試験

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全般

  1. 受ける目的は人によってさまざまだが、主に以下の3つに分けられる。
    • 教養のため:世界遺産検定、色彩検定など
    • 進学・就職で有利だから:英検、TOEICなど
      • ずばり、入社試験というものもある。
    • 業務上の理由や他の試験を受けるために必須のため:危険物取扱者、センター試験など
  2. 受験資格もさまざま。学歴・科目履修や実務経験、1次・予備試験の合格が必要な場合もあれば、何も必要ない場合もある。
    • さらに、他の資格や経験、不合格から一定期間の場合などを申告すれば一部分野の免除をしてくれることも。
  3. 遅刻した時の対応は運営によってまちまち。途中参加(制限時間が減る)の場合も、そもそも入れてくれない(失格)場合もある。列車遅延などやむを得ないときは本部に相談すれば便宜を図ってくれることも。
    • 途中退室は試験による。一時退室は認められていても、一時退室者が多い場合はできない場合もある。また、試験を終了して抜けられる場合もあるが、試験時間中は入れなくなり、できる時間にも制限がある(試験開始直後と終了直前はできない場合が多い)。
  4. 人が受ける試験ばかりでなく、物に対して行う試験もある。引張試験、摩耗試験、磁粉探傷試験、等。
    • ちなみに、「ペーパーテスト」は和製英語。英語圏では紙質検査という意味になってしまう。
  5. 特別に認められたものを除き、机上に出せるのは筆記用具のみ。場合によっては荷物を持って入れない(廊下に置く)ことも。
    • 認められるものがあったとしても、個人の通信機器(パソコン、スマートフォンなど)は持って入れない。
    • ちなみに、京大のドイツ語の定期試験では、「通信機器以外なんでも持ち込み可」とした結果、ドイツ人を持ち込んだ学生がいた。
  6. どの試験も不正行為に対してはかなり厳しいペナルティを課している。
    • 強制退場で全科目が0点となるのは当たり前。別のペナルティ(一定期間受験禁止、停学、場合によっては法的手段)が課せられることも多い。
    • 平成の終わり頃、4.に関しても不正行為が大きく問題になった。
  7. ペーパーベースの試験の場合、マーク式と記述式に分かれる。
    • マーク式の場合、受験者情報欄と解答欄がある。確認のためか、前者はマーク欄の上にマークした文字を書くようになっており、このほか記述欄がいくつかある(読み取られない)。また、シャープペンシルは一般的にNGとされている(使用しても問題ないが)。ただし、鉛筆の芯の成分を読み取る形式のため、さすがにボールペンはNG。
      • 受験番号が予めマークされているものもある。自分の受験番号の席に座れば問題ない。一応受験番号や氏名は手書きすることになるのだが。
      • ボールペンのインクが光を反射するためとも言われている。
      • 悪いマーク例…薄い、はみ出す、中途半端、○だけ、┃だけなど。
    • 記述式の場合は解答欄がなく、受験者情報欄以外は白紙だったり、罫線とか原稿用紙のマス目しかないことも。大学や相当レベルの資格試験でよくある。東大の場合は入試の時点でこの形式。要は問題番号とかは自分で振って、文字数とかは自分で管理しなさい、ということ。
      • 国立の地歴・公民は大論述が多いので原稿用紙みたいになっている。数学や理科はほとんど白紙。国語や外国語や比較的細かく回答欄が設けられている。いずれにしても予備校の記述模試の感覚で受けると当日困惑しそう。
    • 併用式の場合は、マークシートと一体化していることも。また、マーク式問題で足切りすることもある(マーク式問題で一定点数以下の場合記述式の方は採点しない)。
      • 午前の部と午後の部の2部構成になっている場合なども、午前の部の点数で足切りすることがある。
    • もし解答用紙が不足した場合、記述式ならば応急処置として実寸大でコピーすればそのまま使える。しかし、マークシートはそうもいかないらしい。
  8. 合否基準は「一定数を選ぶため順位で決定する」ものと「実力が一定以上であることを判定するため絶対評価で決定する」ものに分かれる。
    • 前者はエントリー数の方が選出数より大きくなることがよくあり「限られた枠に入らない分を振るい落とす」ことになり「落とすための試験」で後者より選抜基準が高くなりがち。また最低基準として後者の選抜方式も併用され、枠が余っていても枠が埋まらないこともある。一方で後者は固定された基準を満たせばよいので、「受からせるための試験」になる。
  9. 受験料の支払いは、最近はインターネット決済やコンビニ・ATM払いもできるようになってきたが、入試や国家試験を中心に銀行窓口払いしかできない場合が多い。
    • 払込用紙が銀行備え付けの2枚つづり(打電/銀行保管用と依頼主控え)に払い込みの証拠として願書に貼付するものが付いたオリジナルの3枚つづりになっており、ATMでは処理できない。
    • マイナス金利の影響を受けて経営合理化のため都市銀行は窓口を持つ店舗を少なくしている。またこのタイプの払込用紙はゆうちょ銀行では基本的に使えない。従って、地方銀行や信用金庫を利用することになってくると思う。
    • コンビニは一般的にセブンイレブンマルチコピー機かローソンのLoppiなどで手続きができるとか。

