      • 大正天皇は原敬に育てられたようなもんだぞ。岩手に悪感情を持っていたか?
  6. 沿岸南部の方言で新約聖書を翻訳出版した人がいる。
    • あまつさえ、わざわざバチカンまで行ってヨハネ・パウロII世に献上してきた。
      • 実はバチカン大学の先生が大船渡出身で、バチカンにいる日本人はケセン語話者だったのだ。
        • バチカンにいる3人の日本人のうち2人がケセン語話者で、ローマ教会で日本語と言ったらケセン語のことをさす。
    • 出版した山浦玄嗣(はるつぐ)氏は大船渡市在住のお医者さん。この方言を「ケセン語」と名づけ、日本語とは別言語と考えている。
      • え、生きてるの!?
        • 生きてるも何も、うちの実家の主治医だ。
        • 俺もケセン語しかしゃべれねぇ。だがそれで良い。
  7. 物を捨てる事を「投げる」という 例)『子供の勉強机がいらなくなったから投げる』
  8. 内陸民はボソボソしゃべり、沿岸民はグダグダしゃべる。

単語集

  • 「どんどはりゃ」=「だったとさ」
  • 「あべ」=「行く」
    • 「行こう」だと思います
  • 「ねまる」=「座る」
  • 「しょす」=「恥ずかしい」
  • 「おだず」=「ふざける」
  • 「なったき(する)」=「いい気になっている」
    • 「なったき」は通じる土地が飛び地のように分布している不思議な言葉。また世代でも通じる・通じないがある。
  • 「はあ」=「もう」
    • 嘆息、感嘆ではない。「おら、はあもう行がれね(=私はもう行けません)」と使う。
  • 「きゃっぽ(する)」「かっぽ」=「靴の中に水が入る(ために気持ち悪い)」
    • 「きゃっぽ」等は岩手県南〜宮城県北のごく一部で使われている。
    • 「キャッパリ」とった =靴の中に水が入った 水沢、胆沢で言います
  • 「まける」=水などをこぼす『ほりゃそんなごど(事)するど水まげっと』
  • 「きしゃめる」=事柄を終わらせる 『さっさど仕事をきしゃめで帰るべぇ』
  • 「時間まぶり」=退屈で時間の過ぎるのを待つ、暇をもてあますこと
    • 「まぶる」= 見守る
    • 『今日は仕事が暇で時間まぶりしてだぁ』
  • 「あぐど」=かかと
  • 「きゃなぁ」=腕
  • 「すねがら」=脛
  • 「とすけもの」=くじ引き
  • 「たろひ」=つらら