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{{地域|name=出雲|pref=島根|reg=中国地方|ruby=いずも|eng=Izumo}}
==全般==
#受ける目的は人によってさまざまだが、主に以下の3つに分けられる。
#*教養のため:世界遺産検定、色彩検定など
#*進学・就職で有利だから:英検、TOEICなど
#**ずばり、入社試験というものもある。
#*[[wikipedia:ja:業務独占資格|業務上]]の理由や他の試験を受けるために必須のため:危険物取扱者、センター試験など
#受験資格もさまざま。学歴・科目履修や実務経験、1次・予備試験の合格が必要な場合もあれば、何も必要ない場合もある。
#*さらに、他の資格や経験、不合格から一定期間の場合などを申告すれば一部分野の免除をしてくれることも。
#遅刻した時の対応は運営によってまちまち。途中参加(制限時間が減る)の場合も、そもそも入れてくれない(失格)場合もある。列車遅延などやむを得ないときは本部に相談すれば便宜を図ってくれることも。
#*途中退室は試験による。一時退室は認められていても、一時退室者が多い場合はできない場合もある。また、試験を終了して抜けられる場合もあるが、試験時間中は入れなくなり、できる時間にも制限がある(試験開始直後と終了直前はできない場合が多い)。
#人が受ける試験ばかりでなく、物に対して行う試験もある。引張試験、摩耗試験、磁粉探傷試験、等。
#*ちなみに、「ペーパーテスト」は和製英語。英語圏では紙質検査という意味になってしまう。
#特別に認められたものを除き、机上に出せるのは筆記用具のみ。場合によっては荷物を持って入れない(廊下に置く)ことも。
#*認められるものがあったとしても、個人の通信機器(パソコン、スマートフォンなど)は持って入れない。
#*ちなみに、京大のドイツ語の定期試験では、「通信機器以外なんでも持ち込み可」とした結果、'''ドイツ人を持ち込んだ学生がいた。'''
#どの試験も不正行為に対してはかなり厳しいペナルティを課している。
#*強制退場で全科目が0点となるのは当たり前。別のペナルティ(一定期間受験禁止、停学、場合によっては法的手段)が課せられることも多い。
#*平成の終わり頃、4.に関しても不正行為が大きく問題になった。
#ペーパーベースの試験の場合、マーク式と記述式に分かれる。
#*マーク式の場合、受験者情報欄と解答欄がある。確認のためか、前者はマーク欄の上にマークした文字を書くようになっており、このほか記述欄がいくつかある(読み取られない)。また、シャープペンシルは一般的にNGとされている(使用しても問題ないが)。ただし、鉛筆の芯の成分を読み取る形式のため、さすがにボールペンはNG。
#**受験番号が予めマークされているものもある。自分の受験番号の席に座れば問題ない。一応受験番号や氏名は手書きすることになるのだが。
#**ボールペンのインクが光を反射するためとも言われている。
#**悪いマーク例…薄い、はみ出す、中途半端、○だけ、┃だけなど。
#*記述式の場合は解答欄がなく、受験者情報欄以外は白紙だったり、罫線とか原稿用紙のマス目しかないことも。大学や相当レベルの資格試験でよくある。東大の場合は入試の時点でこの形式。要は問題番号とかは自分で振って、文字数とかは自分で管理しなさい、ということ。
#**国立の地歴・公民は大論述が多いので原稿用紙みたいになっている。数学や理科はほとんど白紙。国語や外国語や比較的細かく回答欄が設けられている。いずれにしても予備校の記述模試の感覚で受けると当日困惑しそう。
#*併用式の場合は、マークシートと一体化していることも。また、マーク式問題で足切りすることもある(マーク式問題で一定点数以下の場合記述式の方は採点しない)。
#**午前の部と午後の部の2部構成になっている場合なども、午前の部の点数で足切りすることがある。
#***[[情報処理技術者試験#応用情報技術者試験|これ]]のことですね。
#*もし解答用紙が不足した場合、記述式ならば応急処置として実寸大でコピーすればそのまま使える。しかし、マークシートはそうもいかないらしい。
#合否基準は「一定数を選ぶため順位で決定する」ものと「実力が一定以上であることを判定するため絶対評価で決定する」ものに分かれる。
#*前者はエントリー数の方が選出数より大きくなることがよくあり「限られた枠に入らない分を振るい落とす」ことになり「落とすための試験」で後者より選抜基準が高くなりがち。また最低基準として後者の選抜方式も併用され、枠が余っていても枠が埋まらないこともある。一方で後者は固定された基準を満たせばよいので、「受からせるための試験」になる。
#受験料の支払いは、最近はインターネット決済やコンビニ・ATM払いもできるようになってきたが、入試や国家試験を中心に銀行窓口払いしかできない場合が多い。
#*払込用紙が銀行備え付けの2枚つづり(打電/銀行保管用と依頼主控え)に払い込みの証拠として願書に貼付するものが付いたオリジナルの3枚つづりになっており、ATMでは処理できない。
#*マイナス金利の影響を受けて経営合理化のため都市銀行は窓口を持つ店舗を少なくしている。またこのタイプの払込用紙はゆうちょ銀行では基本的に使えない。従って、地方銀行や信用金庫を利用することになってくると思う。
#*コンビニは一般的にセブンイレブンマルチコピー機かローソンのLoppiなどで手続きができるとか。


==出雲地方の噂==
==入学試験==
{{出雲}}
*各種学校の入学試験に関しては、[[:カテゴリ:都道府県別の学業|こちら]]からお願いします。
#「いずも」と読むのは一般常識だが、昔存在した「出雲郡」は「いずもぐん」じゃなくて「'''しゅっとう'''ぐん」と読む(出雲郡は明治の郡制で他の郡と合併して簸川郡になった)。ただし、以前の出雲の国については出雲(いずも)と読んでおり、その名はスサノオの尊が歌ったとされ古事記などに記載されている「八雲立つ出雲八重垣。。。」にも見られ、かなり以前からあった呼び名である。
#*以前、「ムーンライト八重垣」という[[新大阪駅|新大阪]]から[[島根の駅#出雲市駅の噂|出雲市駅]]に行く夜行快速列車があって、八重垣ってなんのこっちゃ?と思ってたが、そういう名前の由来があったんですね。
#**ムーンライト八重垣の名称は[[中国地方の神社#八重垣神社|八重垣神社]]が由来なんだが。
#どうも県外人は「島根=出雲」と思い込みがちだ。
#*[[九州]]や山口の人は、どちらかというと石見の方が身近。でも、出雲と石見の境目がよくわからない。
#松江市内には「出雲郷」と書いて「あだかえ」と読む地名の場所がある。
#*違います、東出雲町です。
#**しかし、合併で松江市に。
#郡名つけないとパッと見、紛らわしくなる町名が2つ…。
#*東出雲町と奥出雲町
#**前者は合併で消えた。
#もとの島根県とはこの人口密度の高い東部のみ。
#歴史的にこの地方が有名なのは神話時代(スサノオ、オオクニヌシ)、弥生時代(荒神谷、加茂岩倉遺跡)、古墳時代(豪族がいたはず)、奈良時代(風土記)。
#何にでも「縁結び」や「だんだん」を付けたがる。
#*「くにびき」もよく付けられる
#*出雲地方だけでなく、米子市にも「だんだんバス」というのがある
#[[大田市|大田]]も一部、含まれる。


==主な市の噂==
=== 大学入学共通テスト ===
*[[松江市]]
#2020年度から導入された。初回実施は2021年1月。
*[[出雲市]]
#記述式解答の問題が復活した。
#*まずは国数のみ。ただし、マーク式問題のように点数をつけず、また合算もしない。段階評価が別につく。
#**国語は通常のマーク式の大問×4はそのままで、その前に記述式(各問50-100文字)しかない現代文評論読解の大問が付いた。
#**数学は一部問題が短答記述式になった(ひらがな表記の解答欄がそれ)。途中経過は記述しない。ただし、評価基準が厳格になっている。例えば線の傾きを議論したいときは、「傾きがきつい/ゆるい」といった主観的な単語では不十分で、「この点における微分係数がこのくらいの大きさだから…」と客観的かつ定量的に書く必要がある。
#*記述問題も自己採点ができるようになっている。試験終了後採点基準が公開され、それをもとに行う。


==安来市の噂==
=== 大学入試センター試験 ===
*駅の噂:[[島根の駅#安来駅の噂|安来駅]] [[島根の駅#荒島駅の噂|荒島駅]]
#共通一次試験が失敗したので、その代わりに作ったテスト。
*寺院の噂:[[中国地方の寺院#清水寺|清水寺]]
#*大きな違いは私大でも参加できることである。
*ファンの巡礼地:[[ファンの巡礼地#島根|安来節]]
#なんやかんやで共通一次よりは3倍長く持った。
#「やすき節」なのに「やすぎ市」。
#現役生の場合、在籍している学校から距離が近い所に会場が選ばれる。
#*いや、本当は「やすぎ節」。
#各教科間毎にかなり長い(40分程度)休憩時間がある。
#*「安来武士」という観光PRポスターが意外に好評だった。
#*あれは何でなんだろう?
#*小学生の頃に学校で銭太鼓を習った子もチラホラいる。
#希望をすれば成績表が送られてくるが、4月になってからである。
#*昔は「やすき」と読むこともあったそうな。
#*その為自己採点が必須になってしまっている。
#*「あきし」とか読んだりしないように。[[高知/東部#安芸市の噂|こっち]]になっちゃうんで。
#まさに平成を駆け抜けた試験といえる。
#ヤスキハガネという特殊鋼の名産の地。
#*ただし1回だけ令和に開催された事がある。
#*通称「鋼都」 強そうだ。
#ほぼすべての大学で英語が必須のため、ほぼ全員(約50万人)が外国語、それも英語を受験する。しかし、それ以外の言語は50人いるかいないか。
#**おヒゲの似合う「鋼鉄の男」が住んでいるわけではない。
#*そして平均点はそれ以外の言語の方が高い傾向にある。
#「メチャイケ」のせいで安来節が誤解されているため、メチャイケが大嫌い。
#国立受験の場合は5教科7科目(国語全分野・数学ⅠAⅡB・英語筆記+リスニング・地歴公民と理科の一方を2つ、もう一方を1つ)が一般的。
#*浜口まさるのせい。
#地歴公民と理科は、解答した科目と「その順番」も記録される。1番目に解答した科目が重点的に評価される場合が多い(特に私立)ので、得意科目を1番目に解答する。
#ネゴシックスの出身地。
#*新課程では理科の「Ⅱ」に相当する科目も受けられるようになった。そのかわり基礎科目は2科目必要になった。
#*安来のおじの出身地でもある。
#英語以外の外国語と理科総合(新課程では科学と人間生活?)、地歴Aは受け付けてくれる大学がほとんどない。あと、東大とかだと倫理政経以外の公民もダメ。
#**おがっちさんとはご夫婦で中心街賃貸マンションに住んでる。
#合計マーク数は毎年変わるが英語だけは固定。筆記55個(もっと言うと最後の5個はすべて合ってないと加点されない)、リスニング25個。
#*生まれは出雲市。どっちにしろ出雲地方。
#*マーク欄は、数学以外は1,2,3...で数学だけア,イ,ウ...。
#日立金属という日立グループの会社の工場と本社?がある。
#解答用紙のマーク欄は多めに取っており、ほぼ確実に余るが、リスニングだけは毎年過不足なく使い切る。
#*安来駅は元々日立金属の社員通勤のために開設された。
#*日本刀の材料である玉鋼の製造を、日本で唯一行っている。
#足立美術館には金を払ってまで入らない。毎年冬になれば周辺地域に無料観覧券が配布されるから。
#*アメリカの日本庭園雑誌で評価ランキング首位。
#**足立美術館へは米子からも送迎バスが運行中。
#**しかし、全国的に知名度は低い。
#*隣の敷地に出来た「安来節演芸館(劇場)」は、早速に談合建設の疑惑が取沙汰されてる。
#**どうせ10年しないうちに閉まる
#安来では毎年白鳥の大群が飛来します。
#*県外者に見せると大喜びしてくれるが、いまいち観光や町興しに活用できない。
#*隠れ家カフェ「柿谷の里」からも白鳥が見れるよ。薪ストーブがたまらん。
#こんなド田舎で日本一のカプチーノが飲める、カフェロッソ。
#*親父さんのサルビア珈琲ってどこ?
#*長男の安来店は素敵ですが、松江店の弟は事件を…。
#清水ようかん、おいしくない。。。
#*男は黙って「オートパーラー」
#安来駅は利用者1000人にも満たない小さな駅。日中以外駅員がいない。でも、東京行き寝台特急「サンライズ出雲」が停車する。なぜ停める?
#*足立美術館があるからでしょ。
#*駅舎が改装して、和モダン調になりました。9号線を通る時はぜひ見てね
#*駅前ロータリー路面の進行方向表示が、矢印でなくて[[淡水魚#ドジョウ|ドジョウ]]。あまり下ばかり見て運転すると事故りそう……。
#その昔「カナダ村」だった所がすぐ潰れ、老人介護施設に変わった。安来の現状を象徴している。 
#ショッパーズとプラーナは、相手が閉鎖されるのを待っての我慢大会状態。 
#*ラムー繁盛。
#*松江の東津田にラムーの姉妹店オープン。安来と違ってサティを意識した品揃え。
#伯太・広瀬の両町と合併したら、かつての能義郡域と安来市域がほぼ同じになった。
#給食の安来牛乳は、家庭で飲む他社牛乳に比べて薄すぎる。水増し疑惑を唱える事が成長の証。
#駅前通りのブティック「Di○r」、そのうち某大企業から使用差止・賠償請求が来るかも
#安来駅のすぐ隣には日立金属安来工場がある。どじょうすくいのユニークなキャラクターが電車から見ることができる。
#“海”には面していない。
#[[群馬]]人には「[[安中市]]」に見えることも。
#祭などに金魚すくいの屋台がない。代わりにどじょうすくいがある。


===伯太===
=== 共通一次試験 ===
#かつて藩があった。
#競争緩和目的で国公立大学向けに導入した試験だが、結果として余計競争が激化してしまった。
#*それ、大阪の[[和泉市]]の伯太では。
#結局10年程でセンター試験に代わってしまった。
#*たぶん母里藩のことだと思う
#**ほんまや… ろくすっぽ調べずに書いてました。ごめんなさい。
#***確かに、大阪人にはそっちの「伯太」だと勘違いされても仕方が無い。読みは微妙に違うけど。
#国道は通らないが、島根県道1号線が通る。
#1967年までは米子から電車が走っていた。


===広瀬===
===シンガポールGCE/PSLE===
*道の駅:[[中国地方の道の駅#広瀬・富田城|広瀬・富田城]]
#各国で入学資格審査として行われている学科試験・GCEをシンガポールにローカライズしたものである。
#戦国マニアの間で名の知れた月山富田城
#*ただし、PSLEはシンガポール独自である。
#ここにも藩があった。
#GCEはN,O,Aの3レベルがある。それぞれNormal, Ordinary, Advancedの頭文字である。また、PSLEはPrimary School Leaving Examinationの略である。
#絣の産地。
#*Aは大学入試、Oは高校入試、Nは高校入試の予備試験のようなものである。また、PSLEは小学校卒業試験と訳されるが、中学入試に近い。
#主要交通路から外れたためか、古い町並みが結構残っている。
#出身学校ごとに異なる問題となる。
#*今では絶滅危惧種とも思える紺屋が営業している。
#PSLEは全員が受験する。この結果に応じて中高一貫特進コース(Integrated Program)、選抜コース(Express)、普通科(Normal)、職業科(Technical)に振り分けられる。[[もし日本がシンガポールのような教育制度だったら|詳しくははこちら]]。
#*上位6割が俗にエリートコースといわれるIPもしくはExpressに振り分けられるが、毎年数%はPSLEに合格できず小学校留年もしくは専門学校を経由しての就職を余儀なくされる。
#*なお、学校独自の選考で成績の良い科目を上位クラスで受講できたり、試験により次年度から上位クラスへ転籍ができたりする(Normalは1,2年次・Technicalは1年次のみ)。
#**一部のTechnicalはこのような制度がない。
#*私立学校はIPとExpressしか用意しておらず合格基準点も高めになっている。また、[[wikipedia:NUS High School of Math and Science|シンガポール国立大学附属中等教育学校]]は別途選考があるらしい。
#GCE-NはNormalとTechnicalの生徒が受験する。結果に応じて職業科高校(ITE)・高等専門学校(Polytechnic)・就職または普通科5年次(後期中等教育準備コース)に振り分けられる。
#*職業科高校・高等専門学校へ振り分けられることが特別プログラム扱いされているようだ。それぞれDPP, PFPプログラムという。
#GCE-OはExpress4年次とNormal5年次の生徒が受験する。結果に応じて普通科高校(Junior College)・ITE, Polytechnicまたは就職へ振り分けられる。
#GCE-AはJunior Collegeの生徒も受験する。彼らは大学入学はほぼ保証されているが、学科などで希望があれば競争になる。
#*Polytechnicの学生も大学編入試験がある。また、ITEの生徒はPolytechnic編入試験が別途ある。


