もしバブルがなかったら
2014年8月31日 (日) 22:11時点における>Kの特急による版 (移動ミス)
1980年代後半の「バブル景気」ですが、もしこの時期にバブル景気が発生しなかったら?
国内
- 高級品ブームになることもなかった。
- 仮にあったとしても落ち着いたものとなっていた。
- 第二次ベビーブーム世代以降の大学進学率は上がらなかった。
- よって受験戦争も起こらず。
- 大学は今でもエリートが行く所。
- 女子の高等教育は今でも短大が主流で、学科も家政科が中心。
- この世代が普通に結婚するので、20世紀末に第三次ベビーブームが起こる。
- それでも日本は学歴社会なので、バブルの有無に関わらず大学進学率は高水準で推移していったでしょう。
- 社会人入試や編入学が現実より常態化するか、或いは大学入試が撤廃される為。
- ただ、20世紀末から21世紀初頭にかけて第3次ベビーブームは起きている。
- この世代においても女性は今でも20代中盤までに結婚することが当然となっていて、「婚活」「非婚」などという言葉は存在しなかった。
- あまり豊かでない家庭の子は無理に大学に進学せず高卒で就職する道を選んでいたので、奨学金の返済が問題になることもなかった。奨学金は現在でも無利子が主流。
- 1990年の「国際花と緑の博覧会」は開催されなかった。
- 地下鉄長堀鶴見緑地線も建設されず。
- 大阪の地下鉄は今でも御堂筋・谷町・四つ橋・中央・千日前・堺筋の6路線。
- 大阪市の湾岸開発が行われなかったので、大阪市の財政が悪化することはなかった。
- 大阪市は2008年の夏季オリンピックの候補地に立候補しなかった。
- 大阪ドーム(京セラドーム大阪)も建設されなかった。
- 地下鉄長堀鶴見緑地線も建設されず。
- 女の子の名前は今も「子・美・恵・代」で終わる名前が主流。
- それはバブルとあまり関係ないのでは?
- ひらがなやカタカナの名前も多い。
- 1980年代後半にデビューした車、電車でもデザインが完全に古臭いものになっていた。
- ハイソカーブームはなかった。
- 但し、欧米からの輸入高級車に対抗するため、日本製高級車ブランドは史実同様誕生した。
- 意外とSUV&CUVブームが生まれ、ミニバンやピックアップトラックが普及している。
- 車、電車のデザインの近代化が現実より遅くなっていた。
- いや、海外市場を考慮するとそうとは言えない。
- 平成新局や民放FMの開局ラッシュもなく、コミュニティFMもなかった。
- ほとんどの地方でもテレビ局は2~3局止まり。
- 現実のような女性優遇社会にはならなかった。
- 社会が女性優位になったのはバブル期からのため(アッシー・メッシーなど)。
- 女性専用車両は設定されなかったか設定されたとしても朝夕ラッシュ時の一部列車だけだった。
- 飲食店や映画館などでの「レディースデー」というのも存在しない。
- 長い目で見るとこの方が良かったのではと思われる。
- 郊外のニュータウン開発はあまり進まなかった。
- 地価高騰により遠隔地に移り住まなければならないということがなかったため、都心回帰が1980年代のうちに起こっていた。
- モンスターペアレントの問題も起こらなかったかも。
- 日本のお見合い結婚と恋愛結婚の比率は1985年以来ほとんど変わらなかった。
- 田舎や住宅地の地価が安い市町村中心に売れるため、広い敷地を必要とする住友不動産ホームのアメリカンコンフォート(1坪26万円~)は、生産・販売終了にはならなかった。
- 広島建設のセナリオハウスのような中間コストを省いた自社一貫工事、一括仕入れによる低価格ハウスメーカーは、現実よりも多くなっている。(田舎や住宅地の地価が安い市町村中心)
- 狭い敷地に広い家が建つ3階建て住宅・高層タイプの注文住宅は、現実よりも少ない。
- 高層マンション・タワーマンションは、現実よりも少ない。
- ダイエーは現実ほど拡大路線に走らず、その後の経営悪化もなかった。
- 球団を保有することもなかったかもしれない。
- 産業再生機構のお世話になることもなかった。
- その後の店舗閉鎖も現実より少なく、現在でも流通業界1位の座を維持している。
- ましてやイオングループの傘下に入るなんてことはなかった。
- ダイエーだけでなくマイカルも独立した大手スーパーとして現存している。
- ダイエー・マイカルを傘下に収めなかったことからイオングループは現実ほど大きくならなかったかもしれない。
- 駅前立地の都心型店舗はダイエー、郊外型店舗はイオンというように棲み分けができていた。
- そごうも拡大路線に走らず、その後の経営破綻やセブン&アイグループとの経営統合などもなかった。
- そごうの本店は今も大阪の心斎橋。
- B級グルメが1990年代から注目されていた。
- ラーメンブームや讃岐うどんブームも現実よりも早く起こっていた。
- ソーシャルゲームは普及するも、課金重視な風潮にはなっていなかった。
- 大手スーパーは今でも定休日を設けていた。
- 百貨店も。
- コンビニエンストアやすき家など24時間営業のお店が史実以上に増えることはなかった・・・か?
