関西風うどん

  1. 東京資本のメディアでたまに登場する「けつねうどん」、ましてや「けつねうろん」などと言うことはほぼ無い。
    • ある天然温泉ではロビーの食券販売機に堂々と"けつねうどん"と書いてある。ちなみに、"うろん"は広島あたりの言葉かと思われる。
      • 500円。大阪での相場を無視している。
      • 「うろん」は河内弁という噂もある。
    • 思うのは勝手だが、高齢者の中には未だに言うのがいるぞ。
    • 台湾へは関西から伝わったのか、日本式うどんは烏龍麺(ウーロンミェン)という。中国では烏冬麺(ウードンミェン)。
  2. 「きつねそば」「たぬきうどん」は存在しない。
    • 「きつねうどん」=味付け薄揚げの乗ったうどん。
      • お湯みたいなだしに甘いあげさん、わいはけつねうろんゆうでぇ。
    • 「たぬきそば」=味付け薄揚げの乗ったそば。
      • つまり、大阪の「たぬきそば」=東京の「きつねそば」なのである。この違いを分かっていない東京人は多い。
    • 短縮して「きつね」「たぬき」だけでも良い。
      • これが正解。
    • 「赤いきつね」と「緑のたぬき」を見れば違いがわかるはず…。
      • 「緑のたぬき」はそばの上に天ぷらが乗っているが、こういうのは天ぷらそばであって「たぬき」ではない…
    • 食券型立ち食いうどん店で「きつねそば」と言うボタンがある場合でも、受け取ったおばちゃんは「たぬき」と復唱する。
    • もう「きつね」だけで味付け薄揚げのことを意味する。
      • 結果、いなり寿司のことを「きつね寿司」と呼ぶ。
    • 東京で言う所の「たぬき」(天かす(揚げ玉)入りの麺)は「ハイカラうどん・そば」と呼ぶ。
    • そもそも天かすは取り放題かトッピング済みが多い。
      • 天かすは文字通り天ぷらの揚げかすで、あえて凝った関東の「揚げ玉」の様なものはほとんど見かけない。
    • 「たぬきうどん」「きつねそば」という言葉が理解できない。
    • ちなみに、トッピングナシは「すうどん」(ネギ・かまぼこ・天かすぐらいは付く)。
    • 味付けしない刻んだ薄揚げを散らした「刻みうどん」という物も。
    • きつね・たぬきの文化的違いは永続するかと思われたが、昨今では関西でも「きつね(うどん・そば)」と「たぬき(うどん・そば)」の4種を表示する店が出来たりして、関西表記が危うくなりつつある。
      • 「たぬき」と書かず、「天かす」か「ハイカラ」と書くところが大半ではあるようだが。
    • これは間違い。京都人に聞いてみたらいい。京都の「たぬき」は大阪とは別のもので、蕎麦もうどんもある。「関西風うどん=大阪風うどん」なら、そのとおりだが。
  3. 「天ぷら」というと、大阪(西日本)では「海老天」の事を指すが、東京(東日本)では「かき揚げ」の事を指す。
    • したがって、東京の人は大阪の「天ぷらうどん」(東京で言う「海老天うどん」に該当)のあまりの値段の高さにびっくりする。
      • 「天ぷらうどん」で海老天が出てくる店は関西でも少数派じゃね?