==雲南市の噂==
==模擬試験==
*神社の噂:[[中国地方の神社#須我神社|須我神社]]
*[[ベネッセコーポレーション#進研模試の噂|進研模試]]
*ファンの巡礼地:[[アニメファン/作品別#秘密結社鷹の爪ファン|鷹の爪ファン]]
*道の駅:[[中国地方の道の駅#さくらの里きすき|さくらの里きすき]](木次) [[中国地方の道の駅#掛合の里|掛合の里]](掛合) [[中国地方の道の駅#たたらば壱番地|たたらば壱番地]](吉田)
*お花見スポット:[[お花見スポット#島根|斐伊川堤防桜並木(木次町)・三刀屋城址公園/三刀屋河川敷公園(三刀屋町)]]
#卵かけ飯専用醤油で町おこし中。その名も「おたまはん」。
#*品薄なのをいいことに、近年は米とのセット販売でボロ儲け。
#出雲の南に位置するので"雲南"。郵便物が間違って中国に届いたとか届かないとか。
#*一応、中国(地方)ではある。
#*なんで<ruby><rb>南雲</rb><rp>(</rp><rt>なぐも</rt><rp>)</rp></ruby>にしなかったんだろう…。
#*↑よりも郡名だった飯石か大原を使った方がいい。
#安来の人に雲南や大東と言っても通じなかった。加茂岩倉遺跡の辺と言うとわかってもらえる。
#ウッチャンナンチャンではない
#行政の中心は木次。人口が集中しているのは大東。商業の中心は三刀屋。加茂には荒神谷遺跡があり、吉田は「秘密結社鷹の爪」の吉田くんの出身という設定になったり「おたまはん」により有名になった。しかし掛合には自慢できることは何もない。
#*掛合は竹下お膝元だが自慢でもないか。
#*荒神谷遺跡じゃなくて、加茂岩倉遺跡。
#人口が比較的多い場所は以下通り
#*A 加茂中、大西
#*B 大東町大東、前原、幡屋の辺り
#*C 三刀屋町三刀屋、下熊谷、新市、木次町木次、山方、里方
#[[島根|島根県]]で唯一[[国道9号]]が通ってない市である。
#*合併前は平田市がそうだった。
#田部家がすべてを支配。
#木次と掛合は自治体だけでなく、警察署も合併。そして、合併でできた警察はやがて三刀屋に。
#古事記観光について余りにも嘘が多い。須我神社がスサノオの須賀の宮だったとは到底考えられない。
===大東===
#[[大阪]]で大東と言うと府内の[[大東市]]と混同される。
#大東に対するのか大西(だいさ)という地名もある
#*ちなみにこれは旧大東じゃなくて旧加茂。
===掛合===
#掛合は「かけあい」じゃなくて「かけや」。
#*愛と栄光に満ちた偉大なる領導者同志中澤一夫氏のおわす土地。
#[[中国地方の道の駅#掛合の里|道の駅・掛合の里]]は道の駅発祥の地らしい。
#入間という地名がある。[[埼玉]]の[[入間市]]ではない。もちろん人間でもない。
#*しかも読み方は「いりま」
#*市内にあるインター名が「三刀屋木次」という遠まわしな名前。素直に雲南ICにすればよかったのに。
#**三刀屋木次インターは別に入間と関係無いような…。
#**新しく吉田掛谷I.Cが出来ます。
#DAIGOの爺さんの出身地。
#*竹下元首相ね。
#*大雲南の明星、


===木次===
=== 河合塾模試 ===
#旧木次町は、昭和の大合併の時に'''雲南木次町'''という名前になった。しかし3年で木次町に改称された。
#恐らく進研模試に次ぐ規模を誇ると思われる全国規模の高校生向け模試。
#*あ、だから俺の伯父さんは木次の事を雲南町って呼んでたんだ!
#進研と比べると問題の難易度は難しい。
#「きすき」と読む。
#*そのため、本当の実力を調べるためにも1度くらいこの模試受けた方がいいと言われている。
#*[[鉄道ファン]]なら読める。
#*テレビ東京の某路線バス乗り継ぎの旅で出演者からナレーターまで「きつぎ」と読んでいた。


===三刀屋===
=== 北辰テスト ===
#中心部は木次駅から結構近い。その気になれば歩いても行けなくないかも。
#[[埼玉]]ローカルの中学生向けの模試。
#木次線の駅なんかより立派な「駅」があった。といっても[[中国JRバス|JRバス]](旧国鉄バス)の駅だが。
#*これを全国区だと思っている埼玉県民は結構いるらしい。
#*2階建ての駅舎に、頭端式(?)のプラットフォームを2番線も揃えていた。JRバスになってからも10年位は職員もいて切符も売っていた。
#これの成績で私立の合否が決まる事があるらしい。(いわゆる「確約」)
#*今も市民バスの「バスターミナル」として活用されている。
#*都市<!--首都圏限定?-->の私立高校は公立のすべり止めのために受験者のほぼ全員を合格させるパターンはよくあることだが、ここまで極端なのは珍しいと思われる。
#幼少期を三刀屋で過ごした永井隆博士の言葉にちなんだ「しっぽも一役」という、子豚の格好をした最中がある。
#*正確にはあるコースの入学権を押さえておくもの。なお、入学試験は受験するが、結果があまりにひどい場合は合格取り消しになることがある。
#埼玉メインだが、東京の高校も合格判定が出せる。
#テストによっては内申点を自己申告して一緒に判定を出すものもあるが、このテストは非対応である。


===吉田===
=== Vもぎ ===
#国道から外れた所、と思われがちだが実は北端スレスレの所を{{国道|中国地方|314|R314}}がかすっていた。
#こちらは[[東京]]・[[千葉]]ローカルの中学生向け模試。
#出雲湯村温泉を木次と分け合っていた。
#*よく考えるとこの2都県の組み合わせは珍しい気がする。
#たたら製鉄の遺構が残っている。貴重。
#どちらかというと公立高校向けという印象が強い。
#「グリーンシャワーの森」がある。
#運営しているのは進学研究会という会社。
#松江道のインターが無駄に2つもある。
#*別にベネッセと関係があるわけではない。
#*もとは吉田掛合インターだけの予定だったが、後から道の駅を作ることになったので雲南吉田インターが増設された。
#合格判定がかなり簡易的らしい。


===加茂===
=== Wもぎ ===
#旧町が建てた文化ホールの名は「ラメール」。あれ、加茂って内陸では?
#Vもぎと似ている名前だが、別に関係がある訳ではない。
#*因みに「ラ・メール」(la mer)は[[フランス語]]で「海」のこと。
#こっちは東京・[[神奈川]]ローカル。
#雲南市に合併した旧自治体の中で、ここだけ天然温泉がない。
#雲南市で面積が一番小さい町。加茂岩倉遺跡ぐらいしか無い。
#*遺跡もはっきり言ってたいしたことはない。
#**いや、そりゃ掘り出したあとは何もないかも知れんが、銅鐸が大量に見つかったのであれは古代史の上で超重要ですよ。近くの出雲市で銅剣がいっぱい見つかった荒神谷遺跡と並んで重要。


==仁多郡の噂==
==語学検定(英語)==
#明治の町村制以来、昭和30年になるまで合併したことがなかった。
*[[英語#実用英語技能検定|実用英語技能検定]]
#*仁多郡域自体も大部分は奥出雲町として現存している。


===奥出雲町の噂===
=== TOEIC ===
[[ファイル:たたらと刀剣館.png|サムネイル|たたらと刀剣館の前にある謎の建造物]]
#大学生御用達。
*ファンの巡礼地:[[ファンの巡礼地#島根|亀嵩駅(映画「砂の器」)]]
#*というか、大学に入ったらほぼ高確率でやらされる。
*道の駅:[[中国地方の道の駅#奥出雲おろちループ|奥出雲おろちループ]]
#これが世界的に通用するかというと...
#日本円での決済可能(コンビニ・楽天ペイ可)だったり比較的受験料が安い(下のTOEFLやIELTS、ケンブリッジ英検などは数万円する)、受験当日必要な身分証の条件が緩い(学生証可)だったりと、比較的受験はしやすい。
#読解問題の最後の方は複数の文を一緒に読む必要がある。また、リスニング・読解それぞれ100問なので、高い集中力が要求される。英語の試験というよりかは作業速度及び集中力を測定する試験に近い。
#*従って、990点満点を取るには当日の体調の他、運もよくないといけない。
#*集中が切れるとあっという間に時間が過ぎる。筆者は、文中の[[33-4|素晴らしい数字]]に気を取られ笑ってしまい、15分無駄にした。
#団体受験(ITP)は公式記録にならないらしい(過去問を流用するためらしい)。
#リスニング・リーディングのものが一般的だが、スピーキング・ライティング力を測定するものもある。こちらはCBT。
#*スピーキングだけのものや、中高生向けのもの(TOEIC Bridge)もある。
#時々問題形式が変わる。それによって対策問題集も一新される。
#もちろん限界はあるが、音声の聞き取りに問題があれば調整してもらえる。
#アメリカETS(他には大学入試であるSATを作成している)が主催し、日本ではIIBCが運営する。


====仁多====
=== TOEFL ===
#小説「砂の器」の舞台。
#TOEICより世界での通用性が高い試験。
#*その名も「砂の器」という便乗商法の焼酎もある。
#「トエフル」ではない。
#駅にそば屋がある
#試験時間がかなり鬼畜。
#*亀嵩駅です。
#*最近少しマシになったがかつては試験時間4時間、休憩10分というそこまで集中できるか!という構成だった。
#**「ここは亀だけ、ウサギはいない」の交通安全看板がある。
#*でも学校や法人向けはTOEIC並みに短くなる。
#**町の入口に「ウェルカメ(亀)!」っての作らないかな。誰か知らない?
#試験方法は漢検CBTのそれと同じ。
#旧仁多町にあった警察署は昭和の大合併よりも前の「三成」の名を存続させていた。
#*ただし漢検CBTと違って、いつでも受験できる訳ではない。
#*そして「奥出雲警察署」に変えるのではなく、統合で消えた。
#*PBT(ペーパーテスト)は日本では行われていない。iBTのみ。
#「仁多米」で有名。
#受験に当たり提示する身分証明書は学生証だけでは不可。この場合別途([[マイナンバーカード]]など)を提示する必要がある。
#*[[広島市民球場|Mazda zoom-zoomスタジアム広島]]のフェンス広告で知りました。
#*また、提示する身分証明書を事前に申し込みサイトで登録する必要がある。
#集落の外れの方にメガネの三城がポツンと1軒だけ建ってる場所がある。創業者があの辺出身なんだとか。
#受験料が高く[[アメリカドル]]表記であること、支払方法がクレジットカードがないと定額小為替を購入して海外へ送付する必要があったはずで、どちらにせよ受験しづらい。
#*ストリートビューで見ると周りとの違和感が凄まじい。
#*受験申し込みサイトも英語だった気がする。
#TOEICと異なり、4技能を1日で測定する。ただし、ITPの場合はTOEICと同じL&Rとなる。
#*早くテストが終わった場合、休憩時間は自由にとれたはず。ただし、周りの音とかでうまく聞こえない点は配慮してもらいないらしい(聞こえにくい状況を想定しての能力測定だからだとか)。


====横田====
===IELTS===
#全国の中でも珍しい木次線でのスイッチバックと国道314号でのおろちループがここに存在する。
#ブリティッシュ・カウンシルが主催し、日本では英語検定協会が運営する。
#*前者は[[鉄道ファン|鉄ちゃん]]、後者は[[道路ファン]]にとって有名なスポット
#こちらも英語4技能を測定し、合否なしの9点満点で評価される。
#*つまり、一般的には全く知られていない土地ということでもある。
#アカデミック(英語圏の大学・大学院受験希望者)とジェネラル(一般及び英語圏移住希望者)に分かれている。
#三井野原は「みいのはら」です。[[三井グループ|某財閥]]とは関係ありません。
#*ライティングとリーディングがこれら2タイプで異なり、スピーキング・リスニングは共通問題となる。
#[[文房具#そろばん|そろばん]]の一大産地(雲州そろばん)。
#受験料が比較的高額なこと、また受験当日持参する身分証明書はパスポートのみであることから、受験はしづらいと思う。
#*現在も製造しているのは、ここと兵庫の[[兵庫/北播磨#小野市の噂|小野市]](播州そろばん)くらいになってしまった。


==飯石郡の噂==
=== 国際連合公用語英語検定試験 ===
===飯南町の噂===
#通称「国連英検」。こんな名前だが、日本で実施されている試験である。
#「赤来+頓原」で飯南('''飯'''石郡の'''南''')…。これまた安直な…。
#実用英検が文部科学省の認定資格であるのに対し、国連英検は外務省の認定資格である。ただしどちらも国家資格ではなく、あくまで公的資格である。
#*旧赤来町もなんとなく「'''赤'''名+'''来'''島」で赤来町なイメージが…。
#特A級、A級、B級、C級、D級、E級がある。
#冬に松江から{{国道|中国地方|54|54号線}}で広島に行くとき、飯南あたりで路面がアイスバーンに大変身している
#*B級以上は国際政治や社会問題についてマニアックな知識が要求されるので、かなり難易度が高い。実用英検で換算するとB級は2級と準1級の間、A級は1級とほぼ同レベルといわれている。
#逆に広島側から54号で来る時は、電光掲示板で「赤名凍結」と出るので、三次市内でチェーンを買うことになる。三次大儲け。
#**特A級は受験者の殆どが既に実用英検1級に合格している人たちなので、非常に難易度が高い。
#道に道路の端を示すポールが普通に立っている。
#*B級以上では、国連の組織体制や活動内容、日本と国連の関係性についての知識を必要とする。国際政治学や国際関係論を大学で履修済であっても、おそらく全てはカバーできない。
#何故か兵庫県[[伊丹市]]にこの町のアンテナショップがある。
#**日本国際連合協会の著作 "Today's Guide to the United Nations" がこの分野の公式テキストとされており、B級以上の受験者はこれを必ず読んでいることが前提。
#かつて三重県にも同じ名前の町があった。
#作文はB級以上で、面接はA級および特A級で課される。
#*国連英検の面接官は必ずネイティブスピーカーか帰国子女でなければならないと決められている。一般の日本人が面接官になることがある実用英検との大きな違いである。
#国際公務員(国連職員)になるためにはA級または特A級に合格できるくらいの実力が必要。
#*しかし知名度的にはマイナー検定であるためか、一般企業では評価対象になりにくく、難易度の割にはお買い損とも、、、、、
#*C級以上の合格者は大学受験や公務員採用試験で優遇される場合もあるため、国連職員を目指さないにしても受験する価値はある。実用英検やTOEICに比べてマイナーなのは否定できないが、、、、、


====赤来====
=== 全国通訳案内士試験 ===
*道の駅:[[中国地方の道の駅#赤来高原|赤来高原]]
#国土交通省の認定資格。語学検定としてはほぼ唯一の国家資格である。
#赤名の54号線沿いのステーキ屋はうまい。
#*「ほぼ」と書いたのは、教員免許を国家資格に含める場合があるため。
#毎年赤名峠で[[三次市#布野|山の向こう側]]と綱引きで国取り合戦をやっている。
#語学のスペシャリスト資格というだけでなく、観光業のスペシャリスト資格でもある。
#松江道が全通して、赤名の今後は…
#*しかし昔のような業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に格下げされてしまったので、昔ほど取得価値は高くない、とも。現在は通訳ガイドの仕事は通訳案内士の資格がなくてもできる。
#*R54の休憩地として定着し、広島~松江の高速バス「グランドアロー」も休憩地にしていたのだが…
#試験は筆記5科目(外国語、日本歴史、日本地理、一般常識、実務)と面接があるが、どの科目も非常に難易度が高い。特に外国語の英語と面接は実用英検1級とほぼ同じくらいであり、日本歴史と日本地理は高校の地歴よりも遥かに難易度が高い。
#**グランドアローが休憩地にしてたのは赤名ではなく布野。
#時々、この試験の科目免除のためだけに[[ベタなセンター試験の法則|大学入試センター試験]]を受験する人がいる。
#**すみません、「[[中国地方の道の駅#ゆめランド布野|道の駅布野]]」ができる前の記憶かも…
#*センター試験の日本史Bで60点以上獲得すると、通訳案内士試験の日本歴史が免除になる。
#来島は「きじま」と読む。
#*センター試験の現代社会で80点以上獲得すると、通訳案内士試験の一般常識が免除になる。
#*だが、瀬戸内海の方の海賊や造船所が有名なせいで他地域の人に「くるしま」と読まれてしまう。
#旅行業務取扱管理者(総合または国内)の資格を持っている人は、通訳案内士試験の日本地理が免除になる。通訳案内士試験の日本地理は旅行業務取扱管理者試験より難易度が高いため、優先的に旅行業務取扱管理者の資格を取得しておきたいところ。
#*2018年現在のJR西日本の社長も来島と書いて「きじま」。
#実用英検1級合格者またはTOEICで900点以上取った人は、筆記の英語が免除される。ただし面接は免除なし。
#*かつてはTOEIC840点でも免除対象になっていたのだが、英検1級に比べてあまりにもハードルが低すぎると批判を浴びたため、点数が引き上げられた。


