元首伝

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紀元前の元首

ハンムラビ

  1. バビロン第1王朝の王様。
  2. 世界初の成文法「ハンムラビ法典」を作った。
    • 「目には目を、歯には歯を」で有名。
      • 「やられたらやり返せ」という意味に誤解している人が多いが、本当は過剰報復および私刑の禁止を意味している。
        • 「加害者には被害の程度に応じた刑罰を国家が与えるので、勝手に復讐してはいかん」ということ。
  3. 都市国家に過ぎなかったバビロンの領土を拡張し、メソポタミア一帯をほぼ統一した偉大な王様である。

ツタンカーメン

  1. エジプト第18王朝のファラオ。
  2. 本当は「トゥト・アンク・アメン」という。早口で言ってみよう。
  3. 若死にして、ほとんどなんの業績も残していないが、その地味さが幸いして、墳墓が盗掘されていなかった。そのため20世紀になってから見事な副葬品が発掘され話題となった。
  4. 発掘に関わった考古学者とスポンサーが相次いで死んだので、呪いがかかっていたと言われた。
    • 両方とも老齢で病死。よく考えれば別に不思議もないのだが。

ダビデ

  1. 古イスラエル王国の最盛期を作った王様。
  2. 「ダビデの星」で有名。ユダヤのシンボルマーク。
    • ふたつの正三角形を組み合わせた形。六芒星とも言う。
    • キリストが落ち延びた青森県新郷村にも伝わっている。まぁ、日本では籠目紋といって別に不思議ではないんだが。
  3. 部下の将軍の奥さんの美貌に目を留め、その将軍をわざと敗北必至な戦場へ赴かせて死なせ、奥さんを自分のものにしてしまったという極悪な人。
    • その妻の名はヘドバ。

ソロモン

  1. ダビデの息子。親父に続いてイスラエル王国を繁栄させた。
  2. 今でも知恵の象徴のように見なされている頭の良い王様だったが、晩年は朝貢してきたシバの女王の色香に惑ってgdgdに。
  3. 72柱の悪魔を従えていたという。

アレクサンドロス3世

  1. 通称アレクサンダー大王。マケドニアの王様。
    • 最近は、某ゲームのスピンオフの影響で「イスカンダル」の通称も一部で広まりつつある?
  2. 大学者アリストテレスの薫陶を受ける。
  3. 史上初の「世界征服」をやってのける。
    • この場合の「世界」は、「その当時知られていた世界」という意味で、「地球上すべて」ということではありませぬ。
    • 親父のフィリッポス2世も貪欲に他国を征服した男で、若き日のアレクサンドロスは「父上は俺に征服する土地を全く残さないつもりか!」と煩悶したとか。
      • フィリッポスも「百人に一人」レベルの英雄なのだが、息子が「千人に一人」の英雄だったため、過小評価される可愛そうな人。
        • フィリッポスが完璧な下準備、特に最先端の軍制と優秀な部下を残してくれたため、アレクサンドロスは思うがまま征服事業に専念できた。
        • もし、アレクサンドロスとフィリッポスの生まれる順番が逆だったら、慎重なフィリッポスがペルシャを征服できないのはもちろん、一本気なアレクサンドロスでは、複雑で反復常ならぬギリシャを統一することは出来なかっただろう。
        • もしかして「百年に一人」「千年に一人」では……? 百人に一人じゃ大したことないと思うぞ。
          • orz。
          • 軍事だったらアレクサンドロスに一歩及ばないかもしれないけど外交、内政、組織力なんかも加味した総合点だったらフィリッポスはいい線いってるんじゃね。アレクサンドロスは父みたいに相手によって巧みに外向と軍事を使い分けるというよりはむしろ武力一辺倒だし。
    • エジプトを制圧し、ペルシャを叩き潰し、ソグディアナを蹴散らし、インドまで到達したところでひとまず帰国。
  4. わずか33歳で病死。長生きしていたらどうなっていたことか。
    • 息子のアレクサンドロス4世はこの時まだ母の胎内におり、巨大な版図の後継者が居なかった。
    • アレクサンドロスの遺言は「最も強い者が帝国を継承せよ」……たちまち血で血を洗う内戦が始まり、巨大帝国はあっけなく瓦解した。
    • 長生きしていたらこうなっていたのかな。
  5. 征服地のあちこちに「アレクサンドリア」と名付けた都市を建設。
    • いま残っているうちで最も有名なのがエジプトアレキサンドリア
    • 同様に、水戸黄門が旅したあちこちには「ミトコンドリア」という都市が……あるわけねえだろ!