資格試験

入学試験

  • 各種学校の入学試験に関しては、こちらからお願いします。

大学入学共通テスト

  1. 2020年度から導入された。初回実施は2021年1月。
  2. 記述式解答の問題が復活した。
    • まずは国数のみ。ただし、マーク式問題のように点数をつけず、また合算もしない。段階評価が別につく。
      • 国語は通常のマーク式の大問×4はそのままで、その前に記述式(各問50-100文字)しかない現代文評論読解の大問が付いた。
      • 数学は一部問題が短答記述式になった(ひらがな表記の解答欄がそれ)。途中経過は記述しない。ただし、評価基準が厳格になっている。例えば線の傾きを議論したいときは、「傾きがきつい/ゆるい」といった主観的な単語では不十分で、「この点における微分係数がこのくらいの大きさだから…」と客観的かつ定量的に書く必要がある。
    • 記述問題も自己採点ができるようになっている。試験終了後採点基準が公開され、それをもとに行う。

大学入試センター試験

  1. 共通一次試験が失敗したので、その代わりに作ったテスト。
    • 大きな違いは私大でも参加できることである。
  2. なんやかんやで共通一次よりは3倍長く持った。
  3. 現役生の場合、在籍している学校から距離が近い所に会場が選ばれる。
  4. 各教科間毎にかなり長い(40分程度)休憩時間がある。
    • あれは何でなんだろう?
  5. 希望をすれば成績表が送られてくるが、4月になってからである。
    • その為自己採点が必須になってしまっている。
  6. まさに平成を駆け抜けた試験といえる。
    • ただし1回だけ令和に開催された事がある。
  7. ほぼすべての大学で英語が必須のため、ほぼ全員(約50万人)が外国語、それも英語を受験する。しかし、それ以外の言語は50人いるかいないか。
    • そして平均点はそれ以外の言語の方が高い傾向にある。
  8. 国立受験の場合は5教科7科目(国語全分野・数学ⅠAⅡB・英語筆記+リスニング・地歴公民と理科の一方を2つ、もう一方を1つ)が一般的。
  9. 地歴公民と理科は、解答した科目と「その順番」も記録される。1番目に解答した科目が重点的に評価される場合が多い(特に私立)ので、得意科目を1番目に解答する。
    • 新課程では理科の「Ⅱ」に相当する科目も受けられるようになった。そのかわり基礎科目は2科目必要になった。
  10. 英語以外の外国語と理科総合(新課程では科学と人間生活?)、地歴Aは受け付けてくれる大学がほとんどない。あと、東大とかだと倫理政経以外の公民もダメ。
  11. 合計マーク数は毎年変わるが英語だけは固定。筆記55個(もっと言うと最後の5個はすべて合ってないと加点されない)、リスニング25個。
    • マーク欄は、数学以外は1,2,3...で数学だけア,イ,ウ...。
  12. 解答用紙のマーク欄は多めに取っており、ほぼ確実に余るが、リスニングだけは毎年過不足なく使い切る。

共通一次試験

  1. 競争緩和目的で国公立大学向けに導入した試験だが、結果として余計競争が激化してしまった。
  2. 結局10年程でセンター試験に代わってしまった。

シンガポールGCE/PSLE

  1. 各国で入学資格審査として行われている学科試験・GCEをシンガポールにローカライズしたものである。
    • ただし、PSLEはシンガポール独自である。
  2. GCEはN,O,Aの3レベルがある。それぞれNormal, Ordinary, Advancedの頭文字である。また、PSLEはPrimary School Leaving Examinationの略である。
    • Aは大学入試、Oは高校入試、Nは高校入試の予備試験のようなものである。また、PSLEは小学校卒業試験と訳されるが、中学入試に近い。
  3. 出身学校ごとに異なる問題となる。
  4. PSLEは全員が受験する。この結果に応じて中高一貫特進コース(Integrated Program)、選抜コース(Express)、普通科(Normal)、職業科(Technical)に振り分けられる。詳しくははこちら
    • 上位6割が俗にエリートコースといわれるIPもしくはExpressに振り分けられるが、毎年数%はPSLEに合格できず小学校留年もしくは専門学校を経由しての就職を余儀なくされる。
    • なお、学校独自の選考で成績の良い科目を上位クラスで受講できたり、試験により次年度から上位クラスへ転籍ができたりする(Normalは1,2年次・Technicalは1年次のみ)。
      • 一部のTechnicalはこのような制度がない。
    • 私立学校はIPとExpressしか用意しておらず合格基準点も高めになっている。また、シンガポール国立大学附属中等教育学校は別途選考があるらしい。
  5. GCE-NはNormalとTechnicalの生徒が受験する。結果に応じて職業科高校(ITE)・高等専門学校(Polytechnic)・就職または普通科5年次(後期中等教育準備コース)に振り分けられる。
    • 職業科高校・高等専門学校へ振り分けられることが特別プログラム扱いされているようだ。それぞれDPP, PFPプログラムという。
  6. GCE-OはExpress4年次とNormal5年次の生徒が受験する。結果に応じて普通科高校(Junior College)・ITE, Polytechnicまたは就職へ振り分けられる。
  7. GCE-AはJunior Collegeの生徒も受験する。彼らは大学入学はほぼ保証されているが、学科などで希望があれば競争になる。
    • Polytechnicの学生も大学編入試験がある。また、ITEの生徒はPolytechnic編入試験が別途ある。