====頓原====
==語学検定(その他)==
#三瓶山の一部を領域に収めていた。
=== 日本語検定 ===
#*町営バスは手前の角井まで行く。2km程歩けば着くから、三瓶観光の裏ルートとしていいかも(平日しか乗れないけど)。
#ぱっと見外国人向けに見えるが..。
#*1級はマジで日本人でも分からない問題だらけだったりする。
#*外国人向けのものは「日本語能力試験」と「日本留学試験」。
#キャラクターが[[東京/杉並区|杉並区]]のそれと似ている気がする。


==出雲平野の噂==
=== 漢語水平考試 ===
*[[中国地方の河川#斐伊川|斐伊川]]
#中国政府が認定する国際的な中国語の検定試験。
*[[日本の湖沼#宍道湖|宍道湖]]
#*日本の実用中検や中国語検定の各級もこれに換算して表現されることも。
*[[日本の湖沼#中海|中海]]
#数字が大きくなるほど難しくなり最高は6級。
#県内有数の稲作地帯である。
#中国製ということもありリスニングの説明なども中国語しかない。
#松江が入るかどうかは疑問である。
#NHKの「テレビで中国語」に出ていた段文凝先生が日本でのイメージキャラクターを務めていたこともある。
#簸川平野とも呼ばれる。
#富山県の[[富山/呉西|砺波平野]]と並ぶ散居村で有名な所である。


[[Category:島根|いすも]]
== 簿記検定 ==
[[Category:日本の半島|しまね]]
*[[公認会計士#公認会計士試験の噂|公認会計士試験]]
*[[日商簿記検定]]
 
=== 簿記能力検定 ===
#全国経理教育協会(全経)が主催する簿記検定。主に経理関係の専門学校生が受験する。
#*全経の歴代会長の中には首相経験者の森喜朗氏や麻生太郎氏もいる。
#英検や秘書検定などと同じ、[[日本の省庁#文部科学省|文部科学省]]後援の民間検定である。
#*かつては文部科学省「認定」の公的検定試験だった。
#階級は上級、1級、2級、3級、基礎簿記会計の5段階がある。
#*同じ級数なら[[日商簿記検定|日商簿記]]より難易度は低い。目安としては全経の1級が日商簿記2級と同じくらい。全経の2級が日商簿記3級と同じくらい。
#**ただし主に全商簿記よりはやや難易度が高い。
#全経の上級の合格者は日商簿記1級と同様に、[[税理士]]国家試験の受験資格が得られるという特典付き(厳密に言えば、学歴による制限が撤廃される)。
#全経上級は日商簿記2級より難易度は高いものの、一般的には日商簿記1級よりはやや簡単と言われているため、[[税理士]]国家試験の受験資格を手っ取り早く得たいのであればこちらの方がオススメである。
#*ただし日商簿記1級と全経上級とでは出題傾向が微妙に異なるため、日商簿記1級に合格した人でも全経上級に落ちてしまうケースはある。日商簿記1級は計算力重視、全経上級は理論重視と言われている。
#全経上級は科目ごとの足切りがあるらしく、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算のどれか1つで極端に苦手なものがあると、総合得点では合格でも、足切りで不合格になってしまう。科目合格(免除)制度もない。
#*これは日商簿記1級も同じ。
#全経上級はあくまで税理士国家試験の前哨戦という位置付け。就職・転職活動での評価は日商簿記3級より弱いため、難易度の割にはかなり損している。
#*そもそも全経の存在を知らない面接官も多いのでは?
#1級、2級では商業簿記と工業簿記の2科目が出題されるが、上級や日商簿記と違って科目合格(免除)が認められている。
 
=== 簿記実務検定 ===
#通称「全商簿記」。主に商業高校生が受験する簿記検定。
#*ただし「商業高校生でないと受験できない」というわけではなく、普通科の生徒や社会人が受けても構わない。
#階級は1級、2級、3級がある。
#*1級では商業簿記(会計部門)だけでなく工業簿記(原価計算部門)も出題される。ただし日商簿記と違って科目合格が認められているのが救い。
#*2級と3級では商業簿記のみが出題される。
#全商簿記1級の難易度は[[日商簿記検定|日商簿記]]で換算すると2級と3級の間くらいと言われている。
#全商簿記1級に合格すると大学の推薦入試で有利になる場合がある。
#就職活動においては、高卒の新卒以外ではほぼ評価されない。大学生、社会人なら日商簿記が欲しいところ。
#大学入試センター試験の簿記会計は、全商簿記1級よりも難易度が高いと言われている。
#全商では他にも珠算や情報処理など様々な検定試験を実施している。
 
=== 国際会計検定 ===
#通称BATIC。東京商工会議所の認定資格。
#*BATICとは、「国際コミュニケーションのための簿記会計のテスト」(Bookkeeping and Accounting Test for International Communication)という意味である。
#問題文が全て英語であるのが最大の特徴である。簡単に言ってしまうと、「英語による簿記検定」である。
#*問題レベル自体は[[日商簿記検定]]2級に毛が生えた程度なのだが、問題文が英語で書かれているというのもあって、実質的な難易度はかなり高くなっている。
#*最低でもTOEICで700点以上取れるくらいの英語力がなければBATICに挑戦するべきではない。
#合格、不合格という判定ではなく、1000点満点のスコアで評価される。
#*最高ランクのコントローラーレベルに認定されるためには880点以上、その次のランクのアカウンティングマネージャーレベルに認定されるためには700点以上が必要。
#知名度は低く、難易度の割には社会的評価は微妙。
 
== パソコン検定(情報系資格試験) ==
*[[情報処理技術者試験]]
 
=== 情報検定 ===
#通称「J検」。[[日本の省庁#文部科学省|文部科学省]]後援の情報処理に関する検定試験。
#情報活用試験、情報システム試験、情報デザイン試験の3つの部門がある。
#*情報活用試験と情報デザイン試験が主に一般ユーザー向け、情報システム試験は主にエンジニア向けの部門である。
#情報活用試験は1級でも難易度はあまり高くなく、[[情報処理技術者試験#ITパスポート試験|ITパスポート試験]]と同じくらいである。
#*情報活用試験3級に至っては少しでもパソコンを操作したことのある人ならば一夜漬けでも合格できてしまうほど簡単である。
#IT系の専門学校や商業高校、工業高校の情報学科だと国家資格の[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]の前哨戦として情報システム試験を受験するところも多い。
#ぶっちゃけ[[情報処理技術者試験]]の完全下位互換。履歴書に書いても就職・転職はさほど有利にはならない。あくまで国家資格の前哨戦のつもりで受験しよう。
#*IT系の専門学校ではJ検の受験が推奨されているし、文部科学省のお墨付きでもあるので知名度自体は高いのだが。
#昔は情報処理活用能力検定試験(旧J検)という名前だった。文部科学省認定の資格であり、公的な評価も今よりずっと高かった。
#*旧J検の1級は[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]よりも難易度が高かったと言われている。旧J検2級が今の情報システム試験に、旧J検準2級が今の情報活用試験1級に、旧J検3級が今の情報活用試験2級に相当する。
#*今のJ検はあくまで文部科学省「後援」の民間検定試験である。
 
=== 日商PC検定試験 ===
#[[日商簿記検定|簿記]]などで有名な[[商工会議所|日本商工会議所]]の認定試験。
#知識科目と実技科目があり、前者はITパスポート試験のようなコンピュータの基礎知識を問う試験、後者はMOSのように実際にパソコンを操作してスキルを測定する試験である。
#*実はJ検の情報活用試験の合格者は知識科目が免除になる特典がある。
#[[商工会議所]]主催なだけあって、パソコン検定の中では比較的ブランド力が高い。
#他のパソコン検定に比べて実務を意識した内容になっている。基本的な操作スキルを重視したMOSとの違いである。
 
=== ICTプロフィシエンシー検定試験 ===
#昔は「パソコン検定試験」が正式名称であったことから、今でもP検の愛称で知られている試験である。
#名前からは分かりにくいが、実は[[ベネッセコーポレーション|しまじろうで有名なあの会社]]の認定試験である。
#知識科目と実技科目がある。
#階級は1級、2級、準2級、3級、4級がある。
#*1級と2級は社会人向け、準2級と3級は高校生向け、4級は中学生向けという位置付けらしい。
#*1級は論述問題が課されるため、国家資格の[[情報処理技術者試験#ITパスポート試験|ITパスポート]]よりも難しいともっぱらの噂である。
#5級は公式サイト上で無料で受験できる。暇つぶしがてら受験してみてはいかがだろうか?
#*ただし5級は合格しても履歴書には書けません。
 
=== Microsoft Office Specialist ===
#通称MOS(モス)。[[マイクロソフト]]社が公式に認定する、日本および世界で最も有名なパソコン検定。
#競技種目(科目)はExcel、Word、PowerPoint、Outlook、Accessの5つ存在する。
#*ExcelとWordはさらにスペシャリスト(一般)レベルとエキスパート(上級)レベルに分かれる。
#1科目単位での受験も可能だが、4科目合格すると「オフィスマスター」の称号が得られる。
#*オフィスマスターと認定されるためにはExcel上級、Word上級、PowerPointの3科目が必須で、残りはOutlookとAccessのどちらかに合格すれば良い。
#一般レベルでは、Accessが最も難易度が高いと言われている。これは一般ユーザー向けの科目ではなく、プロのデータベースエンジニアが多く受験するため。
#知識重視の筆記試験は一切課されず、実技のみで合否を判定する。
#事務職での採用条件として「MOSの有資格者であること」を課している企業もある。
#*就職・転職活動での評価は国家資格のITパスポートよりも高い。
#合格率が80%を超えるため簡単な資格だと誤解されがちだが、多くの人はパソコン教室に通って対策するため、ガチでパソコンが苦手な人が独学で合格するのは決して容易なことではない。
#民間検定の中では日商簿記やTOEICと並んでメジャーな部類である。
#受験料が高すぎることで有名。1科目だけでも1万円以上かかる。さらにパソコン教室の費用やテキスト代を考慮するともっとかかる。オフィスマスターを狙おうとすると恐ろしい金額になる。
#*ただし一応学生なら割引制度が使える。
 
===PAT認定試験===
#昔はパソコン認定試験と言っていた。
#1級〜3級がある。
#*1級と2級の間に準1級がある。
 
== ビジネス系検定(簿記・情報系を除く) ==
=== 環境社会検定試験 ===
#通称「eco検定」。東京商工会議所の認定資格。
#自然環境についての基礎知識や、環境問題についての知識が問われる。
#この試験の合格者は「エコピープル」と呼ばれる。
#教養の試験というイメージが強いが、商工会議所の認定資格というだけあって、環境保全活動に力を入れている企業の場合、エコピープルの評価が上がる可能性がある。
#*ただし、あくまで業務独占資格や国家資格の類ではないので、過度な期待は禁物である。
#他の商工会議所系の検定試験(日商簿記など)と違って、級の設定が無い。
 
=== 品質管理検定 ===
#別名「QC検定」。その名の通り、品質管理(Quality Control)に関する知識を問う検定試験。
#まだまだ知名度が低い民間資格だが、合格者は工業系の職場では意外と評価される。
#*企業によっては昇進の条件としてQC検定2級合格を課している場合もある。
#目安としては2級以上が管理職レベル、3級が中堅社員レベル、4級が新社会人・学生レベルと言われている。
#*社会人向けの試験だけあって、3級でも難易度は結構高い。
#1級は論述問題もあって、非常に合格難易度が高い。
#*1級の合格率は10%を下回る。かなりの難関だ。
#*1級受験者のうち論述問題以外に合格した人は準1級に認定される。
#高校レベルの数学・統計学の知識が要求される問題がある。
#受験者は製造業の関係者や理工系の学生が多いが、百貨店やホテルなどのサービス業や文系の学生の受験者も時々いる。
 
=== 診療報酬請求事務能力認定試験 ===
#医療事務の資格の中で唯一の公的資格(国家資格ではない)。厚生労働省の認定資格である。
#*これ以外の医療事務の資格は全て民間資格。
#合格率は30%くらいで、医療事務の資格の中では最難関にあたる。
#*実務経験者から見ても難しい試験であるともっぱらの噂。
#*というかむしろ他が合格率が高すぎる。
#主に医療事務系の短大生や専門学校生が受験するが、学生でこれに合格できたらそこそこ優秀。
#*最近では医療経営・医療情報系の大学生の受験者もいる他、医療事務の最難関資格というだけあって実務経験者も受けに来る。
#医科部門または歯科部門を選択して受験する。
#この試験の合格者に対して資格手当を支給する病院も多い。
 
=== 秘書技能検定試験 ===
#数あるビジネス系検定の中でも[[日商簿記検定]]と並んで知名度、人気が高い。
#秘書検定という名前ではあるが、実際には全ての社会人に必要な一般常識やビジネスマナーなどについて問われる試験である。
#受験者は女性が多いが、ときどき男性もいる。
#試験は筆記と面接が課される。
#レベルは1級、準1級、2級、3級がある。
#文部科学省のお墨付きである。
#人気が高い資格ではあるが、正直これだけだと転職活動ではさほど有利にはならない。[[日商簿記検定|日商簿記]]やTOEIC、[[情報処理技術者試験#ITパスポート試験|ITパスポート]]などと組み合わせると良いかも。
#*高卒の新卒の就職なら準1級以上に合格していれば結構強いが、大卒者が秘書検定を履歴書に書いてもインパクトは薄い。
#合格率は1級でも30%程度であり、英検や日商簿記など他の検定試験と比べると難易度はやや低めである。
 
==その他の検定==
=== 日本漢字能力検定 ===
#通称「漢検」または「漢字検定」。
#多分検定試験といったらほとんどの人が最初に思い付く試験だと思う。
#京都の祇園に関連した博物館がある。
#*毎年12月12日前後に清水寺で行われるイベントとも関係がある。
#「Qさま!!」で最も名前がよく出る検定。
 
=== 実用数学技能検定 ===
#通称「数検」または「数学検定」
#漢検や英検と比べると地味な気がする。
#*試験会場も上記2つと比べると遠いところに指定されることが多いし。
#*Chakuwikiのユーザーバベルにもないし...。
#[[出版社/さ・た行#数研出版|チャート式でおなじみの出版社]]とは関係ないらしい。
#*読みは似てるけど字が違う。
#二部構成であり、1次が基礎。2次が文章題に分かれている。
#*同日開催。1次試験の結果によらず2次試験も受ける。
#*2次は電卓が使用できる。
#検定系の試験としては珍しく、途中退出が可能。<!--他にもあるのかな?-->
#理科の先生に受検を勧められたことがある。
#高校までは学習指導要領にて内容が決まっているため、準1級までは一から知識をつけられる詳しい参考書(問題集ではない)があるのだが、大学はそれがなくなり範囲も広くなるため1級に関してはそういったものはほとんどない。
#幼稚園児レベルが用意され「かず・かたち検定」と呼ばれている。こちらはシルバースターと高難易度のゴールドスターに分かれている。
#合格率は10級(小学2年生相当)までは9割以上、6級(小学6年生相当)まででも8割以上となっている。しかしそこから急激に下がり、3級(中学3年生相当)で6割、そこから級を1つ上げるごとに10%ずつ減少し、1級(大学相当)では1割程度となる。
#漢字検定・英語検定と同様、一番受験者が多いのは3級。高校受験で加点や推薦の対象となるためである。
#個人受験(一般受験者)と団体受験(通常そこに所属する人のみ受験可能)に分かれているのが一般的だが、それに加え「提携会場受験」なるものがある。個人受験と異なり当日の運営を会場側に委託するため受験料が1,500円ほど安くなり、また実施日程も多い。
 
=== 世界遺産検定 ===
#鈴木亮平が1級を取っているアレ。
#意外と持っていると色々と役に立つ検定だったりする。
#*その証拠に、学校でポスターが貼ってあったり、大学生協で取り扱っていたりする。
#受験料の一部はユネスコに寄付され世界遺産の保護に使われる。
 
=== パラオ検定 ===
#[[パラオ]]共和国に関する知識を問う検定。こんなんあるんやね。
#*公式サイトの情報によると「日本でのパラオの知識を広めるために一般財団法人 国際交流機構、一般社団法人 太平洋協会によって運営されている検定試験」とのこと。
#1級から4級まである。
#*1級から3級までは有料検定。4級は無料でWEB受験ができる。因みに合格すれば、きちんと合格証がメールでPDFで発行される。
 
