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[[ | == ITパスポート試験の噂 == | ||
#ITパスポート試験は国家試験の中では比較的簡単な部類に入るが、それでも合格率は例年50%行くか行かないか程度。民間検定を含めた一般ユーザー向けのコンピュータの資格の中ではむしろ難易度が高い部類に入る。 | |||
#*特に高校生の合格率は40%を下回る。ビジネス系の問題で苦戦する子が多いため。 | |||
#*まあ内容が浅いとはいえ、範囲は広いからね、、、、、 | |||
#*一般ユーザー側(事務職など)ならITパスポート程度でも十分評価対象になり得る。履歴書にも堂々と書ける。だがIT業界ではやや弱い資格。 | |||
#**というかエンジニア志望の場合はITパスポートを履歴書に書いたらむしろマイナス評価になる可能性すらある。エンジニア志望なら最低でも基本情報技術者の資格が欲しいところ(本音は応用以上)。 | |||
#***新卒ならITパスポートでも良いが、中途でエンジニアを狙っている人がITパスポートを書くのはまずい…。 | |||
#*[[パソコン検定#情報検定|情報検定]](J検)の情報活用試験は1級でも合格率が50%以上、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)に至っては合格率80%だから、アマチュア向けのパソコンの資格としてはむしろ難関の部類に入る。 | |||
#*ネットでは「簡単に取れる資格」の代表格などと言われているが、実際には半分ないしそれ以上の受験者が不合格になってしまっているのが現実なのだ。 | |||
#ITパスポート試験のイメージキャラクターは「上峰亜衣」ちゃん。大手商社に勤務する女の子である。 | |||
#一時期、ITパスポート試験の受験者に初音ミクのクリアファイルが配布されていたことがあった。 | |||
#ITパスポート試験は国家資格としては初めて、CBT方式(会場のパソコン上で受験するタイプの試験)に移行した試験として有名。 | |||
#*ペーパー試験だった頃に比べて受験のチャンスが増えた反面、他の区分の午前科目のような過去問の使い回しが無くなったために難易度はむしろ上昇したとも言われている。 | |||
#*現在は基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験もCBTに移行している。 | |||
#*このためその日のうちに結果がわかる。 | |||
#*体が不自由な受験者向けに、年2回のペーパー試験も残してある。 | |||
#*ITパスポートがCBT化に成功(?)したのは完全4択形式であり、ほぼ基礎知識を確認するための問題しか出ないからである。 | |||
#**基本情報やセキュマネの場合、iパスと同じ完全4択の午前科目はともかく、長文読解力・思考力・応用力を試す午後科目は随時実施になって(受験者ごとに問題を変えなければならないため)問題パターンがネタ切れを起こしつつあるし、CBT化は失敗だったと言わざるを得ない…。 | |||
#昔はこの試験区分は無く、代わりに一般ユーザー向けの区分として初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド)なんてのもあった。ただし初級シスアドは午前と午後の2部構成であり、合格率も30%程度しかないため、ITパスポートよりは難易度が高かったと言われている。 | |||
#*ちなみに本来のシステムアドミニストレータは「システムの運用管理の責任者」という意味であり、ユーザーを指す言葉ではない。 | |||
#*難易度は基本情報(2008年まで)>基本情報(2009年以降)≧初級シスアド>iパスって感じ。 | |||
#パソコンの操作スキルを証明する資格としては使えないため、アピールするためには[[Microsoft Office Specialist|MOS]]などと一緒に取得することが推奨される。 | |||
#一般ユーザー向けの試験だけあって技術系の問題の難易度は控えめ。むしろストラテジが鬼門。 | |||
#*ストラテジに限れば基本情報の午前よりもiパスの方が難しいという意見も多い。 | |||
#*ストラテジ系はテキストや過去問が役に立たない問題が目立つ。学生だとテクノロジ系で点数を稼ぐのが攻略法になるかと思う。 | |||
#文系の大学生ならば、[[運転免許証|自動車の運転免許]]やTOEIC、[[日商簿記検定]]などと並び取っておきたい資格の一つである。 | |||
#*勿論、文系でもエンジニア志望の場合は基本情報技術者(FE)の資格が欲しいところ。 | |||
