大会方式

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トーナメント(ノックアウトトーナメント)[編集 | ソースを編集]

  1. 日本では単にトーナメントと言うと一般的に勝ち抜き戦・ノックアウトトーナメントを指す。
    • 英語圏ではトーナメントは「大会」の意味
      • つまりリーグ戦(総当たり戦)もトーナメントである
  2. 試合数を最も少なくできる方式
    • そのため出場者数が多く、開催期間が短い大規模な大会ではノックアウトトーナメントが採用されるのがほとんど
  3. 総試合数は出場者数-1。1試合につき1人・1チームずつが負け、優勝者だけが1度も負けないため。
    • 小学生でも簡単に計算できる
  4. 出場者数が2の累乗数でない場合は全員の試合数を同じにできない
    • 出場者数が2n-xの場合はx者が1回戦不戦勝になる。
    • 1回戦登場者のほうが2回戦登場者より少ない場合、1回戦を「地下1回戦」と呼ぶことがある。
  5. 序盤で強豪と対戦したチームが不利
    • そのためシード制が取り入れられることが多いが、シード制がない高校野球全国大会ではたびたび強豪との対戦を回避してくじ運で勝ち上がるチームがいる。

リーグ(総当たり戦)[編集 | ソースを編集]

  1. トーナメントとともに主要なスポーツ大会のポピュラーな方式
  2. FIFAワールドカップなどの国際大会では、4チームずつに分かれたリーグ戦(グループリーグ)とそこを勝ち抜いたチームによるトーナメント(決勝トーナメント)を組合せている。
  3. プロスポーツでは10~20チームのリーグ戦を1年かけて行う
    • プロ野球では6チームのリーグ戦を何十回も繰り返す
  4. 英語圏ではグループトーナメント、ラウンドロビントーナメントと言う。
    • 英語ではリーグは「連盟」の意味
  5. 出場者数が奇数の場合、各ラウンド1者が休みになる。
    • そのため奇数の場合はトーナメント戦以上に厄介
    • 囲碁や将棋の場合、先手と後手の担当回数を合わせるためにあえて奇数にしているケースもある。
  6. 出場者数がnの場合の総試合数はn2=n(n-1)/2
    • 1からn-1をすべて足した総数でも求められる
    • サッカーのようにホーム&アウェーの場合はn2=n(n-1)
  7. 理論上は「(n-2)勝1敗」で三者が同率1位で並ぶというケースもある。
    • 偶数の場合は全敗した最下位以外が「n/2勝(n/2)-1敗」で同率1位で並ぶケース(逆に全勝した1位以外が「(n/2)-1勝n/2敗」で同率2位で並ぶケース)もある。
    • 奇数では「(n-1)/2勝(n-1)/2敗」で全出場者が並ぶケースもある。

スイス式トーナメント[編集 | ソースを編集]

  1. 1回戦はランダムに対戦→2回戦は1回戦勝者同士、敗者同士で対戦→3回戦は2連勝、1勝1敗、0勝2敗の選手がそれぞれ対戦→4回戦以降も成績が近い選手でそれまで対戦してない選手と対戦、という方式。
    • スイスのチェスの大会で行われた方式のためこう呼ばれている
  2. 利点は総当たりのリーグ戦より試合数を少なくでき、トーナメントより明確で公平な順位をつけられること。
    • しかし1回戦が全試合終わるまで次の対戦相手が決まらないなど、リーグ戦より面倒くさいことがある。
      • サッカーのような球技ではそれほど明確な順位にならないことも
        • 勝敗数が同じになるが、きっちり順位をつけなければいけない場合はオポネント差で計算する。計算は結構複雑だが簡単にまとめると「勝敗数が同じなら、勝率の高い相手を倒した人が上位」。
      • そのためチェスなどのマインドスポーツの大会ではよく使われるが、スポーツ大会ではあまり馴染みがない。
        • 身近なところだと大相撲の幕下以下の取り組みがこの形式を取り入れている。
  3. 予選ラウンドがスイスドロー、決勝ラウンドはノックアウトトーナメントというパターンもある。MtGの大会は全部これ。

ダブルイリミネーション[編集 | ソースを編集]

  1. 1回負けたら敗退するノックアウトトーナメントに対して、2回負けたら敗退する方式。
  2. 普通のトーナメントの横に敗者復活トーナメントを併設し、決勝戦は勝者側のトーナメントと敗者復活トーナメントの勝者で行う。
    • 決勝戦で敗者復活側のトーナメント勝者が勝った場合、勝者側のトーナメント勝者も1敗しかしてないため再試合を行うことがある。
  3. グループリーグ+決勝トーナメントの方式と試合数が同じくらいか、それより増えることがある。
    • 何しろ敗者復活トーナメントは1回戦と2回戦はそのまま行えるが、3回戦以降は敗者復活トーナメントの前ラウンド勝者の数が本トーナメント敗者の数の2倍になってしまうため、敗者復活トーナメントは2ラウンドずつ行わなければならず試合数と日程が大幅にかさむ。
      • 詳細はウィキペディア
      • そのためメジャーなスポーツ大会では使われない
      • 都市対抗野球大会の予選では敗者復活戦への参加が認められるのは上位ラウンドのみ
      • 将棋では清麗戦の予選がこの形式を全面的に採用しているが、対局数が少ない女流棋士の救済処置という一面がある。
  4. 柔道ではベスト4以上進出者に負けた選手のみが出場でき、勝ち上がると銅メダルのチャンスがある変則ダブルイリミネーションの敗者復活トーナメントが2008年の北京オリンピックまで行われていた。
    • しかし現在ではベスト8(準々決勝)に進出した選手のみが敗者復活戦に出場できる
  5. ワールドベースボールクラシックでは第2回(2009年)で採用されたが、日韓戦が決勝まで5度対戦するなどして評判が悪かった。
  6. ゲームの大会は事故要素が多いからか、基本この形式。
    • 最初から2本先取ダブルイリミの場合と、予選は4~6人1組で、1本先取のリーグ戦で行う場合とに分かれる。

ステップラダー[編集 | ソースを編集]

  1. いわゆる2回戦以降シードばかりのトーナメント
  2. 準決勝(予選トーナメント)まで普通のトーナメントで、決勝戦は予選トーナメントを勝ち抜いた選手とシード選手で行う方式も一種のステップラダーか。
    • 将棋・囲碁やかるたの名人戦がこれに当てはまる
    • 2003年の高校サッカー選手権長崎大会も(国見が決勝からの登場)
      • 現在では青森大会で青森山田が準決勝からの登場に固定されている
  3. 将棋では銀河戦・囲碁では竜星戦のブロック戦で行われる。
    • 将棋の竜王戦や囲碁の棋聖戦の本戦でもこれに近いシステムがある。

ページシステム[編集 | ソースを編集]

  1. ダブルイリミネーションの変則形で、主にソフトボールで行われてる方式。
    • 北京オリンピックで知った人もいる