==資格試験(情報系除く技術系)==
=== 危険物取扱者試験 ===
#甲種・乙種とあるが、甲種の方が乙種より取扱可能分野が広い。
#*危険物取扱者は、甲種が全危険物、乙種が特定種類の危険物、丙種が乙4の一部。
#マーク式のため、採点が早い。1カ月かかる都道府県もあるが、東京は特に早い。試験終了1時間で会場に合格者受験番号が貼りだされ、翌日にはインターネット上で見れる。
#いろいろな会場があるが、東京の人は運営本部で受験。[[東京23区の駅/渋谷区#笹塚駅の噂|笹塚駅]]から徒歩。
#合格後の免状発行手数料は、東京だけ運営本部での直接支払いが認められている。
#受験者数は乙4がダントツで多い。主に工業高校の生徒が受験する。
#*乙1,2,3,5,6は、先に乙4を合格してから基礎化学・法令免除で受けるパターンが多そう。
 
=== 消防設備士試験 ===
#甲種が工事もでき、乙種は整備点検のみ。
#*甲種/乙種にしかない類もある。前者は特類(特殊消防設備)、後者は6,7類(消火器、漏電火災警報器)。
#危険物取扱者は業務従事していなければ何もしなくてよいのに対し、こちらは免状があるだけで講習受講義務が発生する。しかも類ごとに別々。たくさんあると出費がかさむ。
#(甲種特類除く)記述式問題があるため、危険物取扱者より採点が遅くなる。
#*なぜか記述問題内に選択式問題がある。
 
=== 電気工事士試験 ===
#業務独占資格であり、学歴不問であり、なおかつ景気に関係なく安定した需要があることから、宅建士や危険物取扱者などと並び人気の高い資格。
#電気業界のみならず、建設業界や不動産業界でも重宝される資格。
#*ただし収入自体は決して高いとは言えず、労働環境も過酷であるため、必ずしも万人にオススメできる資格とは言い難い。
#階級は第一種と第二種がある。扱える電力の範囲が異なり、第一種の方が範囲が広い。当然難易度も第一種の方が高い。そのため第一種は事実上の第二種の完全上位互換である。
#*個人商店や一般的な住宅なら第2種で十分。
#*より大きな施設(ショッピングモール、総合病院、学校など)の工事を行うためには第1種が必要。
#第二種は更新不要だが、第一種は免許の有効期限、更新制度がある。
#工業高校の電気科ではほぼ全員が電工二種を持っているといっても過言ではない。
#*というか電工二種を持ってないと問題視される。
#筆記は第一種でもさほど難しくないが、実技は第二種でも結構難しい。
#実は[[こちら葛飾区亀有公園前派出所|両津勘吉]]も電気工事士の資格を持っている。
#電気通信設備工事担任者と名前が似ているが、全く別の資格である。こちらは主にネットワークエンジニアが取る資格である。
 
=== 電気主任技術者試験 ===
#通称「電験」。電気工事士の上位にあたる資格。
#*電気工事士が作業員の資格であるのに対し、電験は監督・現場責任者の資格という位置付けである。
#*本来は'''電'''気主任技術者試'''験'''の略称なのだが、いつの間にか電気主任技術者の資格の別名となってしまっている。
#難易度が高い順に第一種(電験一種)、第二種(電験二種)、第三種(電験三種)の3つの階級がある。
#*この3つは取り扱える電力の範囲の違いでもあり、当然ながら難易度が高い階級ほど範囲は広くなる。
#**イオンモールなどの大型商業施設や大規模な工場の監督になる場合は電験二種の資格が必要。
#**電験一種が必要な場所は発電所くらいである。
#超が付くほどの難関国家資格として知られ、最も難易度が低めの電験三種ですら合格率は10%にも満たない。
#*これは電気工事士とは比べ物にならないほど高度な専門知識に加え、高校上級レベルの数学や物理学の知識が必要になるため。並みの工業高校だとトップクラスに優秀な生徒じゃないと電験三種には合格できないと言われているほどである。
#**大学生でも文系や、理系でも化学系や生物系だと結構大変。
#*ただし電験三種は科目合格制度があるのと、有能な参考書が多いのが救いである。
#*最難関の電験一種に至っては司法試験や医師国家試験にも匹敵するほどの鬼門と言われることも多い。
#電気通信主任技術者と名前が似ているが、全く別の資格である。こちらは主にネットワークエンジニアが取る資格であり、工事担任者の上位資格である。
#電験一種または二種を持っていれば、弁理士試験の論文式筆記試験(選択科目)が免除される。
#*三種は対象外。
 
===技術士試験===
#多くの国家資格が「業務独占資格(この仕事ができる)」であるのに対し、こちらは「名称独占資格(この肩書きを名乗れる)」である。
#*なので正直コスパが良い資格とは言い難い。難易度・名誉が非常に高いのは間違いないが。
#**ただし建設、水道など一部の部門はその道でものすごく重宝される。
#専門分野は機械、海洋船舶、宇宙航空、電気電子、化学、繊維、金属、資源、建設、水道、衛生工学、農業、森林、水産、経営工学、情報、応用理学、生物、環境、原子力の20種。
#*工学部にしかないような分野が多い。理学部にある分野も工学的知識を問う問題あり、広範囲になるため理学部出身者よりも広く応用的側面を扱う工学部出身者の方が有利と思われる。
#**だからか、合格者(官報に掲載される)を見ると機械・電気電子の合格者が多い。
#*二次試験のみ統合技術監理部門がある。
#*応用理学というのは、化学・物理・生物・地学をまんべんなく問うもの、といった感じ。
#*情報部門は[[情報処理技術者試験]]の高度区分(スペシャリスト)をも凌駕する超難関試験であると名高い。
#一次試験は誰でも受験できる。
#*「基礎科目」として設計関連・情報・数学/物理・化学/生物・環境/エネルギーの5分野から6問ずつ問題があり、全分野3問ずつ選択して15問、「適性科目」として技術者倫理を問うものを15問、「専門科目」として上記20分野のうち1分野を選び、35問中25問選択解答する問題がある。全科目マークシート方式・6割以上で合格となる。
#*関東地区で平成30年度に受験したかった人は2回も中止・順延となった。平成30年度は台風、令和元年度は新型コロナウィルスのため。結局令和元年度再試験での受験となった。
#*昔は教養科目と専門科目に分かれていたらしく、前者は数学・化学・物理・生物・地学に分かれていた。
#*電卓は持ち込み可能(というか実質必須)だが、関数電卓は使用不可のため、地味に面倒。
#*合格で「技術士補」になれるが、技術資格を持つ上司がいないと申請できないので、これだけだと微妙。
#二次試験は実務経験7年(または一次試験合格後の実務経験4年。統合技術監理部門はさらに3年)が必要で、勤務先の上司による証明書が必要。修士課程を出ていれば修了証明書でその分短縮可能。
#*昔は一次試験専門分野を問うマークシート方式の問題(20問中15問)と、専門分野(複数分野から選択)とプロジェクトマネジメントを問う論述式問題が出たが、令和元年度より専門分野を問う問題がなくなり、マネジメント関連の論述1本になった。
#*筆記試験合格者は面接もある。
 
===放射線取扱主任者試験===
#1,2,3種に分かれており、それぞれで取り扱えるものの種類が異なる。数字が低いほど広くなる。
#1,2種は講習前に学科試験合格を要する。これらは科目数と試験日程に違いがある。
#*1種は(1日目)物化生・物理・化学、(2日目)管理測定技術・生物・法令の計6科目。
#**物化生は物理・化学・生物を浅く広く扱う感じだろうか。また、管理測定技術は物理・化学・生物の内容も含む。
#*2種は管理技術Ⅰ・Ⅱ・法令を1日で行う。1種の物理・化学・生物が管理技術Ⅰに、管理測定技術が管理技術Ⅱに相当する。
#1,2種の試験は年1回である。また、開催地も主要大都市のみである。
#1,2種は合格後、3種は申し込み後講習(1種5日・2種3日・3種2日)に参加し、最終日の試験に合格する必要がある。こうして初めて資格が得られる。
#*この講習は10-15万円程する。開催期間中は1日中拘束されるので学校・会社は休むことになる。また京都のみで行われるため、遠方からの人は宿泊が必要。
#*講習の試験自体は一回落ちても再試験がある。再試験に落ちると来年再度受講が必要。
#*なおこの講習には18歳未満の者は参加不可能である(したがって、試験に合格しても免状は貰えません)。
#特定の用途に限られるが、免状を持っていなくても、医師、歯科医師、薬剤師を放射線取扱主任者として選任することが可能である。
 
==資格試験(医療・福祉・衛生系)==
=== 医師国家試験 ===
#超難関資格である割に、合格率はかなり高い。その理由は明らかだが。
#*そのためか、医学部へ入るための浪人は多くいるが、上の「司法浪人」に相当するような人はあまり聞かない。
#昔は春・秋の年2回実施されていたが、秋の試験で受かった医師、というとそれだけでちょっと、という空気もあったらしい。
#トラップ問題が必ず数個あり、俗に「禁忌肢」と呼ばれる。
#*これに設定された誤答を一定個数以上やらかしている場合、全体の点数がどれだけ良くても不合格になる。
#*本当にその選択肢どおりに行動すると、症状が余計に悪化する、患者の人権を著しく侵害する、そもそも違法行為、と言った内容。
 
=== 登録販売者試験 ===
#世間一般的には[[薬剤師]]の下位互換と思われがちだが、[[ベタなドラッグストアの法則|薬局]]では一般の店員よりも給料が高く設定されている。
#*そもそも薬剤師不足を補うために作られた資格だし。
#薬剤師と違って学歴による受験資格の制限は無い。
#昔は比較的簡単に取れる資格だったらしいが、近年は難易度が上昇傾向にある。
#*難易度的には危険物取扱者の乙4よりは難しく、甲種よりはやや易しい、という感じ。
#実は国家資格ではなく、都道府県の認定資格(公的資格)である。
#*試験実施日が各都道府県ごとに異なるのはこのため。
#業務独占資格であり需要もあるので就職・転職には強い。
  
=== 薬剤師国家試験 ===
#試験問題に『物理』がある。
#*化学や生物に比べて苦手な人も多いのではないだろうか?
#難関資格の割には多くの私立薬科大学では合格率が高い。これは出来の悪い学生を卒業させないように絞っているからである。
#*逆に国公立大学の薬学部では低い。例えば[[東京大学|東大]]薬学部生の薬剤師国家試験の合格率は40〜50%程度だ。
 
=== 衛生管理者試験 ===
#社員の健康管理や職場環境の改善などが主な仕事。従業員50人以上の会社では必ず最低でも1人は有資格者を置かなければならない。
#*従業員200人以上ならば最低2人以上、従業員500人以上ならば最低3人以上、従業員1000人以上ならば最低4人以上の衛生管理者が必要である。
#第一種と第二種がある。
#*工業や農業、運送業、医療などの危険な作業が多い業種では第一種が必要。
#*商業、サービス業なら第二種でもOK。
#毎月試験が実施されるため受験のチャンス自体は多いのだが、会場がとても少ないのがネック。
#*しかも会場は大都市に無い。
#受験の条件として「実務経験の年数」がある。大卒・短大卒・高専卒の場合は1年以上、高卒・専門卒の場合は3年以上の実務経験が必要。
#*中卒の場合は10年以上の実務経験が必要。
#*未成年者、学生の受験はほぼ不可能である。
#*受験資格が厳しいように見えるが、職場の清掃や机の周りの整理整頓なども実務経験とみなされる。
#試験では労働衛生、労働生理、関連法令の3科目が課される。
#*それほど難易度が高く無いと思われがちだが、一般常識だけで合格できるほど甘くは無く、高校の理科(化学、生物)の基礎レベルの知識が無いと正直厳しい。
#*労働生理では感染症や食中毒に関する問題も出題される。
#第一種試験では有害業務に関する範囲が含まれるが、第二種試験では除外される。
#医師、歯科医師、薬剤師、保健師は試験に合格しなくとも自動的に衛生管理者の免許がもらえる。
#*学校の保健体育の先生もね。
#工業系の職場ではこの資格が昇進の必須条件となっている場合もある。
#社内での評価アップに繋がる資格だが、転職に強い資格かと聞かれると正直微妙。
#船乗り向けに「船舶衛生管理者」という資格が別に存在する。長期間陸上生活から離れる特殊な業種だからである。
#*さらに言うと、衛生や労働環境に関することは基本的に厚生労働省の持ち分ながら、船舶業に関することが国土交通省の持ち分だという事情による。要は似通った仕事であっても船が絡むと部署違いになるというワケ。
#食品衛生管理者、食品衛生責任者は全く別の資格。
 
=== 介護支援専門員実務研修受講試験 ===
#名称だけ見ても何のことやら? だが、大雑把に言うと「ケアマネージャー」の資格試験である。
#*最終的な資格の認定は都道府県が行う研修によるのだが、その研修への参加要件を獲得するための試験、というわけ。
#*介護サービス提供計画の策定や、自治体・他種の福祉事業者との調整において責任者となるため、高齢者・障害者介護に関する資格では最上位に相当する。
#受験の要件を満たすだけでも、かなり遠大な道のりである。
#*介護保険法施行規則113条の2に列挙された21種類の医療・福祉系資格の少なくとも1つを持ち、実務経験を5年以上有することが必要。
#*2018年以降は、高齢者・障害者を対象とする自立支援相談業務の経歴を含むことも必須になった。
#*なお、だいたい半分の合格者は介護福祉士としての職歴で要件を満たしている。
#社会的な需要に比して、受験者数は減少傾向にある。
#*収入が、資格を得るハードルの高さや職務上の責任の重さに釣り合っていない、と見る向きが強くなっているからと思われる。
 
==資格試験(法学・経済系)==
=== 司法試験 ===
#法曹三者になるための試験だが、これまで大きな制度改正を経てきている。
#*その改正論議を見ていると、関係各界(法曹界、産業界、官僚界など)の利害のぶつかり合いが大半。受験者のことはほんの片隅。
#司法浪人、という階層まで生んだ。
#その受験対策指導だけで1つの産業が成り立っている。大学受験もそうだが。
#現在、予備試験ルートという、本来は傍流の筈のコースが事実上の主流になってしまっている感がある。
#英語圏では「Bar Examination」というが、飲み屋のマスターになるための試験ではない。
#これに合格すると法曹三者だけでなく、[[弁理士]]、[[税理士]]、社会保険労務士、[[行政書士]]にもなれる。
#*つまり法律系試験の王様的存在である。
#*これに合格すると公認会計士試験も一部の科目が免除される。しかしその逆パターンは無い。
 
===弁理士試験===
#司法試験の特許関連法限定区分のようなものである。
#*実際、業務も特許関連限定の弁護士のようなものである(ちなみに、弁護士は弁理士の業務を行える)。
#マーク式問題→論述式問題→面接の順番で行われるのも司法試験と同じ。
#*マーク式問題と論述式の必須科目は特許法関連の問題で、論述式の選択科目は物理・化学・生物・情報の各分野と民法から選べる。
#**なお論述式の選択科目は、一部の国家資格を持っている者は免除される。対象となる資格は、修士号(理系または法学)、技術士、一級建築士、[[情報処理技術者試験#応用情報技術者試験|応用情報技術者]]、高度情報処理技術者、電験(一種または二種)、電気通信主任技術者、[[薬剤師]]、行政書士、司法書士、司法試験合格者である。
#選択科目に理系分野の問題が出るため、理系向けの資格試験と呼ばれている。
#最も有名な合格者は、おそらく菅直人さんだろう。
 
=== 社会保険労務士試験 ===
#労働保険、社会保険の専門家(スペシャリスト)。通称「社労士」。
#*業務独占資格であり、有資格者は企業からの依頼を受けて社会保険に関する仕事を代行することができる。
#学歴による受験資格の制限があり、大学・短期大学・高等専門学校のいずれかを卒業していない者には原則、受験資格が与えられない。
#*専門学校は国に認可された学校のみ可。
#*高卒や中卒の場合、行政書士や司法書士など一部の国家試験に合格した場合のみ受験資格が貰える。しかし殆どが難関国家資格であり、下手な大学を卒業するよりも取るのが大変である。
#難関国家資格であるが、意外にも午前・午後共に完全マークシート方式である。
#*しかし各設問ごとに足切りが設定されているのが罠で、総合得点が合格基準以上であっても足切りで地獄を見る受験者が非常に多い。
#難易度を他の士業と比較すると、行政書士よりは高く、弁理士・税理士などよりは低いという感じである。
#弁護士の資格を持っていれば、試験を受けなくても自動的に社労士の資格も手に入る。
 