模擬試験

河合塾模試

  1. 恐らく進研模試に次ぐ規模を誇ると思われる全国規模の高校生向け模試。
  2. 進研と比べると問題の難易度は難しい。
    • そのため、本当の実力を調べるためにも1度くらいこの模試受けた方がいいと言われている。

北辰テスト

  1. 埼玉ローカルの中学生向けの模試。
    • これを全国区だと思っている埼玉県民は結構いるらしい。
  2. これの成績で私立の合否が決まる事があるらしい。(いわゆる「確約」)
    • 都市の私立高校は公立のすべり止めのために受験者のほぼ全員を合格させるパターンはよくあることだが、ここまで極端なのは珍しいと思われる。
    • 正確にはあるコースの入学権を押さえておくもの。なお、入学試験は受験するが、結果があまりにひどい場合は合格取り消しになることがある。
  3. 埼玉メインだが、東京の高校も合格判定が出せる。
  4. テストによっては内申点を自己申告して一緒に判定を出すものもあるが、このテストは非対応である。

Vもぎ

  1. こちらは東京千葉ローカルの中学生向け模試。
    • よく考えるとこの2都県の組み合わせは珍しい気がする。
  2. どちらかというと公立高校向けという印象が強い。
  3. 運営しているのは進学研究会という会社。
    • 別にベネッセと関係があるわけではない。
  4. 合格判定がかなり簡易的らしい。

Wもぎ

  1. Vもぎと似ている名前だが、別に関係がある訳ではない。
  2. こっちは東京・神奈川ローカル。

語学検定(英語)

TOEIC

  1. 大学生御用達。
    • というか、大学に入ったらほぼ高確率でやらされる。
  2. これが世界的に通用するかというと...。
  3. 日本円での決済可能(コンビニ・楽天ペイ可)だったり比較的受験料が安い(下のTOEFLやIELTS、ケンブリッジ英検などは数万円する)、受験当日必要な身分証の条件が緩い(学生証可)だったりと、比較的受験はしやすい。
  4. 読解問題の最後の方は複数の文を一緒に読む必要がある。また、リスニング・読解それぞれ100問なので、高い集中力が要求される。英語の試験というよりかは作業速度及び集中力を測定する試験に近い。
    • 従って、990点満点を取るには当日の体調の他、運もよくないといけない。
    • 集中が切れるとあっという間に時間が過ぎる。筆者は、文中の素晴らしい数字に気を取られ笑ってしまい、15分無駄にした。
  5. 団体受験(ITP)は公式記録にならないらしい(過去問を流用するためらしい)。
  6. リスニング・リーディングのものが一般的だが、スピーキング・ライティング力を測定するものもある。こちらはCBT。
    • スピーキングだけのものや、中高生向けのもの(TOEIC Bridge)もある。
  7. 時々問題形式が変わる。それによって対策問題集も一新される。
  8. もちろん限界はあるが、音声の聞き取りに問題があれば調整してもらえる。
  9. アメリカETS(他には大学入試であるSATを作成している)が主催し、日本ではIIBCが運営する。

TOEFL

  1. TOEICより世界での通用性が高い試験。
  2. 「トエフル」ではない。
  3. 試験時間がかなり鬼畜。
    • 最近少しマシになったがかつては試験時間4時間、休憩10分というそこまで集中できるか!という構成だった。
    • でも学校や法人向けはTOEIC並みに短くなる。
  4. 試験方法は漢検CBTのそれと同じ。
    • ただし漢検CBTと違って、いつでも受験できる訳ではない。
    • PBT(ペーパーテスト)は日本では行われていない。iBTのみ。
  5. 受験に当たり提示する身分証明書は学生証だけでは不可。この場合別途(マイナンバーカードなど)を提示する必要がある。
    • また、提示する身分証明書を事前に申し込みサイトで登録する必要がある。
  6. 受験料が高くアメリカドル表記であること、支払方法がクレジットカードがないと定額小為替を購入して海外へ送付する必要があったはずで、どちらにせよ受験しづらい。
    • 受験申し込みサイトも英語だった気がする。
  7. TOEICと異なり、4技能を1日で測定する。ただし、ITPの場合はTOEICと同じL&Rとなる。
    • 早くテストが終わった場合、休憩時間は自由にとれたはず。ただし、周りの音とかでうまく聞こえない点は配慮してもらいないらしい(聞こえにくい状況を想定しての能力測定だからだとか)。

IELTS

  1. ブリティッシュ・カウンシルが主催し、日本では英語検定協会が運営する。
  2. こちらも英語4技能を測定し、合否なしの9点満点で評価される。
  3. アカデミック(英語圏の大学・大学院受験希望者)とジェネラル(一般及び英語圏移住希望者)に分かれている。
    • ライティングとリーディングがこれら2タイプで異なり、スピーキング・リスニングは共通問題となる。
  4. 受験料が比較的高額なこと、また受験当日持参する身分証明書はパスポートのみであることから、受験はしづらいと思う。