#ここに合格できれば基本情報技術者試験で4割程度得点できるとか。つまり、ここで勉強したことが使えるということである。 | |||
#合格するだけならそれほど難しくないが、高得点を狙うのはかなり大変である。この試験で9割以上得点するのは、高度試験のうちどれか1個の区分に合格するより大変といわれている。 | |||
#*時々、一度iパスに合格しているにもかかわらず、満点(1000点)合格を狙って何度もiパスを受験する人がいるらしい。 | |||
#この試験で7割5分以上得点すると、ITコーディネータという資格試験の科目免除が使える。 | |||
#意外にもIT企業勤務の人間よりも、そうでない人間の方が合格率が高い。 | |||
#*これは非IT系の人間はちゃんと勉強してから受験する場合が多いため。逆にIT系の人間はノー勉で特攻して撃沈するケースが多いものと思われる。 | |||
#採点方法が少し特殊である(項目応答理論)。問題数は全部で100問、満点は1000点だが、単純に1問あたりの配点が10点というわけではない。 | |||
#ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野それぞれ足切りがあるため、どれかが極端に苦手だと、総合得点がボーダーラインを超えていても不合格になってしまう。 | |||
#問題数が多い割には制限時間はたった120分しかない。[[ベタなセンター試験の法則|大学入試センター試験]]の悪夢を思い出す人も多いのではないだろうか。 | |||
#採点されないダミー問題が8問出題される。したがって、実際に評価対象になるのは92問である。 | |||
#分野別の内訳はストラテジ系が35問、マネジメント系が20問、テクノロジ系が45問という感じである。 | |||
#*基本情報の午前に比べてストラテジとマネジメントの出題比率が高い。このため学生より社会人に有利である。 | |||
#希望する試験会場に空席さえあれば、前日の午前中までは予約することができる。試験も毎月実施される上に時間帯まで指定できるので受験しやすい。 | |||
#上述のようにイメージキャラクターがいたり、この試験だけ独立したサイトを持っているなど、オリジナル要素が強い。 | |||
#*試験画面もIPAオリジナルのもの。試験結果通知も独自様式でもらえる。 | |||
#試験の略号はIPで、英語名称は'''I'''nformation Technology '''P'''assport Examinationである。 | |||
#*とはいえ、公式がiパスという略称を使っているため、IPを使う人は少ない。 | |||
#2016年(平成28年)2月までは最後の12問が「中問」と称して4問ずつ同一テーマを扱い、かつストラテジ・マネジメント・テクノロジーの3分野の知識が問われる総合問題となっていた。幅広い知識が要求されるため、特に学生にとっては難易度の高い問題だったと言われている。 | |||
#*中問は2016年(平成28年)3月から出題されなくなった。 | |||
#[[ベタなパソコン初心者の法則|パソコン初心者]]にとっては(覚えることが多いという意味で)このレベルでも十分難しい試験だと思う。 | |||
#*しかしちゃんと勉強すれば合格を狙える試験であるのも事実ではある。 | |||
#一般的に3大都市圏([[関東]]、[[東海]]、[[近畿]])で合格率が高く、逆に地方では低いと言われている。 | |||
#*[[東京]]都は合格率60%程度。 | |||
#*3大都市圏以外では[[北陸]]地方、[[中国地方]]は比較的合格率が高い。 | |||
#*[[東北]]地方は[[宮城]]県、[[九州]]地方は[[福岡]]県の合格率は比較的高いが、それ以外の県は低い(合格率30%台の県すらある)。 | |||
#試験会場は各都道府県に最低1箇所はある。 | |||
#*しかし、必ずしも人口の多い都道府県ほど会場が多いとは限らない。例えば[[宮城]]県や[[栃木]]県には1箇所しか無いが、その2県より人口の少ない[[山形]]県には2箇所、[[福島]]県に至っては4箇所もある。 | |||
#*また、[[岩手]]県にも会場が1箇所しか無いが、それより人口の少ない[[秋田]]県には2箇所もある。 | |||
#*また、[[群馬]]県の場合、スキルレベル2以上の試験は[[前橋市]]内で実施されるが、ITパスポート試験は[[高崎市]]と[[太田市]]で実施される。 | |||
#しばしば'''IT業界の[[運転免許証#原付免許|原付免許]]'''と呼ばれることがある。(あくまでIT業界では)持っていてもほぼ使えないという意味で…。 | |||