    • 東京では「天ぷらそば」が一番の人気メニューだからな。
    • 違う違う。関東圏で「天ぷら」と言って「かき揚げ」が出てくるのはチープな立ち食い店がほとんど。街中の普通の蕎麦屋さんでは「天ぷら」ソバ・うどんに乗っかっているのは「えび天」。
    • 関西の立ち食いうどん屋で「天ぷらうどん」を頼むと、カップ麺に乗っているような既製の小エビ入り天ぷら(?)が乗って出てくることが多い。
      • つか、大阪企業の日清食品は、これを再現した食い物としてどん兵衛天ぷらそばを開発したんだろうな。
      • ちなみに、関西の立ち食いうどん屋で本物のかき揚げうどんを出してる店もあるにはあるが少数派。そもそもフライヤーのない店舗が多い。
  4. そもそも「そば」のオーダーが珍しい。
    • 「そば湯」を知らない人が多い。
      • そんなことはない。
    • そばを注文すると割高になる店がある。
      • 東日本ではそばとうどんで値段に格差をつけるなんて絶対にありえない。
      • 20年以上関西に住んでいるが、そんな店を見たことは無い。
    • そもそも西日本には「そば専門の店」自体があんまり無い。
      • ソバが食べたい時は迷う事も無く、うどん屋へと向かう。
    • 出石みたいなそば専門街もある。そば好きな人もいる。
    • 東京の駅の立ち食いスタンドには「そば・うどん」と書かれているが、大阪だと「うどん・そば」。
  5. つゆが薄い。
    • 色が薄いだけ。真っ黒な関東のおつゆの方がびっくりさせられる。飲む気しない。
    • 濃いそばつゆが主流の関東や東北の人が、関西の薄いうどんつゆを見ると拒絶反応を起こす。
      • インスタントのうどんも東と西でつゆの濃さが変えられている。
      • んな訳ない。下にもあるが、関東風より関西風が好きな関東人だって当然いる(byうどんのつゆは関西派の神奈川県民)
        • どん兵衛のE版W版の別は有名(北陸3県と近畿から西がW版)。尤も最近では首都圏でW版、関西圏でE版を扱うところも増えていると思われる。ネット通販ならば全国で両方入手可。
        • 一応W版地域とされる富山では通常金沢の問屋から仕入れるが、東部を中心に新潟や名古屋の問屋からE版を仕入れて売っている店もそれなりに多い。
    • 一般的にはつゆの濃度が変化するのは愛知・岐阜・富山の各県内とされる。
      • どっかのテレビ番組では、関ヶ原が境界だと言っていた。
      • 国道41号線説もある。これだと上記3県がきれいに分割される。
      • でも実際はグラデーションだったりする。確かなのは新潟・長野・静岡は(例外は多いが)濃くて、石川・福井・滋賀・三重は(一般には)薄いということ。
        • 関が原付近で買ったどん兵衛のパッケージ(の裏)に「関が原が拠点」と書いてあった気ガス。
        • 新潟の阿賀野川以南や静岡、長野の南信は濃口ベースではあるけど関東ほど濃くはなく甘めな味付けが多い。完全に関東風になるのは神奈川(例外あり)・山梨・長野中信及び北信・群馬・福島(檜枝岐村除く)・新潟阿賀野川が境界で、それより西は緩衝地帯となり石川・福井・滋賀・三重から関西風になる。
      • 金沢の白山そばは出汁が濃い。関西風に出会えるのは、敦賀の気比そばまで南下する必要がある。
      • 中部の混在3県では地域差だけでなく各家庭の差もありそう。実家のそば/うどんつゆは昆布を利かせた西日本風だ。理論的にはもっと濃くてしかるべきなのだが。
        • 個人的には微妙に天そば党だったりする。子供のころはもっとはっきりしていた。当時は完全なうどん圏に住んでいたはずなのだが・・・・・今は正直どちらでもいい。
      • さらに関西以西でも米子周辺出雲地方は例外的に関東風のつゆである。
      • 日本で一番つゆが濃いのは間違いなく北関東。北関東と比べると同じ関東風でも神奈川新潟ですら薄味になる。
    • 京浜急行品川駅下りホームの「えきめんや」(立ち食いそば屋)では、食券をカウンターに出す時注文すればつゆを関西風にしてくれる。羽田空港を利用する関西出身者が多いからサービスを開始したという噂。