国際連合公用語英語検定試験

  1. 通称「国連英検」。こんな名前だが、日本で実施されている試験である。
  2. 実用英検が文部科学省の認定資格であるのに対し、国連英検は外務省の認定資格である。ただしどちらも国家資格ではなく、あくまで公的資格である。
  3. 特A級、A級、B級、C級、D級、E級がある。
    • B級以上は国際政治や社会問題についてマニアックな知識が要求されるので、かなり難易度が高い。実用英検で換算するとB級は2級と準1級の間、A級は1級とほぼ同レベルといわれている。
      • 特A級は受験者の殆どが既に実用英検1級に合格している人たちなので、非常に難易度が高い。
    • B級以上では、国連の組織体制や活動内容、日本と国連の関係性についての知識を必要とする。国際政治学や国際関係論を大学で履修済であっても、おそらく全てはカバーできない。
      • 日本国際連合協会の著作 "Today's Guide to the United Nations" がこの分野の公式テキストとされており、B級以上の受験者はこれを必ず読んでいることが前提。
  4. 作文はB級以上で、面接はA級および特A級で課される。
    • 国連英検の面接官は必ずネイティブスピーカーか帰国子女でなければならないと決められている。一般の日本人が面接官になることがある実用英検との大きな違いである。
  5. 国際公務員(国連職員)になるためにはA級または特A級に合格できるくらいの実力が必要。
    • しかし知名度的にはマイナー検定であるためか、一般企業では評価対象になりにくく、難易度の割にはお買い損とも、、、、、
    • C級以上の合格者は大学受験や公務員採用試験で優遇される場合もあるため、国連職員を目指さないにしても受験する価値はある。実用英検やTOEICに比べてマイナーなのは否定できないが、、、、、

TOBIS(ビジネス通訳検定)

  1. こちらも英語の通訳能力を測る試験だが、運営者がNPO法人、つまり民間資格である。
    • 通訳案内士試験は観光案内業務に関するものだが、こちらはビジネスシーンや国際的イベントでの通訳を念頭に置いている。
  2. 2005年から実施されている。2008年春までは、日本通訳協会が実施する「通訳技能検定」と立ち位置がかぶっていた。
    • なお、日本通訳協会は2008年11月に経営破綻している。
  3. ランクの設定は1級~4級。
    • 2級~4級は、全く同一内容の逐次通訳テストを受け、その出来具合に対する絶対評価によって与えられる。
    • 1級は、最近2年以内に2級に合格している人か、同時通訳の実務経験が2年以上あると証明できる人しか受験できない。

ビジネス英語検定

  1. 簿記検定で有名な日本商工会議所が実施する英語検定。
  2. 主にビジネス文書や海外取引などの実務スキルが問われる。
  3. 1級、2級、3級があり、全ての級で試験会場のパソコンを使って受験することになる。
  4. 日商の認定資格であるが、簿記に比べるとブランド力的にはイマイチか。

語学検定(その他)

日本語検定

  1. ぱっと見外国人向けに見えるが..。
    • 1級はマジで日本人でも分からない問題だらけだったりする。
    • 外国人向けのものは「日本語能力試験」と「日本留学試験」。
  2. キャラクターが杉並区のそれと似ている気がする。

漢語水平考試

  1. 中国政府が認定する国際的な中国語の検定試験。
    • 日本の実用中検や中国語検定の各級もこれに換算して表現されることも。
  2. 数字が大きくなるほど難しくなり最高は6級。
  3. 中国製ということもありリスニングの説明なども中国語しかない。
  4. NHKの「テレビで中国語」に出ていた段文凝先生が日本でのイメージキャラクターを務めていたこともある。

簿記検定

簿記能力検定

  1. 全国経理教育協会(全経)が主催する簿記検定。主に経理関係の専門学校生が受験する。
    • 全経の歴代会長の中には首相経験者の森喜朗氏や麻生太郎氏もいる。
  2. 英検や秘書検定などと同じ、文部科学省後援の民間検定である。
    • かつては文部科学省「認定」の公的検定試験だった。
  3. 階級は上級、1級、2級、3級、基礎簿記会計の5段階がある。
    • 同じ級数なら日商簿記より難易度は低い。目安としては全経の1級が日商簿記2級と同じくらい。全経の2級が日商簿記3級と同じくらい。
      • ただし主に全商簿記よりはやや難易度が高い。
  4. 全経の上級の合格者は日商簿記1級と同様に、税理士国家試験の受験資格が得られるという特典付き(厳密に言えば、学歴による制限が撤廃される)。
  5. 全経上級は日商簿記2級より難易度は高いものの、一般的には日商簿記1級よりはやや簡単と言われているため、税理士国家試験の受験資格を手っ取り早く得たいのであればこちらの方がオススメである。
    • ただし日商簿記1級と全経上級とでは出題傾向が微妙に異なるため、日商簿記1級に合格した人でも全経上級に落ちてしまうケースはある。日商簿記1級は計算力重視、全経上級は理論重視と言われている。
  6. 全経上級は科目ごとの足切りがあるらしく、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算のどれか1つで極端に苦手なものがあると、総合得点では合格でも、足切りで不合格になってしまう。科目合格(免除)制度もない。
    • これは日商簿記1級も同じ。
  7. 全経上級はあくまで税理士国家試験の前哨戦という位置付け。就職・転職活動での評価は日商簿記3級より弱いため、難易度の割にはかなり損している。
    • そもそも全経の存在を知らない面接官も多いのでは?
  8. 1級、2級では商業簿記と工業簿記の2科目が出題されるが、上級や日商簿記と違って科目合格(免除)が認められている。