#しばしば[[ファイナンシャル・プランニング技能検定|ファイナンシャルプランナー(FP)]]と並んで「持っていても役に立たない国家資格」の代表格と呼ばれることがあるが、これはあくまで「(社会人の転職活動では)役に立たない」という意味である。新卒者の就職活動ではまあまま役に立つ。 | |||
#*そもそもITパスポートはプロのエンジニアを目指す人のための資格ではない。社会人でも自己啓発としてITの基礎知識を身に付けるという目的で受験するなら、大いに役に立つ試験である。 | |||
#*転職コンサルタントの池田佑樹さんも、「転職活動ではITパスポートはほぼ無意味」とした上で、「新卒の学生ならITパスポート程度でも十分評価対象になり得る」「より上位の資格(基本情報など)に挑戦するために前哨戦としてiパスを取るのは全然OK」と言っていた。 | |||
#[[情報処理技術者試験]]で唯一、小渕優子元経済産業大臣の名前が載った合格証書が発行されたことのある試験区分である。しかも期間も短いためかなりの激レアであった。 | |||
#受験者個人の得意(または不得意)な分野にもよるが、合格に必要な勉強量は[[日商簿記検定]]3級と同じくらいであると言われている。 | |||
#*敢えて言うなら、ITに苦手意識があるならiパスが、経済関係に苦手意識があるなら簿記3級の方が難しいと思う。 | |||
#IT初心者向けの資格ではあるが、全くの知識ゼロの人の場合は、このレベルの試験でも合格するためには100〜150時間程度の勉強は必要。 | |||
#*少なくとも、一般的な公立中学校や偏差値50未満の底辺高校の定期テストのように一夜漬けでも何とかなるほど甘い試験では無い。 | |||
#*ただし大学や高等専門学校などで情報学を専攻している人や現役のエンジニアの場合はもっと短縮できる場合もある。下手すりゃストラテジとマネジメントだけ勉強すれば良い、なんてことも。 | |||
#**ただしよくネットで書かれているような「iパスなど数日〜1週間程度の勉強でも受かる」というのはこのような特殊なケースだけであり、全くの素人がこの書き込みを真に受けたらほぼ間違いなく落ちます。 | |||
#CBTになってからいつでも受験できるようになり、受験者個人が試験日時を設定できるようになったが、これは逆に言えば「受験者自身が勉強の計画を立てて、自己管理する能力が求められるようになった」ということでもある。 | |||
#*いつでも受けられるということは「また今度で良いや」と受験日を先延ばしにする人も必然的に多くなり、これを繰り返して結局「受けずじまい」で終わってしまったなんて人も珍しくない…。 | |||
#2022年(令和4年)度4月から、[[基本情報技術者試験]]で出題されているような擬似言語を用いたアルゴリズム・プログラミングの問題が出題されるようになる予定である。 | |||
#*また、高校で「情報Ⅰ」が必修科目になることに伴い、情報デザインやデータ利活用に関する内容も出題されるようになるらしい。 | |||
#一応国家資格であり知名度が高いこと、その割には難易度が低いことから、[[Fランク大学|Fランクの大学生]]に人気が高い資格である。 | |||
#しばしば簡単に合格できる試験と言われるが、それでも流石に[[実用英語技能検定|英検]]3級よりは確実に難易度は高く、英検準2級と同じくらいの難易度はある。 | |||
#工業高校のジュニアマイスター顕彰制度では、ITパスポート試験の合格者には12ポイントが付与される。(基本情報は20ポイント) | |||
#*工業高校生に馴染みの薄いストラテジ分野やマネジメント分野の出題比率が高いからか、加点ポイントが意外と大きい。ちなみに第二種電気工事士は7ポイント、危険物取扱者の乙種第4類は4ポイントである。 | |||
#しばしば'''新社会人の教科書'''と呼ばれる。 | |||
#*新社会人に覚えてもらいたいITやビジネスの知識を雑多に詰め込んだ感じの試験であるため。 | |||
#ITパスポート試験ドットコムというサイトには過去問道場というコーナーがあり、クイズゲームのような感覚で練習できる。 | |||
#*サイト管理者作成のオリジナル問題は、本番にも対応できるよう実際の問題より難易度を高くしているらしい。 | |||
#*このサイトでは正解じゃない選択肢についても解説が充実しているから、万が一本番で過去問を少し捻ったような問題が出題されても対応できるようになっている。 | |||
#*実際、このサイトだけで合格したという人もいる。 | |||
#*基本情報・応用情報と高度の一部区分についても同様のサイトが用意されている(ただし記述式の区分は除く)。 | |||
