ファイナンシャル・プランニング技能検定
ファイナンシャル・プランニング技能検定の噂
- こんな名前だが国家試験であり、合格者にはファイナンシャル・プランニング技能士の称号が与えられる。
- 業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。
- 民間検定でありながら合格者に対して独占業務が与えられる証券外務員試験とは、この点が対照的である。
- 正直大して価値の高い資格ではないのだが、たとえ3級と言えども試験に合格していない者が有資格者を偽って名乗ると、職業能力開発促進法に違反したということで警察官にしょっ引かれることになる…。
- 民間検定でありながら合格者に対して独占業務が与えられる証券外務員試験とは、この点が対照的である。
- 業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。
- ファイナンシャル・プランナー(FP)は職業の名前であり、必ずしもこの資格の有資格者のことを指すわけではない。
- また、この資格以外にも、FPとしての能力を測定する民間試験がいくつか存在する。
- 一般的に同じ級数なら日商簿記検定より簡単と言われている。
- だが1級だけ飛び抜けて難しいのは日商簿記と同じである。
- お金に関する知識を身に付けるという観点ではとても良い試験である。就職に強い資格というわけではなく、実生活の役に立つ資格であると言える。
- だが就職活動の観点で言えば(たとえ1級でも)これだけでは正直弱い。日商簿記や宅建士、行政書士、社労士、中小企業診断士などと組み合わせると強いかも。
- 少なくとも「株で儲けるのは悪、真面目に汗水を流して働くのが善」だと思っているマネーリテラシーの低い日本人にとって、FP3級を取得するつもりで勉強するのは良いかと思われる。
- これからの令和の時代、真面目に働いても税金や何やらでどんどん収入が減らされていくし、生活をする上でお金の仕組みを理解するのに役に立つ。
- 学科と実技がある。
- 3級は学科、実技ともにマークシート方式。学科は2択または3択、実技は全て3択問題である。
- 2級は学科は4択のマークシートだが、実技は記述式で計算問題もある。
- 1級は学科にも記述問題が含まれる。
- 実技試験の実施団体は金融財政事情研究会(きんざい)と日本ファイナンシャル・プランナーズ(FP)協会の2つがある。どちらかを選択して受験することになる。
- 傾向としては、きんざいは市販の問題集に忠実な問題が、FP協会は新聞の経済ニュースをテーマにした問題が出題されやすいと言われている。
- 問題数はFP協会の方が多いが、難しい問題はきんざいの方が目立つ。
- 1級の実技はきんざいとFP協会で形式が大きく異なる。きんざいは面接試験、FP協会は論述問題を含む筆記試験である。
- 有資格者の主な就職先としては、銀行員や、保険の外交員などが挙げられるが、近年では証券取引も保険の加入も、窓口ではなく個人がネットで行うのが一般的になってきたことから、就職活動で箔をつける目的でFPの資格だけを取ってもあまり意味が無い。
- 履歴書の資格欄に記載するなら、新卒でなければFP2級以上が目安。
- FPの資格としては、行政書士とか弁護士、宅建士を持っている人が、本業とあわせて金融関連のアドバイスもできるという事をアピールするために、FPを取得するパターンが多い。
- FP3級の知識は、これから株や投信、不動産投資などで資産運用を始めるとか、親から独立して家計や保険であったり税金であったりを考えていかなければならないとか、生活上必要な知識の範疇なので、就職を目的とかではなく一般常識として取得を目指すに越したことは無い。
- しばしば簿記検定と混同されるが、全く別の資格である。どちらもお金を取り扱うという点では同じだが、簿記が「財政状態や経営成績などをまとめた財務諸表を作るスキルを持つ、会社のお金に関する専門家」であるなのに対し、FPは「金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など、個人のお金に関してアドバイスを行う専門家」という点で異なる。
- しばしばITパスポート試験と並んで「持っていても役に立たない国家資格」の一つと言われることが多い。正解は半分ホントで半分ウソ。
- 実生活で損をしないためにはまあFP3級に合格できる程度のお金の知識はあったほうが良いと思う(というかむしろ無ければマトモに生きていくのが難しくなる…)。逆に就職活動では1級はともかく2級でも正直弱いし3級は論外。
- ITパスポート試験も同様で、ITリテラシーを幅広く身につけるという意味では有益だが、エンジニアとしての就職を目指すならあまり役に立たない(最低でも基本情報技術者試験以上に合格してもらいたいところ)。
- ちなみに合格難易度はFP2級>ITパスポート>FP3級。
- FP3級は一応国家資格であることと、(ある程度の勉強は必要とはいえ)比較的簡単に取れてしまうということから、Fランクの大学生に人気があるイメージ。
- ネーミング的にはこの資格を持っている人はお金のプロというイメージがあるかもしれないが、実際には「趣味の延長レベルの資格」くらいに思っていた方が無難である。
- 特にFP3級は合格に必要な勉強量的には(冗談抜きで)自動車の運転免許証と同じくらいだと思う。勉強時間が100時間未満でも合格できる人が少なくない。
- 日商簿記などと同様に、この試験でも電卓の使用が許可されている。
- ただし使える機能については制限がある。勿論、電卓機能付きのスマホはダメ。
- FP検定と同じきんざいが実施している国家検定として金融窓口サービス技能検定なんてものあるが、FP検定に比べると知名度は低い。銀行などの金融機関の関係者以外にはあまり知られていない…。
- 全く無意味な試験とは言わないが、これが国家資格であるべきかと聞かれると正直疑問符が付く。これが国家資格ならば、日商簿記や英検も国家資格で良いと思うのだが…。
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