ユリウス・カエサル

  1. 一般的にカエサルと言えばユリウス・カエサルのこと。
    • 「ジュリアス・シーザー」は英語読み。
      • フランス語では「ジュリアン・セザール」イタリア語では「ジュリオ・チェザーレ」スペイン語では「フリオ・セサル」となる。いや、だからどうしたってこともないが。
        • 日本語では「百合臼・替猿」。
  2. 「賽は投げられた」「来た、見た、勝った」など名言を連発、死に際の虫の息の状態で尚名言を放った。歴史上の名言の7割はカエサルのものであるとどっかの歴史家が言ったらしい。
    • 大阪で、喜多商店を創業。
    • カエサルの言葉「人は現実の全てが見えるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見ない」の「現実」を「情報」に置き換えれば、まさに現代の情報化社会の一面を言い表している言葉だと思う。
  3. ハゲのオッサンだったがイケメンだったので女が沢山寄ってきた。
  4. なんでも元老院の三分の一がカエサルに嫁さんを寝取られたらしい。
  5. 若い頃は借金で首の回らない駄目人間だったが、中年に差し掛かる年齢になってから台頭した。大器晩成型の人物。
  6. アレクサンダー大王とかその辺と並んで古代史の名将扱いされている。
  7. ルビコン河を渡河する際、「覆水盆にカエサル」と言って檄を飛ばし、不退転の決意で渡河作戦を決行した。
    • ちなみに実際のルビコン河は犬が歩いて渡れそうな浅い小川である。
  8. ブルータス、お前もか!!
    • カフェでの会話。
    • 「ぶるうたす」とひらがなで書くと、マッチョなイメージ。
      • 「無留宇他巣」と漢字で書くと、珍走団なイメージ。

クレオパトラ7世

  1. エジプト・プトレマイオス朝最後の女王様。
  2. 美女の代名詞。鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていただろう。
    • 実際には高すぎて、ワシ鼻気味だったとか。美女じゃなかった説も根強い。
      • 肖像彫刻の鼻は、日本人から見れば高めだけど、ギリシャ人からすれば平均かやや低いと思う。
    • 十数ヶ国語を使いこなし、きわめて教養豊かな知性派女性だったあたりが、どっちかというと無教養なローマの将軍どもにはまぶしかったと思われます。
  3. 骨肉の争いに外国勢力を引き入れたばかりに亡んだという点ではバカな女ではある。その時その時で必死だったことは認めるにせよ。
  4. この人の名前が、エジプトの象形文字の解読に役立った。

1000年紀の元首

ティベリウス

  1. 後半生はひきこもりそのもの。
  2. 吝嗇家、加えてとても猜疑心が強く、人望は薄かった。
  3. 一応、政治家としては及第点の評価を歴史家各位(塩姐含む)から貰えている様だ。
  4. 死んだ時民衆から死体を川に流せと言われた。

ネロ

  1. 絵に書いたようなナルシスト
  2. なおかつマザコン。
  3. 無能な暴君として唾棄される傾向が強い。
  4. 為政者としては失格の烙印を押されているが、芸術面においては類稀なセンスを発揮していたようだ。
  5. ローマをいた逸話から、なぜかCD-Rきソフトにその名を使われている。
  6. 良いから寝ろ!
  7. 暴君ぶりが祟って最期は飼い犬のパトラッシュと一緒に悲劇の死を遂げた。
    • 僕はもう疲れたよ・・・
      • 一緒に天国へ行こう。

カール1世

  1. 例の駄菓子「カール」が大好きでそれを自分の名前にしてしまった神聖ローマ皇帝。
  2. 飼い犬は、後に刑事犬となった。
  3. 昔、とあるテレビ番組ですごく速いランナーのロボットとして走ってた。

2000年紀の元首

メアリー1世

  1. 英国の女王。エリザベス1世の異母姉。
  2. イケメンと結婚するために鬼となった。
    • スペインのフェリペ2世との結婚話が持ち上がるが、カトリック国との婚姻に反対する人も多かった。
    • しかしメアリーはフェリペ2世の絵姿を見て夢中になってしまい、愛する人との結婚を邪魔する新教徒どもを大弾圧。ブラッディ・メアリー(血塗られたメアリー)のあだ名をつけられる。
      • そんなメアリーは稀代のブサージョ。肖像画を見てもひどいもので、お抱え画家ですら美化できないほどだったらしい。
      • カクテルのブラッディマリーはもちろんこの人にちなむ。
  3. ともあれイケメンと結婚できて舞い上がり、彼との子供が欲しくて欲しくてたまらず、ようやく妊娠したかと思ったらなんと想像妊娠。
    • フェリペ2世と結婚した時、メアリーはなんと38歳。今なら50歳近い感じだろう。
    • 想像妊娠は卵巣腫瘍の症状をそう思ってしまったという説がある。その病気で没。

