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{{Pathnav|試験|試験/試験別}}
==独立項目==
*[[資格試験]]
**[[資格試験/技術系]]
**[[資格試験/法学・経済・不動産系]]
**[[情報処理技術者試験]]
**[[日商簿記検定]]
**[[宅地建物取引士試験]]
**[[危険物取扱者試験]]
**[[衛生管理者試験]]
**[[ファイナンシャル・プランニング技能検定]]
*[[パソコン検定]]
**[[情報処理技術者試験]]
***[[ITパスポート試験]]
***[[基本情報技術者試験]]
***[[高度情報処理技術者試験]]
**[[Microsoft Office Specialist]]
*[[簿記検定]]
**[[公認会計士#公認会計士試験の噂|公認会計士試験]]
**[[資格試験#税理士試験|税理士試験]]
**[[日商簿記検定]]
*[[英語検定]]
**[[実用英語技能検定]]
**[[資格試験#全国通訳案内士試験|全国通訳案内士試験]]


== 全般 ==
==入学試験==
#資格試験と言われるもののほとんどは国家試験であり、民間の検定試験とは区別される。
*各種学校の入学試験に関しては、[[:カテゴリ:都道府県別の学業|こちら]]からお願いします。
#*しかし民間検定でも日商簿記(2級以上)や英検(準1級以上)、TOEIC、QC検定(2級以上)、証券外務員、証券アナリスト、アクチュアリー、オラクルマスター、シスコ技術者認定(CCNAなど)、柔道や剣道の段位のように並の国家試験よりも社会的評価の高いものも存在し、これらは資格試験の範疇に入れても問題無いと思う。
#*逆に国家試験でも情報処理技術者試験(ITパスポート、基本情報など)やファイナンシャルプランナーなどは検定試験みたいなものである。
#国家資格の中でも業務独占資格、名称独占資格、必置資格というカテゴリーがあり、特に「この資格が無ければ特定の仕事ができない」という業務独占資格、「企業や事業所ごとに有資格者を最低1人または複数人以上置かなければならない」という必置資格は強い。
#*業務独占資格や必置資格は通常、人命または資産の安全に関わる資格が認定されている。
#**主な業務独占資格:運転免許証、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、看護師、建築士、電気工事士、危険物取扱者、自動車整備士、測量士、計量士、海技士、気象予報士、航空従事者、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士、弁理士、税理士、社労士、土地家屋調査士、行政書士、宅建士、美容師、教員免許状など
#**主な必置資格:宅建士、通関士、電気主任技術者(電験)、衛生管理者、危険物取扱者、学芸員など
#*名称独占資格は持っていなくても業務自体はできるが、その資格を持っていない者が有資格者を名乗ることは法律で禁止されている。
#**主な名称独占資格:技術士、社会福祉士、介護福祉士、保育士、調理師、管理栄養士、情報処理安全確保支援士、中小企業診断士、全国通訳案内士など
#一般的には取得難易度が高いものほど社会的評価は高いと言われている。
#*しかし取得難易度がきわめて高いにもかかわらず、独占業務が無いなどの理由で社会的評価がそれほど高くないお買い損な資格も一部存在する。(例:技術士)
#*逆に取得難易度が低くても独占業務があって需要の高い資格(例:電気工事士)や必置義務のある資格(例:危険物取扱者)は社会的評価は低くは無いため、お買い得資格と言えるだろう。
#一部の試験では学歴による受験資格が存在する。(特に医療系、建築系、法学系に多い)
#*また、受験に際し実務経験の証明が要求される試験も存在する。
#時々、「あの資格があれば収入が安定するし将来安泰!」などという安易な理由で取りに行こうとする人がいるが、適性が無ければ後悔するケースが少なくない…。(特に医療系、技術系にこの傾向が顕著である)
#*そういう資格を活かした職業の労働環境が過酷である場合もあるし、そもそも通学が必須な資格の場合、大学や専門学校のカリキュラムがハードなために中退する者も多い…。
#*ある程度は収入や社会的地位などを考慮する必要はあるが、結局は自分が本当になりたい職業に直結する資格を取るのが一番である。
#**そもそも資格も学歴も不要な職業もあり、そのような職業でも「実力さえあれば」高収入を狙うことは十分可能ではある。しかしそのような職業は完全実力主義である場合が多く、実力が無い者に対してはきわめて厳しい。
#正直、国家資格もピンキリである。
#*たしかに取得難易度が高いものや独占業務があるものは価値が高いが、逆に国家資格でも簡単に取れてしまう上に独占業務が無いものは社会的評価はあまり高くは無い。
#*逆に民間検定でも上にあげたように、下手な国家資格よりも強いものも存在する。
#「学歴よりも資格が大切!」と主張する者がいるが、そういう人は「学歴も広義の資格の範疇に入る」ということを分かっていないことが多い。
#時々、「資格試験の合格難易度ランキング」みたいな格付け表や偏差値リストなどが[[2ちゃんねる|5ちゃんねる]]などで発表されるが、そんなのは受験者個人の得意分野や苦手分野によっても異なるので、全くアテにならない。
#それぞれの試験ごとに受験者全体のレベルが全く異なるため、必ずしも合格率が高い試験が簡単、逆に合格率が低い試験が難関とは限らない。
#*前者は学歴などによる受験資格を厳しく設定している場合、後者はろくに勉強しないで冷やかしで受ける者(所謂、記念受験者)が多い場合がある。
#多くの資格は「その道で食っていくのに必要だから」いう理由で取るケースが多いので、その資格と全く関係ない道に進んでしまったら、ただのコレクションになってしまう…。
#*医師免許ですら医療現場で仕事をするつもりがないなら資格の持ち腐れである…。
#*どんな職種でも使えて汎用性の高い資格は自動車の運転免許証、英語(TOEICなど)、簿記、IT、衛生管理者、あと学歴くらいか…?
#*とはいえ、世の中には自己啓発が目的で資格を取得する人もいるし、そもそも資格取得が趣味だという人種(所謂、資格マニア)も存在するから、必ずしも悪いことではない。


== 情報系 ==
=== 大学入学共通テスト ===
*[[情報処理技術者試験]]
#2020年度から導入された。初回実施は2021年1月。
**[[ITパスポート試験]]
#記述式解答の問題が復活した。
**[[基本情報技術者試験]]
#*まずは国数のみ。ただし、マーク式問題のように点数をつけず、また合算もしない。段階評価が別につく。
**[[高度情報処理技術者試験]]
#**国語は通常のマーク式の大問×4はそのままで、その前に記述式(各問50-100文字)しかない現代文評論読解の大問が付いた。
*[[パソコン検定]]
#**数学は一部問題が短答記述式になった(ひらがな表記の解答欄がそれ)。途中経過は記述しない。ただし、評価基準が厳格になっている。例えば線の傾きを議論したいときは、「傾きがきつい/ゆるい」といった主観的な単語では不十分で、「この点における微分係数がこのくらいの大きさだから…」と客観的かつ定量的に書く必要がある。
**[[Microsoft Office Specialist]]
#*記述問題も自己採点ができるようになっている。試験終了後採点基準が公開され、それをもとに行う。
#2024年度の試験を最後に<del>[[数学]]をまともに履修しない商業高校生のための逃げ道である</del>[[簿記]]・会計が廃止される予定である。
#*ちなみに共通テストの簿記の問題の難易度は[[日商簿記検定]]2級よりやや低く、日商簿記3級よりは高いという感じ。
#*工業数理基礎がとっくの昔に廃止されているため、職業系の学科の出身者向けの<del>逃げ道</del>救済措置は情報関係基礎に一本化される。
#**情報関係基礎の問題の難易度は[[基本情報技術者試験]]よりやや低く、[[ITパスポート試験]]よりは高いと言われている。
 
=== 大学入試センター試験 ===
#共通一次試験が失敗したので、その代わりに作ったテスト。
#*大きな違いは私大でも参加できることである。
#なんやかんやで共通一次よりは3倍長く持った。
#現役生の場合、在籍している学校から距離が近い所に会場が選ばれる。
#各教科間毎にかなり長い(40分程度)休憩時間がある。
#*あれは何でなんだろう?
#希望をすれば成績表が送られてくるが、4月になってからである。
#*その為自己採点が必須になってしまっている。
#まさに平成を駆け抜けた試験といえる。
#*ただし1回だけ令和に開催された事がある。
#ほぼすべての大学で英語が必須のため、ほぼ全員(約50万人)が外国語、それも英語を受験する。しかし、それ以外の言語は50人いるかいないか。
#*そして平均点はそれ以外の言語の方が高い傾向にある。
#国立受験の場合は5教科7科目(国語全分野・数学ⅠAⅡB・英語筆記+リスニング・地歴公民と理科の一方を2つ、もう一方を1つ)が一般的。
#地歴公民と理科は、解答した科目と「その順番」も記録される。1番目に解答した科目が重点的に評価される場合が多い(特に私立)ので、得意科目を1番目に解答する。
#*新課程では理科の「Ⅱ」に相当する科目も受けられるようになった。そのかわり基礎科目は2科目必要になった。
#英語以外の外国語と理科総合(新課程では科学と人間生活?)、地歴Aは受け付けてくれる大学がほとんどない。あと、東大とかだと倫理政経以外の公民もダメ。
#合計マーク数は毎年変わるが英語だけは固定。筆記55個(もっと言うと最後の5個はすべて合ってないと加点されない)、リスニング25個。
#*マーク欄は、数学以外は1,2,3...で数学だけア,イ,ウ...。
#解答用紙のマーク欄は多めに取っており、ほぼ確実に余るが、リスニングだけは毎年過不足なく使い切る。
 
=== 共通一次試験 ===
#競争緩和目的で国公立大学向けに導入した試験だが、結果として余計競争が激化してしまった。
#結局10年程でセンター試験に代わってしまった。
 
===シンガポールGCE/PSLE===
#各国で入学資格審査として行われている学科試験・GCEをシンガポールにローカライズしたものである。
#*ただし、PSLEはシンガポール独自である。
#GCEはN,O,Aの3レベルがある。それぞれNormal, Ordinary, Advancedの頭文字である。また、PSLEはPrimary School Leaving Examinationの略である。
#*Aは大学入試、Oは高校入試、Nは高校入試の予備試験のようなものである。また、PSLEは小学校卒業試験と訳されるが、中学入試に近い。
#出身学校ごとに異なる問題となる。
#PSLEは全員が受験する。この結果に応じて中高一貫特進コース(Integrated Program)、選抜コース(Express)、普通科(Normal)、職業科(Technical)に振り分けられる。[[もし日本がシンガポールのような教育制度だったら|詳しくははこちら]]
#*上位6割が俗にエリートコースといわれるIPもしくはExpressに振り分けられるが、毎年数%はPSLEに合格できず小学校留年もしくは専門学校を経由しての就職を余儀なくされる。
#*なお、学校独自の選考で成績の良い科目を上位クラスで受講できたり、試験により次年度から上位クラスへ転籍ができたりする(Normalは1,2年次・Technicalは1年次のみ)。
#**一部のTechnicalはこのような制度がない。
#*私立学校はIPとExpressしか用意しておらず合格基準点も高めになっている。また、[[wikipedia:NUS High School of Math and Science|シンガポール国立大学附属中等教育学校]]は別途選考があるらしい。
#GCE-NはNormalとTechnicalの生徒が受験する。結果に応じて職業科高校(ITE)・高等専門学校(Polytechnic)・就職または普通科5年次(後期中等教育準備コース)に振り分けられる。
#*職業科高校・高等専門学校へ振り分けられることが特別プログラム扱いされているようだ。それぞれDPP, PFPプログラムという。
#GCE-OはExpress4年次とNormal5年次の生徒が受験する。結果に応じて普通科高校(Junior College)・ITE, Polytechnicまたは就職へ振り分けられる。
#GCE-AはJunior Collegeの生徒も受験する。彼らは大学入学はほぼ保証されているが、学科などで希望があれば競争になる。
#*Polytechnicの学生も大学編入試験がある。また、ITEの生徒はPolytechnic編入試験が別途ある。


