ITパスポート試験
ITパスポート試験の噂
- ITパスポート試験は国家試験の中では比較的簡単な部類に入るが、それでも合格率は例年50%行くか行かないか程度。民間検定を含めた一般ユーザー向けのコンピュータの資格の中ではむしろ難易度が高い部類に入る。
- 特に高校生の合格率は40%を下回る。ビジネス系の問題で苦戦する子が多いため。
- まあ内容が浅いとはいえ、範囲は広いからね、、、、、
- 一般ユーザー側(事務職など)ならITパスポート程度でも十分評価対象になり得る。履歴書にも堂々と書ける。だがIT業界ではやや弱い資格。
- というかエンジニア志望の場合はITパスポートを履歴書に書いたらむしろマイナス評価になる可能性すらある。エンジニア志望なら最低でも基本情報技術者の資格が欲しいところ(本音は応用以上)。
- 情報検定(J検)の情報活用試験は1級でも合格率が50%以上、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)に至っては合格率80%だから、アマチュア向けのパソコンの資格としてはむしろ難関の部類に入る。
- ITパスポート試験のイメージキャラクターは「上峰亜衣」ちゃん。大手商社に勤務する女の子である。
- 一時期、ITパスポート試験の受験者に初音ミクのクリアファイルが配布されていたことがあった。
- ITパスポート試験は国家資格としては初めて、CBT方式(会場のパソコン上で受験するタイプの試験)に移行した試験として有名。
- ペーパー試験だった頃に比べて受験のチャンスが増えた反面、他の区分の午前科目のような過去問の使い回しが無くなったために難易度はむしろ上昇したとも言われている。
- 現在は基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験もCBTに移行している。
- このためその日のうちに結果がわかる。
- 体が不自由な受験者向けに、年2回のペーパー試験も残してある。
- 昔はこの試験区分は無く、代わりに一般ユーザー向けの区分として初級システムアドミニストレータ試験(初級シスアド)なんてのもあった。ただし初級シスアドは午前と午後の2部構成であり、合格率も30%程度しかないため、ITパスポートよりは難易度が高かったと言われている。
- ちなみに本来のシステムアドミニストレータは「システムの運用管理の責任者」という意味であり、ユーザーを指す言葉ではない。
- パソコンの操作スキルを証明する資格としては使えないため、アピールするためにはMOSなどと一緒に取得することが推奨される。
- 一般ユーザー向けの試験だけあって技術系の問題の難易度は控えめ。むしろストラテジが鬼門。
- ストラテジに限れば基本情報の午前よりもiパスの方が難しいという意見も多い。
- ストラテジ系はテキストや過去問が役に立たない問題が目立つ。学生だとテクノロジ系で点数を稼ぐのが攻略法になるかと思う。
- 文系の大学生ならば、自動車の運転免許やTOEIC、日商簿記検定などと並び取っておきたい資格の一つである。
- 勿論、文系でもエンジニア志望の場合は基本情報技術者(FE)の資格が欲しいところ。
- ここに合格できれば基本情報技術者試験で4割程度得点できるとか。つまり、ここで勉強したことが使えるということである。
- 合格するだけならそれほど難しくないが、高得点を狙うのはかなり大変である。この試験で9割以上得点するのは、高度試験のうちどれか1個の区分に合格するより大変といわれている。
- 時々、一度iパスに合格しているにもかかわらず、満点(1000点)合格を狙って何度もiパスを受験する人がいるらしい。
- この試験で7割5分以上得点すると、ITコーディネータという資格試験の科目免除が使える。
- 意外にもIT企業勤務の人間よりも、そうでない人間の方が合格率が高い。
- これは非IT系の人間はちゃんと勉強してから受験する場合が多いため。逆にIT系の人間はノー勉で特攻して撃沈するケースが多いものと思われる。
- 採点方法が少し特殊である(項目応答理論)。問題数は全部で100問、満点は1000点だが、単純に1問あたりの配点が10点というわけではない。
- ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野それぞれ足切りがあるため、どれかが極端に苦手だと、総合得点がボーダーラインを超えていても不合格になってしまう。
- 問題数が多い割には制限時間はたった120分しかない。大学入試センター試験の悪夢を思い出す人も多いのではないだろうか。
- 採点されないダミー問題が8問出題される。したがって、実際に評価対象になるのは92問である。
- 分野別の内訳はストラテジ系が35問、マネジメント系が20問、テクノロジ系が45問という感じである。
- 基本情報の午前に比べてストラテジとマネジメントの出題比率が高い。このため学生より社会人に有利である。
- 希望する試験会場に空席さえあれば、前日の午前中までは予約することができる。試験も毎月実施される上に時間帯まで指定できるので受験しやすい。
- 上述のようにイメージキャラクターがいたり、この試験だけ独立したサイトを持っているなど、オリジナル要素が強い。
- 試験の略号はIPで、英語名称はInformation Technology Passport Examinationである。
- とはいえ、公式がiパスという略称を使っているため、IPを使う人は少ない。
- 2016年(平成28年)2月までは最後の12問が「中問」と称して4問ずつ同一テーマを扱い、かつストラテジ・マネジメント・テクノロジーの3分野の知識が問われる総合問題となっていた。幅広い知識が要求されるため、特に学生にとっては難易度の高い問題だったと言われている。
- 中問は2016年(平成28年)3月から出題されなくなった。
- パソコン初心者にとっては(覚えることが多いという意味で)このレベルでも十分難しい試験だと思う。
- しかしちゃんと勉強すれば合格を狙える試験であるのも事実ではある。
- 一般的に3大都市圏(関東、東海、近畿)で合格率が高く、逆に地方では低いと言われている。
- 試験会場は各都道府県に最低1箇所はある。
- しばしばIT業界の原付免許と呼ばれることがある。(あくまでIT業界では)持っていてもほぼ使えないという意味で…。
- しばしばファイナンシャルプランナー(FP)と並んで「持っていても役に立たない国家資格」の代表格と呼ばれることがあるが、これはあくまで「(社会人の転職活動では)役に立たない」という意味である。新卒者の就職活動ではまあまま役に立つ。
- そもそもITパスポートはプロのエンジニアを目指す人のための資格ではない。社会人でも自己啓発としてITの基礎知識を身に付けるという目的で受験するなら、大いに役に立つ試験である。
- 情報処理技術者試験で唯一、小渕優子元経済産業大臣の名前が載った合格証書が発行されたことのある試験区分である。しかも期間も短いためかなりの激レアであった。
- 受験者個人の得意(または不得意)な分野にもよるが、合格に必要な勉強量は日商簿記検定3級と同じくらいであると言われている。
- 敢えて言うなら、ITに苦手意識があるならiパスが、経済関係に苦手意識があるなら簿記3級の方が難しいと思う。