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== 危険物取扱者試験の噂 == | |||
#甲種・乙種とあるが、甲種の方が乙種より取扱可能分野が広い。 | |||
#*危険物取扱者は、甲種が全危険物、乙種が特定種類の危険物、丙種が乙4の一部。 | |||
#マーク式のため、採点が早い。1カ月かかる都道府県もあるが、東京は特に早い。試験終了1時間で会場に合格者受験番号が貼りだされ、翌日にはインターネット上で見れる。 | |||
#いろいろな会場があるが、東京の人は運営本部で受験。[[東京23区の駅/渋谷区#笹塚駅の噂|笹塚駅]]から徒歩。 | |||
#合格後の免状発行手数料は、東京だけ運営本部での直接支払いが認められている。 | |||
#受験者数は乙4がダントツで多い。主に工業高校の生徒が受験する。 | |||
#*乙1,2,3,5,6は、先に乙4を合格してから基礎化学・法令免除で受けるパターンが多そう。 | |||
#*一部の工業高校では乙4の取得を必修としている他、農業高校でも乙4の取得を推奨している場合がある。 | |||
#*乙種4類で取り扱う危険物はガソリンとか灯油とかアルコールなど、生活に密着した一般的なものなので取得の需要が高い。 | |||
#**ガソリンスタンドでアルバイトをする時に、乙4の有無でバイト代が変わってくるので高校生でも取っておいて損はない。 | |||
#***必置資格であり、例えセルフGSでも、危険物を取り扱っている施設であることから、乙4の免状を持つ危険物取扱者を置くことが求められている。 | |||
#*4類以外は、ニトログリセリンとか硝酸とか基本的に馴染みのない危険物取扱の為の免状なので、その種の危険物を取り扱う化学工場に就職するか、乙種コンプリートして甲種を目指すとかでもない限り、需要はほぼない。マニアの領域である。 | |||
#**ハローワークの求人でも、乙4の求人数に対し、その他の類の求人は圧倒的に少ない。 | |||
#合格率は乙4が30〜40%程度、4以外の乙種は60〜70%程度であるが、受験者の質が異なるので、乙種の中で4類が飛び抜けて難しいというわけではない。 | |||
#*乙4は化学の初心者が受験するケースが多く、先述の通り、他の乙種は先に乙4を取って基礎化学と法令を免除してから受験するケースが多いからである。 | |||
#**販売されている問題集も、4以外の乙種は「既に乙4を取得していて科目免除ができる状態」を前提として書かれている場合が多い。 | |||
#*ちなみに甲種も見た目の合格率だけ見るなら30〜40%程度だが、受験者の質が異なるので、甲種がダントツで難しい。 | |||
#**甲種の受験者は大学で化学を専攻した者、実務経験者(2年以上)、既に乙種を4種類以上合格した者のいずれかであるため、本気度が全然違う。 | |||
#**甲種の受験資格をを乙種複数合格で得る場合は、3と5が必須、1と6のどちらかが必須、2と4のどちらかが必須となっている。4はほぼ全員が取得するということを考慮すると、実質的には5種類必要になる。 | |||
#***最難関の甲種は乙種6種類全部の内容がいっぺんに出題される上に、基礎化学の問題難易度も乙種よりかなり高い。科目免除もない。まさにキングオブ危険物である。 | |||
#乙4だけ段違いで受験者が多いため、試験会場によっては乙4試験のみを実施する日を設定することもある。 | |||
#工業高校のジュニアマイスター顕彰制度では、甲種の合格者には20ポイントが、乙4は4ポイントが、その他の乙種と丙種は2ポイントが付与される。 | |||
#就職に役立つという点、その割には合格難易度がそれほど高くないという点などもあって、乙4の受験者層は幅広く、受験者には(ピンキリの)キリの方で言えば時間にもルーズでいい加減な人もそれなりに多く存在し、試験開始時間に遅れて来ては試験官ともめるという話がしばしば出てくる。 | |||
#*比較的簡単な資格とは言え、国家資格、しかも業務独占資格かつ必置資格である以上、かなり厳しく管理された運営で試験が進められる。 | |||
#*流石に甲種の方はいい加減な受験者は滅多にいないだろうけど…。 | |||
#この資格の保有者が取り扱う危険物は、火災発生の要因になる物体(固体または液体)であり、気体は含まれない。そのため、プロパンガスなどの気体は、危険物取扱者ではなく、高圧ガス製造保安責任者が取り扱う範疇である。 | |||
#危険物取扱者試験は「危険物に関する法令」「危険物に関する物理・化学」「危険物の性質とその消火方法」であり、3科目とも6割以上の点数で合格となる。 | |||
#*2科目が100点満点でも、一つが60点以下なら不合格となる。(足切り制度) | |||
#*乙4における「危険物に関する物理・化学」は、中学校で学ぶ理科第1分野程度のレベル。法令とか、若干中学生には取っ付きにくい内容も含まれるが、頑張れば中学生でも取得できるレベルではある。 | |||
==種類別== | |||
=== 甲種 === | |||