== 技術系 ==
==模擬試験==
*[[資格試験/技術系]]
*[[ベネッセコーポレーション#進研模試の噂|進研模試]]
**[[危険物取扱者試験]]


== 英語検定 ==
=== 河合塾模試 ===
*[[英語検定]]
#恐らく進研模試に次ぐ規模を誇ると思われる全国規模の高校生向け模試。
**[[実用英語技能検定]]
#進研と比べると問題の難易度は難しい。
**[[#全国通訳案内士試験|全国通訳案内士試験]]
#*そのため、本当の実力を調べるためにも1度くらいこの模試受けた方がいいと言われている。


== 医療・福祉・衛生系 ==
=== 北辰テスト ===
#人命にもろ直結する資格ばかりであることから、ほとんどが国家資格または公的資格となっている。
#[[埼玉]]ローカルの中学生向けの模試。
#*しかも業務独占資格であるものが多い。
#*これを全国区だと思っている埼玉県民は結構いるらしい。
#学歴による受験資格が厳しいものが多い。
#これの成績で私立の合否が決まる事があるらしい。(いわゆる「確約」)
#*特定の大学や専門学校の学部・学科に行かなければそもそも受験すること自体が許されない場合が多い。
#*都市<!--首都圏限定?-->の私立高校は公立のすべり止めのために受験者のほぼ全員を合格させるパターンはよくあることだが、ここまで極端なのは珍しいと思われる。
#**試験によっては大学の6年制の学部・学科を卒業しなければならないものもある。
#*正確にはあるコースの入学権を押さえておくもの。なお、入学試験は受験するが、結果があまりにひどい場合は合格取り消しになることがある。
#**国家試験の合格率が学校の評価を大きく左右するため、卒業難易度を著しく引き上げている学校が多い。(特に私立大学、専門学校)
#埼玉メインだが、東京の高校も合格判定が出せる。
#*学歴による制限が無い試験であっても、受験に際し実務経験の証明が必要な場合がある。
#テストによっては内申点を自己申告して一緒に判定を出すものもあるが、このテストは非対応である。
#医療事務はこのジャンルの範疇に含まれない。
#*ほぼ全て民間検定だし、別に持っていなくても医療事務の仕事はできるからだ。それに一部を除いて難易度はきわめて低い…。
#*医療事務系の資格で唯一マシなのは[[試験/試験別#診療報酬請求事務能力認定試験|診療報酬請求事務能力認定試験]]。これは厚生労働省認定の公的検定(国家試験ではない)で、合格難易度もまあまあ高い。
#ほとんどの試験は厚生労働省の管轄下にある。


=== 衛生管理者試験 ===
=== Vもぎ ===
[[衛生管理者試験]]
#こちらは[[東京]]・[[千葉]]ローカルの中学生向け模試。
#*よく考えるとこの2都県の組み合わせは珍しい気がする。
#どちらかというと公立高校向けという印象が強い。
#運営しているのは進学研究会という会社。
#*別にベネッセと関係があるわけではない。
#合格判定がかなり簡易的らしい。


=== 医師国家試験 ===
=== Wもぎ ===
#超難関資格である割に、合格率はかなり高い。その理由は明らかだが。
#Vもぎと似ている名前だが、別に関係がある訳ではない。
#*そのためか、医学部へ入るための浪人は多くいるが、上の「司法浪人」に相当するような人はあまり聞かない。
#こっちは東京・[[神奈川]]ローカル。
#昔は春・秋の年2回実施されていたが、秋の試験で受かった医師、というとそれだけでちょっと、という空気もあったらしい。
#トラップ問題が必ず数個あり、俗に「禁忌肢」と呼ばれる。
#*これに設定された誤答を一定個数以上やらかしている場合、全体の点数がどれだけ良くても不合格になる。
#*本当にその選択肢どおりに行動すると、症状が余計に悪化する、患者の人権を著しく侵害する、そもそも違法行為、と言った内容。


=== 登録販売者試験 ===
==語学検定(英語以外)==
#世間一般的には[[薬剤師]]の下位互換と思われがちだが、[[ベタなドラッグストアの法則|薬局]]では一般の店員よりも給料が高く設定されている。
=== 日本語検定 ===
#*そもそも薬剤師不足を補うために作られた資格だし。
#ぱっと見外国人向けに見えるが..。
#薬剤師と違って学歴による受験資格の制限は無い。
#*1級はマジで日本人でも分からない問題だらけだったりする。
#昔は比較的簡単に取れる資格だったらしいが、近年は難易度が上昇傾向にある。
#*外国人向けのものは「日本語能力試験」と「日本留学試験」。
#*難易度的には危険物取扱者の乙4よりは難しく、甲種よりはやや易しい、という感じ。
#キャラクターが[[東京/杉並区|杉並区]]のそれと似ている気がする。
#実は国家資格ではなく、都道府県の認定資格(公的資格)である。
#*試験実施日が各都道府県ごとに異なるのはこのため。
#業務独占資格であり需要もあるので就職・転職には強い。
#資格保有者は一般用医薬品(市販薬)のうち、第2類医薬品および第3類医薬品の販売を行うことができる。
#*ドラッグストアだけでなく、コンビニエンスストアなどのお店でも医薬品が買えるようになったのは、登録販売者制度が設けられたからである。
#**なので、就職先としてドラッグストア以外の小売店を選ぶという道もある。
#*薬局で調剤される処方箋医薬品や、一般用医薬品でも第1類医薬品(特に副作用に注意が必要な市販薬。具体例:鎮痛剤のロキソニン、花粉症治療薬のアレグラなど)の販売は薬剤師が行う。


=== 薬剤師国家試験 ===
=== 漢語水平考試 ===
#試験問題に『物理』がある。
#中国政府が認定する国際的な中国語の検定試験。
#*化学や生物に比べて苦手な人も多いのではないだろうか?
#*日本の実用中検や中国語検定の各級もこれに換算して表現されることも。
#難関資格の割には多くの私立薬科大学では合格率が高い。これは出来の悪い学生を卒業させないように絞っているからである。
#数字が大きくなるほど難しくなり最高は6級。
#*逆に国公立大学の薬学部では低い。例えば[[東京大学|東大]]薬学部生の薬剤師国家試験の合格率は40〜50%程度だ。
#中国製ということもありリスニングの説明なども中国語しかない。
#高校で物理を履修していなかった人は先述の物理科目の他、薬剤学でも苦労しているイメージが強い。
#NHKの「テレビで中国語」に出ていた段文凝先生が日本でのイメージキャラクターを務めていたこともある。
#*逆に高校で生物を履修していなかった人は生物科目、衛生学、薬理学、病態学で苦労する傾向があるが、こちらは物理未履修組に比べるとまだマシか。
#2019年(平成31年)実施の第104回の試験から、医師国家試験などと同様に禁忌肢問題が出題されるようになった。
#これを受験できるのは6年制の薬学科の卒業生のみであり、薬学部でも4年制の学科の出身者には受験資格が与えられない。


=== 介護支援専門員実務研修受講試験 ===
== ビジネス系検定(簿記・情報系を除く) ==
#名称だけ見ても何のことやら? だが、大雑把に言うと「ケアマネージャー」の資格試験である。
=== 環境社会検定試験 ===
#*最終的な資格の認定は都道府県が行う研修によるのだが、その研修への参加要件を獲得するための試験、というわけ。
#通称「eco検定」。東京商工会議所の認定資格。
#*介護サービス提供計画の策定や、自治体・他種の福祉事業者との調整において責任者となるため、高齢者・障害者介護に関する資格では最上位に相当する。
#自然環境についての基礎知識や、環境問題についての知識が問われる。
#受験の要件を満たすだけでも、かなり遠大な道のりである。
#この試験の合格者は「エコピープル」と呼ばれる。
#*介護保険法施行規則113条の2に列挙された21種類の医療・福祉系資格の少なくとも1つを持ち、実務経験を5年以上有することが必要。
#教養の試験というイメージが強いが、商工会議所の認定資格というだけあって、環境保全活動に力を入れている企業の場合、エコピープルの評価が上がる可能性がある。
#*2018年以降は、高齢者・障害者を対象とする自立支援相談業務の経歴を含むことも必須になった。
#*ただし、あくまで業務独占資格や国家資格の類ではないので、過度な期待は禁物である。
#*なお、だいたい半分の合格者は介護福祉士としての職歴で要件を満たしている。
#他の商工会議所系の検定試験(日商簿記など)と違って、級の設定が無い。
#社会的な需要に比して、受験者数は減少傾向にある。
#*収入が、資格を得るハードルの高さや職務上の責任の重さに釣り合っていない、と見る向きが強くなっているからと思われる。


=== 看護師国家試験 ===
=== 品質管理検定 ===
#医師や薬剤師と違って、一日で全ての科目を行う。
#別名「QC検定」。その名の通り、品質管理(Quality Control)に関する知識を問う検定試験。
#医師・歯科医師・薬剤師は大学の6年制の学科を卒業しなければ受験資格が与えられないが、看護師は4年制大学や3年制の専門学校でも受験資格を得ることが可能である。
#*「品質工学」と呼ばれる分野の学問に関する知識が問われる検定試験である。
#*看護専門学校は看護大学に比べて詰め込み教育になりやすく、国家試験に合格できるレベルになるまで卒業させないため、かなりハードである。
#まだまだ知名度が低い民間資格だが、合格者は工業系の職場では意外と評価される。
#受験者は当然ながら女性が多いが、男性もそこそこいる。
#*企業によっては昇進の条件としてQC検定2級合格を課している場合もある。
#必修問題の足きりが非常に厳しく、80%以上正解しなければ不合格である。
#*企業の品質管理部門に配属されたら、QC検定の資格を取らされるかどうかは別として、QC検定で出題されるような知識の習得を嫌でも要求される。
#*一般問題と状況設定問題のボーダーラインは例年60~70%程度である。
#目安としては2級以上が管理職レベル、3級が中堅社員レベル、4級が新社会人・学生レベルと言われている。
#*社会人向けの試験だけあって、3級でも難易度は結構高い。
#1級は論述問題もあって、非常に合格難易度が高い。
#*1級の合格率は10%を下回る。かなりの難関だ。
#*1級受験者のうち論述問題以外に合格した人は準1級に認定される。
#高校レベルの数学・統計学の知識が要求される問題がある。
#*工場のライン設計を行う際に不良率がいくらになるかとか、不良発生により将来の返品率がどのくらいになるかとか、分析を行う際に統計学を取り扱うことになる。
#*QC検定3級の出題範囲として[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%81%E8%B3%AA%E7%AE%A1%E7%90%86#QC%E4%B8%83%E3%81%A4%E9%81%93%E5%85%B7 QC7つ道具]が登場するが、業務においてはグラフとチェックシート以外は使うことは少ない。
#*3級でもそこそこ難しいが、2級になると検定や推定、分散分析などの大学レベルの知識が要求される。
#**はっきり言って、同じ2級同士で比較するなら、QC2級は英検2級や日商簿記2級より難しいと思う…。英検2級や日商簿記2級は所詮高校レベルだからね…。
#受験者は製造業の関係者や理工系の学生が多いが、百貨店やホテルなどのサービス業や文系の学生の受験者も時々いる。