=== 旅行業務取扱管理者試験 ===
#試験実施者が観光庁であるため、国家資格の範疇に入る。
#「地域限定」「国内」「総合」の3種類に分かれており、提供できる旅行サービスの行先の範囲が変わる。
#*左から右の順に範囲が広くなる。右に行くほど上位互換性があり、「総合」資格だけ持っていれば全部扱える。
#*上位の資格試験を改めて受けようとする際、共通性の強い科目(関係法令など)は下位資格に合格済みであることによって免除される。
#旅行代理店を営業する際、有資格者が必ず常勤者の中にいなければならない。
#*管理職であることは必須条件にされていない。
#*必要人数は少なくとも1名。勤務者が10名以上の場合は複数名の配置を求められるが、あくまでも観光庁による「行政指導」に留まる話。
#「国内/海外旅行実務」の科目が、相当なくせ者。
#*交通機関の正規運賃計算を行うのだが、今の時代、アナログ計算で発券などしないし、各交通機関が提供するパッケージ料金も多様化しているため、時代に即さないとの見方も。
#*観光地理分野は、一般常識試験の範囲を超えた出題も多い。但し地理歴史マニアに有利と言う側面もある。
#*「総合」を狙う場合は、当然に英語ができなければならない。
#なお、ツアコンとしての業務をするためには「旅程管理主任」という全く別の資格を取得しなければならない。
#総合または国内の合格者(地域限定はダメ)は、全国通訳案内士試験の日本地理が免除になる。
 
=== ファイナンシャル・プランニング技能検定 ===
#こんな名前だが国家試験であり、合格者にはファイナンシャル・プランニング技能士の称号が与えられる。
#*業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。
#ファイナンシャル・プランナー(FP)は職業の名前であり、必ずしもこの資格の有資格者のことを指すわけではない。
#*また、この資格以外にも、FPとしての能力を測定する民間試験がいくつか存在する。
#一般的に同じ級数なら[[日商簿記検定]]より簡単と言われている。
#*だが1級だけ飛び抜けて難しいのは日商簿記と同じである。
#お金に関する知識を身に付けるという観点ではとても良い試験である。就職に強い資格というわけではなく、実生活の役に立つ資格であると言える。
#*だが就職活動の観点で言えば(たとえ1級でも)これだけでは正直弱い。日商簿記や宅建士、行政書士、社労士、中小企業診断士などと組み合わせると強いかも。
#学科と実技がある。
#*3級は学科、実技ともにマークシート方式。学科は2択または3択、実技は全て3択問題である。
#*2級は学科は4択のマークシートだが、実技は記述式で計算問題もある。
#*1級は学科にも記述問題が含まれる。
#実技試験の実施団体は金融財政事情研究会(きんざい)と日本ファイナンシャル・プランナーズ(FP)協会の2つがある。どちらかを選択して受験することになる。
#*傾向としては、きんざいは市販の問題集に忠実な問題が、FP協会は新聞の経済ニュースをテーマにした問題が出題されやすいと言われている。
#*問題数はFP協会の方が多いが、難しい問題はきんざいの方が目立つ。
#*1級の実技はきんざいとFP協会で形式が大きく異なる。きんざいは面接試験、FP協会は論述問題を含む筆記試験である。
 
=== 中小企業診断士試験 ===
#簡単に言ってしまうと、中小企業に対して経営に関するアドバイスを行う、コンサルタントの資格である。
#業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。
#この資格を持っていても独立開業する人間は少なく、企業内診断士として働く者も多い。
#第一次試験と第二次試験の2段階で合格者を絞り込む。
#*第二次試験は第一次試験の合格者のみ受験できる。なお第一次試験の合格は翌年度まで有効である。
#第一次試験では経済学(政策含む)、財務会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営の7科目が課される。
#*第一次試験はマークシート方式である。
#*科目合格制度が翌々年度まで有効になっている。
#*他の国家資格を持っていることで科目免除が認められる場合がある。
#**公認会計士試験の合格者(論文試験で経済学を選択した場合のみ)、不動産鑑定士、経済学博士は診断士試験の一次の経済学が免除になる。
#**公認会計士または税理士の資格を持っていれば、診断士試験の一次の財務会計が免除になる。
#**弁護士の資格を持っていれば、診断士試験の一次の経営法務が免除になる。
#**技術士(情報工学部門)や[[情報処理技術者試験#応用情報技術者試験|応用情報技術者]]などの資格を持っていれば、診断士試験の一次の経営情報システムが免除になる。
#第二次試験は論述式4科目と面接が課される。
#*論述式で課されるのは「組織・人事」「マーケティング・流通」「生産・技術」「財務・会計」の4科目である。
 
== 資格試験(不動産系) ==
*[[宅地建物取引士試験]]
 
=== 不動産鑑定士試験 ===
#8士業の一角であり、不動産関係では最高峰の資格であると名高い。
#この資格を持っていれば、専門家として不動産の価格を評価することができる。
#司法試験、公認会計士試験と並ぶ最難関級の文系国家試験と呼ばれることもあるが、現実はその2つより1ランク下である。
#合格するのに必要な勉強時間は[[宅地建物取引士試験|宅建]]の10倍以上と言われている。
#試験は短答式と論文式の2段階がある。論文式試験は短答式試験の合格者のみ受験資格がある。
#*短答式試験の合格者は、その年の翌々年まで短答式試験が免除される。
#短答式試験では行政法規と鑑定評価の2科目が課される。
#*行政法規だけでも宅建を超えるボリュームである。
#論文式試験では民法、経済学、会計学、鑑定評価(演習)、鑑定評価(論文)の5科目が課される。
#*司法試験の合格者は民法が、公認会計士試験の合格者は会計学と「会計士試験に合格したときに選択した科目」が免除される。
#短答式試験が終わってから2ヶ月以上経ってから論文式試験が実施されるが、短答式試験が終わってから論文式試験の対策を始めたのではとても間に合わない。短答式と論文式の両方を同時並行で勉強する必要がある。
#*鑑定評価はかなりの曲者で、数学が苦手だと苦戦は必至だろう。
#論文式試験に合格してもすぐに不動産鑑定士を名乗ることはできず、研修(実務修習)を受けて修了試験に合格する必要がある。
#*その研修も曲者で、最低でも1年以上かかる上に受講料もかなりの高額である。
 
=== 土地家屋調査士試験 ===
#8士業の一角だが、行政書士や司法書士などに比べて影が薄い。まあ海事代理士よりはマシな気もするが、、、、、
#不動産系資格としては難易度・社会的評価ともに不動産鑑定士に次ぐ2番手である。合格するのに必要な勉強時間は[[宅地建物取引士試験|宅建]]の3倍以上とも。
#試験は午前、午後、面接の3段階がある。
#実は午前試験は免除制度がある。というか午前免除を使わないで合格するのは非常に困難である。
#*測量士補、測量士、二級建築士、一級建築士のいずれかの資格を持っていれば土地家屋調査士試験の午前が免除される。
#**この中なら測量士補が一番オススメ。他の3つよりずっと簡単に取れる。合格率も40%くらいあり、工業高校生の合格者も多い。
#***ちなみに測量士補試験より、土地家屋調査士試験の午前の部の方が問題が難しい。
#*午前では平面測量や作図の知識が、午後は主に民法や登記などの知識が問われる。
#法律試験ではあるが、測量や製図の知識が必要になるため、理系に比較的有利な試験でもある。
#午後の部でほぼ勝負が決まる。面接試験で不合格になってしまうのは非常に稀なケース。
#*万が一面接で落ちてしまっても、翌年までは筆記試験(午前・午後)が免除される。
 
=== 管理業務主任者試験 ===
#簡単に言ってしまうと、[[宅地建物取引士試験|宅建士]]のマンション限定バージョンみたいなもの。
#2001年(平成13年)に誕生した比較的新しい国家資格であるため、いまいち知名度が低い。
#より難易度の高い資格としてマンション管理士なんてのもあるが、出題範囲は重複する部分も多いため、ダブルライセンスを狙うのもアリ。
#宅建試験に比べて出題範囲こそ狭いが、問われる知識の深さでは管業の方が一枚上手。
 
==その他の資格試験==
*[[運転免許証]]
 
==公務員試験==
#国家公務員の試験と地方公務員の試験で分かれているが、試験の出題内容はほぼ同じ。
#高卒程度の試験と大卒程度の試験では内容が大きく変わる (大卒程度では専門試験が出題される) 。
#*一般職募集しかない自治体だと、大卒者でも高卒程度の内容で受けられる。
#**そして二次(面接)は大卒者(見込み含む)だらけに。
#**大卒者だと何も対策しなくても下手したらペーパーの一次「は」突破できるかも。
#*就職氷河期には大卒が高卒と偽って試験を受けるケースが続出した。
#高卒程度の試験は8月末から9月にかけての週末、特に日曜日を中心に行われることが多い。
#*9月第3日曜日が一番多いと思う。
#警察・消防・自衛隊の試験もいちおうここに含まれる。
#*自衛隊はいろいろと特殊。
 
==関連項目==
*[[ベタなテストの法則]]
*[[ベタな入学試験の法則]]
[[Category:教育|しけん]]
[[Category:試験|*]]

2021年8月10日 (火) 11:20時点における版

全般

  1. 受ける目的は人によってさまざまだが、主に以下の3つに分けられる。
    • 教養のため:世界遺産検定、色彩検定など
    • 進学・就職で有利だから:英検、TOEICなど
      • ずばり、入社試験というものもある。
    • 業務上の理由や他の試験を受けるために必須のため:危険物取扱者、センター試験など
  2. 受験資格もさまざま。学歴・科目履修や実務経験、1次・予備試験の合格が必要な場合もあれば、何も必要ない場合もある。
    • さらに、他の資格や経験、不合格から一定期間の場合などを申告すれば一部分野の免除をしてくれることも。
  3. 遅刻した時の対応は運営によってまちまち。途中参加(制限時間が減る)の場合も、そもそも入れてくれない(失格)場合もある。列車遅延などやむを得ないときは本部に相談すれば便宜を図ってくれることも。
    • 途中退室は試験による。一時退室は認められていても、一時退室者が多い場合はできない場合もある。また、試験を終了して抜けられる場合もあるが、試験時間中は入れなくなり、できる時間にも制限がある(試験開始直後と終了直前はできない場合が多い)。
  4. 人が受ける試験ばかりでなく、物に対して行う試験もある。引張試験、摩耗試験、磁粉探傷試験、等。
    • ちなみに、「ペーパーテスト」は和製英語。英語圏では紙質検査という意味になってしまう。
  5. 特別に認められたものを除き、机上に出せるのは筆記用具のみ。場合によっては荷物を持って入れない(廊下に置く)ことも。
    • 認められるものがあったとしても、個人の通信機器(パソコン、スマートフォンなど)は持って入れない。
    • ちなみに、京大のドイツ語の定期試験では、「通信機器以外なんでも持ち込み可」とした結果、ドイツ人を持ち込んだ学生がいた。
  6. どの試験も不正行為に対してはかなり厳しいペナルティを課している。
    • 強制退場で全科目が0点となるのは当たり前。別のペナルティ(一定期間受験禁止、停学、場合によっては法的手段)が課せられることも多い。
    • 平成の終わり頃、4.に関しても不正行為が大きく問題になった。
  7. ペーパーベースの試験の場合、マーク式と記述式に分かれる。
    • マーク式の場合、受験者情報欄と解答欄がある。確認のためか、前者はマーク欄の上にマークした文字を書くようになっており、このほか記述欄がいくつかある(読み取られない)。また、シャープペンシルは一般的にNGとされている(使用しても問題ないが)。ただし、鉛筆の芯の成分を読み取る形式のため、さすがにボールペンはNG。
      • 受験番号が予めマークされているものもある。自分の受験番号の席に座れば問題ない。一応受験番号や氏名は手書きすることになるのだが。
      • ボールペンのインクが光を反射するためとも言われている。
      • 悪いマーク例…薄い、はみ出す、中途半端、○だけ、┃だけなど。
    • 記述式の場合は解答欄がなく、受験者情報欄以外は白紙だったり、罫線とか原稿用紙のマス目しかないことも。大学や相当レベルの資格試験でよくある。東大の場合は入試の時点でこの形式。要は問題番号とかは自分で振って、文字数とかは自分で管理しなさい、ということ。
      • 国立の地歴・公民は大論述が多いので原稿用紙みたいになっている。数学や理科はほとんど白紙。国語や外国語や比較的細かく回答欄が設けられている。いずれにしても予備校の記述模試の感覚で受けると当日困惑しそう。
    • 併用式の場合は、マークシートと一体化していることも。また、マーク式問題で足切りすることもある(マーク式問題で一定点数以下の場合記述式の方は採点しない)。
      • 午前の部と午後の部の2部構成になっている場合なども、午前の部の点数で足切りすることがある。
    • もし解答用紙が不足した場合、記述式ならば応急処置として実寸大でコピーすればそのまま使える。しかし、マークシートはそうもいかないらしい。
  8. 合否基準は「一定数を選ぶため順位で決定する」ものと「実力が一定以上であることを判定するため絶対評価で決定する」ものに分かれる。
    • 前者はエントリー数の方が選出数より大きくなることがよくあり「限られた枠に入らない分を振るい落とす」ことになり「落とすための試験」で後者より選抜基準が高くなりがち。また最低基準として後者の選抜方式も併用され、枠が余っていても枠が埋まらないこともある。一方で後者は固定された基準を満たせばよいので、「受からせるための試験」になる。
  9. 受験料の支払いは、最近はインターネット決済やコンビニ・ATM払いもできるようになってきたが、入試や国家試験を中心に銀行窓口払いしかできない場合が多い。
    • 払込用紙が銀行備え付けの2枚つづり(打電/銀行保管用と依頼主控え)に払い込みの証拠として願書に貼付するものが付いたオリジナルの3枚つづりになっており、ATMでは処理できない。
    • マイナス金利の影響を受けて経営合理化のため都市銀行は窓口を持つ店舗を少なくしている。またこのタイプの払込用紙はゆうちょ銀行では基本的に使えない。従って、地方銀行や信用金庫を利用することになってくると思う。
    • コンビニは一般的にセブンイレブンマルチコピー機かローソンのLoppiなどで手続きができるとか。

入学試験

  • 各種学校の入学試験に関しては、こちらからお願いします。

大学入学共通テスト

  1. 2020年度から導入された。初回実施は2021年1月。
  2. 記述式解答の問題が復活した。
    • まずは国数のみ。ただし、マーク式問題のように点数をつけず、また合算もしない。段階評価が別につく。
      • 国語は通常のマーク式の大問×4はそのままで、その前に記述式(各問50-100文字)しかない現代文評論読解の大問が付いた。
      • 数学は一部問題が短答記述式になった(ひらがな表記の解答欄がそれ)。途中経過は記述しない。ただし、評価基準が厳格になっている。例えば線の傾きを議論したいときは、「傾きがきつい/ゆるい」といった主観的な単語では不十分で、「この点における微分係数がこのくらいの大きさだから…」と客観的かつ定量的に書く必要がある。
    • 記述問題も自己採点ができるようになっている。試験終了後採点基準が公開され、それをもとに行う。

大学入試センター試験

  1. 共通一次試験が失敗したので、その代わりに作ったテスト。
    • 大きな違いは私大でも参加できることである。
  2. なんやかんやで共通一次よりは3倍長く持った。
  3. 現役生の場合、在籍している学校から距離が近い所に会場が選ばれる。
  4. 各教科間毎にかなり長い(40分程度)休憩時間がある。
    • あれは何でなんだろう?
  5. 希望をすれば成績表が送られてくるが、4月になってからである。
    • その為自己採点が必須になってしまっている。
  6. まさに平成を駆け抜けた試験といえる。
    • ただし1回だけ令和に開催された事がある。
  7. ほぼすべての大学で英語が必須のため、ほぼ全員(約50万人)が外国語、それも英語を受験する。しかし、それ以外の言語は50人いるかいないか。
    • そして平均点はそれ以外の言語の方が高い傾向にある。
  8. 国立受験の場合は5教科7科目(国語全分野・数学ⅠAⅡB・英語筆記+リスニング・地歴公民と理科の一方を2つ、もう一方を1つ)が一般的。
  9. 地歴公民と理科は、解答した科目と「その順番」も記録される。1番目に解答した科目が重点的に評価される場合が多い(特に私立)ので、得意科目を1番目に解答する。
    • 新課程では理科の「Ⅱ」に相当する科目も受けられるようになった。そのかわり基礎科目は2科目必要になった。
  10. 英語以外の外国語と理科総合(新課程では科学と人間生活?)、地歴Aは受け付けてくれる大学がほとんどない。あと、東大とかだと倫理政経以外の公民もダメ。
  11. 合計マーク数は毎年変わるが英語だけは固定。筆記55個(もっと言うと最後の5個はすべて合ってないと加点されない)、リスニング25個。
    • マーク欄は、数学以外は1,2,3...で数学だけア,イ,ウ...。
  12. 解答用紙のマーク欄は多めに取っており、ほぼ確実に余るが、リスニングだけは毎年過不足なく使い切る。