#これに合格することで、全種類の危険物を扱うことができるようになる。 | |||
#乙・丙種にはあった科目免除は無い。おまけに受験条件もある。 | |||
#*受験資格は「危険物を取り扱う職場での実務経験」「乙種1or6,2or4,3,5類の合格」「化学系の科目を一定単位履修する(化学系学科なら1年で条件を満たす。1年次は学科を決めないところでも2年次で満たす)か卒業する」のいずれかである。 | |||
#扱うものの範囲から、乙種全部の内容が出題される。 | |||
#基礎化学に関する問題は乙種よりかなり難しい。 | |||
#*乙種の基礎化学は正直中学校の理科第1分野に毛が何本か生えた程度のレベルだが、甲種の基礎化学は高校化学をある程度理解している人じゃないと解けない問題が多い。 | |||
=== 乙種 === | |||
<!--一応現在は乙種まとめて書きました。内容が増えてきたら類別に分けて構いません。--> | |||
#特定品目に限定して取り扱いができるものである。 | |||
#*第1類から第6類まである。 | |||
#試験時間は2時間、問題数は35問だが、同一ランクの他の類の合格で法令・基礎化学が免除となり35分・10問となる。 | |||
#*これ以外にも火薬類免状で基礎化学と危険物の性質を一部免除、両方持てば問題数が5問まで減る。 | |||
#甲種の受験要件として1or6,2or4とあるが、それぞれ前者は酸化剤、後者は可燃性物質で、このグループ内の違いは固体か液体かである。 | |||
#*要するに前者が酸素源で後者が可燃物である。このグループ同士を混ぜると発火するというわけである。 | |||
#3類は禁水性・自然発火性物質となる。ほとんどの物質が両方の性質を持つが、1種類ずつ片方だけのものがある。禁水性だけのものが金属リチウム、自然発火性だけのものが黄リン(実際水中で保存している)である。 | |||
#5類は自己反応性物質である。ものを燃やすには可燃物と酸素が必要だが、こいつは酸素と可燃物の両方を自分で供給するため一番危険。 | |||
#乙種の全ての類に合格しても、甲種合格の代わりにはならない。 | |||
#*一例として、[[wikipedia:ja:技術曹|技術系の自衛隊員]]の任用資格に甲種は含まれているが、乙種全類で代用することはできない。 | |||
=== 丙種 === | |||
#乙種4類からさらに取扱可能物質を限定したものである。 | |||
#乙4で取り扱えた特殊引火物などが使えない。 | |||
#また、立ち合いに関する権限も一部制限される。 | |||
#ぶっちゃけ乙4の完全下位互換。 | |||
== 関連項目 == | |||
*[[試験]] | |||
*[[資格試験]] | |||
*[[資格試験/技術系]] | |||
*[[化学ファン]] | |||
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[[Category:試験]] | |||
[[Category:科学]] |
2021年8月30日 (月) 20:11時点における版
危険物取扱者試験の噂
- 甲種・乙種とあるが、甲種の方が乙種より取扱可能分野が広い。
- 危険物取扱者は、甲種が全危険物、乙種が特定種類の危険物、丙種が乙4の一部。
- マーク式のため、採点が早い。1カ月かかる都道府県もあるが、東京は特に早い。試験終了1時間で会場に合格者受験番号が貼りだされ、翌日にはインターネット上で見れる。
- いろいろな会場があるが、東京の人は運営本部で受験。笹塚駅から徒歩。
- 合格後の免状発行手数料は、東京だけ運営本部での直接支払いが認められている。
- 受験者数は乙4がダントツで多い。主に工業高校の生徒が受験する。
- 乙1,2,3,5,6は、先に乙4を合格してから基礎化学・法令免除で受けるパターンが多そう。
- 一部の工業高校では乙4の取得を必修としている他、農業高校でも乙4の取得を推奨している場合がある。
- 乙種4類で取り扱う危険物はガソリンとか灯油とかアルコールなど、生活に密着した一般的なものなので取得の需要が高い。
- ガソリンスタンドでアルバイトをする時に、乙4の有無でバイト代が変わってくるので高校生でも取っておいて損はない。
- 必置資格であり、例えセルフGSでも、危険物を取り扱っている施設であることから、乙4の免状を持つ危険物取扱者を置くことが求められている。
- ガソリンスタンドでアルバイトをする時に、乙4の有無でバイト代が変わってくるので高校生でも取っておいて損はない。
- 4類以外は、ニトログリセリンとか硝酸とか基本的に馴染みのない危険物取扱の為の免状なので、その種の危険物を取り扱う化学工場に就職するか、乙種コンプリートして甲種を目指すとかでもない限り、需要はほぼない。マニアの領域である。
- ハローワークの求人でも、乙4の求人数に対し、その他の類の求人は圧倒的に少ない。
- 合格率は乙4が30〜40%程度、4以外の乙種は60〜70%程度であるが、受験者の質が異なるので、乙種の中で4類が飛び抜けて難しいというわけではない。