簿記実務検定

  1. 通称「全商簿記」。主に商業高校生が受験する簿記検定。
    • ただし「商業高校生でないと受験できない」というわけではなく、普通科の生徒や社会人が受けても構わない。
  2. 階級は1級、2級、3級がある。
    • 1級では商業簿記(会計部門)だけでなく工業簿記(原価計算部門)も出題される。ただし日商簿記と違って科目合格が認められているのが救い。
    • 2級と3級では商業簿記のみが出題される。
  3. 全商簿記1級の難易度は日商簿記で換算すると2級と3級の間くらいと言われている。
  4. 全商簿記1級に合格すると大学の推薦入試で有利になる場合がある。
  5. 就職活動においては、高卒の新卒以外ではほぼ評価されない。大学生、社会人なら日商簿記が欲しいところ。
  6. 大学入試センター試験の簿記会計は、全商簿記1級よりも難易度が高いと言われている。
  7. 全商では他にも珠算や情報処理など様々な検定試験を実施している。

国際会計検定

  1. 通称BATIC。東京商工会議所の認定資格。
    • BATICとは、「国際コミュニケーションのための簿記会計のテスト」(Bookkeeping and Accounting Test for International Communication)という意味である。
  2. 問題文が全て英語であるのが最大の特徴である。簡単に言ってしまうと、「英語による簿記検定」である。
    • 問題レベル自体は日商簿記検定2級に毛が生えた程度なのだが、問題文が英語で書かれているというのもあって、実質的な難易度はかなり高くなっている。
    • 最低でもTOEICで700点以上取れるくらいの英語力がなければBATICに挑戦するべきではない。
  3. 合格、不合格という判定ではなく、1000点満点のスコアで評価される。
    • 最高ランクのコントローラーレベルに認定されるためには880点以上、その次のランクのアカウンティングマネージャーレベルに認定されるためには700点以上が必要。
  4. 知名度は低く、難易度の割には社会的評価は微妙。

建設業経理検定

  1. 簡単に言ってしまうと、建設業界のための簿記検定である。他の業界に比べて規模が非常に大きいため、建設業に特化した簿記検定が作られることになった。
  2. 等級は1級から4級まである。
  3. 建設業会計以外の分野は日商簿記検定よりやや簡単と言われている。
  4. 2級以上に合格すると建設業経理士の称号が手に入る。国土交通省の認定資格であり、準国家資格という扱いである。

ビジネス会計検定試験

  1. 大阪商工会議所の認定試験である。
  2. 財務諸表を読む能力を測定することを目的として実施されている。
    • これに対し、日商簿記検定は財務諸表を作る能力を測定することを目的としている。
  3. 3級と2級はマークシート方式で、1級のみ論述問題がある。

社会福祉会計簿記認定試験

  1. 一般の簿記検定ではカバーできない、社会福祉法人の経理に特化した検定試験。
  2. 初級、中級、上級の3つのランクがある。
    • 中級がちょうど日商簿記検定2級と同じくらいか、それより少し低い難易度である。
    • 上級は日商簿記検定1級や全経簿記能力検定上級と比較できるレベルと言われている。
      • 上級は簿記会計と財務管理の2科目が課される(2年間有効な科目合格制度がある)。
  3. 国家試験ではないが、受験チャンスは年1回しかない。

パソコン検定

情報検定

  1. 通称「J検」。文部科学省後援の情報処理に関する検定試験。
  2. 情報活用試験、情報システム試験、情報デザイン試験の3つの部門がある。
    • 情報活用試験と情報デザイン試験が主に一般ユーザー向け、情報システム試験は主にエンジニア向けの部門である。
  3. 情報活用試験は1級でも難易度はあまり高くなく、ITパスポート試験と同じくらいである。
    • 情報活用試験3級に至っては少しでもパソコンを操作したことのある人ならば一夜漬けでも合格できてしまうほど簡単である。
  4. IT系の専門学校や商業高校、工業高校の情報学科だと国家資格の基本情報技術者試験の前哨戦として情報システム試験を受験するところも多い。
  5. ぶっちゃけ情報処理技術者試験の完全下位互換。履歴書に書いても就職・転職はさほど有利にはならない。あくまで国家資格の前哨戦のつもりで受験しよう。
    • IT系の専門学校ではJ検の受験が推奨されているし、文部科学省のお墨付きでもあるので知名度自体は高いのだが。
  6. 昔は情報処理活用能力検定試験(旧J検)という名前だった。文部科学省認定の資格であり、公的な評価も今よりずっと高かった。
    • 旧J検の1級は基本情報技術者試験よりも難易度が高かったと言われている。旧J検2級が今の情報システム試験に、旧J検準2級が今の情報活用試験1級に、旧J検3級が今の情報活用試験2級に相当する。
    • 今のJ検はあくまで文部科学省「後援」の民間検定試験である。

日商PC検定試験

  1. 簿記などで有名な日本商工会議所の認定試験。
  2. 知識科目と実技科目があり、前者はITパスポート試験のようなコンピュータの基礎知識を問う試験、後者はMOSのように実際にパソコンを操作してスキルを測定する試験である。
    • 実はJ検の情報活用試験の合格者は知識科目が免除になる特典がある。
  3. 商工会議所主催なだけあって、パソコン検定の中では比較的ブランド力が高い。
  4. 他のパソコン検定に比べて実務を意識した内容になっている。基本的な操作スキルを重視したMOSとの違いである。