#**情報セキュリティマネジメント試験も忘れないであげて。 | |||
#*似たサービスに技術評論社のDekidas-Webがある。 | |||
#時事問題が出題されるため、過去問演習が通用しないことがある。 | |||
#意外にも、銀行などの金融機関で推奨されている資格である。 | |||
#*iパスを研修に取り入れたり、iパスの取得者に対して報奨金を支払う銀行すらある。 | |||
== 関連項目 == | |||
*[[情報処理技術者試験]] | |||
**[[基本情報技術者試験]] | |||
*[[パソコン検定]] | |||
**[[Microsoft Office Specialist]] | |||
*[[ベタな工業高校の法則]] | |||
*[[ベタな商業高校の法則]] | |||
== 外部リンク == | |||
*[https://www.ipa.go.jp/index.html 独立行政法人情報処理推進機構] | |||
**[https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html ITパスポート試験 公式サイト] | |||
*[https://www.itpassportsiken.com ITパスポート試験ドットコム] | |||
{{資格試験・検定試験}} | |||
{{IT系のお仕事}} | |||
{{金融}} | |||
{{デフォルトソート:あいていはすほおとしけん}} | |||
[[カテゴリ:情報処理技術者試験]] |
2021年12月12日 (日) 10:44時点における版
ITパスポート試験の噂
- ITパスポート試験は国家試験の中では比較的簡単な部類に入るが、それでも合格率は例年50%行くか行かないか程度。民間検定を含めた一般ユーザー向けのコンピュータの資格の中ではむしろ難易度が高い部類に入る。
- 特に高校生の合格率は40%を下回る。ビジネス系の問題で苦戦する子が多いため。
- まあ内容が浅いとはいえ、範囲は広いからね、、、、、
- 一般ユーザー側(事務職など)ならITパスポート程度でも十分評価対象になり得る。履歴書にも堂々と書ける。だがIT業界ではやや弱い資格。
- というかエンジニア志望の場合はITパスポートを履歴書に書いたらむしろマイナス評価になる可能性すらある。エンジニア志望なら最低でも基本情報技術者の資格が欲しいところ(本音は応用以上)。
- 新卒ならITパスポートでも良いが、中途でエンジニアを狙っている人がITパスポートを書くのはまずい…。
- というかエンジニア志望の場合はITパスポートを履歴書に書いたらむしろマイナス評価になる可能性すらある。エンジニア志望なら最低でも基本情報技術者の資格が欲しいところ(本音は応用以上)。
- 情報検定(J検)の情報活用試験は1級でも合格率が50%以上、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)に至っては合格率80%だから、アマチュア向けのパソコンの資格としてはむしろ難関の部類に入る。
- ネットでは「簡単に取れる資格」の代表格などと言われているが、実際には半分ないしそれ以上の受験者が不合格になってしまっているのが現実なのだ。
- ITパスポート試験のイメージキャラクターは「上峰亜衣」ちゃん。大手商社に勤務する女の子である。
- 一時期、ITパスポート試験の受験者に初音ミクのクリアファイルが配布されていたことがあった。
- ITパスポート試験は国家資格としては初めて、CBT方式(会場のパソコン上で受験するタイプの試験)に移行した試験として有名。
- ペーパー試験だった頃に比べて受験のチャンスが増えた反面、他の区分の午前科目のような過去問の使い回しが無くなったために難易度はむしろ上昇したとも言われている。
- 現在は基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験もCBTに移行している。
- このためその日のうちに結果がわかる。
- 体が不自由な受験者向けに、年2回のペーパー試験も残してある。
- ITパスポートがCBT化に成功(?)したのは完全4択形式であり、ほぼ基礎知識を確認するための問題しか出ないからである。
- 基本情報やセキュマネの場合、iパスと同じ完全4択の午前科目はともかく、長文読解力・思考力・応用力を試す午後科目は随時実施になって(受験者ごとに問題を変えなければならないため)問題パターンがネタ切れを起こしつつあるし、CBT化は失敗だったと言わざるを得ない…。