共通一次試験

  1. 競争緩和目的で国公立大学向けに導入した試験だが、結果として余計競争が激化してしまった。
  2. 結局10年程でセンター試験に代わってしまった。

シンガポールGCE/PSLE

  1. 各国で入学資格審査として行われている学科試験・GCEをシンガポールにローカライズしたものである。
    • ただし、PSLEはシンガポール独自である。
  2. GCEはN,O,Aの3レベルがある。それぞれNormal, Ordinary, Advancedの頭文字である。また、PSLEはPrimary School Leaving Examinationの略である。
    • Aは大学入試、Oは高校入試、Nは高校入試の予備試験のようなものである。また、PSLEは小学校卒業試験と訳されるが、中学入試に近い。
  3. 出身学校ごとに異なる問題となる。
  4. PSLEは全員が受験する。この結果に応じて中高一貫特進コース(Integrated Program)、選抜コース(Express)、普通科(Normal)、職業科(Technical)に振り分けられる。詳しくははこちら
    • 上位6割が俗にエリートコースといわれるIPもしくはExpressに振り分けられるが、毎年数%はPSLEに合格できず小学校留年もしくは専門学校を経由しての就職を余儀なくされる。
    • なお、学校独自の選考で成績の良い科目を上位クラスで受講できたり、試験により次年度から上位クラスへ転籍ができたりする(Normalは1,2年次・Technicalは1年次のみ)。
      • 一部のTechnicalはこのような制度がない。
    • 私立学校はIPとExpressしか用意しておらず合格基準点も高めになっている。また、シンガポール国立大学附属中等教育学校は別途選考があるらしい。
  5. GCE-NはNormalとTechnicalの生徒が受験する。結果に応じて職業科高校(ITE)・高等専門学校(Polytechnic)・就職または普通科5年次(後期中等教育準備コース)に振り分けられる。
    • 職業科高校・高等専門学校へ振り分けられることが特別プログラム扱いされているようだ。それぞれDPP, PFPプログラムという。
  6. GCE-OはExpress4年次とNormal5年次の生徒が受験する。結果に応じて普通科高校(Junior College)・ITE, Polytechnicまたは就職へ振り分けられる。
  7. GCE-AはJunior Collegeの生徒も受験する。彼らは大学入学はほぼ保証されているが、学科などで希望があれば競争になる。
    • Polytechnicの学生も大学編入試験がある。また、ITEの生徒はPolytechnic編入試験が別途ある。

模擬試験

河合塾模試

  1. 恐らく進研模試に次ぐ規模を誇ると思われる全国規模の高校生向け模試。
  2. 進研と比べると問題の難易度は難しい。
    • そのため、本当の実力を調べるためにも1度くらいこの模試受けた方がいいと言われている。

北辰テスト

  1. 埼玉ローカルの中学生向けの模試。
    • これを全国区だと思っている埼玉県民は結構いるらしい。
  2. これの成績で私立の合否が決まる事があるらしい。(いわゆる「確約」)
    • 都市の私立高校は公立のすべり止めのために受験者のほぼ全員を合格させるパターンはよくあることだが、ここまで極端なのは珍しいと思われる。
    • 正確にはあるコースの入学権を押さえておくもの。なお、入学試験は受験するが、結果があまりにひどい場合は合格取り消しになることがある。
  3. 埼玉メインだが、東京の高校も合格判定が出せる。
  4. テストによっては内申点を自己申告して一緒に判定を出すものもあるが、このテストは非対応である。

Vもぎ

  1. こちらは東京千葉ローカルの中学生向け模試。
    • よく考えるとこの2都県の組み合わせは珍しい気がする。
  2. どちらかというと公立高校向けという印象が強い。
  3. 運営しているのは進学研究会という会社。
    • 別にベネッセと関係があるわけではない。
  4. 合格判定がかなり簡易的らしい。

Wもぎ

  1. Vもぎと似ている名前だが、別に関係がある訳ではない。
  2. こっちは東京・神奈川ローカル。

語学検定(英語)

TOEIC

  1. 大学生御用達。
    • というか、大学に入ったらほぼ高確率でやらされる。
  2. これが世界的に通用するかというと...。
  3. 日本円での決済可能(コンビニ・楽天ペイ可)だったり比較的受験料が安い(下のTOEFLやIELTS、ケンブリッジ英検などは数万円する)、受験当日必要な身分証の条件が緩い(学生証可)だったりと、比較的受験はしやすい。
  4. 読解問題の最後の方は複数の文を一緒に読む必要がある。また、リスニング・読解それぞれ100問なので、高い集中力が要求される。英語の試験というよりかは作業速度及び集中力を測定する試験に近い。
    • 従って、990点満点を取るには当日の体調の他、運もよくないといけない。
    • 集中が切れるとあっという間に時間が過ぎる。筆者は、文中の素晴らしい数字に気を取られ笑ってしまい、15分無駄にした。
  5. 団体受験(ITP)は公式記録にならないらしい(過去問を流用するためらしい)。
  6. リスニング・リーディングのものが一般的だが、スピーキング・ライティング力を測定するものもある。こちらはCBT。
    • スピーキングだけのものや、中高生向けのもの(TOEIC Bridge)もある。
  7. 時々問題形式が変わる。それによって対策問題集も一新される。
  8. もちろん限界はあるが、音声の聞き取りに問題があれば調整してもらえる。
  9. アメリカETS(他には大学入試であるSATを作成している)が主催し、日本ではIIBCが運営する。

TOEFL

  1. TOEICより世界での通用性が高い試験。
  2. 「トエフル」ではない。
  3. 試験時間がかなり鬼畜。
    • 最近少しマシになったがかつては試験時間4時間、休憩10分というそこまで集中できるか!という構成だった。
    • でも学校や法人向けはTOEIC並みに短くなる。
  4. 試験方法は漢検CBTのそれと同じ。
    • ただし漢検CBTと違って、いつでも受験できる訳ではない。
    • PBT(ペーパーテスト)は日本では行われていない。iBTのみ。
  5. 受験に当たり提示する身分証明書は学生証だけでは不可。この場合別途(マイナンバーカードなど)を提示する必要がある。
    • また、提示する身分証明書を事前に申し込みサイトで登録する必要がある。
  6. 受験料が高くアメリカドル表記であること、支払方法がクレジットカードがないと定額小為替を購入して海外へ送付する必要があったはずで、どちらにせよ受験しづらい。
    • 受験申し込みサイトも英語だった気がする。
  7. TOEICと異なり、4技能を1日で測定する。ただし、ITPの場合はTOEICと同じL&Rとなる。
    • 早くテストが終わった場合、休憩時間は自由にとれたはず。ただし、周りの音とかでうまく聞こえない点は配慮してもらいないらしい(聞こえにくい状況を想定しての能力測定だからだとか)。

IELTS

  1. ブリティッシュ・カウンシルが主催し、日本では英語検定協会が運営する。
  2. こちらも英語4技能を測定し、合否なしの9点満点で評価される。
  3. アカデミック(英語圏の大学・大学院受験希望者)とジェネラル(一般及び英語圏移住希望者)に分かれている。
    • ライティングとリーディングがこれら2タイプで異なり、スピーキング・リスニングは共通問題となる。
  4. 受験料が比較的高額なこと、また受験当日持参する身分証明書はパスポートのみであることから、受験はしづらいと思う。

国際連合公用語英語検定試験

  1. 通称「国連英検」。こんな名前だが、日本で実施されている試験である。
  2. 実用英検が文部科学省の認定資格であるのに対し、国連英検は外務省の認定資格である。ただしどちらも国家資格ではなく、あくまで公的資格である。
  3. 特A級、A級、B級、C級、D級、E級がある。
    • B級以上は国際政治や社会問題についてマニアックな知識が要求されるので、かなり難易度が高い。実用英検で換算するとB級は2級と準1級の間、A級は1級とほぼ同レベルといわれている。
      • 特A級は受験者の殆どが既に実用英検1級に合格している人たちなので、非常に難易度が高い。
    • B級以上では、国連の組織体制や活動内容、日本と国連の関係性についての知識を必要とする。国際政治学や国際関係論を大学で履修済であっても、おそらく全てはカバーできない。
      • 日本国際連合協会の著作 "Today's Guide to the United Nations" がこの分野の公式テキストとされており、B級以上の受験者はこれを必ず読んでいることが前提。
  4. 作文はB級以上で、面接はA級および特A級で課される。
    • 国連英検の面接官は必ずネイティブスピーカーか帰国子女でなければならないと決められている。一般の日本人が面接官になることがある実用英検との大きな違いである。
  5. 国際公務員(国連職員)になるためにはA級または特A級に合格できるくらいの実力が必要。
    • しかし知名度的にはマイナー検定であるためか、一般企業では評価対象になりにくく、難易度の割にはお買い損とも、、、、、
    • C級以上の合格者は大学受験や公務員採用試験で優遇される場合もあるため、国連職員を目指さないにしても受験する価値はある。実用英検やTOEICに比べてマイナーなのは否定できないが、、、、、

全国通訳案内士試験

  1. 国土交通省の認定資格。語学検定としてはほぼ唯一の国家資格である。
    • 「ほぼ」と書いたのは、教員免許を国家資格に含める場合があるため。
  2. 語学のスペシャリスト資格というだけでなく、観光業のスペシャリスト資格でもある。
    • しかし昔のような業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に格下げされてしまったので、昔ほど取得価値は高くない、とも。現在は通訳ガイドの仕事は通訳案内士の資格がなくてもできる。
  3. 試験は筆記5科目(外国語、日本歴史、日本地理、一般常識、実務)と面接があるが、どの科目も非常に難易度が高い。特に外国語の英語と面接は実用英検1級とほぼ同じくらいであり、日本歴史と日本地理は高校の地歴よりも遥かに難易度が高い。
  4. 時々、この試験の科目免除のためだけに大学入試センター試験を受験する人がいる。
    • センター試験の日本史Bで60点以上獲得すると、通訳案内士試験の日本歴史が免除になる。
    • センター試験の現代社会で80点以上獲得すると、通訳案内士試験の一般常識が免除になる。
  5. 旅行業務取扱管理者(総合または国内)の資格を持っている人は、通訳案内士試験の日本地理が免除になる。通訳案内士試験の日本地理は旅行業務取扱管理者試験より難易度が高いため、優先的に旅行業務取扱管理者の資格を取得しておきたいところ。
  6. 実用英検1級合格者またはTOEICで900点以上取った人は、筆記の英語が免除される。ただし面接は免除なし。
    • かつてはTOEIC840点でも免除対象になっていたのだが、英検1級に比べてあまりにもハードルが低すぎると批判を浴びたため、点数が引き上げられた。

語学検定(その他)

日本語検定

  1. ぱっと見外国人向けに見えるが..。
    • 1級はマジで日本人でも分からない問題だらけだったりする。
    • 外国人向けのものは「日本語能力試験」と「日本留学試験」。
  2. キャラクターが杉並区のそれと似ている気がする。

漢語水平考試

  1. 中国政府が認定する国際的な中国語の検定試験。
    • 日本の実用中検や中国語検定の各級もこれに換算して表現されることも。
  2. 数字が大きくなるほど難しくなり最高は6級。
  3. 中国製ということもありリスニングの説明なども中国語しかない。
  4. NHKの「テレビで中国語」に出ていた段文凝先生が日本でのイメージキャラクターを務めていたこともある。

簿記検定

簿記能力検定

  1. 全国経理教育協会(全経)が主催する簿記検定。主に経理関係の専門学校生が受験する。
    • 全経の歴代会長の中には首相経験者の森喜朗氏や麻生太郎氏もいる。
  2. 英検や秘書検定などと同じ、文部科学省後援の民間検定である。
    • かつては文部科学省「認定」の公的検定試験だった。
  3. 階級は上級、1級、2級、3級、基礎簿記会計の5段階がある。
    • 同じ級数なら日商簿記より難易度は低い。目安としては全経の1級が日商簿記2級と同じくらい。全経の2級が日商簿記3級と同じくらい。
      • ただし主に全商簿記よりはやや難易度が高い。
  4. 全経の上級の合格者は日商簿記1級と同様に、税理士国家試験の受験資格が得られるという特典付き(厳密に言えば、学歴による制限が撤廃される)。
  5. 全経上級は日商簿記2級より難易度は高いものの、一般的には日商簿記1級よりはやや簡単と言われているため、税理士国家試験の受験資格を手っ取り早く得たいのであればこちらの方がオススメである。
    • ただし日商簿記1級と全経上級とでは出題傾向が微妙に異なるため、日商簿記1級に合格した人でも全経上級に落ちてしまうケースはある。日商簿記1級は計算力重視、全経上級は理論重視と言われている。
  6. 全経上級は科目ごとの足切りがあるらしく、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算のどれか1つで極端に苦手なものがあると、総合得点では合格でも、足切りで不合格になってしまう。科目合格(免除)制度もない。
    • これは日商簿記1級も同じ。
  7. 全経上級はあくまで税理士国家試験の前哨戦という位置付け。就職・転職活動での評価は日商簿記3級より弱いため、難易度の割にはかなり損している。
    • そもそも全経の存在を知らない面接官も多いのでは?
  8. 1級、2級では商業簿記と工業簿記の2科目が出題されるが、上級や日商簿記と違って科目合格(免除)が認められている。

簿記実務検定

  1. 通称「全商簿記」。主に商業高校生が受験する簿記検定。
    • ただし「商業高校生でないと受験できない」というわけではなく、普通科の生徒や社会人が受けても構わない。
  2. 階級は1級、2級、3級がある。
    • 1級では商業簿記(会計部門)だけでなく工業簿記(原価計算部門)も出題される。ただし日商簿記と違って科目合格が認められているのが救い。
    • 2級と3級では商業簿記のみが出題される。
  3. 全商簿記1級の難易度は日商簿記で換算すると2級と3級の間くらいと言われている。
  4. 全商簿記1級に合格すると大学の推薦入試で有利になる場合がある。
  5. 就職活動においては、高卒の新卒以外ではほぼ評価されない。大学生、社会人なら日商簿記が欲しいところ。
  6. 大学入試センター試験の簿記会計は、全商簿記1級よりも難易度が高いと言われている。
  7. 全商では他にも珠算や情報処理など様々な検定試験を実施している。

国際会計検定

  1. 通称BATIC。東京商工会議所の認定資格。
    • BATICとは、「国際コミュニケーションのための簿記会計のテスト」(Bookkeeping and Accounting Test for International Communication)という意味である。
  2. 問題文が全て英語であるのが最大の特徴である。簡単に言ってしまうと、「英語による簿記検定」である。
    • 問題レベル自体は日商簿記検定2級に毛が生えた程度なのだが、問題文が英語で書かれているというのもあって、実質的な難易度はかなり高くなっている。
    • 最低でもTOEICで700点以上取れるくらいの英語力がなければBATICに挑戦するべきではない。
  3. 合格、不合格という判定ではなく、1000点満点のスコアで評価される。
    • 最高ランクのコントローラーレベルに認定されるためには880点以上、その次のランクのアカウンティングマネージャーレベルに認定されるためには700点以上が必要。
  4. 知名度は低く、難易度の割には社会的評価は微妙。

パソコン検定(情報系資格試験)

情報検定

  1. 通称「J検」。文部科学省後援の情報処理に関する検定試験。
  2. 情報活用試験、情報システム試験、情報デザイン試験の3つの部門がある。
    • 情報活用試験と情報デザイン試験が主に一般ユーザー向け、情報システム試験は主にエンジニア向けの部門である。
  3. 情報活用試験は1級でも難易度はあまり高くなく、ITパスポート試験と同じくらいである。
    • 情報活用試験3級に至っては少しでもパソコンを操作したことのある人ならば一夜漬けでも合格できてしまうほど簡単である。
  4. IT系の専門学校や商業高校、工業高校の情報学科だと国家資格の基本情報技術者試験の前哨戦として情報システム試験を受験するところも多い。
  5. ぶっちゃけ情報処理技術者試験の完全下位互換。履歴書に書いても就職・転職はさほど有利にはならない。あくまで国家資格の前哨戦のつもりで受験しよう。
    • IT系の専門学校ではJ検の受験が推奨されているし、文部科学省のお墨付きでもあるので知名度自体は高いのだが。
  6. 昔は情報処理活用能力検定試験(旧J検)という名前だった。文部科学省認定の資格であり、公的な評価も今よりずっと高かった。
    • 旧J検の1級は基本情報技術者試験よりも難易度が高かったと言われている。旧J検2級が今の情報システム試験に、旧J検準2級が今の情報活用試験1級に、旧J検3級が今の情報活用試験2級に相当する。
    • 今のJ検はあくまで文部科学省「後援」の民間検定試験である。

日商PC検定試験

  1. 簿記などで有名な日本商工会議所の認定試験。
  2. 知識科目と実技科目があり、前者はITパスポート試験のようなコンピュータの基礎知識を問う試験、後者はMOSのように実際にパソコンを操作してスキルを測定する試験である。
    • 実はJ検の情報活用試験の合格者は知識科目が免除になる特典がある。
  3. 商工会議所主催なだけあって、パソコン検定の中では比較的ブランド力が高い。
  4. 他のパソコン検定に比べて実務を意識した内容になっている。基本的な操作スキルを重視したMOSとの違いである。