=== 歯科医師国家試験 ===
=== 診療報酬請求事務能力認定試験 ===
#2006年(第99回)までは合格率80〜90%台の年が多かったが、2007年(第100回)以降は急激に難易度が上がり、ここ数年の合格率は60%台にまで下がっている。
#医療事務の資格の中で唯一の公的資格(国家資格ではない)。厚生労働省の認定資格である。
#*このため、医師や薬剤師と比べて国試浪人が多いのだとか。
#*これ以外の医療事務の資格は全て民間資格。
#昔はなかった医療英語や法医学(法歯学)、漢方などの分野が出題されるようになり、範囲が拡大している。
#合格率は30%くらいで、医療事務の資格の中では最難関にあたる。
#*実務経験者から見ても難しい試験であるともっぱらの噂。
#*というかむしろ他が合格率が高すぎる。
#主に医療事務系の短大生や専門学校生が受験するが、学生でこれに合格できたらそこそこ優秀。
#*最近では医療経営・医療情報系の大学生の受験者もいる他、医療事務の最難関資格というだけあって実務経験者も受けに来る。
#医科部門または歯科部門を選択して受験する。
#この試験の合格者に対して資格手当を支給する病院も多い。


=== 社会福祉士国家試験 ===
=== 秘書技能検定試験 ===
#業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。
#数あるビジネス系検定の中でも[[日商簿記検定]]と並んで知名度、人気が高い。
#*しかし各市区町村の地域包括支援センターでは社会福祉士の資格を持つ職員を置くことが義務付けられており、必置資格の範疇には入る。
#秘書検定という名前ではあるが、実際には全ての社会人に必要な一般常識やビジネスマナーなどについて問われる試験である。
#介護福祉士、精神保健福祉士は全くの別物。
#受験者は女性が多いが、ときどき男性もいる。
#受験資格は結構厳しいが、沢山のルートが存在する。
#試験は筆記と面接が課される。
#*最も王道なルートは、4年制大学(通信制も可)の福祉系の学科で指定科目を履修して卒業すること。
#レベルは1級、準1級、2級、3級がある。
#**指定科目ではなく基礎科目を履修して卒業した場合、短期養成施設等で半年以上学ぶことで受験資格が得られる。
#文部科学省のお墨付きである。
#**福祉系の短大または専門学校卒の場合は「指定科目修得+相談援助の実務経験(1〜2年以上)」または「基礎科目修得+相談援助の実務経験(1〜2年以上)+短期養成施設等(半年以上)」で、一般大卒の場合は「一般養成施設等に1年以上通学すること」で、一般の短大または専門学校卒の場合は「相談援助の実務経験(1〜2年以上)+一般養成施設等(1年以上)」で受験資格がもらえる。
#人気が高い資格ではあるが、正直これだけだと転職活動ではさほど有利にはならない。[[日商簿記検定|日商簿記]]やTOEIC、[[情報処理技術者試験#ITパスポート試験|ITパスポート]]などと組み合わせると良いかも。
#***高卒の人間の場合、「相談援助の実務経験(4年以上)+一般養成施設等(1年以上)」で受験資格がもらえるが、そもそも高卒で相談援助の仕事に就くのは非常にハードルが高いことである。したがって、高卒で社会福祉士になるのはきわめて難易度が高い。
#*高卒の新卒の就職なら準1級以上に合格していれば結構強いが、大卒者が秘書検定を履歴書に書いてもインパクトは薄い。
#****どうしても社会福祉士になりたいのであれば、通信制でも良いから大学や短大、専門学校などに行くことをお勧めします。中卒の人は、まず高卒になってください。
#合格率は1級でも30%程度であり、英検や日商簿記など他の検定試験と比べると難易度はやや低めである。
#試験科目は全部で19科目ある。
#*このうち1つでも0点の科目があった場合、自動的に足切りで不合格になる。
#*どちらかと言えば文系寄りの資格だが、生理学に関する科目(人体の構造と機能及び疾病)もある。
#*このうち11科目(「人体の構造と機能及び疾病」を含む)は共通科目と呼ばれ、既に精神保健福祉士の資格を持っている人は免除される。
#ボーダーラインは大体6割くらい。
#*あとは上にも書いたけど科目毎の足切り制度もある。
#合格率は30%程度であり、受験者の大部分が大卒であることを考慮するなら、ギリギリ難関資格と言っても良いと思う。
#*他ジャンルで言えば宅建、基本情報技術者、日商簿記2級あたりと同じくらいの難易度だと思う。


== サービス系 ==
=== 統計検定 ===
=== 調理師国家試験 ===
#その名の通り、統計学に特化した公的検定試験である。
#業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。そのため、この資格がなくても調理の仕事はできる。
#内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省、厚生労働省が後援しているらしい。
#学歴による受験資格の制限はない(厳密には一応存在するのだが、現代の日本では中学校までは義務教育なので、ほぼ全員が卒業できる)が、2年以上の実務経験が必要になる。
#1級、準1級、2級、3級、4級の他、統計調査士、専門統計調査士なんてのもある。
#*実務経験の認定は厳しく、アルバイトやパートは原則認められない。
#2級でも大学レベルの知識が要求されるため、難易度はかなり高い。
#食文化概論、衛生法規、栄養学、食品学、公衆衛生学、食品衛生学、調理理論の7科目が課される。
#*統計検定2級は数学検定準1級(高校3年生レベル)より難しいと言われている。
#飲食店を開業する際に必要なのはこの資格の保有者ではなく、食品衛生責任者である。
#イメージキャラクターは「とうけいあかり」ちゃん。看護師をモチーフとした女の子のキャラクターである。
#*しかし[[調理師]]、栄養士、管理栄養士のいずれかの資格があれば、講習を受けなくても食品衛生責任者になれる。
#*フローレンス・ナイチンゲールが看護師というだけでなく統計学者の肩書きを持っていたことが由来である。
#特定の専門学校や一部の高校の学科(食物調理科など)を卒業すれば、試験を受けなくても自動的に調理師になることができる。
#ふぐ調理師、船舶料理士、製菓衛生師などの資格が別に存在する。
#*このうち、ふぐ調理師と船舶料理士は業務独占資格である。
#国家資格の範疇には入るが、免許を与えるのは都道府県知事である。栄養士や管理栄養士、ふぐ調理師などと同じである。


=== ふぐ調理師試験 ===
=== ビジネス実務法務検定試験 ===
#[[フグ]]の調理を行うために必要な資格。
#東京[[商工会議所]]の認定資格。通称ビジ法(ビジほう)。
#*一般の調理師と違って業務独占資格になっているのが特徴。
#仕事で役に立つ法律の知識やコンプライアンス(法令遵守)意識を身に付けることを目的としている。
#*あくまで他人に食べてもらうために[[フグ]]を捌く場合に必要なのであって、自分で釣ったフグを自分で食べる場合はこの免許は必要ない(しかし法律上は問題ないというだけであって、非常に危険な行為であることに変わりはない。)。
#3級と2級はマークシート形式、1級は論述式である。
#あくまで国家資格ではなく、公的資格(準国家資格)に留まる。
#*1級は必須問題2問と選択問題2問の合計4問を解く。
#*そのため、その試験を受けて合格した都道府県内でのみ有効である。他の都道府県でふぐ調理師免許を取る場合はまた別に試験を受けて合格する必要がある。
#*1級の受験資格は既に2級に合格していることが前提条件である。
#都道府県によって「ふぐ包丁師」「ふぐ取扱者」など名前が変わる。
#2級は[[宅地建物取引士試験|宅建士試験]]の前哨戦として受験する人が多い。
#都道府県によって試験形式が変わる。
#*1級は行政書士試験と同じくらいの難易度と言われているが、その割に取るメリットは薄い。
#*多くの場合、フグに関する基礎知識(種類の鑑別、処理方法を含む)、食品衛生学、衛生法規、そして実技試験が課される。
#3級と2級は70%以上の得点率で合格が認められる。
#*県によっては講習のみで免許が取れてしまうことも…。(危険すぎる…)
#1級のボーダーラインは(200点満点中)140点以上だが、これに加えて各問題毎に足切りが設定されている。
#*総得点が110点以上だった場合と、総得点が140点以上だったが足切りに引っ掛かってしまった場合は「準1級」に認定される。
#資格そのものの価値は高くないが、ビジ法で学んだ法律の知識は仕事で役に立つと言われている。


=== 製菓衛生師試験 ===
=== 法学検定 ===
#簡単に言っちゃうと、調理師のスイーツ限定区分みたいな資格である。
#国家試験ではないが、日弁連法務研究財団が実施している検定試験であり、知名度はそこそこ高い。
#*この資格を持っていれば和菓子、洋菓子などジャンルを問わず、様々な製菓技術が身についていることの証明になる。
#*日弁連法務研究財団は、日本弁護士連合会(日弁連)が中心となって設立した公益財団法人である。
#**お菓子だけでなくパンやピザなども対象になる。
#ベーシック(初級)、スタンダード(中級)、アドバンスト(上級)がある。
#*「衛生」の名の通り、お菓子作りに必要な衛生面の知識も必要になる。
#*目安としては初級が大学法学部の1〜2年生レベル、中級が法学部3〜4年生レベル。上級は行政書士試験より難しいと言われている。
#*なお業務独占資格ではない。名称独占資格である。
#*かつては上級よりさらに上に法学既修者試験というのもあった。
#受験資格は養成施設に1年以上通うか、2年以上の実務経験を積むことで得ることができる。
#上級に合格すると、法科大学院の入学試験で多少は有利になるかも?
#試験科目は衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、製菓理論および実技がある。
#*試験内容は全国統一ではなく、都道府県毎に異なる。


=== 美容師国家試験 ===
=== メンタルヘルス・マネジメント検定 ===
#合格率は60~80%と、国家試験の中では高い部類である。
#大阪商工会議所が主催する、産業精神保健に関する検定試験。
#*しかし受験資格が厳しく、特定の2年制以上の専門学校(通信課程は3年制以上)を卒業しなければ受験資格がない。
#*簡単に言うと、労働者の精神疾患の予防を目的として実施されている試験である。
#筆記は3月と9月に、実技は1月と8月に実施される。
#他の多くの検定と異なり、区分は「〜級」ではなく「〜種」という言い方をする。
#筆記試験は「法規・制度」「衛生」「感染症」「衛生管理技術」「人体」「皮膚科学」「物理・化学」「美容理論」の全8科目が課される。
#*1種が人事労務管理担当者、経営幹部レベル、2種が中間管理職レベル、3種が新入社員を含めた一般社員レベルとされている。
#*筆記のボーダーラインは6割程度と低いが、どれか1科目でも全問不正解があると不合格になってしまう。
#基本的にマークシート方式だが、1種のみ論述問題もある。
#[[美容師]]と[[理容師]]は別の資格であるが、両者の境界線は曖昧になりつつある。
#実技ではカッティングとセッティングの2つの課題か出される。
#*セッティングはワインディングとオールウェーブセッティングのどちらかが出題されるが、試験前にどちらを出題するかのアナウンスがある。