- 乙4は化学の初心者が受験するケースが多く、先述の通り、他の乙種は先に乙4を取って基礎化学と法令を免除してから受験するケースが多いからである。
- 販売されている問題集も、4以外の乙種は「既に乙4を取得していて科目免除ができる状態」を前提として書かれている場合が多い。
- ちなみに甲種も見た目の合格率だけ見るなら30〜40%程度だが、受験者の質が異なるので、甲種がダントツで難しい。
- 甲種の受験者は大学で化学を専攻した者、実務経験者(2年以上)、既に乙種を4種類以上合格した者のいずれかであるため、本気度が全然違う。
- 甲種の受験資格をを乙種複数合格で得る場合は、3と5が必須、1と6のどちらかが必須、2と4のどちらかが必須となっている。4はほぼ全員が取得するということを考慮すると、実質的には5種類必要になる。
- 最難関の甲種は乙種6種類全部の内容がいっぺんに出題される上に、基礎化学の問題難易度も乙種よりかなり高い。科目免除もない。まさにキングオブ危険物である。
- 乙4は化学の初心者が受験するケースが多く、先述の通り、他の乙種は先に乙4を取って基礎化学と法令を免除してから受験するケースが多いからである。
- 乙4だけ段違いで受験者が多いため、試験会場によっては乙4試験のみを実施する日を設定することもある。
- 工業高校のジュニアマイスター顕彰制度では、甲種の合格者には20ポイントが、乙4は4ポイントが、その他の乙種と丙種は2ポイントが付与される。
- 就職に役立つという点、その割には合格難易度がそれほど高くないという点などもあって、乙4の受験者層は幅広く、受験者には(ピンキリの)キリの方で言えば時間にもルーズでいい加減な人もそれなりに多く存在し、試験開始時間に遅れて来ては試験官ともめるという話がしばしば出てくる。
- 比較的簡単な資格とは言え、国家資格、しかも業務独占資格かつ必置資格である以上、かなり厳しく管理された運営で試験が進められる。
- 流石に甲種の方はいい加減な受験者は滅多にいないだろうけど…。
- この資格の保有者が取り扱う危険物は、火災発生の要因になる物体(固体または液体)であり、気体は含まれない。そのため、プロパンガスなどの気体は、危険物取扱者ではなく、高圧ガス製造保安責任者が取り扱う範疇である。
- 危険物取扱者試験は「危険物に関する法令」「危険物に関する物理・化学」「危険物の性質とその消火方法」であり、3科目とも6割以上の点数で合格となる。
- 2科目が100点満点でも、一つが60点以下なら不合格となる。(足切り制度)
- 乙4における「危険物に関する物理・化学」は、中学校で学ぶ理科第1分野程度のレベル。法令とか、若干中学生には取っ付きにくい内容も含まれるが、頑張れば中学生でも取得できるレベルではある。
種類別
甲種
- これに合格することで、全種類の危険物を扱うことができるようになる。
- 乙・丙種にはあった科目免除は無い。おまけに受験条件もある。
- 受験資格は「危険物を取り扱う職場での実務経験」「乙種1or6,2or4,3,5類の合格」「化学系の科目を一定単位履修する(化学系学科なら1年で条件を満たす。1年次は学科を決めないところでも2年次で満たす)か卒業する」のいずれかである。
- 扱うものの範囲から、乙種全部の内容が出題される。
- 基礎化学に関する問題は乙種よりかなり難しい。
- 乙種の基礎化学は正直中学校の理科第1分野に毛が何本か生えた程度のレベルだが、甲種の基礎化学は高校化学をある程度理解している人じゃないと解けない問題が多い。
乙種
- 特定品目に限定して取り扱いができるものである。
- 第1類から第6類まである。
- 試験時間は2時間、問題数は35問だが、同一ランクの他の類の合格で法令・基礎化学が免除となり35分・10問となる。
- これ以外にも火薬類免状で基礎化学と危険物の性質を一部免除、両方持てば問題数が5問まで減る。
- 甲種の受験要件として1or6,2or4とあるが、それぞれ前者は酸化剤、後者は可燃性物質で、このグループ内の違いは固体か液体かである。
- 要するに前者が酸素源で後者が可燃物である。このグループ同士を混ぜると発火するというわけである。
- 3類は禁水性・自然発火性物質となる。ほとんどの物質が両方の性質を持つが、1種類ずつ片方だけのものがある。禁水性だけのものが金属リチウム、自然発火性だけのものが黄リン(実際水中で保存している)である。
- 5類は自己反応性物質である。ものを燃やすには可燃物と酸素が必要だが、こいつは酸素と可燃物の両方を自分で供給するため一番危険。
- 乙種の全ての類に合格しても、甲種合格の代わりにはならない。
- 一例として、技術系の自衛隊員の任用資格に甲種は含まれているが、乙種全類で代用することはできない。
丙種
- 乙種4類からさらに取扱可能物質を限定したものである。
- 乙4で取り扱えた特殊引火物などが使えない。
- また、立ち合いに関する権限も一部制限される。
- ぶっちゃけ乙4の完全下位互換。
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