ICTプロフィシエンシー検定試験

  1. 昔は「パソコン検定試験」が正式名称であったことから、今でもP検の愛称で知られている試験である。
  2. 名前からは分かりにくいが、実はしまじろうで有名なあの会社の認定試験である。
  3. 知識科目と実技科目がある。
  4. 階級は1級、2級、準2級、3級、4級がある。
    • 1級と2級は社会人向け、準2級と3級は高校生向け、4級は中学生向けという位置付けらしい。
    • 1級は論述問題が課されるため、国家資格のITパスポートよりも難しいともっぱらの噂である。
  5. 5級は公式サイト上で無料で受験できる。暇つぶしがてら受験してみてはいかがだろうか?
    • ただし5級は合格しても履歴書には書けません。

Microsoft Office Specialist

  1. 通称MOS(モス)。マイクロソフト社が公式に認定する、日本および世界で最も有名なパソコン検定。
  2. 競技種目(科目)はExcel、Word、PowerPoint、Outlook、Accessの5つ存在する。
    • ExcelとWordはさらにスペシャリスト(一般)レベルとエキスパート(上級)レベルに分かれる。
  3. 1科目単位での受験も可能だが、4科目合格すると「オフィスマスター」の称号が得られる。
    • オフィスマスターと認定されるためにはExcel上級、Word上級、PowerPointの3科目が必須で、残りはOutlookとAccessのどちらかに合格すれば良い。
  4. 一般レベルでは、Accessが最も難易度が高いと言われている。これは一般ユーザー向けの科目ではなく、プロのデータベースエンジニアが多く受験するため。
  5. 知識重視の筆記試験は一切課されず、実技のみで合否を判定する。
  6. 事務職での採用条件として「MOSの有資格者であること」を課している企業もある。
    • 就職・転職活動での評価は国家資格のITパスポートよりも高い。
  7. 合格率が80%を超えるため簡単な資格だと誤解されがちだが、多くの人はパソコン教室に通って対策するため、ガチでパソコンが苦手な人が独学で合格するのは決して容易なことではない。
  8. 民間検定の中では日商簿記やTOEICと並んでメジャーな部類である。
  9. 受験料が高すぎることで有名。1科目だけでも1万円以上かかる。さらにパソコン教室の費用やテキスト代を考慮するともっとかかる。オフィスマスターを狙おうとすると恐ろしい金額になる。
    • ただし一応学生なら割引制度が使える。

PAT認定試験

  1. 昔はパソコン認定試験と言っていた。
  2. 1級〜3級がある。
    • 1級と2級の間に準1級がある。

ビジネス系検定(簿記・情報系を除く)

環境社会検定試験

  1. 通称「eco検定」。東京商工会議所の認定資格。
  2. 自然環境についての基礎知識や、環境問題についての知識が問われる。
  3. この試験の合格者は「エコピープル」と呼ばれる。
  4. 教養の試験というイメージが強いが、商工会議所の認定資格というだけあって、環境保全活動に力を入れている企業の場合、エコピープルの評価が上がる可能性がある。
    • ただし、あくまで業務独占資格や国家資格の類ではないので、過度な期待は禁物である。
  5. 他の商工会議所系の検定試験(日商簿記など)と違って、級の設定が無い。

品質管理検定

  1. 別名「QC検定」。その名の通り、品質管理(Quality Control)に関する知識を問う検定試験。
  2. まだまだ知名度が低い民間資格だが、合格者は工業系の職場では意外と評価される。
    • 企業によっては昇進の条件としてQC検定2級合格を課している場合もある。
  3. 目安としては2級以上が管理職レベル、3級が中堅社員レベル、4級が新社会人・学生レベルと言われている。
    • 社会人向けの試験だけあって、3級でも難易度は結構高い。
  4. 1級は論述問題もあって、非常に合格難易度が高い。
    • 1級の合格率は10%を下回る。かなりの難関だ。
    • 1級受験者のうち論述問題以外に合格した人は準1級に認定される。
  5. 高校レベルの数学・統計学の知識が要求される問題がある。
  6. 受験者は製造業の関係者や理工系の学生が多いが、百貨店やホテルなどのサービス業や文系の学生の受験者も時々いる。

診療報酬請求事務能力認定試験

  1. 医療事務の資格の中で唯一の公的資格(国家資格ではない)。厚生労働省の認定資格である。
    • これ以外の医療事務の資格は全て民間資格。
  2. 合格率は30%くらいで、医療事務の資格の中では最難関にあたる。
    • 実務経験者から見ても難しい試験であるともっぱらの噂。
    • というかむしろ他が合格率が高すぎる。
  3. 主に医療事務系の短大生や専門学校生が受験するが、学生でこれに合格できたらそこそこ優秀。
    • 最近では医療経営・医療情報系の大学生の受験者もいる他、医療事務の最難関資格というだけあって実務経験者も受けに来る。
  4. 医科部門または歯科部門を選択して受験する。
  5. この試験の合格者に対して資格手当を支給する病院も多い。

秘書技能検定試験

  1. 数あるビジネス系検定の中でも日商簿記検定と並んで知名度、人気が高い。
  2. 秘書検定という名前ではあるが、実際には全ての社会人に必要な一般常識やビジネスマナーなどについて問われる試験である。
  3. 受験者は女性が多いが、ときどき男性もいる。
  4. 試験は筆記と面接が課される。
  5. レベルは1級、準1級、2級、3級がある。
  6. 文部科学省のお墨付きである。
  7. 人気が高い資格ではあるが、正直これだけだと転職活動ではさほど有利にはならない。日商簿記やTOEIC、ITパスポートなどと組み合わせると良いかも。
    • 高卒の新卒の就職なら準1級以上に合格していれば結構強いが、大卒者が秘書検定を履歴書に書いてもインパクトは薄い。
  8. 合格率は1級でも30%程度であり、英検や日商簿記など他の検定試験と比べると難易度はやや低めである。

その他の検定

日本漢字能力検定

  1. 通称「漢検」または「漢字検定」。
  2. 多分検定試験といったらほとんどの人が最初に思い付く試験だと思う。
  3. 京都の祇園に関連した博物館がある。
    • 毎年12月12日前後に清水寺で行われるイベントとも関係がある。
  4. 「Qさま!!」で最も名前がよく出る検定。

実用数学技能検定

  1. 通称「数検」または「数学検定」
  2. 漢検や英検と比べると地味な気がする。
    • 試験会場も上記2つと比べると遠いところに指定されることが多いし。
    • Chakuwikiのユーザーバベルにもないし...。
  3. チャート式でおなじみの出版社とは関係ないらしい。
    • 読みは似てるけど字が違う。
  4. 二部構成であり、1次が基礎。2次が文章題に分かれている。
    • 同日開催。1次試験の結果によらず2次試験も受ける。
    • 2次は電卓が使用できる。
  5. 検定系の試験としては珍しく、途中退出が可能。
  6. 理科の先生に受検を勧められたことがある。
  7. 高校までは学習指導要領にて内容が決まっているため、準1級までは一から知識をつけられる詳しい参考書(問題集ではない)があるのだが、大学はそれがなくなり範囲も広くなるため1級に関してはそういったものはほとんどない。
  8. 幼稚園児レベルが用意され「かず・かたち検定」と呼ばれている。こちらはシルバースターと高難易度のゴールドスターに分かれている。
  9. 合格率は10級(小学2年生相当)までは9割以上、6級(小学6年生相当)まででも8割以上となっている。しかしそこから急激に下がり、3級(中学3年生相当)で6割、そこから級を1つ上げるごとに10%ずつ減少し、1級(大学相当)では1割程度となる。
  10. 漢字検定・英語検定と同様、一番受験者が多いのは3級。高校受験で加点や推薦の対象となるためである。
  11. 個人受験(一般受験者)と団体受験(通常そこに所属する人のみ受験可能)に分かれているのが一般的だが、それに加え「提携会場受験」なるものがある。個人受験と異なり当日の運営を会場側に委託するため受験料が1,500円ほど安くなり、また実施日程も多い。

世界遺産検定

  1. 鈴木亮平が1級を取っているアレ。
  2. 意外と持っていると色々と役に立つ検定だったりする。
    • その証拠に、学校でポスターが貼ってあったり、大学生協で取り扱っていたりする。
  3. 受験料の一部はユネスコに寄付され世界遺産の保護に使われる。

パラオ検定

  1. パラオ共和国に関する知識を問う検定。こんなんあるんやね。
    • 公式サイトの情報によると「日本でのパラオの知識を広めるために一般財団法人 国際交流機構、一般社団法人 太平洋協会によって運営されている検定試験」とのこと。
  2. 1級から4級まである。
    • 1級から3級までは有料検定。4級は無料でWEB受験ができる。因みに合格すれば、きちんと合格証がメールでPDFで発行される。

資格試験(情報系除く技術系)

危険物取扱者試験

  1. 甲種・乙種とあるが、甲種の方が乙種より取扱可能分野が広い。
    • 危険物取扱者は、甲種が全危険物、乙種が特定種類の危険物、丙種が乙4の一部。
  2. マーク式のため、採点が早い。1カ月かかる都道府県もあるが、東京は特に早い。試験終了1時間で会場に合格者受験番号が貼りだされ、翌日にはインターネット上で見れる。
  3. いろいろな会場があるが、東京の人は運営本部で受験。笹塚駅から徒歩。
  4. 合格後の免状発行手数料は、東京だけ運営本部での直接支払いが認められている。
  5. 受験者数は乙4がダントツで多い。主に工業高校の生徒が受験する。
    • 乙1,2,3,5,6は、先に乙4を合格してから基礎化学・法令免除で受けるパターンが多そう。

消防設備士試験

  1. 甲種が工事もでき、乙種は整備点検のみ。
    • 甲種/乙種にしかない類もある。前者は特類(特殊消防設備)、後者は6,7類(消火器、漏電火災警報器)。
  2. 危険物取扱者は業務従事していなければ何もしなくてよいのに対し、こちらは免状があるだけで講習受講義務が発生する。しかも類ごとに別々。たくさんあると出費がかさむ。
  3. (甲種特類除く)記述式問題があるため、危険物取扱者より採点が遅くなる。
    • なぜか記述問題内に選択式問題がある。

電気工事士試験

  1. 業務独占資格であり、学歴不問であり、なおかつ景気に関係なく安定した需要があることから、宅建士や危険物取扱者などと並び人気の高い資格。
  2. 電気業界のみならず、建設業界や不動産業界でも重宝される資格。
    • ただし収入自体は決して高いとは言えず、労働環境も過酷であるため、必ずしも万人にオススメできる資格とは言い難い。
  3. 階級は第一種と第二種がある。扱える電力の範囲が異なり、第一種の方が範囲が広い。当然難易度も第一種の方が高い。そのため第一種は事実上の第二種の完全上位互換である。
    • 個人商店や一般的な住宅なら第2種で十分。
    • より大きな施設(ショッピングモール、総合病院、学校など)の工事を行うためには第1種が必要。
  4. 第二種は更新不要だが、第一種は免許の有効期限、更新制度がある。
  5. 工業高校の電気科ではほぼ全員が電工二種を持っているといっても過言ではない。
    • というか電工二種を持ってないと問題視される。
  6. 筆記は第一種でもさほど難しくないが、実技は第二種でも結構難しい。
  7. 実は両津勘吉も電気工事士の資格を持っている。
  8. 電気通信設備工事担任者と名前が似ているが、全く別の資格である。こちらは主にネットワークエンジニアが取る資格である。

電気主任技術者試験

  1. 通称「電験」。電気工事士の上位にあたる資格。
    • 電気工事士が作業員の資格であるのに対し、電験は監督・現場責任者の資格という位置付けである。
    • 本来は気主任技術者試の略称なのだが、いつの間にか電気主任技術者の資格の別名となってしまっている。
  2. 難易度が高い順に第一種(電験一種)、第二種(電験二種)、第三種(電験三種)の3つの階級がある。
    • この3つは取り扱える電力の範囲の違いでもあり、当然ながら難易度が高い階級ほど範囲は広くなる。
      • イオンモールなどの大型商業施設や大規模な工場の監督になる場合は電験二種の資格が必要。
      • 電験一種が必要な場所は発電所くらいである。
  3. 超が付くほどの難関国家資格として知られ、最も難易度が低めの電験三種ですら合格率は10%にも満たない。
    • これは電気工事士とは比べ物にならないほど高度な専門知識に加え、高校上級レベルの数学や物理学の知識が必要になるため。並みの工業高校だとトップクラスに優秀な生徒じゃないと電験三種には合格できないと言われているほどである。
      • 大学生でも文系や、理系でも化学系や生物系だと結構大変。
    • ただし電験三種は科目合格制度があるのと、有能な参考書が多いのが救いである。
    • 最難関の電験一種に至っては司法試験や医師国家試験にも匹敵するほどの鬼門と言われることも多い。
  4. 電気通信主任技術者と名前が似ているが、全く別の資格である。こちらは主にネットワークエンジニアが取る資格であり、工事担任者の上位資格である。
  5. 電験一種または二種を持っていれば、弁理士試験の論文式筆記試験(選択科目)が免除される。
    • 三種は対象外。

技術士試験

  1. 多くの国家資格が「業務独占資格(この仕事ができる)」であるのに対し、こちらは「名称独占資格(この肩書きを名乗れる)」である。
    • なので正直コスパが良い資格とは言い難い。難易度・名誉が非常に高いのは間違いないが。
      • ただし建設、水道など一部の部門はその道でものすごく重宝される。
  2. 専門分野は機械、海洋船舶、宇宙航空、電気電子、化学、繊維、金属、資源、建設、水道、衛生工学、農業、森林、水産、経営工学、情報、応用理学、生物、環境、原子力の20種。
    • 工学部にしかないような分野が多い。理学部にある分野も工学的知識を問う問題あり、広範囲になるため理学部出身者よりも広く応用的側面を扱う工学部出身者の方が有利と思われる。
      • だからか、合格者(官報に掲載される)を見ると機械・電気電子の合格者が多い。
    • 二次試験のみ統合技術監理部門がある。
    • 応用理学というのは、化学・物理・生物・地学をまんべんなく問うもの、といった感じ。
    • 情報部門は情報処理技術者試験の高度区分(スペシャリスト)をも凌駕する超難関試験であると名高い。
  3. 一次試験は誰でも受験できる。
    • 「基礎科目」として設計関連・情報・数学/物理・化学/生物・環境/エネルギーの5分野から6問ずつ問題があり、全分野3問ずつ選択して15問、「適性科目」として技術者倫理を問うものを15問、「専門科目」として上記20分野のうち1分野を選び、35問中25問選択解答する問題がある。全科目マークシート方式・6割以上で合格となる。
    • 関東地区で平成30年度に受験したかった人は2回も中止・順延となった。平成30年度は台風、令和元年度は新型コロナウィルスのため。結局令和元年度再試験での受験となった。
    • 昔は教養科目と専門科目に分かれていたらしく、前者は数学・化学・物理・生物・地学に分かれていた。
    • 電卓は持ち込み可能(というか実質必須)だが、関数電卓は使用不可のため、地味に面倒。
    • 合格で「技術士補」になれるが、技術資格を持つ上司がいないと申請できないので、これだけだと微妙。
  4. 二次試験は実務経験7年(または一次試験合格後の実務経験4年。統合技術監理部門はさらに3年)が必要で、勤務先の上司による証明書が必要。修士課程を出ていれば修了証明書でその分短縮可能。
    • 昔は一次試験専門分野を問うマークシート方式の問題(20問中15問)と、専門分野(複数分野から選択)とプロジェクトマネジメントを問う論述式問題が出たが、令和元年度より専門分野を問う問題がなくなり、マネジメント関連の論述1本になった。
    • 筆記試験合格者は面接もある。

放射線取扱主任者試験

  1. 1,2,3種に分かれており、それぞれで取り扱えるものの種類が異なる。数字が低いほど広くなる。
  2. 1,2種は講習前に学科試験合格を要する。これらは科目数と試験日程に違いがある。
    • 1種は(1日目)物化生・物理・化学、(2日目)管理測定技術・生物・法令の計6科目。
      • 物化生は物理・化学・生物を浅く広く扱う感じだろうか。また、管理測定技術は物理・化学・生物の内容も含む。
    • 2種は管理技術Ⅰ・Ⅱ・法令を1日で行う。1種の物理・化学・生物が管理技術Ⅰに、管理測定技術が管理技術Ⅱに相当する。
  3. 1,2種の試験は年1回である。また、開催地も主要大都市のみである。
  4. 1,2種は合格後、3種は申し込み後講習(1種5日・2種3日・3種2日)に参加し、最終日の試験に合格する必要がある。こうして初めて資格が得られる。
    • この講習は10-15万円程する。開催期間中は1日中拘束されるので学校・会社は休むことになる。また京都のみで行われるため、遠方からの人は宿泊が必要。
    • 講習の試験自体は一回落ちても再試験がある。再試験に落ちると来年再度受講が必要。
    • なおこの講習には18歳未満の者は参加不可能である(したがって、試験に合格しても免状は貰えません)。
  5. 特定の用途に限られるが、免状を持っていなくても、医師、歯科医師、薬剤師を放射線取扱主任者として選任することが可能である。

資格試験(医療・福祉・衛生系)