- 昔はこの試験区分は無く、代わりに一般ユーザー向けの区分として初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド)なんてのもあった。ただし初級シスアドは午前と午後の2部構成であり、合格率も30%程度しかないため、ITパスポートよりは難易度が高かったと言われている。
- ちなみに本来のシステムアドミニストレータは「システムの運用管理の責任者」という意味であり、ユーザーを指す言葉ではない。
- 難易度は基本情報(2008年まで)>基本情報(2009年以降)≧初級シスアド>iパスって感じ。
- パソコンの操作スキルを証明する資格としては使えないため、アピールするためにはMOSなどと一緒に取得することが推奨される。
- 一般ユーザー向けの試験だけあって技術系の問題の難易度は控えめ。むしろストラテジが鬼門。
- ストラテジに限れば基本情報の午前よりもiパスの方が難しいという意見も多い。
- ストラテジ系はテキストや過去問が役に立たない問題が目立つ。学生だとテクノロジ系で点数を稼ぐのが攻略法になるかと思う。
- 文系の大学生ならば、自動車の運転免許やTOEIC、日商簿記検定などと並び取っておきたい資格の一つである。
- 勿論、文系でもエンジニア志望の場合は基本情報技術者(FE)の資格が欲しいところ。
- ここに合格できれば基本情報技術者試験で4割程度得点できるとか。つまり、ここで勉強したことが使えるということである。
- 合格するだけならそれほど難しくないが、高得点を狙うのはかなり大変である。この試験で9割以上得点するのは、高度試験のうちどれか1個の区分に合格するより大変といわれている。
- 時々、一度iパスに合格しているにもかかわらず、満点(1000点)合格を狙って何度もiパスを受験する人がいるらしい。
- この試験で7割5分以上得点すると、ITコーディネータという資格試験の科目免除が使える。
- 意外にもIT企業勤務の人間よりも、そうでない人間の方が合格率が高い。
- これは非IT系の人間はちゃんと勉強してから受験する場合が多いため。逆にIT系の人間はノー勉で特攻して撃沈するケースが多いものと思われる。
- 採点方法が少し特殊である(項目応答理論)。問題数は全部で100問、満点は1000点だが、単純に1問あたりの配点が10点というわけではない。
- ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野それぞれ足切りがあるため、どれかが極端に苦手だと、総合得点がボーダーラインを超えていても不合格になってしまう。
- 問題数が多い割には制限時間はたった120分しかない。大学入試センター試験の悪夢を思い出す人も多いのではないだろうか。
- 採点されないダミー問題が8問出題される。したがって、実際に評価対象になるのは92問である。
- 分野別の内訳はストラテジ系が35問、マネジメント系が20問、テクノロジ系が45問という感じである。
- 基本情報の午前に比べてストラテジとマネジメントの出題比率が高い。このため学生より社会人に有利である。
- 希望する試験会場に空席さえあれば、前日の午前中までは予約することができる。試験も毎月実施される上に時間帯まで指定できるので受験しやすい。
- 上述のようにイメージキャラクターがいたり、この試験だけ独立したサイトを持っているなど、オリジナル要素が強い。
- 試験画面もIPAオリジナルのもの。試験結果通知も独自様式でもらえる。
- 試験の略号はIPで、英語名称はInformation Technology Passport Examinationである。
- とはいえ、公式がiパスという略称を使っているため、IPを使う人は少ない。
- 2016年(平成28年)2月までは最後の12問が「中問」と称して4問ずつ同一テーマを扱い、かつストラテジ・マネジメント・テクノロジーの3分野の知識が問われる総合問題となっていた。幅広い知識が要求されるため、特に学生にとっては難易度の高い問題だったと言われている。
- 中問は2016年(平成28年)3月から出題されなくなった。
- パソコン初心者にとっては(覚えることが多いという意味で)このレベルでも十分難しい試験だと思う。
- しかしちゃんと勉強すれば合格を狙える試験であるのも事実ではある。
- 一般的に3大都市圏(関東、東海、近畿)で合格率が高く、逆に地方では低いと言われている。
- 試験会場は各都道府県に最低1箇所はある。
- しばしばIT業界の原付免許と呼ばれることがある。(あくまでIT業界では)持っていてもほぼ使えないという意味で…。
- しばしばファイナンシャルプランナー(FP)と並んで「持っていても役に立たない国家資格」の代表格と呼ばれることがあるが、これはあくまで「(社会人の転職活動では)役に立たない」という意味である。新卒者の就職活動ではまあまま役に立つ。