=== 保育士試験 ===
=== ビジネス能力検定試験 ===
#業務独占資格ではない。あくまで名称独占資格。
#一般財団法人職業教育・キャリア教育財団(旧財団法人専修学校教育振興会)が実施する、社会人に必要な仕事の能力を客観的に評価する文部科学省後援の検定試験。
#幼稚園教諭とは全くの別物。
#*ちなみにこの団体は[[パソコン検定#情報検定|情報検定]]を主催している団体でもある。
#*幼稚園教諭は文部科学省の管轄下だからね。
#*受験者は主に専門学校生が多いが、一部の大学や企業でもこの試験の受験が推奨されている場合がある。
#**そもそも保育士は保育のスペシャリスト、幼稚園教諭は幼児教育のスペシャリストだから方向性が異なる。
#2013年(平成25年)度から正式名称が'''ビジネス能力検定ジョブパス'''に変わった。
#*しかしながら、保育士資格と幼稚園教諭免許状のダブルライセンスを目指せる大学や短大もあったり、既に保育士の資格を持っている人は「3年以上かつ4320時間以上の実務経験」「大学(通信制も可)で指定された科目を8単位以上修得すること」「各都道府県が実施する教育職員検定に合格すること」の3つの条件を満たすことで、幼稚園教諭二種免許状を取得することができる。
#*ちなみに略称は'''B検'''。
#**なお幼稚園教諭一種免許状を取りたい場合は学士(大卒の学歴)が必要である。
#1級、2級、3級がある。
#*また、既に幼稚園教諭免許状を持っている人は保育士試験で科目免除制度が使える。
#*目安としては、1級が中堅社員レベル、2級が入社3年以内の新人社員レベル、3級が学生および入社1年目の新入社員レベルとされている。
#調理師などと同様に、厚生労働大臣が認定した特定の養成施設(大学、短期大学、専門学校)を卒業した者は試験を受けなくても自動的に[[保育士]]になることができる。
#出題範囲はビジネスマナーやコミュニケーション、仕事の基本、ビジネス文書などで、中学校の公民や高校の現代社会・政治経済で学習するような内容も含まれる。
#受験資格として、最低でも短大卒・高専卒・専門卒以上の学歴が必要。
#*1級はさらにマネジメント能力やリーダーシップについても問われる。
#*勿論、4年制大学卒業も可。
#正しい或いは正しくないものを選ぶ知識問題、会社内で起きた失敗の出来事において誰が何をしたかを書かれた記録を読んで主人公がこの時何をするのが最も適切だったか等を選ぶケース問題、新聞記事を読んでその記事内容から正しい或いは正しくないものを選ぶ新聞問題、示された表やグラフの資料から、正しい或いは正しくないものを選ぶデータ問題などがある。
#**ちなみに学部・学科は特に問われない。
#かつては1級には面接試験があった。
#*高卒の場合、保育所や[[児童養護施設]]などの児童福祉施設での実務経験が2年以上かつ2880時間以上必要。
#2級以下は多肢選択式。
#**かつては高校の保育科出身者にも受験資格があった。
#*1級のみ記述・論述問題がある。
#試験は筆記と実技がある。
#**かつては2級にも記述・論述問題があった。
#筆記試験は全部で9科目ある。心理学、保育原理、児童家庭福祉、社会福祉、教育原理、社会的養護、子どもの保健、食と栄養、保育実習理論が課される。全て必須科目である。
#かつては2級以上で電卓の使用が認められていたが、現在は1級のみ認められている。
#*各科目毎に合格基準(満点の6割以上)が設定されており、合格した科目は翌々年まで免除される。
#あらゆる検定試験の中でも難易度が低い部類である。
#**ただし教育原理と社会的養護の2科目に関してはどちらか片方だけの合格は認められず、同一年度内に両方合格しなければ免除が認められない。
#*ジョブパスに変わってから難易度が大幅に下がった。
#*心理学と教育原理に関しては既に幼稚園教諭免許状を持っている人は免除される。
#*2級の合格率は70%を超えており、3級に至っては80%を超えている。
#実技では音楽表現、造形表現(美術)、言語表現の3科目が用意されており、そのうち2科目を選択する。
#*1級だけは合格率が格段に低くなるが、それでも30〜40%程度はあり、社会人4年目以降の中堅社員なら普通に勉強すれば受かるレベルである。とはいえ、学生や社会人3年目までの新人社員にとってはなかなか難易度は高いと思うが…。
#*音楽表現では出題された課題曲に関してピアノ、アコーディオン、ギターのいずれかで演奏する。楽譜の持ち込みはOK。
#正直、秘書検定などに比べてかなり知名度は低い…。
#*言語表現というのは、3分間のお話の読み聞かせの能力を評価するものである。
#どの級にも受験制限は特に無いが、2級合格者が1年以内に1級を受ける場合は受験料が大幅に安くなる。
#**絵本や人形などの持ち込みは禁止。何も見ないで物語を暗唱しなければならない。
#勿論、受験者は圧倒的に女性が多い。
#チャイルドマインダーは全く別の資格。
#*こちらは民間検定である。お金さえ払えば誰でも短期間で取れる。
#*勿論、社会的評価は圧倒的に保育士の方が高い。取得難易度も段違い。


== 法学・経済・不動産系 ==
=== ビジネス・キャリア検定試験 ===
*[[資格試験/法学・経済・不動産系]]
#'''ビジキャリ'''とも呼ばれる、厚生労働省所管の特別民間法人である中央職業能力開発協会(JAVADA)が実施している公的試験だが、国家資格ではない。
**[[公認会計士#公認会計士試験の噂|公認会計士試験]]
#*なおJAVADAは各種国家技能検定に関与している団体でもある。
**[[ファイナンシャル・プランニング技能検定]]
#**また、[[パソコン検定]]の一つであるコンピュータサービス技能評価試験(CS試験)もJAVADAが実施している。
**[[簿記検定]]
#「人事・人材開発・労務管理」「経理・財務管理」「営業・マーケティング」「生産管理」「企業法務・総務」「ロジスティクス」「経営情報システム」「経営情報システム」の8つの部門があり、その中でさらに複数の区分がある。
***[[日商簿記検定]]
#1級、2級、3級がある。
**[[宅地建物取引士試験]]
#*生産管理とロジスティクスの2部門に関しては3級の下にベーシック級もある。
#*レベルの目安としては1級は社会人経験10年以上で企業の部長を目指している人、2級は社会人経験5年以上で企業の課長を目指している人、3級は社会人経験3年以上で企業の係長を目指している人、ベーシック級は学生や新入・新人社員を想定している。
#解答形式は1級のみ論述式で、それ以外の級は多肢選択式(2級は5択、3級は4択、ベーシック級は2択)である。


== 観光系 ==
==その他の検定==
=== 旅行業務取扱管理者試験 ===
=== 日本漢字能力検定 ===
#試験実施者が観光庁であるため、国家資格の範疇に入る。
#通称「漢検」または「漢字検定」。
#「地域限定」「国内」「総合」の3種類に分かれており、提供できる旅行サービスの行先の範囲が変わる。
#多分検定試験といったらほとんどの人が最初に思い付く試験だと思う。
#*左から右の順に範囲が広くなる。右に行くほど上位互換性があり、「総合」資格だけ持っていれば全部扱える。
#京都の祇園に関連した博物館がある。
#*上位の資格試験を改めて受けようとする際、共通性の強い科目(関係法令など)は下位資格に合格済みであることによって免除される。
#*毎年12月12日前後に清水寺で行われるイベントとも関係がある。
#旅行代理店を営業する際、有資格者が必ず常勤者の中にいなければならない。
#「Qさま!!」で最も名前がよく出る検定。
#*管理職であることは必須条件にされていない。
#かつて理事長・副理事長が会計を私的流用したり理事長のファミリー企業に横流ししたりとやりたい放題をして世間を騒がせた。
#*必要人数は少なくとも1名。勤務者が10名以上の場合は複数名の配置を求められるが、あくまでも観光庁による「行政指導」に留まる話。
#*その他にも別の理事長が突然解任されたりと結構ここの組織はゴタゴタしている。
#「国内/海外旅行実務」の科目が、相当なくせ者。
#*「文部科学省後援」(昔の文部科学省認定)が取り消されたのもこれが理由と言われている。
#*交通機関の正規運賃計算を行うのだが、今の時代、アナログ計算で発券などしないし、各交通機関が提供するパッケージ料金も多様化しているため、時代に即さないとの見方も。
#合格点は満点の8割と、比較的高い。
#*観光地理分野は、一般常識試験の範囲を超えた出題も多い。但し地理歴史マニアに有利と言う側面もある。
#準1級と1級はどこかの書籍から文章が引用され、その中で用いられている語句の読み書きに関する問題が出る。
#**地理や切符の知識が問われるので、地理に詳しく、複雑な切符の発券にも慣れている限界旅行勢や乗り鉄に向いている資格かもしれない。
#人気こそ高いが、英検や[[日商簿記検定|日商簿記]]などと違って、しばしば「就職活動で役に立たない資格」の代表格として名前を挙げられてしまうことが多い。大学受験で優遇されることもほぼ無い。
#*「総合」を狙う場合は、当然に英語ができなければならない。
#*あくまで趣味の資格と割り切って受けると気が楽かも。
#なお、ツアコンとしての業務をするためには「旅程管理主任」という全く別の資格を取得しなければならない。
#総合または国内の合格者(地域限定はダメ)は、全国通訳案内士試験の日本地理が免除になる。


