もし数が十二進法だったら

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  1. 「9」のあとに新しい数字が2つできて現実の12が10になる。
    • アラビア数字では、Aが十、Bが十一、50が六十、100が百四十四。0.1は十進数の「1/12」で、0.01は十進数の「1/144」。
      • 七画表示器(7セグ)を考えると、「A」「B」ではなく、十は「∂」(「6」を左右反転)で、十一は「Γ」(「7」を左右反転)になっているかも。この場合、実史の十二進数での「1A」は「1∂」、「4B3」は「4Γ3」となる。
    • 電卓やレジの数字ボタンも十二個になる。配列は、上から「0,1,2」「3,4,5」「6,7,8」「9,A,B」の四段構成。レジの「00」だの「万」だのあり得ない。
      • 逆に、最下段が「0,1,2」で最上段が「9,A,B」になっているかも。
    • 「12×12=144」は、十進法の「14×14=196」になる。又、六進法の「12×12=144」は、「8×8=54」になる。
    • 小数点以下も、∂(実史ではA)は棒読みで「十」、Γ(実史ではB)も棒読みで「并」と読まれる。例えば、0.9∂は「零点九十」、1.∂6は「一点十六」、18.Γ3は「袞八点并三」。
    • 記数法で底が十二を超える場合、即ちアルファベットや十干を使う場合は、十二がA(実史ではCや乙)、十三がBや甲、十四がCや乙…の表記になる。当然、下付き10や下付きA(N(10)、NA)は十二進数を意味する表記になる。
      • 十二進数では「14=24」「16=2×32」となるので、14進数が「袞四進数」つまり十六進数となり、16進数が「袞六進数」つまり十八進数となる。
      • 用例:0.00050213(6)=0.00390625(∂)=0.0069(10)=0.01(14)=0.014C1249(16)=0.01Γ5(18)
  2. 「十二進法」ではなく、一字で「打進法」とよばれている。
    • 十干を用いて「乙進法」という呼び方もありそう。(九=9、十=A、甲=B、乙=10、乙一=11…)
  3. 六進法とは異なり、三(3)と六(6)の力は相対化され、絶対化はされない。
    • 基本的な数え方は、3の倍数で3→6→9→10(十二)だけではなく、4の倍数で4→8→10(十二)もある。
  4. 画線法は、5を意味する「正」ではなく、3を意味する「H」が多用される。なお、Hの横線は、縦線からはみ出す表記になる。
      • 1は"|"、2は"||" 3は"H"、4は"H|"、5は"H||"、6は"HH"、9は"HHH"、A(10A)は"HHH|"、B(11A)は"HHH||"、10C(12A)は"HHHH"となる。
    • H以外には、「口の中に×」を十二画で書く方法もある。これは、点4個+外郭線4本+対角線4本で12本とする。
  5. 小数に直すと循環小数になって割り切れない分数はかなり減る。
    • 「1/3」も「1/4」も「1/6」も「1/9」も割り切れる。
    • 1/3=0.4、1/4=0.3、1/6=0.2、1/9=0.14となる。
    • 10÷3が割り切れて、10÷4も「整数として」割り切れるので、算数嫌いはかなり減っていただろう。
    • ただし「1/7」や円周率は割り切れないまま。
      • 「1/B」(十一分の一)も割り切れないまま。
        • 一桁の最後がΓ(B)なので、素数では7よりΓの方が厚遇されている。倍数判定も、5や7よりもΓの方が易しくなる。(例:7∂5(1133A)→ 7+∂+5=1∂、1+∂=Γ。)
      • 円周率は十二進法では3.184809…となるので、円周率の日は3月20A日(十二進法で3月18日)になっていた。
        • 円周率の概数として、44/34=3.1Γ14(3.1B14)がよく使われていた。もう一つは1∂/7=3.186∂35…(1A/7=3.186A35…)。
    • 1/3や1/9が割り切れるのは六進法と同じだが、3の冪数の扱いは六進法よりは低い。