医師国家試験

  1. 超難関資格である割に、合格率はかなり高い。その理由は明らかだが。
    • そのためか、医学部へ入るための浪人は多くいるが、上の「司法浪人」に相当するような人はあまり聞かない。
  2. 昔は春・秋の年2回実施されていたが、秋の試験で受かった医師、というとそれだけでちょっと、という空気もあったらしい。
  3. トラップ問題が必ず数個あり、俗に「禁忌肢」と呼ばれる。
    • これに設定された誤答を一定個数以上やらかしている場合、全体の点数がどれだけ良くても不合格になる。
    • 本当にその選択肢どおりに行動すると、症状が余計に悪化する、患者の人権を著しく侵害する、そもそも違法行為、と言った内容。

登録販売者試験

  1. 世間一般的には薬剤師の下位互換と思われがちだが、薬局では一般の店員よりも給料が高く設定されている。
    • そもそも薬剤師不足を補うために作られた資格だし。
  2. 薬剤師と違って学歴による受験資格の制限は無い。
  3. 昔は比較的簡単に取れる資格だったらしいが、近年は難易度が上昇傾向にある。
    • 難易度的には危険物取扱者の乙4よりは難しく、甲種よりはやや易しい、という感じ。
  4. 実は国家資格ではなく、都道府県の認定資格(公的資格)である。
    • 試験実施日が各都道府県ごとに異なるのはこのため。
  5. 業務独占資格であり需要もあるので就職・転職には強い。

  

薬剤師国家試験 

  1. 試験問題に『物理』がある。
    • 化学や生物に比べて苦手な人も多いのではないだろうか?
  2. 難関資格の割には多くの私立薬科大学では合格率が高い。これは出来の悪い学生を卒業させないように絞っているからである。
    • 逆に国公立大学の薬学部では低い。例えば東大薬学部生の薬剤師国家試験の合格率は40〜50%程度だ。

衛生管理者試験

  1. 社員の健康管理や職場環境の改善などが主な仕事。従業員50人以上の会社では必ず最低でも1人は有資格者を置かなければならない。
    • 従業員200人以上ならば最低2人以上、従業員500人以上ならば最低3人以上、従業員1000人以上ならば最低4人以上の衛生管理者が必要である。
  2. 第一種と第二種がある。
    • 工業や農業、運送業、医療などの危険な作業が多い業種では第一種が必要。
    • 商業、サービス業なら第二種でもOK。
  3. 毎月試験が実施されるため受験のチャンス自体は多いのだが、会場がとても少ないのがネック。
    • しかも会場は大都市に無い。
  4. 受験の条件として「実務経験の年数」がある。大卒・短大卒・高専卒の場合は1年以上、高卒・専門卒の場合は3年以上の実務経験が必要。
    • 中卒の場合は10年以上の実務経験が必要。
    • 未成年者、学生の受験はほぼ不可能である。
    • 受験資格が厳しいように見えるが、職場の清掃や机の周りの整理整頓なども実務経験とみなされる。
  5. 試験では労働衛生、労働生理、関連法令の3科目が課される。
    • それほど難易度が高く無いと思われがちだが、一般常識だけで合格できるほど甘くは無く、高校の理科(化学、生物)の基礎レベルの知識が無いと正直厳しい。
    • 労働生理では感染症や食中毒に関する問題も出題される。
  6. 第一種試験では有害業務に関する範囲が含まれるが、第二種試験では除外される。
  7. 医師、歯科医師、薬剤師、保健師は試験に合格しなくとも自動的に衛生管理者の免許がもらえる。
    • 学校の保健体育の先生もね。
  8. 工業系の職場ではこの資格が昇進の必須条件となっている場合もある。
  9. 社内での評価アップに繋がる資格だが、転職に強い資格かと聞かれると正直微妙。
  10. 船乗り向けに「船舶衛生管理者」という資格が別に存在する。長期間陸上生活から離れる特殊な業種だからである。
    • さらに言うと、衛生や労働環境に関することは基本的に厚生労働省の持ち分ながら、船舶業に関することが国土交通省の持ち分だという事情による。要は似通った仕事であっても船が絡むと部署違いになるというワケ。
  11. 食品衛生管理者、食品衛生責任者は全く別の資格。

介護支援専門員実務研修受講試験

  1. 名称だけ見ても何のことやら? だが、大雑把に言うと「ケアマネージャー」の資格試験である。
    • 最終的な資格の認定は都道府県が行う研修によるのだが、その研修への参加要件を獲得するための試験、というわけ。
    • 介護サービス提供計画の策定や、自治体・他種の福祉事業者との調整において責任者となるため、高齢者・障害者介護に関する資格では最上位に相当する。
  2. 受験の要件を満たすだけでも、かなり遠大な道のりである。
    • 介護保険法施行規則113条の2に列挙された21種類の医療・福祉系資格の少なくとも1つを持ち、実務経験を5年以上有することが必要。
    • 2018年以降は、高齢者・障害者を対象とする自立支援相談業務の経歴を含むことも必須になった。
    • なお、だいたい半分の合格者は介護福祉士としての職歴で要件を満たしている。
  3. 社会的な需要に比して、受験者数は減少傾向にある。
    • 収入が、資格を得るハードルの高さや職務上の責任の重さに釣り合っていない、と見る向きが強くなっているからと思われる。

資格試験(法学・経済系)

司法試験

  1. 法曹三者になるための試験だが、これまで大きな制度改正を経てきている。
    • その改正論議を見ていると、関係各界(法曹界、産業界、官僚界など)の利害のぶつかり合いが大半。受験者のことはほんの片隅。
  2. 司法浪人、という階層まで生んだ。
  3. その受験対策指導だけで1つの産業が成り立っている。大学受験もそうだが。
  4. 現在、予備試験ルートという、本来は傍流の筈のコースが事実上の主流になってしまっている感がある。
  5. 英語圏では「Bar Examination」というが、飲み屋のマスターになるための試験ではない。
  6. これに合格すると法曹三者だけでなく、弁理士税理士、社会保険労務士、行政書士にもなれる。
    • つまり法律系試験の王様的存在である。
    • これに合格すると公認会計士試験も一部の科目が免除される。しかしその逆パターンは無い。

弁理士試験

  1. 司法試験の特許関連法限定区分のようなものである。
    • 実際、業務も特許関連限定の弁護士のようなものである(ちなみに、弁護士は弁理士の業務を行える)。
  2. マーク式問題→論述式問題→面接の順番で行われるのも司法試験と同じ。
    • マーク式問題と論述式の必須科目は特許法関連の問題で、論述式の選択科目は物理・化学・生物・情報の各分野と民法から選べる。
      • なお論述式の選択科目は、一部の国家資格を持っている者は免除される。対象となる資格は、修士号(理系または法学)、技術士、一級建築士、応用情報技術者、高度情報処理技術者、電験(一種または二種)、電気通信主任技術者、薬剤師、行政書士、司法書士、司法試験合格者である。
  3. 選択科目に理系分野の問題が出るため、理系向けの資格試験と呼ばれている。
  4. 最も有名な合格者は、おそらく菅直人さんだろう。

社会保険労務士試験

  1. 労働保険、社会保険の専門家(スペシャリスト)。通称「社労士」。
    • 業務独占資格であり、有資格者は企業からの依頼を受けて社会保険に関する仕事を代行することができる。
  2. 学歴による受験資格の制限があり、大学・短期大学・高等専門学校のいずれかを卒業していない者には原則、受験資格が与えられない。
    • 専門学校は国に認可された学校のみ可。
    • 高卒や中卒の場合、行政書士や司法書士など一部の国家試験に合格した場合のみ受験資格が貰える。しかし殆どが難関国家資格であり、下手な大学を卒業するよりも取るのが大変である。
  3. 難関国家資格であるが、意外にも午前・午後共に完全マークシート方式である。
    • しかし各設問ごとに足切りが設定されているのが罠で、総合得点が合格基準以上であっても足切りで地獄を見る受験者が非常に多い。
  4. 難易度を他の士業と比較すると、行政書士よりは高く、弁理士・税理士などよりは低いという感じである。
  5. 弁護士の資格を持っていれば、試験を受けなくても自動的に社労士の資格も手に入る。

旅行業務取扱管理者試験

  1. 試験実施者が観光庁であるため、国家資格の範疇に入る。
  2. 「地域限定」「国内」「総合」の3種類に分かれており、提供できる旅行サービスの行先の範囲が変わる。
    • 左から右の順に範囲が広くなる。右に行くほど上位互換性があり、「総合」資格だけ持っていれば全部扱える。
    • 上位の資格試験を改めて受けようとする際、共通性の強い科目(関係法令など)は下位資格に合格済みであることによって免除される。
  3. 旅行代理店を営業する際、有資格者が必ず常勤者の中にいなければならない。
    • 管理職であることは必須条件にされていない。
    • 必要人数は少なくとも1名。勤務者が10名以上の場合は複数名の配置を求められるが、あくまでも観光庁による「行政指導」に留まる話。
  4. 「国内/海外旅行実務」の科目が、相当なくせ者。
    • 交通機関の正規運賃計算を行うのだが、今の時代、アナログ計算で発券などしないし、各交通機関が提供するパッケージ料金も多様化しているため、時代に即さないとの見方も。
    • 観光地理分野は、一般常識試験の範囲を超えた出題も多い。但し地理歴史マニアに有利と言う側面もある。
    • 「総合」を狙う場合は、当然に英語ができなければならない。
  5. なお、ツアコンとしての業務をするためには「旅程管理主任」という全く別の資格を取得しなければならない。
  6. 総合または国内の合格者(地域限定はダメ)は、全国通訳案内士試験の日本地理が免除になる。

ファイナンシャル・プランニング技能検定

  1. こんな名前だが国家試験であり、合格者にはファイナンシャル・プランニング技能士の称号が与えられる。
    • 業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。
  2. ファイナンシャル・プランナー(FP)は職業の名前であり、必ずしもこの資格の有資格者のことを指すわけではない。
    • また、この資格以外にも、FPとしての能力を測定する民間試験がいくつか存在する。
  3. 一般的に同じ級数なら日商簿記検定より簡単と言われている。
    • だが1級だけ飛び抜けて難しいのは日商簿記と同じである。
  4. お金に関する知識を身に付けるという観点ではとても良い試験である。就職に強い資格というわけではなく、実生活の役に立つ資格であると言える。
    • だが就職活動の観点で言えば(たとえ1級でも)これだけでは正直弱い。日商簿記や宅建士、行政書士、社労士、中小企業診断士などと組み合わせると強いかも。
  5. 学科と実技がある。
    • 3級は学科、実技ともにマークシート方式。学科は2択または3択、実技は全て3択問題である。
    • 2級は学科は4択のマークシートだが、実技は記述式で計算問題もある。
    • 1級は学科にも記述問題が含まれる。
  6. 実技試験の実施団体は金融財政事情研究会(きんざい)と日本ファイナンシャル・プランナーズ(FP)協会の2つがある。どちらかを選択して受験することになる。
    • 傾向としては、きんざいは市販の問題集に忠実な問題が、FP協会は新聞の経済ニュースをテーマにした問題が出題されやすいと言われている。
    • 問題数はFP協会の方が多いが、難しい問題はきんざいの方が目立つ。
    • 1級の実技はきんざいとFP協会で形式が大きく異なる。きんざいは面接試験、FP協会は論述問題を含む筆記試験である。

中小企業診断士試験

  1. 簡単に言ってしまうと、中小企業に対して経営に関するアドバイスを行う、コンサルタントの資格である。
  2. 業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。
  3. この資格を持っていても独立開業する人間は少なく、企業内診断士として働く者も多い。
  4. 第一次試験と第二次試験の2段階で合格者を絞り込む。
    • 第二次試験は第一次試験の合格者のみ受験できる。なお第一次試験の合格は翌年度まで有効である。
  5. 第一次試験では経済学(政策含む)、財務会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営の7科目が課される。
    • 第一次試験はマークシート方式である。
    • 科目合格制度が翌々年度まで有効になっている。
    • 他の国家資格を持っていることで科目免除が認められる場合がある。
      • 公認会計士試験の合格者(論文試験で経済学を選択した場合のみ)、不動産鑑定士、経済学博士は診断士試験の一次の経済学が免除になる。
      • 公認会計士または税理士の資格を持っていれば、診断士試験の一次の財務会計が免除になる。
      • 弁護士の資格を持っていれば、診断士試験の一次の経営法務が免除になる。
      • 技術士(情報工学部門)や応用情報技術者などの資格を持っていれば、診断士試験の一次の経営情報システムが免除になる。
  6. 第二次試験は論述式4科目と面接が課される。
    • 論述式で課されるのは「組織・人事」「マーケティング・流通」「生産・技術」「財務・会計」の4科目である。

資格試験(不動産系)

不動産鑑定士試験

  1. 8士業の一角であり、不動産関係では最高峰の資格であると名高い。
  2. この資格を持っていれば、専門家として不動産の価格を評価することができる。
  3. 司法試験、公認会計士試験と並ぶ最難関級の文系国家試験と呼ばれることもあるが、現実はその2つより1ランク下である。
  4. 合格するのに必要な勉強時間は宅建の10倍以上と言われている。
  5. 試験は短答式と論文式の2段階がある。論文式試験は短答式試験の合格者のみ受験資格がある。
    • 短答式試験の合格者は、その年の翌々年まで短答式試験が免除される。
  6. 短答式試験では行政法規と鑑定評価の2科目が課される。
    • 行政法規だけでも宅建を超えるボリュームである。
  7. 論文式試験では民法、経済学、会計学、鑑定評価(演習)、鑑定評価(論文)の5科目が課される。
    • 司法試験の合格者は民法が、公認会計士試験の合格者は会計学と「会計士試験に合格したときに選択した科目」が免除される。
  8. 短答式試験が終わってから2ヶ月以上経ってから論文式試験が実施されるが、短答式試験が終わってから論文式試験の対策を始めたのではとても間に合わない。短答式と論文式の両方を同時並行で勉強する必要がある。
    • 鑑定評価はかなりの曲者で、数学が苦手だと苦戦は必至だろう。
  9. 論文式試験に合格してもすぐに不動産鑑定士を名乗ることはできず、研修(実務修習)を受けて修了試験に合格する必要がある。
    • その研修も曲者で、最低でも1年以上かかる上に受講料もかなりの高額である。

土地家屋調査士試験

  1. 8士業の一角だが、行政書士や司法書士などに比べて影が薄い。まあ海事代理士よりはマシな気もするが、、、、、
  2. 不動産系資格としては難易度・社会的評価ともに不動産鑑定士に次ぐ2番手である。合格するのに必要な勉強時間は宅建の3倍以上とも。
  3. 試験は午前、午後、面接の3段階がある。
  4. 実は午前試験は免除制度がある。というか午前免除を使わないで合格するのは非常に困難である。
    • 測量士補、測量士、二級建築士、一級建築士のいずれかの資格を持っていれば土地家屋調査士試験の午前が免除される。
      • この中なら測量士補が一番オススメ。他の3つよりずっと簡単に取れる。合格率も40%くらいあり、工業高校生の合格者も多い。
        • ちなみに測量士補試験より、土地家屋調査士試験の午前の部の方が問題が難しい。
    • 午前では平面測量や作図の知識が、午後は主に民法や登記などの知識が問われる。
  5. 法律試験ではあるが、測量や製図の知識が必要になるため、理系に比較的有利な試験でもある。
  6. 午後の部でほぼ勝負が決まる。面接試験で不合格になってしまうのは非常に稀なケース。
    • 万が一面接で落ちてしまっても、翌年までは筆記試験(午前・午後)が免除される。

管理業務主任者試験

  1. 簡単に言ってしまうと、宅建士のマンション限定バージョンみたいなもの。
  2. 2001年(平成13年)に誕生した比較的新しい国家資格であるため、いまいち知名度が低い。
  3. より難易度の高い資格としてマンション管理士なんてのもあるが、出題範囲は重複する部分も多いため、ダブルライセンスを狙うのもアリ。
  4. 宅建試験に比べて出題範囲こそ狭いが、問われる知識の深さでは管業の方が一枚上手。

その他の資格試験

公務員試験

  1. 国家公務員の試験と地方公務員の試験で分かれているが、試験の出題内容はほぼ同じ。
  2. 高卒程度の試験と大卒程度の試験では内容が大きく変わる (大卒程度では専門試験が出題される) 。
    • 一般職募集しかない自治体だと、大卒者でも高卒程度の内容で受けられる。
      • そして二次(面接)は大卒者(見込み含む)だらけに。
      • 大卒者だと何も対策しなくても下手したらペーパーの一次「は」突破できるかも。
    • 就職氷河期には大卒が高卒と偽って試験を受けるケースが続出した。
  3. 高卒程度の試験は8月末から9月にかけての週末、特に日曜日を中心に行われることが多い。
    • 9月第3日曜日が一番多いと思う。
  4. 警察・消防・自衛隊の試験もいちおうここに含まれる。
    • 自衛隊はいろいろと特殊。

関連項目