- そもそもITパスポートはプロのエンジニアを目指す人のための資格ではない。社会人でも自己啓発としてITの基礎知識を身に付けるという目的で受験するなら、大いに役に立つ試験である。
- 転職コンサルタントの池田佑樹さんも、「転職活動ではITパスポートはほぼ無意味」とした上で、「新卒の学生ならITパスポート程度でも十分評価対象になり得る」「より上位の資格(基本情報など)に挑戦するために前哨戦としてiパスを取るのは全然OK」と言っていた。
- 情報処理技術者試験で唯一、小渕優子元経済産業大臣の名前が載った合格証書が発行されたことのある試験区分である。しかも期間も短いためかなりの激レアであった。
- 受験者個人の得意(または不得意)な分野にもよるが、合格に必要な勉強量は日商簿記検定3級と同じくらいであると言われている。
- 敢えて言うなら、ITに苦手意識があるならiパスが、経済関係に苦手意識があるなら簿記3級の方が難しいと思う。
- IT初心者向けの資格ではあるが、全くの知識ゼロの人の場合は、このレベルの試験でも合格するためには100〜150時間程度の勉強は必要。
- 少なくとも、一般的な公立中学校や偏差値50未満の底辺高校の定期テストのように一夜漬けでも何とかなるほど甘い試験では無い。
- ただし大学や高等専門学校などで情報学を専攻している人や現役のエンジニアの場合はもっと短縮できる場合もある。下手すりゃストラテジとマネジメントだけ勉強すれば良い、なんてことも。
- ただしよくネットで書かれているような「iパスなど数日〜1週間程度の勉強でも受かる」というのはこのような特殊なケースだけであり、全くの素人がこの書き込みを真に受けたらほぼ間違いなく落ちます。
- CBTになってからいつでも受験できるようになり、受験者個人が試験日時を設定できるようになったが、これは逆に言えば「受験者自身が勉強の計画を立てて、自己管理する能力が求められるようになった」ということでもある。
- いつでも受けられるということは「また今度で良いや」と受験日を先延ばしにする人も必然的に多くなり、これを繰り返して結局「受けずじまい」で終わってしまったなんて人も珍しくない…。
- 2022年(令和4年)度4月から、基本情報技術者試験で出題されているような擬似言語を用いたアルゴリズム・プログラミングの問題が出題されるようになる予定である。
- また、高校で「情報Ⅰ」が必修科目になることに伴い、情報デザインやデータ利活用に関する内容も出題されるようになるらしい。
- 一応国家資格であり知名度が高いこと、その割には難易度が低いことから、Fランクの大学生に人気が高い資格である。
- しばしば簡単に合格できる試験と言われるが、それでも流石に英検3級よりは確実に難易度は高く、英検準2級と同じくらいの難易度はある。
- 工業高校のジュニアマイスター顕彰制度では、ITパスポート試験の合格者には12ポイントが付与される。(基本情報は20ポイント)
- 工業高校生に馴染みの薄いストラテジ分野やマネジメント分野の出題比率が高いからか、加点ポイントが意外と大きい。ちなみに第二種電気工事士は7ポイント、危険物取扱者の乙種第4類は4ポイントである。
- しばしば新社会人の教科書と呼ばれる。
- 新社会人に覚えてもらいたいITやビジネスの知識を雑多に詰め込んだ感じの試験であるため。
- ITパスポート試験ドットコムというサイトには過去問道場というコーナーがあり、クイズゲームのような感覚で練習できる。
- サイト管理者作成のオリジナル問題は、本番にも対応できるよう実際の問題より難易度を高くしているらしい。
- このサイトでは正解じゃない選択肢についても解説が充実しているから、万が一本番で過去問を少し捻ったような問題が出題されても対応できるようになっている。
- 実際、このサイトだけで合格したという人もいる。
- 基本情報・応用情報と高度の一部区分についても同様のサイトが用意されている(ただし記述式の区分は除く)。
- 情報セキュリティマネジメント試験も忘れないであげて。
- 似たサービスに技術評論社のDekidas-Webがある。
- 時事問題が出題されるため、過去問演習が通用しないことがある。
- 意外にも、銀行などの金融機関で推奨されている資格である。
- iパスを研修に取り入れたり、iパスの取得者に対して報奨金を支払う銀行すらある。
関連項目
外部リンク
資格試験・検定試験 | |
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関連項目 | 似たモノ同士 |
IT系のお仕事 | |
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