=== 全国通訳案内士試験 ===
=== 実用数学技能検定 ===
#国土交通省の認定資格。語学検定としてはほぼ唯一の国家資格である。
#通称「数検」または「数学検定」
#*「ほぼ」と書いたのは、教員免許を国家資格に含める場合があるため。
#漢検や英検と比べると地味な気がする。
#語学のスペシャリスト資格というだけでなく、観光業のスペシャリスト資格でもある。
#*試験会場も上記2つと比べると遠いところに指定されることが多いし。
#*しかし昔のような業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に格下げされてしまったので、昔ほど取得価値は高くない、とも。現在は通訳ガイドの仕事は通訳案内士の資格がなくてもできる。
#*Chakuwikiのユーザーバベルにもないし...。
#試験は筆記5科目(外国語、日本歴史、日本地理、一般常識、実務)と面接があるが、どの科目も非常に難易度が高い。特に外国語の英語と面接は[[実用英語技能検定|実用英検]]1級とほぼ同じくらいであり、日本歴史と日本地理は高校の地歴よりも遥かに難易度が高い。
#[[出版社/さ・た行#数研出版|チャート式でおなじみの出版社]]とは関係ないらしい。
#時々、この試験の科目免除のためだけに[[ベタなセンター試験の法則|大学入試センター試験]]を受験する人がいる。
#*読みは似てるけど字が違う。
#*センター試験の日本史Bで60点以上獲得すると、通訳案内士試験の日本歴史が免除になる。
#二部構成であり、1次が基礎。2次が文章題に分かれている。
#*センター試験の現代社会で80点以上獲得すると、通訳案内士試験の一般常識が免除になる。
#*同日開催。1次試験の結果によらず2次試験も受ける。
#旅行業務取扱管理者(総合または国内)の資格を持っている人は、通訳案内士試験の日本地理が免除になる。通訳案内士試験の日本地理は旅行業務取扱管理者試験より難易度が高いため、優先的に旅行業務取扱管理者の資格を取得しておきたいところ。
#*2次は電卓が使用できる。
#実用英検1級合格者またはTOEICで900点以上取った人は、筆記の英語が免除される。ただし面接は免除なし。
#検定系の試験としては珍しく、途中退出が可能。<!--他にもあるのかな?-->
#*かつてはTOEIC840点でも免除対象になっていたのだが、英検1級に比べてあまりにもハードルが低すぎると批判を浴びたため、点数が引き上げられた。
#理科の先生に受検を勧められたことがある。
#高校までは学習指導要領にて内容が決まっているため、準1級までは一から知識をつけられる詳しい参考書(問題集ではない)があるのだが、大学はそれがなくなり範囲も広くなるため1級に関してはそういったものはほとんどない。
#幼稚園児レベルが用意され「かず・かたち検定」と呼ばれている。こちらはシルバースターと高難易度のゴールドスターに分かれている。
#合格率は10級(小学2年生相当)までは9割以上、6級(小学6年生相当)まででも8割以上となっている。しかしそこから急激に下がり、3級(中学3年生相当)で6割、そこから級を1つ上げるごとに10%ずつ減少し、1級(大学相当)では1割程度となる。
#漢字検定・英語検定と同様、一番受験者が多いのは3級。高校受験で加点や推薦の対象となるためである。
#個人受験(一般受験者)と団体受験(通常そこに所属する人のみ受験可能)に分かれているのが一般的だが、それに加え「提携会場受験」なるものがある。個人受験と異なり当日の運営を会場側に委託するため受験料が1,500円ほど安くなり、また実施日程も多い。


== 車両系 ==
=== 世界遺産検定 ===
*[[運転免許証]]
#鈴木亮平が1級を取っているアレ。
#意外と持っていると色々と役に立つ検定だったりする。
#*その証拠に、学校でポスターが貼ってあったり、大学生協で取り扱っていたりする。
#受験料の一部はユネスコに寄付され世界遺産の保護に使われる。


=== フォークリフト運転技能講習 ===
=== パラオ検定 ===
# フォークリフトを運転して業務を行う人が取得する'''資格'''。
#[[パラオ]]共和国に関する知識を問う検定。こんなんあるんやね。
#* 車の運転'''免許'''と似ているが別物である。フォークリフトの場合は免許ではなく、れっきとした国家資格である。
#*公式サイトの情報によると「日本でのパラオの知識を広めるために一般財団法人 国際交流機構、一般社団法人 太平洋協会によって運営されている検定試験」とのこと。
#** なので、例えば大型特殊の免許を持っていれば、フォークリフトの操縦もできるというわけではない。(自動車免許がフォークリフトの免状の代替にはならない)
#1級から4級まである。
#**Youtubeで探せばフォークリフトが関わる事故の動画が簡単に探せる通り、命に係わることなので、資格制度として設けられている。
#*1級から3級までは有料検定。4級は無料でWEB受験ができる。因みに合格すれば、きちんと合格証がメールでPDFで発行される。
#* 車の運転は、公道を運転する限り必要なもので、公道に接しない私有地内を走らす分には免許証はいらないのだが、フォークリフトの場合は、場所問わず操縦を行う際は免状の携帯が必要。
#**フォークリフトを操縦する場所は倉庫の中だったりと、公道とは限らない。
#**フォークリフトを公道で走らせる場合、大きさによって別途、小型特殊自動車免許または大型特殊自動車免許が必要。
#***意外と知られていないが、[[首都高速道路]]などの[[自動車専用道路]]は最低速度が設定されていない場合は法律上は走行可能である。実際には危険だけど…。
#****勿論、[[東名高速道路]]などの[[高速道路|高速自動車国道]]には最低速度があるので、走行不可である。
# フォークリフトが活躍する場として、倉庫内は元より、空港や港湾での貨物の積み込み作業、トラックからの荷下ろし作業、ホムセン、工場、青果市場や林業、農業・・・と幅広くあるので、電気工事士や危険物取扱者と並んで、つぶしが効く資格の一つと言える。
#* 例えば、トラックから荷詰め・荷下ろし作業を行う際、フォークリフトが使えなければ手作業で荷下ろしすることになるので、肉体的(特に腰)に負担がくる。
#免状取得にかかる日数は5日間。学科1日に残りの4日が実技で、最終日に実技テストがある。
#*普通自動車免許や大型自動車免許を所持していることで、講習日数と費用が抑えられたりする。
#*フォークリフトを操縦する時は、実技テストに合格した際に発行される修了証を携帯しておく必要がある。
#**この修了証こそが、一般的に「フォークリフト免許」と呼ばれるものである。


=== 小型船舶操縦士免許 ===
===ニュース時事能力検定===
#総重量が20トン未満の小型船舶を操縦するためにはこの資格が必要である。
#'''N検'''と呼ばれる、日本ニュース時事能力検定協会の認定試験。
#1級、2級、特殊の3区分がある。
#その名の通り時事問題がバンバン出題される。
#*1級を持っていれば海岸5海里を越えて無制限に航行が可能であり、2級では5海里以内でのみ航行が可能になる。
#一部の新聞社ではN検2級以上の合格者に対して入社試験で優遇措置を行うことがある。
#**1級は2級の完全上位互換である。
#*具体的には試験での加点や、時事問題に関する科目の免除などである。
#*水上バイクを操縦する際は特殊船舶免許が必要。1級および2級との互換性は無いため、水上バイクを運転したければ1級船舶免許を持っていたとしても別途特殊船舶免許を取得する必要がある。
#**自動車運転免許で例えるならば、四輪車の免許と二輪車の免許の関係に近いものと思われる。
#業務目的としてこの資格を取る人もいるが、基本的には趣味の延長の資格というイメージが強い。
#*金持ちが自前でモーターボートを購入したり、芸能人が番組の企画で取得したり、釣りが趣味の人が移動時間を短縮するために取ったり、などである。


==教育系==
==その他の試験==
=== 職業訓練指導員試験 ===
*[[運転免許証]]
#職業能力開発大学校(ポリテクカレッジ)などの職業訓練施設の先生になるためにはこれに合格しなければならない。
#*さらにこれとは別に、採用試験に合格する必要がある。
#受験資格として「免許職種に関係する学歴および相応の年数の実務経験」が必要。
#*この他、免許職種に関係する国家技能検定1級の合格者は、厚生労働大臣が指定する48時間講習を受けることで免許がもらえる。
#*また、高校の職業系教科(看護、家庭、情報、農業、工業、商業、水産のいずれか)を持っている人は無試験で対応する職種の免許を取得することが可能。
#試験は全職種共通の「指導方法」と、職種別の「系基礎学科」「専攻学科」「実技」がある。
#*特定の資格を持っている人は対応する職種の「系基礎学科」「専攻学科」「実技」のいずれかが免除される。(「指導方法」は共通科目のため免除なし)


===教育職員検定===
=== 高等学校卒業程度認定試験 ===
#教員免許状取得には大学で教職課程を受講し取得するのが一般的だが、単位取得と同等の実力を専門技能で代替するイメージである。
#高校を卒業していない人間が大学や専門学校への入学資格を得る、あるいは就職活動において高卒程度の認定を得るために受ける試験。
#各都道府県が実施し、下位免許や他教科・校種の免許、その他特定の国家資格を保有することを前提として各免許状を授与するものである。
#*既に高校を卒業している者はこの試験を受験すること自体ができない。
#授与される免許は3種類で、大学で取ったのと同じく全国的かつ死ぬまで効力を持つ普通免許状、特殊技能を持ち推薦された人を条件に都道府県限定で10年間効力を持つ特別免許状、その下位互換(都道府県限定, 有効期間3年)である臨時免許状に分かれる。
#文部科学省が管轄する試験であり、一応国家試験に含まれる。
#出願に当たっては、大学の教職課程で取るよりかはかなり少ないが、ある程度の単位取得が条件となっている。
#昔は大学入学資格検定(大検)と呼ばれていた。
#筆記試験よりも書類審査が主になっている。実務・単位取得証明(いわゆる「学力に関する証明書」)・健康診断書・人物証明もしくは面接となる。
#受験資格が発生するのは16歳になってからである。原付免許と同じ。
#*また、合格しても資格の効力が発生するのは18歳になってからであり、一部の大学に存在する飛び入学制度の対象にはならない。
#出題される問題は[[ベタなセンター試験の法則|大学入試センター試験]]よりずっと簡単であり、ボーダーラインも(100点満点中)40~50点程度とだいぶハードルが低い。
#*しかしそれでも合格率は30%程度しかない。これは根本的に基礎学力が不足している(中学校の内容すら怪しい)受験者が多いことが理由である。
#実用英検準2級以上の合格者は英語科目が、数学検定2級以上の合格者は数学科目が免除される。
#*世界史B、日本史Bも、それぞれ歴史能力検定の対応する部門の2級以上合格で免除される。
#ある意味、普通に高校を卒業するより難しいと思う。出席日数や日頃の行いによる妥協が一切ないから。
#*逆に言えば、高卒認定試験の合格者は、底辺高校の卒業生よりは学力は高そうだ。


===教員資格認定試験===
== 採用試験 ==
#こちらは教職員支援機構(旧:文部科学省)が実施し、全国的に行うものである。
===公務員試験===
#合格で普通免許状のみが授与される。しかし中学校免許状は対象外で、高等学校も休止となっている。高等学校は事実上廃止とみられている。
#国家公務員の試験と地方公務員の試験で分かれているが、試験の出題内容はほぼ同じ。
#幼稚園・小学校は二種免許(短大卒業相当)、高等学校(2004年より休止)・特別支援学校は一種(大卒相当)となる。
#高卒程度の試験と大卒程度の試験では内容が大きく変わる (大卒程度では専門試験が出題される)
#試験内容としては教職に関する科目に加え指導案作成試験または専門科目、場合によっては口述試験や実技試験など(ここは免許保有者は免除)によって評価される。
#*一般職募集しかない自治体だと、大卒者でも高卒程度の内容で受けられる。
#**そして二次(面接)は大卒者(見込み含む)だらけに。
#**大卒者だと何も対策しなくても下手したらペーパーの一次「は」突破できるかも。
#*就職氷河期には大卒が高卒と偽って試験を受けるケースが続出した。
#高卒程度の試験は8月末から9月にかけての週末、特に日曜日を中心に行われることが多い。
#*9月第3日曜日が一番多いと思う。
#警察・消防・自衛隊の試験もいちおうここに含まれる。
#*自衛隊はいろいろと特殊。
#行政区分を受ける受験生が特に多い。このため専門試験の参考書はこの分野(民法、経済など)のみ充実している。
#技術区分は倍率が比較的低いが、募集人数も少ない。参考書もほとんどないはず。
#*業務独占資格が要るものは特に倍率が低い(獣医など)
#最終合格しても採用されるとは限らない。国家公務員の場合官庁訪問したり、地方公務員でも採用候補者名簿に載るだけだったりする。
#*民間企業が定員で厳密に選抜するのに対し、こちらはある基準を超えたものを候補者名簿に載せる形のため。
#合格から勤務開始まで待ってもらえることも(特に国家公務員は3年間)
#受験可能年齢に制限がある場合が多い。大体30歳位が上限。