エリザベス1世

  1. 「処女王エリザベスElizabeth the virgin」と呼ばれたが、本当に生涯処女であったかどうかは定かでない。正式な結婚をしなかっただけ。
    • 愛人とされた男の名前は何人か挙がっている。
    • ともあれ、「私は国家と結婚した」とカッコいいことをのたもうた。
  2. 政治家としてのやり口はけっこうえげつない。
    • 海賊どもを操ってスペインの海上権益を破壊、怒ったスペインの無敵艦隊を撃破。
    • 従姉にあたるスコットランド女王メアリへの仕打ちはかなりひどい。

ルイ14世

  1. またの名を太陽王。
  2. 「朕は国家なり」の名言を残す。
    • 近衛軍の大砲の底には「朕の最後の意思」と刻まれていたとか。何かとスタンドプレイの目立った王様。
    • 食事場面を公開し生涯続けるなど、やり方はともかく、その言葉通り自己を公的存在ならしめようと努力したことはすごいと思う。
  3. 絶対主義王政を確立。
    • 勘違いしている人が多いが、絶対主義は単なる独裁や専制とは違う。それまでは王様に肉薄するくらいの権勢を持つ公爵やら大公やらが各地に割拠していたが、彼らを経済的軍事的に締め上げて骨抜きにし、王様の権力を絶対的にしたのが絶対主義。つまり封建制を経験した地域と時代にしか成立し得ない。

マリア・テレジア

  1. オーストリアの女帝。マリー・アントワネットのママン。
  2. 子供をたくさん産んでいるので、どっしりした肝っ玉母さんのイメージがあるが、前にハプスブルク秘宝展に陳列された着用のドレスを見たら、ウエストなんと39センチ。すげえ柳腰。
    • マリア・テレジアの若い頃の肖像画はマジ美少女。世界史上最萌えと言っていいレベル。
    • ただし、胸はないチッ・・・
  3. 初孫が生まれた時、昂奮して公演中の劇場の舞台に駆け上がり、
    「みんな聞いて! うちの息子に子供が生まれたのよ!」と叫んだそうな。
    • 観客たちは一瞬あっけにとられたが、すぐに満場の大拍手。

フリードリヒ2世(プロイセン)

  1. マリア・テレジアの最大のライバル、プロイセンの大王。
  2. 王太子時代に『反マキャヴェリ論』なる著作を物し、「マキャヴェリみたいな権謀術数主義は良くないよな。君主は国家の第一の僕みたいなもんだし、戦争も正当な目的でやらないとだめだ」と主張した。
    • とか言っておいて、マリア・テレジアが即位したとたん「シュレージエンって元はハプスブルクの領地じゃないし、プロテスタント多いからプロイセンが領有するのが正当だよな」とか難癖つけて占領した。本人には正当性があってのことかも知れないが、言行不一致にもほどがある。
      • おかげさまで、後日オーストリア・ロシア・フランスのフルボッコに遭ってあわや国家滅亡まで追い込まれた。不幸中の幸い、連合側の意見不一致に助けられて奇跡的な引き分けを勝ち取った。
        • この歴史に残る大逆転を都合良く受け取ったドイツの某指導者が、「諦めずに頑張れば逆転できるんだ!」という妄想を抱いて悪あがきを続けた結果、ドイツは悲惨な目に遭ったのだった。
  3. ライバルのテレジアと違って、男女関係は淡泊そのもの。子供もいなかった。
    • 一応結婚はしていたが、七年戦争の後数年ぶりで妻と顔を合わせた時の言葉が「奥さん、少し太りましたか?」。
    • 実はゲイだったんじゃないかとかイ○ポだったんじゃないかとか、後世で様々な憶測が流れている。
    • 女性への蔑視とは裏腹に、あらゆる階級の将兵との交流を好んだ。時には士官の膝枕で仮眠をとったりもしたとか。やっぱりそっちの気が・・・