      • 二十七分割(3-3)は1/23=0.054、八十一分割(3-4)は1/69=0.0194、七百二十九分割(3-6)は1/509=0.002454となる。分子が六進数の二乗、分母が六進数の分子×分母の数値(例:3-4は0.00246=0.0194C、十進数換算で六進法が16/1296:十二進法が256/20736)に膨れるので、二十七分割以降の利便は六進法に敗ける。
        • 上記の3-4の分数を六進数で換算すると、六進法が24/10000:二六進法(=十二進法)が1104/240000になる。以降も六進表記で、310=3213=509C=729Aで割ったら、小数点を消した数値が二六進法だと210倍=144倍=54C倍=64A倍どころか220倍=30544倍=2454C倍=4096A倍になってしまう。3-10=(3-6)Cを分数化すると、六進法だと0.0001446=144/1000000に対して、二六進法だと0.002454C=30544/144000000になる。
      • 九の倍数より、四の倍数の方が厚遇されている。
        • 四の倍数は一の位が4, 8, 0のどれかに対して、九の倍数は十六種類(下二桁が09, 16, 23 … A6, B3, 00)になる。
  6. 逆に現実では割り切れる「1/5」が割り切れない。
    • 「1/A」(十分の一)も割り切れない。十進法では「三」が割り切れない数の代表だが、十二進法では「五」が割り切れない数の代表になる。1÷5=0.249724972…となるため。
    • 1から6(=2×3)までの数の中で、割り切れない数は5だけになる。1から4までは全て「整数としても」割り切れる数になる。
  7. 二分割を繰り返すと、1/2は0.6(十進法の0.5)、1/4は0.3(十進法の0.25)、1/8は0.16(十進法の0.125)、1/16は0.09(十進法の0.0625)となる。この外、3/4は0.9(十進法の0.75)、5/8は0.76(十進法の0.625)となる。
    • 例えば、11.25時間は「B.3時間」、28.625度は「24.76度」と表記される。
    • 追加訂正。「1/16は0.09」の所、正しくは「1/16(十二進法では1/14)は0.09」。
    • 八分割と二十七分割を対比すると、5/8は十二進法が0.76(十進分数90/144)で六進法が0.343(十進分数135/216)だが、(16/27)Aは十二進法は0.714(十進分数1024/1728)だが六進法は0.332(十進分数128/216)となり、六進法は分母が三桁で同等だが、十二進法は分母の差が十二倍になる。
    • 2の冪数、特に4の扱いは二十進法と同じになる。
      • 六進法は4×2=12、十進法は4×3=12でいずれも4に何かを掛けると10を超えて12になってしまうのに対して、十二進法は4×3=10、二十進法も4×5=10になる。
      • 六十四分割(2-6)も、六進法が1/144=0.003213(分子が36)、十進法が1/64=0.015625(分子が56)に対して、十二進法は1/54=0.023(分子が33)であり、二十進法の1/34=0.065(分子が53)と大差無い。
  8. 124が20736、125が24万8832、126が298万5984になるので、指数や累乗数の価値は、十進法の2倍(4乗時)、2倍半(5乗時)、3倍(6乗時)に上がる。
    • 従って、十万(十二進法で49A54、A5)の価値は2/5に下がり、百万(十二進法で402854、A6)の価値は1/3に下がる。
  9. 全てを3と4で割り切る思考が流行りやすくなる。言い換えると、六進法(2×3=10)と二十進法(4×5=10)を折衷したような思考が流行りやすい。
    • 「春・夏・秋・冬」、「東・西・南・北」、サーモグラフの「赤・青・緑・黄」といった四択・四元論が優勢になり、信号機の「緑か黄か赤」や「○か×か△」や「上か同じか下」といった三択・三元論がこれに次ぐ。
  10. 1桁全ての最小公倍数は14060(十進数27720)となっていた。

関連項目