ICTプロフィシエンシー検定試験

  1. 昔は「パソコン検定試験」が正式名称であったことから、今でもP検の愛称で知られている試験である。
  2. 名前からは分かりにくいが、実はしまじろうで有名なあの会社の認定試験である。
  3. 知識科目と実技科目がある。
  4. 階級は1級、2級、準2級、3級、4級がある。
    • 1級と2級は社会人向け、準2級と3級は高校生向け、4級は中学生向けという位置付けらしい。
    • 1級は論述問題が課されるため、国家資格のITパスポートよりも難しいともっぱらの噂である。
  5. 5級は公式サイト上で無料で受験できる。暇つぶしがてら受験してみてはいかがだろうか?
    • ただし5級は合格しても履歴書には書けません。

Microsoft Office Specialist

  1. 通称MOS(モス)。マイクロソフト社が公式に認定する、日本および世界で最も有名なパソコン検定。
  2. 競技種目(科目)はExcel、Word、PowerPoint、Outlook、Accessの5つ存在する。
    • ExcelとWordはさらにスペシャリスト(一般)レベルとエキスパート(上級)レベルに分かれる。
  3. 1科目単位での受験も可能だが、4科目合格すると「オフィスマスター」の称号が得られる。
    • オフィスマスターと認定されるためにはExcel上級、Word上級、PowerPointの3科目が必須で、残りはOutlookとAccessのどちらかに合格すれば良い。
  4. 一般レベルでは、Accessが最も難易度が高いと言われている。これは一般ユーザー向けの科目ではなく、プロのデータベースエンジニアが多く受験するため。
  5. 知識重視の筆記試験は一切課されず、実技のみで合否を判定する。
  6. 事務職での採用条件として「MOSの有資格者であること」を課している企業もある。
    • 就職・転職活動での評価は国家資格のITパスポートよりも高い。
  7. 合格率が80%を超えるため簡単な資格だと誤解されがちだが、多くの人はパソコン教室に通って対策するため、ガチでパソコンが苦手な人が独学で合格するのは決して容易なことではない。
  8. 民間検定の中では日商簿記やTOEICと並んでメジャーな部類である。
  9. 受験料が高すぎることで有名。1科目だけでも1万円以上かかる。さらにパソコン教室の費用やテキスト代を考慮するともっとかかる。オフィスマスターを狙おうとすると恐ろしい金額になる。
    • ただし一応学生なら割引制度が使える。

PAT認定試験

  1. 昔はパソコン認定試験と言っていた。
  2. 1級〜3級がある。
    • 1級と2級の間に準1級がある。

コンピュータサービス技能評価試験

  1. CS試験とも呼ばれる、厚生労働省認定のパソコン検定。特別民間法人中央職業能力開発協会(JAVADA)が試験を実施している。
  2. MOSに比べて受験料が安いことから、主に職業訓練施設の生徒が受験する。
  3. 部門はワープロ、表計算、情報セキュリティの3種類がある。ワープロ部門と表計算部門は1級、2級、3級がある。
    • ワープロ部門と表計算部門は実技試験で、1級のみ筆記試験も課される。
    • 情報セキュリティ部門は国家試験の情報セキュリティマネジメント試験や情報処理安全確保支援士(セキュリティスペシャリスト)試験よりは難易度が低い。
    • 合格者はそれぞれ「~級ワープロ技士」「~級表計算技士」「情報セキュリティ技士」と呼ばれる。

情報処理技術者能力認定試験

  1. サーティファイという会社が実施している検定試験で、主にIT系の専門学校生が受験する。
    • このサーティファイという会社は、新潟福島で専門学校を運営しているNSGグループの関連企業であり、この情報処理技術者能力認定試験の他にも、C言語プログラミング能力認定試験やJavaプログラミング能力認定試験、Excel表計算処理技能認定試験なども実施している。
  2. 国家資格の情報処理技術者試験と紛らわしいため、サーティファイ情報処理検定と呼ばれて区別されている。
  3. 1級、2級、3級がある。3級は4択問題のみ、2級以上は第一部と第二部がある。
    • 第一部は4択問題、第二部は長文問題である。それぞれ基本情報技術者試験の午前と午後に近い形式である。
      • 2級には科目合格制度があるが、1級にはない。1級は第一部と第二部を両方同時に合格する必要がある。
  4. 2級の第一部に合格して講座を受講すると、修了試験に合格した後に、基本情報の午前の部が免除される特典がある。
    • だから2級は基本情報の前哨戦としてオススメである。
  5. 1級の問題はしばしば基本情報より難しいと言われるが、だったら最初から基本情報に挑戦したほうが絶対お得である。1級は知名度が低いから。