政治・経済
- バブル崩壊もないので、日本経済がダメージを受けることもなかった。
- ただし、経済の長期低迷はあり得たかも。
- ブラックマンデーのとばっちりを受けっぱなしだったかもね。
- バブルに懲りた日本銀行が引き締め政策を続けることもなく、日本経済は3~4%の安定成長を続けていた可能性が高いでしょう。
- 労働環境が今まで通り維持され、派遣やフリーター、ニートなど非正規労働の問題は発生しなかった。
- そもそも「ニート」という言葉は生まれなかった。
- 第2次ベビーブーム世代が就職難にあえぐこともなかった。
- 就職氷河期は存在せず。
- ただし、経済の長期低迷はあり得たかも。
- 銀行の合併などは現実より少なかった。
- 銀行が調子に乗って土地の投機に手を出すことが無いので、不良債権の問題も発生していない。
- 1989年の参院選は自民が順当に議席を得ていた。よって、1993年の自民分裂も小沢一郎離党もなく、小沢は2000年代前半に総理になっている。バブルがなければリクルート事件も起こらなかった可能性もある。
- 世界金融危機以前にあった世界バブルやITバブルによって日本経済も流れに乗ってバブっていて、日本におけるバブル景気はこの意味を指していた。
- 1980年代生まれが「バブル世代」と呼ばれている。
- 企業における「成果主義」の導入は現実より少なかった。
- よって年功序列型賃金体系が現在でも主流。
- 今でも「良い大学に入れれば良い企業に就職できる」という図式が成り立っている。
- バブルによる税の予想外の自然増収という大幅な歳入増がなかったので、国も地方自治体ももっと真剣に行革に取り組んでいた。無駄な公共事業も今では殆どなくなり、国や自治体の財政も今ではかなり緩和されている。
- 所謂無駄な公共事業とされるものの多くはバブル期に計画されたものが殆どだからな。
- 確かにそうだが、バブル崩壊以降も90年代ぐらいまでは無駄なハコモノは多かった気が…。
- バブルの後遺症から抜け切れなかったんだろう。
- 当然の如く「ふるさと創生事業」もない。
- 確かにそうだが、バブル崩壊以降も90年代ぐらいまでは無駄なハコモノは多かった気が…。
- 「平成の大合併」も20世紀中に行われていた。
- ハウステンボスは建設されず、オランダ村が21世紀になっても健在。
- 所謂無駄な公共事業とされるものの多くはバブル期に計画されたものが殆どだからな。
- バブル崩壊以後の東京一極集中は緩和されていた。
- 大阪経済の地盤沈下はそれ程深刻ではなかった。
- むしろ東西冷戦崩壊後は北東アジアのハブ的地域として北海道や北陸、九州の重要度が上がった。
- 日本の格差社会は現実よりも進まなかった。
- 当然貧困率も上がらなかった。
- 東西冷戦崩壊後のグローバル化の波にも上手く乗れた。
- 外国に舐められるなんてこともなし。
- 第2次ベビーブーム世代の女性も多くは25歳前後で家庭に入り、平均2人の子供を持つ専業主婦となっていたため、少子化問題や託児所や待機児童の問題も発生しなかった。
- 30代~40代での未婚者や単身世帯の増加もなかった。「非婚」という言葉も当然なかった。
- 職場において女性は今でも腰掛け入社のお茶汲みで、結婚退職が当然。「キャリアウーマン」という言葉もない。
- 「日本女性の社会進出度はイスラム教国並み」と誇張され、バッシングの対象になっていた。
- 日本経済は、確実に4%前後の安定成長を永遠に続けていた。
- デフレになることもなく、マイルドなインフレになっていた。
- リーマンショックで一回コケる気がする。
- 日本の税金が増税することがなかった。
- 結局どこかで財源が足りなくなり、増税が必要になる。
- 日本の財政状態や経済状況が現実よりも良かった可能性が高く、第三次ベビーブームが起こって少子高齢化も緩和されているので増税のペースは現実よりも遅かった可能性が高い。