===学芸員資格認定試験===
====国家公務員====
#学芸員資格を得るためには課程を設置している大学で必要単位を取得するほか(身近なところだと[[放送大学]]で座学系の単位を取って、在籍したまま特別枠で他大学を受験し博物館実習を行う方法がある)、書類審査&面接で得られる方法もあるが、試験で得ることもできる。
#「総合職」と「一般職」に分かれる。
#受験資格は大卒者・大学在学中62単位以上取得した者・教員普通免許保有者・学芸員補で4年以上勤務した者と文科省大臣が特別に認定した者となる。
#行政や法務などよくある区分も用意されているが、あまり見られない区分もある。
#受験科目は学芸員資格関連の科目複数に加え専門科目が課せられる。
#*具体的には数学・物理・人文科学など。
#*博物館関連科目(必須):生涯学習概論、博物館概論、博物館経営論、博物館資料論、博物館資料保存論、博物館展示論、博物館教育論、博物館情報・メディア論
#*専門試験を課さない「教養」区分もある。こちらは論文が4時間・解答用紙4枚・設問は2題となる。
#*専門科目(2科目選択):文化史、美術史、考古学、民俗学、自然科学史、物理、化学、生物学、地学
#総合職試験は教養が別々の問題冊子になっているが、一般職は一緒になっている。
#学芸員課程の科目履修で必須科目の免除ができる。また専門科目は学芸員課程がないところでも履修すれば免除対象となる。なんなら全科目免除もできる。
#*日本語・英語の文書読解と数的推理を「知能」、各分野の知識問題を「知識」と呼んでいる。
#ただし、合格してもすぐには学芸員にはなれない。学芸員補となり、1年の勤務ののち学芸員の資格を得られる。
#総合職試験は一部分野が統合され出題範囲が広くなっているものもある。
#*要するに1年の勤務か、博物館実習どちらがいいかということ。
#*例えば一般職試験での「化学」が総合職試験では「化学・薬学」となる。
#1次はマークシート式の教養・専門試験(後者は教養区分除く)、論文。2次試験は性格検査と面接となる。


== その他 ==
====省庁大学校====
=== 気象予報士試験 ===
#内容としては大学入試とほぼ同じだが、小論文や面接がある。
#人気の高い国家資格ではあるが、これを持っていても人気アナウンサーになれる人間はほんの一握りである。
#採用試験のため、受験料はかからない。
#*あくまで趣味の延長みたいな資格という位置付けである。
#意外にも歴史は浅く、第一回の試験は1994年に実施された。
#予報業務に関する一般知識、予報業務に関する専門知識、実技試験の3科目が課される。
#*一般知識、専門知識はマークシート方式、実技試験は記述式である。
#*一般知識と専門知識に関しては科目合格制度がある。
#試験は[[北海道]]、[[宮城]]、[[東京]]、[[大阪]]、[[福岡]]、[[沖縄]]で年2回実施される。
#*何故か[[愛知]]、[[広島]]では行われない。
#合格率5%程度の超難関資格だが、受験資格は設定されておらず、小学生の合格者もいる。


=== 国家技能検定 ===
====公立学校教員採用試験====
#職業能力開発促進法に基づいて実施されている国家試験である。
#ここも教養と専門からなるが、教職関連に特化した内容になる。
#*労働者の有する技能の程度を証明するために実施されている。主に職業訓練施設の出身者が受験する。
#*具体的には学校教育法、学習指導要領、教育心理学といったもの。
#合格すると'''技能士'''の称号がもらえる。
#*専門試験は志望する教科の内容や学習指導要領などになる。
#*業務独占資格ではなく、名称独占資格に留まる。
#1次でマークシート式の教職教養と専門試験、加えて論文があることが多い。なお論文はマークシート問題で基準を超えた者の答案のみ採点される。
#職種は100種類以上ある。
#2次は指導案作成や面接、模擬授業などがある。
#*工業系・技術系が殆どだが、中にはウェブデザインやキャリアコンサルティング、ピアノ調律、ブライダルコーディネート、着付け、レストランサービスみたいなのもある。
#**上の方で挙げたファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定も国家技能検定の一種。
#等級は1級、2級、3級があるのが普通。
#*職種によっては1級の上に特級があったり、3級が無い場合もある。
#職種によっては3級でも実務経験の年数によって受験資格が制限されている。
#ほとんどの職種は職業能力開発協会が試験を実施しているが、他の民間法人に委託している職種も一部存在する(FPなど)。
#*なお試験問題および採点基準の作成は厚生労働省所管の特別民間法人である中央職業能力開発協会(JAVADA)が、試験の実施と採点は各都道府県の職業能力開発協会が行う。
#試験は学科(筆記)と実技の2科目がある。
#*職種によっては実技は面接や記述式の筆記問題となる。


== 関連項目 ==
==関連項目==
*[[試験]]
*[[ベタなテストの法則]]
*[[ベタな入学試験の法則]]


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[[Category:試験]]
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2021年10月23日 (土) 23:50時点における版

独立項目

入学試験

  • 各種学校の入学試験に関しては、こちらからお願いします。

大学入学共通テスト

  1. 2020年度から導入された。初回実施は2021年1月。
  2. 記述式解答の問題が復活した。
    • まずは国数のみ。ただし、マーク式問題のように点数をつけず、また合算もしない。段階評価が別につく。
      • 国語は通常のマーク式の大問×4はそのままで、その前に記述式(各問50-100文字)しかない現代文評論読解の大問が付いた。
      • 数学は一部問題が短答記述式になった(ひらがな表記の解答欄がそれ)。途中経過は記述しない。ただし、評価基準が厳格になっている。例えば線の傾きを議論したいときは、「傾きがきつい/ゆるい」といった主観的な単語では不十分で、「この点における微分係数がこのくらいの大きさだから…」と客観的かつ定量的に書く必要がある。
    • 記述問題も自己採点ができるようになっている。試験終了後採点基準が公開され、それをもとに行う。
  3. 2024年度の試験を最後に数学をまともに履修しない商業高校生のための逃げ道である簿記・会計が廃止される予定である。
    • ちなみに共通テストの簿記の問題の難易度は日商簿記検定2級よりやや低く、日商簿記3級よりは高いという感じ。
    • 工業数理基礎がとっくの昔に廃止されているため、職業系の学科の出身者向けの逃げ道救済措置は情報関係基礎に一本化される。

大学入試センター試験

  1. 共通一次試験が失敗したので、その代わりに作ったテスト。
    • 大きな違いは私大でも参加できることである。
  2. なんやかんやで共通一次よりは3倍長く持った。
  3. 現役生の場合、在籍している学校から距離が近い所に会場が選ばれる。
  4. 各教科間毎にかなり長い(40分程度)休憩時間がある。
    • あれは何でなんだろう?
  5. 希望をすれば成績表が送られてくるが、4月になってからである。
    • その為自己採点が必須になってしまっている。
  6. まさに平成を駆け抜けた試験といえる。
    • ただし1回だけ令和に開催された事がある。
  7. ほぼすべての大学で英語が必須のため、ほぼ全員(約50万人)が外国語、それも英語を受験する。しかし、それ以外の言語は50人いるかいないか。
    • そして平均点はそれ以外の言語の方が高い傾向にある。
  8. 国立受験の場合は5教科7科目(国語全分野・数学ⅠAⅡB・英語筆記+リスニング・地歴公民と理科の一方を2つ、もう一方を1つ)が一般的。
  9. 地歴公民と理科は、解答した科目と「その順番」も記録される。1番目に解答した科目が重点的に評価される場合が多い(特に私立)ので、得意科目を1番目に解答する。
    • 新課程では理科の「Ⅱ」に相当する科目も受けられるようになった。そのかわり基礎科目は2科目必要になった。
  10. 英語以外の外国語と理科総合(新課程では科学と人間生活?)、地歴Aは受け付けてくれる大学がほとんどない。あと、東大とかだと倫理政経以外の公民もダメ。
  11. 合計マーク数は毎年変わるが英語だけは固定。筆記55個(もっと言うと最後の5個はすべて合ってないと加点されない)、リスニング25個。
    • マーク欄は、数学以外は1,2,3...で数学だけア,イ,ウ...。
  12. 解答用紙のマーク欄は多めに取っており、ほぼ確実に余るが、リスニングだけは毎年過不足なく使い切る。

共通一次試験

  1. 競争緩和目的で国公立大学向けに導入した試験だが、結果として余計競争が激化してしまった。
  2. 結局10年程でセンター試験に代わってしまった。

シンガポールGCE/PSLE

  1. 各国で入学資格審査として行われている学科試験・GCEをシンガポールにローカライズしたものである。
    • ただし、PSLEはシンガポール独自である。
  2. GCEはN,O,Aの3レベルがある。それぞれNormal, Ordinary, Advancedの頭文字である。また、PSLEはPrimary School Leaving Examinationの略である。
    • Aは大学入試、Oは高校入試、Nは高校入試の予備試験のようなものである。また、PSLEは小学校卒業試験と訳されるが、中学入試に近い。
  3. 出身学校ごとに異なる問題となる。
  4. PSLEは全員が受験する。この結果に応じて中高一貫特進コース(Integrated Program)、選抜コース(Express)、普通科(Normal)、職業科(Technical)に振り分けられる。詳しくははこちら
    • 上位6割が俗にエリートコースといわれるIPもしくはExpressに振り分けられるが、毎年数%はPSLEに合格できず小学校留年もしくは専門学校を経由しての就職を余儀なくされる。
    • なお、学校独自の選考で成績の良い科目を上位クラスで受講できたり、試験により次年度から上位クラスへ転籍ができたりする(Normalは1,2年次・Technicalは1年次のみ)。
      • 一部のTechnicalはこのような制度がない。
    • 私立学校はIPとExpressしか用意しておらず合格基準点も高めになっている。また、シンガポール国立大学附属中等教育学校は別途選考があるらしい。
  5. GCE-NはNormalとTechnicalの生徒が受験する。結果に応じて職業科高校(ITE)・高等専門学校(Polytechnic)・就職または普通科5年次(後期中等教育準備コース)に振り分けられる。
    • 職業科高校・高等専門学校へ振り分けられることが特別プログラム扱いされているようだ。それぞれDPP, PFPプログラムという。
  6. GCE-OはExpress4年次とNormal5年次の生徒が受験する。結果に応じて普通科高校(Junior College)・ITE, Polytechnicまたは就職へ振り分けられる。
  7. GCE-AはJunior Collegeの生徒も受験する。彼らは大学入学はほぼ保証されているが、学科などで希望があれば競争になる。
    • Polytechnicの学生も大学編入試験がある。また、ITEの生徒はPolytechnic編入試験が別途ある。