      • ちなみに、どっちを選んでも味はイマイチ…
    • 一般に三重県は薄口と言われるが伊勢うどんの出汁は濃い。
    • そもそもうどんはつゆじゃなくてだし
      • そんな違いを述べられてもどうせつゆ程も知られていない事だし
  6. 上記のうどん・そばについては九州でもそんなかわらん気が・・・(by大阪在住九州人)。
    • そば・うどんの関係は東京vs大阪というよりも、東日本vs西日本といった方が正解。
    • 関東や東北などの東日本では「そば・濃いそばつゆ」が普通。
    • 関西や九州などの西日本では「うどん・薄いうどんつゆ」が普通。
      • そうはいうものの秋田の「稲庭うどん」や島根の「出雲そば」のように特に日本海側では入れ違いになっているところも多い。新潟の弥彦神社近くにも「関西風うどん」がある。
        • 「出雲そば」は、信濃(長野)の殿様(真田だったか)が出雲の殿様になったとき、どうしても蕎麦が食いたくて、蕎麦農家や職人を強引に信州から連れて行ったのが始まり。
          • 真田は出雲には行ってないはず。出石そばは仙石家が信州から転封時にソバ職人を連れて行ったもの。
          • 出雲にそばを伝えたのは松本からやってきた松平家。
      • 山梨から北関東にかけてもうどん系文化圏だったりする。
        • 山梨から北関東のうどん文化圏は、正確に言うと“うどん”文化圏ではなく、“ほうとう、すいとん”文化圏。要するに「小麦粉を錬って伸ばして茹でたもの」文化圏。そのひとつのバージョンとして、うどんがある。
        • それは大阪など粉ものとうどんをともに食す地域でも多かれ少なかれ同じこと。
      • 上記のような例外はあるが、基本的に東は「そば」、西は「うどん」。
        • そうとも限らない。むしろ東は「そば」「うどん」が並立。西は「うどん」優勢。
  7. 肉うどんのうどん抜きという食べ物がある。
    • 名は肉吸い。
    • 値段は普通のうどん並。さすがに悪いと思ったのか卵が入っている。
      • 考案者は花紀京さんでしたっけ?
        • 正解。
    • 私はこれだけのために何度か名古屋から食べに行きました。。一回閉まっていて泣いた。
    • 千日前の「千とせ」。吉本の社員・芸人誰もが愛すると言うが、他の店にもあるのか?
      • ないでしょう。芸人考案ということで有名になっているが、よく考えるとサギに等しい
    • 蕎麦屋の「天ぬき」とにてるなぁ。
    • 何とか抜きなんて個人的には使わない。「チャーシュー抜きのチャーシュー麺って普通のラーメンだろ?」と突っ込み入れてる奴が居るけどラーメンにもチャーシューが入ってる…。ラーメンなら3枚、チャーシュー麺なら5枚乗せられてるらしいけど情報が古いから…。
      • いや、「ぬき」とは、トッピングを抜くのではなくて、主材(うどんとか、そばとか、聞いたこと無いけど中華麺とか)を抜いた物の総称ですよ。
    • 肉吸は今や関西の飲み屋の〆メニューとしてチラホラ見かける。それどころか、セブン-イレブンでも関西限定で発売された。
  8. 静岡の某大学の学食では、「うどん」と「関西風うどん」があるが、「うどん」を選択している学生はほぼ皆無。学生は大半が首都圏か静岡の人間。
    • 某関西系企業の東京本社。社員食堂の「うどん」は「関東風」「関西風」が日ごとに交互に供される。
      • ある社員の弁…「オレ東京出身なんだけど、うどんはやっぱり関西だなぁと思うよ」
        • 関西風の薄色の出汁も好きだけど、慣れると関東風の濃い色の出汁も捨てがたい。
  9. 麺を結構柔らかくするので、うどんにコシを求める地域の人間に評価されにくい。
    • 博多出身のタモリはテレビで「うどんというのは柔らかい食い物で、腰なんかあったらダメだ」と言ってたな。大阪人の俺は20年ほど前、まだ讃岐うどんが東京でマイナーだった頃「讃岐うどん」の看板出してる店で食ったが、無理に特色出そうとして硬すぎて不味かったな。