情報技術検定

  1. 主に工業高校生が受ける情報処理の検定試験。
  2. 情報科や電子科の生徒が受けるイメージが強いが、最近では他の学科の生徒も受けるようになった。
    • 情報技術基礎という科目を全ての学科で履修するようになったからである。
  3. 1級、2級、3級がある。
    • 2級以下は情報技術基礎の授業を真面目に受けていれば合格できるレベル。
      • プログラミングの問題はBASICまたはC言語のどちらかを選択して解答する。
  4. 1級だけ飛び抜けて難しい。国家資格のITパスポート試験より難しく、基本情報技術者試験に並ぶレベルである。合格率だけ見るならむしろ基本情報より低いくらいである。
    • 1級はハードウェアとプログラミングの2科目それぞれに足切りが定められている。
    • しかしその割に知名度・社会的評価は低いので、この検定の1級に合格できる実力があるならそのまま基本情報を受けた方が良いと思う。
  5. 1級で(200点満点中)190点以上取った者には、通常の合格証書の他に、特別表彰状と記念の楯が授与される。
    • これは一回の試験で各都道府県に1人いるかいないかくらいの栄誉である。

全商情報処理検定

  1. 商業高校生向けの試験だが、一般人も受験可能である。
  2. 3級はビジネス情報部門のみ。2級および1級にはプログラミング部門もある。
  3. プログラミング部門はJavaまたはマクロ言語を選択して解答する。
    • 2022年度からはマクロのみになる。
    • かつてはVB、COBOLもあった。
  4. ビジネス情報部門では表計算も課される。2級以上はさらにデータベースの問題もある。

ビジネス系検定(簿記・情報系を除く)

環境社会検定試験

  1. 通称「eco検定」。東京商工会議所の認定資格。
  2. 自然環境についての基礎知識や、環境問題についての知識が問われる。
  3. この試験の合格者は「エコピープル」と呼ばれる。
  4. 教養の試験というイメージが強いが、商工会議所の認定資格というだけあって、環境保全活動に力を入れている企業の場合、エコピープルの評価が上がる可能性がある。
    • ただし、あくまで業務独占資格や国家資格の類ではないので、過度な期待は禁物である。
  5. 他の商工会議所系の検定試験(日商簿記など)と違って、級の設定が無い。

品質管理検定

  1. 別名「QC検定」。その名の通り、品質管理(Quality Control)に関する知識を問う検定試験。
  2. まだまだ知名度が低い民間資格だが、合格者は工業系の職場では意外と評価される。
    • 企業によっては昇進の条件としてQC検定2級合格を課している場合もある。
  3. 目安としては2級以上が管理職レベル、3級が中堅社員レベル、4級が新社会人・学生レベルと言われている。
    • 社会人向けの試験だけあって、3級でも難易度は結構高い。
  4. 1級は論述問題もあって、非常に合格難易度が高い。
    • 1級の合格率は10%を下回る。かなりの難関だ。
    • 1級受験者のうち論述問題以外に合格した人は準1級に認定される。
  5. 高校レベルの数学・統計学の知識が要求される問題がある。
  6. 受験者は製造業の関係者や理工系の学生が多いが、百貨店やホテルなどのサービス業や文系の学生の受験者も時々いる。

診療報酬請求事務能力認定試験

  1. 医療事務の資格の中で唯一の公的資格(国家資格ではない)。厚生労働省の認定資格である。
    • これ以外の医療事務の資格は全て民間資格。
  2. 合格率は30%くらいで、医療事務の資格の中では最難関にあたる。
    • 実務経験者から見ても難しい試験であるともっぱらの噂。
    • というかむしろ他が合格率が高すぎる。
  3. 主に医療事務系の短大生や専門学校生が受験するが、学生でこれに合格できたらそこそこ優秀。
    • 最近では医療経営・医療情報系の大学生の受験者もいる他、医療事務の最難関資格というだけあって実務経験者も受けに来る。
  4. 医科部門または歯科部門を選択して受験する。
  5. この試験の合格者に対して資格手当を支給する病院も多い。

秘書技能検定試験

  1. 数あるビジネス系検定の中でも日商簿記検定と並んで知名度、人気が高い。
  2. 秘書検定という名前ではあるが、実際には全ての社会人に必要な一般常識やビジネスマナーなどについて問われる試験である。
  3. 受験者は女性が多いが、ときどき男性もいる。
  4. 試験は筆記と面接が課される。
  5. レベルは1級、準1級、2級、3級がある。
  6. 文部科学省のお墨付きである。
  7. 人気が高い資格ではあるが、正直これだけだと転職活動ではさほど有利にはならない。日商簿記やTOEIC、ITパスポートなどと組み合わせると良いかも。
    • 高卒の新卒の就職なら準1級以上に合格していれば結構強いが、大卒者が秘書検定を履歴書に書いてもインパクトは薄い。
  8. 合格率は1級でも30%程度であり、英検や日商簿記など他の検定試験と比べると難易度はやや低めである。

統計検定

  1. その名の通り、統計学に特化した公的検定試験である。
  2. 内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省、厚生労働省が後援しているらしい。
  3. 1級、準1級、2級、3級、4級の他、統計調査士、専門統計調査士なんてのもある。
  4. 2級でも大学レベルの知識が要求されるため、難易度はかなり高い。
    • 統計検定2級は数学検定準1級(高校3年生レベル)より難しいと言われている。
  5. イメージキャラクターは「とうけいあかり」ちゃん。看護師をモチーフとした女の子のキャラクターである。
    • フローレンス・ナイチンゲールが看護師というだけでなく統計学者の肩書きを持っていたことが由来である。