- 結局どこかで財源が足りなくなり、増税が必要になる。
- 日本の実質地価は、1990年以降・2000年以降でも殆ど下落せずに日本中まんべんなく少しずつ確実に上がり続けていた。
- 農地(田・畑)の実質地価も殆ど下落せずに少しずつ確実に上がり続けていた。
技術
- 企業がバブルに踊らされなかったので、1980年代後半~90年代前半にかけても技術の進歩がすごかった。
- 1990年代前半には携帯電話が爆発的に普及、90年代も中盤になるとiモードやカメラ付き携帯が登場する。
- 2000年代前半には公衆電話が絶滅していた。
- 同時にスマートフォンのシェアが増していき、2010年前後には普及率9割を超している。
- 2000年代前半には公衆電話が絶滅していた。
- インターネットも1980年代後半には一般化。
- 薄型テレビも前世紀中に登場。
- 地上デジタル放送は2000年頃に完了。
- ipod等の携帯音楽プレイヤーも1990年代前半に登場。
- MDはこの世に存在しなかったかもしれない。
- DVDは1990年代中盤までに、HDDレコーダーは2005年までに普及していた。
- VHSは2000年代前半に業務用を除き絶滅していた。
- 宇宙開発関連の技術の進歩も史実より急ピッチで進み、21世紀には宇宙飛行士以外でも簡単に宇宙に行けるようになった。
- とはいえ日本の過密化対策のため宇宙への観光旅行は普及せず、宇宙植民地の建設がメインとなる。
- 21世紀の中頃にはスペースコロニーの建設や火星や金星のテラフォーミングも実現していた。
- とはいえ日本の過密化対策のため宇宙への観光旅行は普及せず、宇宙植民地の建設がメインとなる。
- 全保有台数対軽自動車のシェアは、40%程度と現実よりも多い。
- トヨタ・ヴィッツ、マツダ・デミオなどのコンパクトカーのシェアも現実よりも多い。
- ハイソカー・オフロードSUVを所有している家庭は現実よりも少なかった。
- ハイソカーブーム・オフロードSUVブームはなかった。
- 現実より10年程度早く、日本の石炭火力発電は、蒸気タービンの圧力や温度を超々臨界圧という極限まで上昇させる方法で、欧米やアジア諸国に比べ高い発電効率を実現される。
- 以来、コストがかさむ石油火力発電・地震や津波に弱い原子力発電を大幅に減らして石炭火力発電(発電電力量全体の60%)・LNG火力発電・水力発電が主なエネルギー源となる。
- 各地の炭田が史実より長く稼働している。
- 夕張や筑豊の地盤沈下はなかった。
- 各地の炭田が史実より長く稼働している。
- 以来、コストがかさむ石油火力発電・地震や津波に弱い原子力発電を大幅に減らして石炭火力発電(発電電力量全体の60%)・LNG火力発電・水力発電が主なエネルギー源となる。
- 自動車に使われる石炭→ガソリン液化燃料技術は、10年程度早く実現される。
- 以来、ガソリンに石油は殆ど使われなくなる。
交通
- 当然オリエント急行の来日はない。
- 東武鉄道の「スペーシア」に個室車両が連結されることはなかった。
- 島原鉄道の島原外港~加津佐間は雲仙普賢岳の災害で被災後、復旧されずに廃止されていた。
- 若者の車離れが都市部を中心に現実より早く起こっていた。
- 神戸空港・佐賀空港・富士山静岡空港などは開港しなかった。
- 新幹線網の整備は現実よりも進まなかった。
- 東海道・山陽・東北・上越の各新幹線の開業後、北陸・九州両新幹線の計画は中止される。東北新幹線は2010年前後にようやく八戸延伸。それ以後新青森への延伸工事が進められている。
- 北陸新幹線は建設されたとしても軽井沢までで中止され、その先は在来線を改良したミニ新幹線となっている。
- 東海道・山陽・東北・上越の各新幹線の開業後、北陸・九州両新幹線の計画は中止される。東北新幹線は2010年前後にようやく八戸延伸。それ以後新青森への延伸工事が進められている。
