「フォール・アウト・ボーイ」の版間の差分

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(新規単語記事。アメリカのロックバンドについて、全般的にまたはアルバムごとに紹介。)
 
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(Muttley がページ「Fall Out Boy」を「フォール・アウト・ボーイ」に、リダイレクトを残さずに移動しました: 名前をウィキペディア準拠に)
(相違点なし)

2017年7月26日 (水) 20:18時点における版

全般

  • 2001年にシカゴで結成された、アメリカ合衆国のバンド。
    • 現在はパトリック・スタンプ、ピート・ウェンツ、ジョー・トローマンそしてアンディ・ハーレーの4人体制。
      • パトリックがボーカル、ピートがベース・フロントマン、ジョーがリードギター、アンディがドラムを担当。
        • その前はドラム・パーカッションはちょくちょく変わっていたが、2003年にアンディが招待されて今の体制に。
  • バンド名の由来は、最初のライブで「バンド名は何だ!」と叫んだところ、「FALL OUT BOY!」と一番に聞こえたかららしい。
    • もともとそれはシンプソンズのキャラ名らしい。
  • 現在はピートによる自家製レーベル、DCD2とメジャーのIsland Recordsの2つに所属。
    • メジャーで登場したアルバムのほとんどがビルボード(日本で言うオリコン)で1位を記録し、十何年間も人気は絶えない。

アルバム

Take This To Your Grave(テイク・ディス・トゥー・ユア・グレイヴ/墓まで持って行け)

  • 2003年に発表された、彼らのデビューアルバム。
    • Panic! At The DiscoやTwenty One Pilotsで名が知れたフュエルド・バイ・ラーメンからの発売である。
  • シングルとしては、「Grand Theft Autumn」、「Dead On Arrival」、「Saturday」がカットされ、今でもこれらはライブの定番だったり後半に来たりする。
  • 一番オルタナティブ色が強いアルバムで、聴いてもらうと分かるが、流れるように歌詞が歌われてテンポも速い。
  • パトリックの声が若く、一番地声に近いとも。

From Under The Cork Tree(フロム・アンダー・ザ・コルク・ツリー/コルクの木の下から)

  • 2005年に発売された、メジャーデビューアルバム。
    • この時にピートが自身でレーベルを設立、当時はディケイダンスと言った。この時彼は直談判してきたPanic! At The Discoのデビューを許し、契約第一号とした。
  • シングルは「Sugar We're Going Down」 「Dance,Dance」 「Little Less Sixteen Candles」がカットされた。(一部タイトル省略)
    • 冗長なタイトルとは無関係な歌詞と、アップテンポでパーカッションが心地いいナンバーからロックバラードまで、何でも収録された。
      • そこで鮮烈なデビューを果たした彼らは作詞能力とメロディの調和性を評価され、グラミー賞最優秀新人賞のノミネートを果たした。
  • このアルバムが出る前にピートが自殺を試みたことを詞に書いた「7 Minutes In Heaven」はファンから感動や励ましの声を呼んだ。

Infinity On High(インフィニティ・オン・ハイ/星月夜)

  • 2007年発売。夢の中をテーマにした可愛らしいジャケットが特徴的。
    • ちなみにアルバム名はシェイクスピアの文章から引用したらしい。
  • シングルカットがなされたのは「Thnks Fr Th Mmrs」、「This Ain't A Scene」、「The Take Over」、「I'm Like A Lawyer」、「Carpal Tunnel Of Love」。(一部タイトル省略)
    • 「Thnks Fr...」は元々「Thanks For The Memories」だったが、タイトル短縮のために無理やり母音を抜いてみたらしい。
      • 「Carpal Tunnel」では、ハッピーツリーフレンズとコラボしたミュージックビデオが作成された。
        • 「This Ain't A...」はピートがゴシップ誌にバンド引退の危機も迫ったほどの「失態」をすっぽ抜かれたことを自慰するかのようなミュージックビデオが作られた。
  • 「Thriller」や「Hum Hallelujah」など、隠れた名曲も多く、いまだにライブで人気。
    • 「Bang The Doldrums」、「G.I.N.A.S.F.S.」などは空耳が大量で、英語圏の人々も多くが聴き間違えたらしい。
  • また、「Golden」のように、次回作に通じるバラード作も投入された。

Folie A Deux(フォリ・ア・デューシュ/F O B協奏曲)