ルイ16世

  1. フランス革命でギロチンにかけられた気の毒な王様。
    • 改革の必要性は知ってはいたが、ソフトランディングしようとして慎重すぎるあまり、フランス革命という究極のハードランディングを呼び込んでしまった。
    • ちなみにギロチンは残酷な処刑道具というイメージが強いが、それまでの剣や斧による首切りは、うまく斬れずに受刑者を無駄に苦しめることが多かったため、確実に即死させる親切な装置として発明されたもの。
  2. 錠前を作るのが趣味。
  3. 浪費家の嫁を持ち、苦労した。
    • 重度の包茎だったので嫁と×××することができず、欲求不満にかられた嫁が浪費に走ったという説があるが、どんなもんでっしゃろ。
      • 包茎だってできることはできそうな気がするんだが。
        • もともと包茎じゃなかった説が最近は有力。包茎が有名になってしまったのは革命期のゴシップまみれの誹謗中傷のせいでしょう。
        • いわゆるカントン包茎だと、勃起時に痛いどころか血行が阻害されてナニが壊死することもある。ルイ16世がそうだったかは不明だが、×××どころじゃなかったのは確かだろう。
      • ともかく、嫁の兄さんであるフランツ・ヨーゼフ王の薦めで手術を受けて完治、その後は普通に×××して数人の子供を作ったそうな。
      • 単純に嫁が子供っぽすぎたのでその気になれなかったという話もある。
        • 14歳で嫁入りしてきたが、肖像画を見ても、齢より幼い印象がある。
        • ルイ16世は真面目でややオタク気質。アントワネットは典型的なスイーツ(笑)。そりゃうまくいかないだろ。

ナポレオン1世

  1. コルシカ島出身の田舎者の伍長が、どう間違ったか成り上がって皇帝に。
    • これだけ成り上がった男は、日本史では豊臣秀吉、中国史ではの高祖との太祖くらい。
  2. 間違えている人が多いが、「フランス皇帝」ではない。
    • フランスの国民に対して演説する時、彼は「共和国市民諸君!」と呼びかけている。当時のフランスは帝国ではなく共和国だった。従って「フランス皇帝」が居るわけがない。
    • 建前としては「世界皇帝」。だから革命の理念を世界中にひろめようとしてあちこち侵略しまくった。
  3. 睡眠は一日3時間だった。
    • 実は、いつでもどこでも数分~数十分の短時間睡眠がとれる体質だったので、夜は3時間寝れば充分だったらしい。
  4. 匂いフェチだった。
    • 戦地から帰還するとき、嫁宛に「これから帰るから、それまで体を洗わないでいてね」という手紙を送る。
      • 嫁の体臭は乳製品系だったらしく、昼寝しているナポレオンの鼻先に召使がチーズを近づけたら、「ジョセフィーヌ許せ、今日は疲れているのだ」と寝言をもらした。
    • ケルンで作られていた香水が気に入り、月に60本も消費していた。オーデコロンの始まりである。

ヴィクトリア

  1. 英国の黄金期を築いた女王。
    • 本人の政治手腕がさほどあったとは思えないが、何しろ長期在位だったので世情が安定したことが大きいようだ。
    • むしろ君臨しただけで統治せず、政治にあまり口出ししなかったのが良かったと思われる。
  2. 途中からインド皇帝を兼任。「大英帝国」という呼び名に実が伴ったのはこの時から。
    • 当時、ナポレオン3世(仏)、ヴィルヘルム1世(独)、フランツ・ヨーゼフ1世(墺)と、本来皇帝はひとりしか居ないはずのヨーロッパに何人も出現していたので、ヴィクトリア女王も皇帝位を欲しがっていたらしい。たまたまムガール帝国が軍門に下ったので、インド皇帝の後継者となることができた。
  3. シャーロック・ホームズやドリトル先生が活躍したのは主にこの治世。

ヴィルヘルム1世

  1. プロイセン王からドイツ皇帝へ出世。
    • ただし、本人は出世とは思わず、皇帝即位式の前夜、プロイセン王の称号を失うことを悲しんでさめざめと泣いたとか。
    • 本人は大したことはしていない。皇帝に出世したのももっぱら宰相ビスマルクの権謀術数の結果。

ヴィルヘルム2世

  1. 第一次世界大戦のラスボス扱いされているが、それほどの大人物ではない。
  2. 英国のヴィクトリア女王の孫なので、若い頃はやたらと英国から口を出され、憤激して軍国主義に走る。
  3. 日本と開戦することに気乗り薄だったロシアのニコライ2世に、手紙を送って焚きつける。実は日露戦争の陰の推進者だったりする。
    • これに限らず、さほど能力もないのに権謀に没頭し、ついに未曾有の大戦をひきおこして自分も退位するはめに。愚帝と呼んで差し支えないかと。
  4. 片手が不具だったらしい。ひた隠しにしていたが、フロイトに看破される。