- 国鉄の借金は民営化されても順調に返済できた。
- 汐留貨物駅や梅田北ヤード跡地の再開発も現実よりも早く着手されていた。
- 特急「あさぎり」は沼津まで延伸されず、御殿場止まりのままだった。
- 小田急20000形「RSE」やJR371系は登場せず、小田急3000形「SSE」の引退後30000形「EXE」あたりが投入されていた。
- 1990年前後に首都圏で5扉車や6扉車、ワイドドア車が登場することはなかった。
- 5扉車といえば現在でも京阪5000系が唯一の存在となっている。
- 格安ツアーやLCCは史実より早く導入されていた。それに伴い、大手航空会社も格安のチケットサービスを行っている。
文化・芸能・スポーツ
- 女子高生の茶髪・細眉・ミニスカート普及は史実より10年ほど遅くなっていた。
- むしろ早くなっていたのでは。団塊ジュニアの頃にコギャルブームなどが起こっていたと思う。人数が多いだけに現実以上に大ブームとなっていた。
- 1990年代前半に蛯原友里のようなカリスマモデルが出現していた。
- 梨花や平子理沙、藤原紀香あたりがその役目を担っていた。
- 1990年代前半に発売されたスーパーファミコンのソフト価格がもっと安くなっていた。
- 少なくとも10000円を越えるソフトは出現しなかった。
- 1998年の長野オリンピックは開催されなかった。
- この場合、2008年の夏季五輪は北京ではなく大阪になっていた可能性もある。
- 長野は2014年か18年あたりに立候補していた。
- 全日本女子プロレスは2010年現在も存続していたか20世紀中に解散したかのどっちかになっていた。
- 「101回目のプロポーズ」「東京ラブストーリー」などのトレンディドラマは制作されなかった。
- テレビドラマの視聴率低下は現実より早く訪れていた。
- Jリーグもなかったか、あっても史実より地味だった。
- ワールドカップ出場でやっと少し盛り上がる程度。
- 〝ドーハの悲劇〟の知名度が若干下がっていた。
- 外国の代表経験者は現実ほど多く在籍していなかった。
- その代わり日本人が得点王になるシーズンが増えたかも。
- ワールドカップ出場でやっと少し盛り上がる程度。
- マイク・タイソンも来日しなかった
- テレビの深夜放送は現実よりも少なかった。
- バブルでスポンサーが増加しCM枠を増やすことが深夜放送増加の1つの要因だったから。
- 下手すれば深夜アニメというジャンルは生まれていなかった。
- その場合オタクブームは起こらず、秋葉原も普通の電気街のままだった。
- 「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」はもちろん作成されない。
- 「半沢直樹」も(原作となる小説も含めて)。
- バラエティ番組の演出が現実以上にひどくなることはなかった。
- 無駄にテロップを入れたりいいところでCMを入れたりするようなことはなかった。
- モーニング娘。のような(あえて「AKB48」とはいわない)アイドルグループが1990年代前半に国民的人気を博していた。
- 2020年夏のオリンピックは、東京ではなく名古屋が立候補していた。
- その場合、2020年夏のオリンピック開催地が決まる際の特番で『名古屋 32年前のリベンジなるか?』と言われていた。
- そして、名古屋開催が決定した場合『名古屋 32年越しの悲願達成!!』という見出しで開催決定を報じていただろう。
- 名古屋ではなく福岡だったかも。
- その場合、2020年夏のオリンピック開催地が決まる際の特番で『名古屋 32年前のリベンジなるか?』と言われていた。
- 年寄名跡の相場がさほど高騰しなかった。
- 郊外に立地する相撲部屋は現実より少なかった。
国際関係
- 貿易摩擦が幾分改善されていたかも?
- 諸外国とのオープンスカイ協定も早期に締結された。
- どの道アジア諸国とは競争になる。