模擬試験

河合塾模試

  1. 恐らく進研模試に次ぐ規模を誇ると思われる全国規模の高校生向け模試。
  2. 進研と比べると問題の難易度は難しい。
    • そのため、本当の実力を調べるためにも1度くらいこの模試受けた方がいいと言われている。

北辰テスト

  1. 埼玉ローカルの中学生向けの模試。
    • これを全国区だと思っている埼玉県民は結構いるらしい。
  2. これの成績で私立の合否が決まる事があるらしい。(いわゆる「確約」)
    • 都市の私立高校は公立のすべり止めのために受験者のほぼ全員を合格させるパターンはよくあることだが、ここまで極端なのは珍しいと思われる。
    • 正確にはあるコースの入学権を押さえておくもの。なお、入学試験は受験するが、結果があまりにひどい場合は合格取り消しになることがある。
  3. 埼玉メインだが、東京の高校も合格判定が出せる。
  4. テストによっては内申点を自己申告して一緒に判定を出すものもあるが、このテストは非対応である。

Vもぎ

  1. こちらは東京千葉ローカルの中学生向け模試。
    • よく考えるとこの2都県の組み合わせは珍しい気がする。
  2. どちらかというと公立高校向けという印象が強い。
  3. 運営しているのは進学研究会という会社。
    • 別にベネッセと関係があるわけではない。
  4. 合格判定がかなり簡易的らしい。

Wもぎ

  1. Vもぎと似ている名前だが、別に関係がある訳ではない。
  2. こっちは東京・神奈川ローカル。

語学検定(英語以外)

日本語検定

  1. ぱっと見外国人向けに見えるが..。
    • 1級はマジで日本人でも分からない問題だらけだったりする。
    • 外国人向けのものは「日本語能力試験」と「日本留学試験」。
  2. キャラクターが杉並区のそれと似ている気がする。

漢語水平考試

  1. 中国政府が認定する国際的な中国語の検定試験。
    • 日本の実用中検や中国語検定の各級もこれに換算して表現されることも。
  2. 数字が大きくなるほど難しくなり最高は6級。
  3. 中国製ということもありリスニングの説明なども中国語しかない。
  4. NHKの「テレビで中国語」に出ていた段文凝先生が日本でのイメージキャラクターを務めていたこともある。

ビジネス系検定(簿記・情報系を除く)

環境社会検定試験

  1. 通称「eco検定」。東京商工会議所の認定資格。
  2. 自然環境についての基礎知識や、環境問題についての知識が問われる。
  3. この試験の合格者は「エコピープル」と呼ばれる。
  4. 教養の試験というイメージが強いが、商工会議所の認定資格というだけあって、環境保全活動に力を入れている企業の場合、エコピープルの評価が上がる可能性がある。
    • ただし、あくまで業務独占資格や国家資格の類ではないので、過度な期待は禁物である。
  5. 他の商工会議所系の検定試験(日商簿記など)と違って、級の設定が無い。

品質管理検定

  1. 別名「QC検定」。その名の通り、品質管理(Quality Control)に関する知識を問う検定試験。
    • 「品質工学」と呼ばれる分野の学問に関する知識が問われる検定試験である。
  2. まだまだ知名度が低い民間資格だが、合格者は工業系の職場では意外と評価される。
    • 企業によっては昇進の条件としてQC検定2級合格を課している場合もある。
    • 企業の品質管理部門に配属されたら、QC検定の資格を取らされるかどうかは別として、QC検定で出題されるような知識の習得を嫌でも要求される。
  3. 目安としては2級以上が管理職レベル、3級が中堅社員レベル、4級が新社会人・学生レベルと言われている。
    • 社会人向けの試験だけあって、3級でも難易度は結構高い。
  4. 1級は論述問題もあって、非常に合格難易度が高い。
    • 1級の合格率は10%を下回る。かなりの難関だ。
    • 1級受験者のうち論述問題以外に合格した人は準1級に認定される。
  5. 高校レベルの数学・統計学の知識が要求される問題がある。
    • 工場のライン設計を行う際に不良率がいくらになるかとか、不良発生により将来の返品率がどのくらいになるかとか、分析を行う際に統計学を取り扱うことになる。
    • QC検定3級の出題範囲としてQC7つ道具が登場するが、業務においてはグラフとチェックシート以外は使うことは少ない。
    • 3級でもそこそこ難しいが、2級になると検定や推定、分散分析などの大学レベルの知識が要求される。
      • はっきり言って、同じ2級同士で比較するなら、QC2級は英検2級や日商簿記2級より難しいと思う…。英検2級や日商簿記2級は所詮高校レベルだからね…。
  6. 受験者は製造業の関係者や理工系の学生が多いが、百貨店やホテルなどのサービス業や文系の学生の受験者も時々いる。

診療報酬請求事務能力認定試験

  1. 医療事務の資格の中で唯一の公的資格(国家資格ではない)。厚生労働省の認定資格である。
    • これ以外の医療事務の資格は全て民間資格。
  2. 合格率は30%くらいで、医療事務の資格の中では最難関にあたる。
    • 実務経験者から見ても難しい試験であるともっぱらの噂。
    • というかむしろ他が合格率が高すぎる。
  3. 主に医療事務系の短大生や専門学校生が受験するが、学生でこれに合格できたらそこそこ優秀。
    • 最近では医療経営・医療情報系の大学生の受験者もいる他、医療事務の最難関資格というだけあって実務経験者も受けに来る。
  4. 医科部門または歯科部門を選択して受験する。
  5. この試験の合格者に対して資格手当を支給する病院も多い。

秘書技能検定試験

  1. 数あるビジネス系検定の中でも日商簿記検定と並んで知名度、人気が高い。
  2. 秘書検定という名前ではあるが、実際には全ての社会人に必要な一般常識やビジネスマナーなどについて問われる試験である。
  3. 受験者は女性が多いが、ときどき男性もいる。
  4. 試験は筆記と面接が課される。
  5. レベルは1級、準1級、2級、3級がある。
  6. 文部科学省のお墨付きである。
  7. 人気が高い資格ではあるが、正直これだけだと転職活動ではさほど有利にはならない。日商簿記やTOEIC、ITパスポートなどと組み合わせると良いかも。
    • 高卒の新卒の就職なら準1級以上に合格していれば結構強いが、大卒者が秘書検定を履歴書に書いてもインパクトは薄い。
  8. 合格率は1級でも30%程度であり、英検や日商簿記など他の検定試験と比べると難易度はやや低めである。

統計検定

  1. その名の通り、統計学に特化した公的検定試験である。
  2. 内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省、厚生労働省が後援しているらしい。
  3. 1級、準1級、2級、3級、4級の他、統計調査士、専門統計調査士なんてのもある。
  4. 2級でも大学レベルの知識が要求されるため、難易度はかなり高い。
    • 統計検定2級は数学検定準1級(高校3年生レベル)より難しいと言われている。
  5. イメージキャラクターは「とうけいあかり」ちゃん。看護師をモチーフとした女の子のキャラクターである。
    • フローレンス・ナイチンゲールが看護師というだけでなく統計学者の肩書きを持っていたことが由来である。

ビジネス実務法務検定試験

  1. 東京商工会議所の認定資格。通称ビジ法(ビジほう)。
  2. 仕事で役に立つ法律の知識やコンプライアンス(法令遵守)意識を身に付けることを目的としている。
  3. 3級と2級はマークシート形式、1級は論述式である。
    • 1級は必須問題2問と選択問題2問の合計4問を解く。
    • 1級の受験資格は既に2級に合格していることが前提条件である。
  4. 2級は宅建士試験の前哨戦として受験する人が多い。
    • 1級は行政書士試験と同じくらいの難易度と言われているが、その割に取るメリットは薄い。
  5. 3級と2級は70%以上の得点率で合格が認められる。
  6. 1級のボーダーラインは(200点満点中)140点以上だが、これに加えて各問題毎に足切りが設定されている。
    • 総得点が110点以上だった場合と、総得点が140点以上だったが足切りに引っ掛かってしまった場合は「準1級」に認定される。
  7. 資格そのものの価値は高くないが、ビジ法で学んだ法律の知識は仕事で役に立つと言われている。

法学検定

  1. 国家試験ではないが、日弁連法務研究財団が実施している検定試験であり、知名度はそこそこ高い。
    • 日弁連法務研究財団は、日本弁護士連合会(日弁連)が中心となって設立した公益財団法人である。
  2. ベーシック(初級)、スタンダード(中級)、アドバンスト(上級)がある。
    • 目安としては初級が大学法学部の1〜2年生レベル、中級が法学部3〜4年生レベル。上級は行政書士試験より難しいと言われている。
    • かつては上級よりさらに上に法学既修者試験というのもあった。
  3. 上級に合格すると、法科大学院の入学試験で多少は有利になるかも?

メンタルヘルス・マネジメント検定

  1. 大阪商工会議所が主催する、産業精神保健に関する検定試験。
    • 簡単に言うと、労働者の精神疾患の予防を目的として実施されている試験である。
  2. 他の多くの検定と異なり、区分は「〜級」ではなく「〜種」という言い方をする。
    • 1種が人事労務管理担当者、経営幹部レベル、2種が中間管理職レベル、3種が新入社員を含めた一般社員レベルとされている。
  3. 基本的にマークシート方式だが、1種のみ論述問題もある。

ビジネス能力検定試験

  1. 一般財団法人職業教育・キャリア教育財団(旧財団法人専修学校教育振興会)が実施する、社会人に必要な仕事の能力を客観的に評価する文部科学省後援の検定試験。
    • ちなみにこの団体は情報検定を主催している団体でもある。
    • 受験者は主に専門学校生が多いが、一部の大学や企業でもこの試験の受験が推奨されている場合がある。
  2. 2013年(平成25年)度から正式名称がビジネス能力検定ジョブパスに変わった。
    • ちなみに略称はB検
  3. 1級、2級、3級がある。
    • 目安としては、1級が中堅社員レベル、2級が入社3年以内の新人社員レベル、3級が学生および入社1年目の新入社員レベルとされている。
  4. 出題範囲はビジネスマナーやコミュニケーション、仕事の基本、ビジネス文書などで、中学校の公民や高校の現代社会・政治経済で学習するような内容も含まれる。
    • 1級はさらにマネジメント能力やリーダーシップについても問われる。
  5. 正しい或いは正しくないものを選ぶ知識問題、会社内で起きた失敗の出来事において誰が何をしたかを書かれた記録を読んで主人公がこの時何をするのが最も適切だったか等を選ぶケース問題、新聞記事を読んでその記事内容から正しい或いは正しくないものを選ぶ新聞問題、示された表やグラフの資料から、正しい或いは正しくないものを選ぶデータ問題などがある。
  6. かつては1級には面接試験があった。
  7. 2級以下は多肢選択式。
    • 1級のみ記述・論述問題がある。
      • かつては2級にも記述・論述問題があった。
  8. かつては2級以上で電卓の使用が認められていたが、現在は1級のみ認められている。
  9. あらゆる検定試験の中でも難易度が低い部類である。
    • ジョブパスに変わってから難易度が大幅に下がった。
    • 2級の合格率は70%を超えており、3級に至っては80%を超えている。
    • 1級だけは合格率が格段に低くなるが、それでも30〜40%程度はあり、社会人4年目以降の中堅社員なら普通に勉強すれば受かるレベルである。とはいえ、学生や社会人3年目までの新人社員にとってはなかなか難易度は高いと思うが…。
  10. 正直、秘書検定などに比べてかなり知名度は低い…。
  11. どの級にも受験制限は特に無いが、2級合格者が1年以内に1級を受ける場合は受験料が大幅に安くなる。