  • 2009年発売。スローテンポの曲やバラード、ラブソングを多く収録し、今までにないFOBの側面を前面にだした一枚。
    • しかし、商業面では受けず米チャートも56位。彼らのすっかり変わった作風は評価までに時間がかかったようで。
  • シングルは「I Don't Care」「America's Suitehearts」「What A Catch, Donnie」「Headfirst Slide」(一部タイトル省略)。
    • さらに彼らは故・マイケルジャクソンの生存中、アルバム発売の一年ほど前に「Beat It」のカバーをジョン・メイヤーと共に世に出した。
      • 「What A Catch」ではこれまでの曲のサビを詰め込んだり、メンバーが沈没船から助け出されるストーリーなど、今となって感動する演出が込められた。
  • 20 Dollars Nose Bleedでは自らデビューさせたPanic! At(ryのボーカル、ブレンドンとコラボ。美しい歌声は重なるとさらに美しい。
  • バンドが8年間とても全米や世界を飛び回ってしまったせいか、ベストアルバムとツアーを最後に2013年まで活動を休止してしまった。
    • それについて、ピートは「バンドは破裂寸前だった」と答え、解散とまで言われたがパトリックが自身で否定。

ベストアルバム:Believers Never Die(ビリーヴァーズ・ネバー・ダイ/信じ続ければ大丈夫)から休止期間まで

  • 2009年末に今までのシングルとボーナストラック、オリジナル曲を収録したFOBのチェックポイントとして発売。
    • 「Alpha Dog」「From Now On We Are Enemies」がオリジナルで作られ、クリスマスソング「Yule Shoot Your Eye Out」とボーナストラック「Growing Up」を収録。(省略なし)
      • 上記の前者2つは最初のアルバムに戻ったようなさわやかで、アップテンポな曲調で評価が高い。
  • 前アルバムそっちのけでこの名を冠したツアーを行い、その後正式に活動休止へと入った。
  • 休止中でも仲良し2人組だったジョーとアンディは新たなメンバーを招待、バンド「The Damned Things」でパンクに没頭。
    • ピートは電子音楽のデュオ、「The Black Cards」で短期間活動。
      • パトリックはボーカルとして新しくアルバム「Soul Punk」を発売。メンバーは思い思いの活動をしていた。

Save Rock And Roll(セイヴ・ロック・アンド・ロール/FOBのロックンロール宣言)

  • 2013年、バンドが待望の再集結を迎えて装い新たに発売したアルバム。
    • なのだが、「未成年と思しき男性の喫煙がある」として、カヴァーアートの規制処理のために日本の発売は延期されてしまった。
  • このアルバムについて、ピートは「ロックンロールに今まで助けてもらった。だから個人的に恩返しをしたかったんだ」と語っている。
    • と言っているが実際ポップとパンクを融合させたハイブリッドなアルバムであるため、賛否が分かれている。
      • 音声加工や今までになかった音が聴けるため、別のアーティストとして聴いてみるといいかもしれない。
  • シングルは「My Songs Know」「The Phoenix」「Alone Together」「Young Volcanoes」が発売(一部タイトル省略)。
    • タイトルは若干短くなった。
      • ただ、シングル以外の残り7曲にもミュージックビデオが作られ、全てが繋がっている。
  • そのミュージックビデオを元に、映画「Young Blood Chronicles」が作られた。
    • 登場人物・コラボとして、ラッパーのJay-Z、歌手のFoxes、エルトン・ジョン、俳優のトミー・リー、コートニー・ラブが参加した。
      • ストーリーとしては、悪の力に惑わされずにロックンロールの力でスーツケースを取り戻せるか、といったもの。過激な描写に注意。

American Beauty/American Psycho(アメリカンビューティー・アメリカンサイコ(アメリカの美人とアメリカの狂気)

  • 鮮烈なポップ化が若干慣れられたところで2015年に発売されたアルバム。
    • プロモーションに力が入っており、「ベイマックス」主題歌の「Immortals」や日本でも若干流れた「Centuries」などはかなり前からシングル化。
  • これら以外にもシングルでは「American Beauty/American Psycho」「Uma Thurman」「Irresistible」「The Kids Aren't Alright」がカットされた(省略なし)
    • 壮大なラブソングだったり、若干Aメロだけパンクだったりと、ポップ色はさらに強まった。
  • 初めてのアルバム全体のリミックスアルバム「Make America Psycho Again(メイク・アメリカ・サイコ・アゲイン/狂気のアメリカをもう一度)」も作られた。
    • 世界的ラッパー、ウィズ・カリファなどを迎えた豪華なラインナップだったが、ファンからも忘れ去られている。

M A N I A(マニア)

  • 2017年9月発売(予定)のアルバム。
    • 続報が待たれるが、ポップ化は止まらず。
  • シングルはすでに2曲が出された。(「Young And Menace」、「Champion」)。
    • 「Young And Menace」はサビが激しいオートチューンにより半ばダブステップ化しており、賛否が飛び交っているが、「Champion」は大げさすぎない「Centuries」として半ば好意的な受け入れ。
  • しかし、今までの作詞とは違い意味深ではなく解釈も幅が広くならない歌詞に「ピート、どうした」と言われているが、彼らの新しい実験の成功が期待される。