      • そもそも関西では「うどん屋風邪薬」(壺井栄の『二十四の瞳」にも出て来る)。というがあって、うどん屋で風邪薬を販売していた。風邪引いた時は、おかゆ代わりに、柔らかいうどん食べることが関西人のデフォ。
  10. 最近は関西でも四国のうどんが増殖中。
    • 現在は混在状態になっている。しかし東日本の住民にはその違いがよく分からないらしい。
      • 「セルフなのが讃岐うどん、セルフじゃないのが関西風うどん」だと思っている人もいるとか。
        • 明らかに誤解されてるな。
  11. 「うどん、ごはん、おかず」のうどん定食が存在する。
    • お好み焼き定食と同じノリ。
    • メニューに「焼肉定食」や「とんかつ定食」等が存在するうどん屋もある。
      • 焼肉定食の場合、出て来るのは「ごはん、焼肉、サラダ、小さめの器に入ったうどん」。
  12. 「関西風うどん」とは言っても、関西だけで食べられている訳ではない。
    • 関西の周辺地域にも関西風うどん文化の地域が結構ある。
      • 四国の徳島も実は関西風のテイストが強い。
        • なので、徳島のうどん屋でうどんを頼んでも100%四国のうどんが出て来るとは限らない。
        • 逆に愛媛、特に南予地方まで来ると関西風でも讃岐風でもなく、むしろ九州のうどんに近い(甘口の出汁に柔らかい麺など)。一方、高知は色が薄めながらも鰹節主体の出汁で、関東のうどんの出汁との共通点もある。
  13. 大阪には異様に出来るのが早いそば屋があるらしい。
    関西にある駅そば。速いかどうかは?
    • そば処「さかもと」。大阪から東京まで3時間半で出前をしたという伝説がある。
      • 川崎市に同名のそば処がある。たぶん関係はない。
    • ちなみに店舗名から高速を謳っている駅そば屋もある。鉄道が高速ならそばも高速なのかは不明。
  14. うどんでも和そばでもない和風だしに中華めんの「黄そば」を出す店が結構ある。姫路駅の「えきそば」は有名だが。
    • 姫路駅だけに限らず、京阪神の大学の学生食堂でもこの手の黄そばを出すところは多い。
      • 高校(大阪南部)が中華麺でした。そば好きとしては許せん。
      • 大衆食堂でもたまに見かける。
      • イトメンがカップ麺で出したこともある。因みにイトメンの本社があるのはたつの市で、駅そばのある姫路市に近い。
  15. そもそもの大阪うどんと言えば、コシのない腰抜けうどん。今じゃ淘汰されつつある・・・。
  16. 関西人は鰹節の味しかしない不味い関西うどんが「関西以外でも好かれてる」と自覚の無い人が多い。
    • 鰹節以外に例えばさば節だったり、いりこもあるし、昆布もあれば、醤油もある。それらの組み合わせで味が成立している(これ以外に他のダシを取るところも当然ある)。例えばこういうこともあるたとえば伊賀で、昆布も使っている。
    • そもそも、鰹節だけってのは東日本型で、西日本型はさぬきも関西も昆布メインで鰹も入れるというのがデフォルトだった気がする。
      • 九州は薄口ながらもアゴ(トビウオ)と甘口の醤油を使うため、関西や讃岐の出汁の味とはまた異なる。
      • 東日本でも北海道や北東北(青森岩手秋田)では決して鰹節だけというわけでもなく、昆布も結構入れる(因みに昆布の本場は北海道から三陸海岸にかけての地域)。
    • 関西うどんの汁は美味い店のは美味いけど、不味い店のは不味い(鰹節以外の味がしないただの水状態)。
    • 頼んでもいない天カスがうどんに入ってると投げたくなってくる。太る原因になる天カスを勝手に入れるのなんて関西のうどん屋だけ。
  17. 大阪発祥のなか卯は「京風うどん」を名乗ってる。
  18. つゆばかり注目されるが、ネギも関東と関西で異なる。石川や神奈川以東は白ネギ、福井や静岡以西は青ネギが使われる。
  19. ここまで「かすうどん」の話題が出てこないのは驚いた。
  20. 静岡や岡山には、うどんとそばの「ハーフ&ハーフ」的なメニューが存在する。
    • 1つの丼にうどんとそば(あるいは中華麺)が入ったメニューを「ちゃんぽん」と呼ぶこともある。

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