ビジネス・キャリア検定試験

  1. ビジキャリとも呼ばれる、厚生労働省所管の特別民間法人である中央職業能力開発協会(JAVADA)が実施している公的試験だが、国家資格ではない。
    • なおJAVADAは各種国家技能検定に関与している団体でもある。
      • また、パソコン検定の一つであるコンピュータサービス技能評価試験(CS試験)もJAVADAが実施している。
  2. 「人事・人材開発・労務管理」「経理・財務管理」「営業・マーケティング」「生産管理」「企業法務・総務」「ロジスティクス」「経営情報システム」「経営情報システム」の8つの部門があり、その中でさらに複数の区分がある。
  3. 1級、2級、3級がある。
    • 生産管理とロジスティクスの2部門に関しては3級の下にベーシック級もある。
    • レベルの目安としては1級は社会人経験10年以上で企業の部長を目指している人、2級は社会人経験5年以上で企業の課長を目指している人、3級は社会人経験3年以上で企業の係長を目指している人、ベーシック級は学生や新入・新人社員を想定している。
  4. 解答形式は1級のみ論述式で、それ以外の級は多肢選択式(2級は5択、3級は4択、ベーシック級は2択)である。

その他の検定

日本漢字能力検定

  1. 通称「漢検」または「漢字検定」。
  2. 多分検定試験といったらほとんどの人が最初に思い付く試験だと思う。
  3. 京都の祇園に関連した博物館がある。
    • 毎年12月12日前後に清水寺で行われるイベントとも関係がある。
  4. 「Qさま!!」で最も名前がよく出る検定。
  5. かつて理事長・副理事長が会計を私的流用したり理事長のファミリー企業に横流ししたりとやりたい放題をして世間を騒がせた。
    • その他にも別の理事長が突然解任されたりと結構ここの組織はゴタゴタしている。
    • 「文部科学省後援」(昔の文部科学省認定)が取り消されたのもこれが理由と言われている。
  6. 合格点は満点の8割と、比較的高い。
  7. 準1級と1級はどこかの書籍から文章が引用され、その中で用いられている語句の読み書きに関する問題が出る。
  8. 人気こそ高いが、英検や日商簿記などと違って、しばしば「就職活動で役に立たない資格」の代表格として名前を挙げられてしまうことが多い。大学受験で優遇されることもほぼ無い。
    • あくまで趣味の資格と割り切って受けると気が楽かも。

実用数学技能検定

  1. 通称「数検」または「数学検定」
  2. 漢検や英検と比べると地味な気がする。
    • 試験会場も上記2つと比べると遠いところに指定されることが多いし。
    • Chakuwikiのユーザーバベルにもないし...。
  3. チャート式でおなじみの出版社とは関係ないらしい。
    • 読みは似てるけど字が違う。
  4. 二部構成であり、1次が基礎。2次が文章題に分かれている。
    • 同日開催。1次試験の結果によらず2次試験も受ける。
    • 2次は電卓が使用できる。
  5. 検定系の試験としては珍しく、途中退出が可能。
  6. 理科の先生に受検を勧められたことがある。
  7. 高校までは学習指導要領にて内容が決まっているため、準1級までは一から知識をつけられる詳しい参考書(問題集ではない)があるのだが、大学はそれがなくなり範囲も広くなるため1級に関してはそういったものはほとんどない。
  8. 幼稚園児レベルが用意され「かず・かたち検定」と呼ばれている。こちらはシルバースターと高難易度のゴールドスターに分かれている。
  9. 合格率は10級(小学2年生相当)までは9割以上、6級(小学6年生相当)まででも8割以上となっている。しかしそこから急激に下がり、3級(中学3年生相当)で6割、そこから級を1つ上げるごとに10%ずつ減少し、1級(大学相当)では1割程度となる。
  10. 漢字検定・英語検定と同様、一番受験者が多いのは3級。高校受験で加点や推薦の対象となるためである。
  11. 個人受験(一般受験者)と団体受験(通常そこに所属する人のみ受験可能)に分かれているのが一般的だが、それに加え「提携会場受験」なるものがある。個人受験と異なり当日の運営を会場側に委託するため受験料が1,500円ほど安くなり、また実施日程も多い。

世界遺産検定

  1. 鈴木亮平が1級を取っているアレ。
  2. 意外と持っていると色々と役に立つ検定だったりする。
    • その証拠に、学校でポスターが貼ってあったり、大学生協で取り扱っていたりする。
  3. 受験料の一部はユネスコに寄付され世界遺産の保護に使われる。

パラオ検定

  1. パラオ共和国に関する知識を問う検定。こんなんあるんやね。
    • 公式サイトの情報によると「日本でのパラオの知識を広めるために一般財団法人 国際交流機構、一般社団法人 太平洋協会によって運営されている検定試験」とのこと。
  2. 1級から4級まである。
    • 1級から3級までは有料検定。4級は無料でWEB受験ができる。因みに合格すれば、きちんと合格証がメールでPDFで発行される。

ニュース時事能力検定

  1. N検と呼ばれる、日本ニュース時事能力検定協会の認定試験。
  2. その名の通り時事問題がバンバン出題される。
  3. 一部の新聞社ではN検2級以上の合格者に対して入社試験で優遇措置を行うことがある。
    • 具体的には試験での加点や、時事問題に関する科目の免除などである。

その他の試験

高等学校卒業程度認定試験

  1. 高校を卒業していない人間が大学や専門学校への入学資格を得る、あるいは就職活動において高卒程度の認定を得るために受ける試験。
    • 既に高校を卒業している者はこの試験を受験すること自体ができない。
  2. 文部科学省が管轄する試験であり、一応国家試験に含まれる。
  3. 昔は大学入学資格検定(大検)と呼ばれていた。
  4. 受験資格が発生するのは16歳になってからである。原付免許と同じ。
    • また、合格しても資格の効力が発生するのは18歳になってからであり、一部の大学に存在する飛び入学制度の対象にはならない。
  5. 出題される問題は大学入試センター試験よりずっと簡単であり、ボーダーラインも(100点満点中)40~50点程度とだいぶハードルが低い。
    • しかしそれでも合格率は30%程度しかない。これは根本的に基礎学力が不足している(中学校の内容すら怪しい)受験者が多いことが理由である。
  6. 実用英検準2級以上の合格者は英語科目が、数学検定2級以上の合格者は数学科目が免除される。
    • 世界史B、日本史Bも、それぞれ歴史能力検定の対応する部門の2級以上合格で免除される。
  7. ある意味、普通に高校を卒業するより難しいと思う。出席日数や日頃の行いによる妥協が一切ないから。
    • 逆に言えば、高卒認定試験の合格者は、底辺高校の卒業生よりは学力は高そうだ。

採用試験

公務員試験

  1. 国家公務員の試験と地方公務員の試験で分かれているが、試験の出題内容はほぼ同じ。
  2. 高卒程度の試験と大卒程度の試験では内容が大きく変わる (大卒程度では専門試験が出題される) 。
    • 一般職募集しかない自治体だと、大卒者でも高卒程度の内容で受けられる。
      • そして二次(面接)は大卒者(見込み含む)だらけに。
      • 大卒者だと何も対策しなくても下手したらペーパーの一次「は」突破できるかも。
    • 就職氷河期には大卒が高卒と偽って試験を受けるケースが続出した。
  3. 高卒程度の試験は8月末から9月にかけての週末、特に日曜日を中心に行われることが多い。
    • 9月第3日曜日が一番多いと思う。
  4. 警察・消防・自衛隊の試験もいちおうここに含まれる。
    • 自衛隊はいろいろと特殊。
  5. 行政区分を受ける受験生が特に多い。このため専門試験の参考書はこの分野(民法、経済など)のみ充実している。
  6. 技術区分は倍率が比較的低いが、募集人数も少ない。参考書もほとんどないはず。
    • 業務独占資格が要るものは特に倍率が低い(獣医など)。
  7. 最終合格しても採用されるとは限らない。国家公務員の場合官庁訪問したり、地方公務員でも採用候補者名簿に載るだけだったりする。
    • 民間企業が定員で厳密に選抜するのに対し、こちらはある基準を超えたものを候補者名簿に載せる形のため。
  8. 合格から勤務開始まで待ってもらえることも(特に国家公務員は3年間)。
  9. 受験可能年齢に制限がある場合が多い。大体30歳位が上限。

国家公務員

  1. 「総合職」と「一般職」に分かれる。
  2. 行政や法務などよくある区分も用意されているが、あまり見られない区分もある。
    • 具体的には数学・物理・人文科学など。
    • 専門試験を課さない「教養」区分もある。こちらは論文が4時間・解答用紙4枚・設問は2題となる。
  3. 総合職試験は教養が別々の問題冊子になっているが、一般職は一緒になっている。
    • 日本語・英語の文書読解と数的推理を「知能」、各分野の知識問題を「知識」と呼んでいる。
  4. 総合職試験は一部分野が統合され出題範囲が広くなっているものもある。
    • 例えば一般職試験での「化学」が総合職試験では「化学・薬学」となる。
  5. 1次はマークシート式の教養・専門試験(後者は教養区分除く)、論文。2次試験は性格検査と面接となる。

省庁大学校

  1. 内容としては大学入試とほぼ同じだが、小論文や面接がある。
  2. 採用試験のため、受験料はかからない。

公立学校教員採用試験

  1. ここも教養と専門からなるが、教職関連に特化した内容になる。
    • 具体的には学校教育法、学習指導要領、教育心理学といったもの。
    • 専門試験は志望する教科の内容や学習指導要領などになる。
  2. 1次でマークシート式の教職教養と専門試験、加えて論文があることが多い。なお論文はマークシート問題で基準を超えた者の答案のみ採点される。
  3. 2次は指導案作成や面接、模擬授業などがある。

関連項目

資格試験検定試験
資格試験 技術系 | 医療・福祉・衛生系 | 食品系 | 法学・経済・不動産系 | 交通系

電験 | 危険物取扱者 | 衛生管理者 | 宅建 | FP検定 | 司法試験 | 税理士試験
キャリコン | 管理栄養士 | 公認会計士 | 運転免許証(種類別)
証券外務員 | アクチュアリー | AFP・CFP

情報処理技術者試験(IPA) ITパスポート | セキュマネ | 基本(出題内容|分野別) | 応用 | 高度
簿記検定 日商簿記(社会的評価)
パソコン検定(パソコン検定/公的試験) MOS | オラクルマスター | Cisco
英語検定 実用英検 | TOEIC
偽モノの特徴 偽情報処理技術者試験 | 偽日商簿記
もしwiki もし情報処理技術者試験が○○だったら

もし日商簿記検定が○○だったら
もし運転免許証が○○だったら

ベタの法則 オススメと言われる資格の法則
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