その他の検定

日本漢字能力検定

  1. 通称「漢検」または「漢字検定」。
  2. 多分検定試験といったらほとんどの人が最初に思い付く試験だと思う。
  3. 京都の祇園に関連した博物館がある。
    • 毎年12月12日前後に清水寺で行われるイベントとも関係がある。
  4. 「Qさま!!」で最も名前がよく出る検定。

実用数学技能検定

  1. 通称「数検」または「数学検定」
  2. 漢検や英検と比べると地味な気がする。
    • 試験会場も上記2つと比べると遠いところに指定されることが多いし。
    • Chakuwikiのユーザーバベルにもないし...。
  3. チャート式でおなじみの出版社とは関係ないらしい。
    • 読みは似てるけど字が違う。
  4. 二部構成であり、1次が基礎。2次が文章題に分かれている。
    • 同日開催。1次試験の結果によらず2次試験も受ける。
    • 2次は電卓が使用できる。
  5. 検定系の試験としては珍しく、途中退出が可能。
  6. 理科の先生に受検を勧められたことがある。
  7. 高校までは学習指導要領にて内容が決まっているため、準1級までは一から知識をつけられる詳しい参考書(問題集ではない)があるのだが、大学はそれがなくなり範囲も広くなるため1級に関してはそういったものはほとんどない。
  8. 幼稚園児レベルが用意され「かず・かたち検定」と呼ばれている。こちらはシルバースターと高難易度のゴールドスターに分かれている。
  9. 合格率は10級(小学2年生相当)までは9割以上、6級(小学6年生相当)まででも8割以上となっている。しかしそこから急激に下がり、3級(中学3年生相当)で6割、そこから級を1つ上げるごとに10%ずつ減少し、1級(大学相当)では1割程度となる。
  10. 漢字検定・英語検定と同様、一番受験者が多いのは3級。高校受験で加点や推薦の対象となるためである。
  11. 個人受験(一般受験者)と団体受験(通常そこに所属する人のみ受験可能)に分かれているのが一般的だが、それに加え「提携会場受験」なるものがある。個人受験と異なり当日の運営を会場側に委託するため受験料が1,500円ほど安くなり、また実施日程も多い。

世界遺産検定

  1. 鈴木亮平が1級を取っているアレ。
  2. 意外と持っていると色々と役に立つ検定だったりする。
    • その証拠に、学校でポスターが貼ってあったり、大学生協で取り扱っていたりする。
  3. 受験料の一部はユネスコに寄付され世界遺産の保護に使われる。

パラオ検定

  1. パラオ共和国に関する知識を問う検定。こんなんあるんやね。
    • 公式サイトの情報によると「日本でのパラオの知識を広めるために一般財団法人 国際交流機構、一般社団法人 太平洋協会によって運営されている検定試験」とのこと。
  2. 1級から4級まである。
    • 1級から3級までは有料検定。4級は無料でWEB受験ができる。因みに合格すれば、きちんと合格証がメールでPDFで発行される。

その他の試験

高等学校卒業程度認定試験

  1. 高校を卒業していない人間が大学や専門学校への入学資格を得る、あるいは就職活動において高卒程度の認定を得るために受ける試験。
    • 既に高校を卒業している者はこの試験を受験すること自体ができない。
  2. 文部科学省が管轄する試験であり、一応国家試験に含まれる。
  3. 昔は大学入学資格検定(大検)と呼ばれていた。
  4. 受験資格が発生するのは16歳になってからである。原付免許と同じ。
    • また、合格しても資格の効力が発生するのは18歳になってからであり、一部の大学に存在する飛び入学制度の対象にはならない。
  5. 出題される問題は大学入試センター試験よりずっと簡単であり、ボーダーラインも(100点満点中)40~50点程度とだいぶハードルが低い。
    • しかしそれでも合格率は30%程度しかない。これは根本的に基礎学力が不足している(中学校の内容すら怪しい)受験者が多いことが理由である。
  6. 実用英検準2級以上の合格者は英語科目が、数学検定2級以上の合格者は数学科目が免除される。
    • 世界史B、日本史Bも、それぞれ歴史能力検定の対応する部門の2級以上合格で免除される。
  7. ある意味、普通に高校を卒業するより難しいと思う。出席日数や日頃の行いによる妥協が一切ないから。
    • 逆に言えば、高卒認定試験の合格者は、底辺高校の卒業生よりは学力は高そうだ。

採用試験

公務員試験

  1. 国家公務員の試験と地方公務員の試験で分かれているが、試験の出題内容はほぼ同じ。
  2. 高卒程度の試験と大卒程度の試験では内容が大きく変わる (大卒程度では専門試験が出題される) 。
    • 一般職募集しかない自治体だと、大卒者でも高卒程度の内容で受けられる。
      • そして二次(面接)は大卒者(見込み含む)だらけに。
      • 大卒者だと何も対策しなくても下手したらペーパーの一次「は」突破できるかも。
    • 就職氷河期には大卒が高卒と偽って試験を受けるケースが続出した。
  3. 高卒程度の試験は8月末から9月にかけての週末、特に日曜日を中心に行われることが多い。
    • 9月第3日曜日が一番多いと思う。
  4. 警察・消防・自衛隊の試験もいちおうここに含まれる。
    • 自衛隊はいろいろと特殊。

関連項目