- 夏の大敵。
- 大日本除蟲菊の非常に重要な資金源。
- ハエハエカカカ、30日30日一本ポーン。
- というか戦前まで蚊取り線香は日本の輸出品の一つであった。真珠湾攻撃後に当然輸入できなくなった米国は予防薬を急いで開発する羽目になった。南太平洋の島嶼戦には間に合ったが、副作用に悩まされる兵士も続出。
- 吸血害虫のイメージは強いが、一方でその口は「痛くない注射針」のモチーフにもなっている。
- 寛政の改革の頃は、もっともうるさい虫だったらしい。
- 夜も眠れないぐらい
- だから、江戸時代は「うるさい=夜蚊い」と書いていたらしい。
- 「五月の蝿(五月蝿い)」の「蝿」と同レベル。
- そもそも「蚊」の字自体が「ブン(=文)ブン」うるさい「虫」って意味らしい。
- 血を吸われるから、かゆいのではなく、かゆい成分をヒトの体内においていくのでかゆくなる。
- そこで、かゆい成分を分泌する器官を取り除いてみたところ、刺されるとものすごく痛かったそうな。
- 皮膚をムリヤリ口吻で突き破ると思っている人も多いだろうが、実際は鋸状の刃でギコギコと皮膚を切り裂き、裂け目に口吻を入れるらしい。
- かゆいのは、一種の麻酔成分のせいだったんですな。
- 血を吸うときに、血が固まらないようにする効果があるんだとか。
- 指を刺されると、痒いというか痛い。
- …うぅん………ぶぅぅん……ぅぅうん…
- 夜寝る前にこの音を聞くと絶望に襲われる。
- 扇風機を回すと寄ってこなくなる。
- 蚊の羽音は羽と空気が共振している音らしい。共振させないと蚊の筋力では飛べないんだとか。
- 刺すのはメスだけ。オスは刺さない。
- ちなみに触角がふさふさしてるのがオス。
- メスでも産卵の時期しか刺さないらしい。
- オスの羽音がすると産卵期のメスが逃げるらしい。理由はオスが再度交尾しようとするから。
- この性質を利用した蚊避けの装置があったが、「音が不快」とあまり売れなかったとか。
- たまに10センチくらいの巨大なやつが現れて人々を驚かせる(フィクションじゃないよ)。
- 二酸化炭素と熱に寄ってくる。
- ビールを飲んで雑魚寝していると刺される危険性大。
- アフリカの研究者がマラリア蚊を退治するための誘引物質を作った。出来たものは「蒸れた靴下の匂い」そっくりになったらしい。
- マレーシアではマラリア蚊のオスにガンマ線を当てて野に放つ「不妊放中」実験をしている。不妊化したオスの蚊がメスと交尾しても産まれた卵からは孵化しないので代を重ねるごとに個体数が減っていき、やがて絶滅するとのこと。
- 減らすコツはボウフラを成虫にさせないこと。ごく当たり前だが。
- 捨てられたタイヤの中に沸いてることがある。不法投棄だめ絶対。
- 植木鉢の皿に水をためておくと沸くことがある。
- 水鉢には金魚やメダカを入れておくとボウフラを食い殺してくれるのでおすすめ。ちゃんとカルキ抜きはしようね。
- ちなみに、蚊は水面に船みたいな形で卵を産む習性を持つらしい。
- 科学者がメスの蚊にロイヤルゼリーを吸わせたら、吸血しないでも産卵したらしい。
- 2010年の7・8月は暑過ぎてあまり見かけなかった。
- コンビニの中を飛んでいた蚊が自動ドアが開いても表に出て行かなかった。(店の中にUターンしたときは笑った)
- 2010年代末期から2020年代も同様。
- 蚊の吻(刺す口)を研究して、刺しても痛くない注射針を作った偉人が日本にいる。
- 蚊柱を構成しているのは蚊ではなくユスリカ。
- 別の生物なので刺したりはしない。というか蚊柱が全部蚊だったら怖い。
- マンガなどで蚊の大群に地を吸われミイラになる描写があるが、1匹の蚊が吸う血の量を考えると1000万匹以上の蚊に血を吸われないとミイラになったりはしない。
- 鵜と並んで日本で名前の一番短い生物らしい。
- 最近新しい虫除け剤が研究されている。なんでも蚊の触角の臭いを感じる細胞全部に隈なく働くので目標の方向も距離も分からなくなるらしい。
- 虫除け剤を忌避する人も多いが、蚊取り線香はタバコ100本分の喫煙に相当する煙を吸い込むため化学物質よりもからだに悪いし、火災のリスクも高い。虫除け剤のほうが蚊をよせつけないのには向いている。
- 熱帯の蚊は日本の数倍の強靭さを持つらしく、日本で一般的に使われている蚊取りを持ち込んだところで一度落ちても再び飛び上がるなど、効果は薄いとか。
- 蛹はオニボウフラと呼ぶ。
- 叩かれて 蚊を吐く昼の 木魚かな(夏目漱石)
- アマチュアボクシングの最軽量級。
- 爆撃機の編隊を誘導したり自ら爆撃したり戦闘したりダムを破壊したりと大活躍した。
- ある意味日本一のゲーム。
- 中にはマラリア・デング熱・黄熱病・日本脳炎・ウエストナイル熱などの伝染病を媒介するものもある。
- 人間がこれに対応した結果が鎌状赤血球である。引き換えに貧血類似の症状や短寿命を引き起こしたが。
- マラリアなどの件もあって、実は「最も人間に被害を与えている動物ランキング」の第1位にランクインしている。
- 夏によく見るのはヒトスジシマカ(脚が白黒縞模様のもの)だが、秋から冬だとイエカ(家屋内を好む全身茶色のもの)が多くなるような。
- 前者は吸血する対象がいない限り飛び続けるが、後者は壁や電子機器の画面などに留まる。叩こうとすると鋭敏に感知して逃げるが、何もしなければいつまでも動かない。電子機器の画面に留まった場合、力強く叩くと画面が割れるのでなかなか難しい。