ページ「経営コンサルタント」と「パソコン検定」の間の差分

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==経営コンサルタントの噂==
== 全般 ==
#顧客(クライアント)である企業の経営戦略についての基本的な方針や計画について助言したり、企業の課題を解決してあげる職業のこと。また、その人のこと。
#大きく分けて、パソコンの知識について問う学科タイプの試験と、アプリケーションソフトウェア(ワープロ、表計算など)の使い方について問う実技タイプの試験がある。
#*具体的には中長期経営計画から、事業ごとの戦略立案などである。
#*前者タイプの試験として有名なのは[[情報処理技術者試験]]やJ検など、後者タイプの試験として有名なのは[[Microsoft Office Specialist|MOS]]である。
#企業経営に関連する幅広い知識・知見だけで無く、顧客企業の業界や社会的なトレンド等の知識も必要である。
#*P検や日商PC検定のように、学科と実技の両方を課す試験もある。
#場合によっては人事、会計、法務、[[IT]]技術などの細分化された領域を担当することも。
#*学科試験といっても他分野のような筆記(ペーパー)試験ではなく、CBT(試験会場に設置されているパソコンを操作して解答する方式)を採用している試験も多い。
#*特にIT分野を専門とした経営コンサルタントを'''ITコンサルタント'''という。
#*[[情報処理技術者試験]]のようにパソコンの知識だけでなく、ビジネスの知識が要求されるものもある。
#企業の経営層がクライアントであり、経営視点に立って業務を進める。
#*プレゼンテーションソフトやメールソフト、データベース管理システムなどの実技試験もある。
#多様な業種、規模の企業に関わるのが特徴。
#日本[[商工会議所]](日商)ではキーボードを使ったタイピングの試験も実施している。初心者向けのキータッチ2000テストと、中・上級者向けのビジネスキーボード認定試験である。
#これになるために絶対必要という資格は特に無い。
#多くの試験では飛び級受験が認められているが、例えばP検1級のように既に下位の級(この場合はP検2級)に合格していることを前提条件として課している試験も一部存在する。
#*しかし[[資格試験/法学・経済・不動産系#中小企業診断士試験|中小企業診断士]]や[[社会保険労務士|社労士]]、技術士(経営工学部門)、[[行政書士]][[宅地建物取引士試験|宅建]]、経営学修士(MBA)、[[高度情報処理技術者試験#ITストラテジスト試験|ITストラテジスト]](システムアナリスト)、プロジェクトマネージャ、[[パソコン検定#ITコーディネータ試験|ITコーディネータ]]、経営士、[[ファイナンシャル・プランニング技能検定|FP1級]][[日商簿記検定|日商簿記1級]]などを持っている経営コンサルタントも多い。
#[[英語検定]]や[[簿記検定]]などと同様に、沢山の団体が主催しているが、どの団体の試験を受験すべきかはその人の目的に応じて変わってくる。
#**もっと取得難易度が上がるが[[税理士]][[公認会計士]]の資格を持っている経営コンサルタントもいる。
#*就職のため:[[情報処理技術者試験]]、日商PC検定、CS試験、MOSなど
#結構激務であり、企業や案件によっては契約期間内は睡眠時間を大幅に削ることもある。
#*大学推薦(AO)入試で有利だから:[[情報処理技術者試験]]、J検、P検、日商PC検定、全商情報処理検定、情報技術検定など
#*その代わり、契約期間が終わった後にまとまった休みを取れる場合が多い。
#*[[情報処理技術者試験]]への前哨戦として:J検、サーティファイ検定など
#企業の社長などの経営層が直接の顧客になるため、緊張感が高い仕事である。
#CBT方式だからか、意外と受験料が高額な試験が多くてビビる。
#自身の提案が顧客企業の経営を大きく左右するため、責任が非常に重大な仕事である。
#*MOSが代表例。P検や日商PC検定なども1級は万円単位する。
#*コンサルティングの費用は高額であり、万が一課題を解決できなかった場合は顧客企業にとっては大きな損失になってしまうため、プレッシャーが大きい。
#*学生は一応割引制度が使えるが…。
#必要なスキルは「経営学・経済学・法律の専門知識」「コミュニケーション能力(特にヒアリング、プレゼンテーション)」「論理的思考力」である。
#日商PC検定やMOS、P検のようにブランド力が高い試験もあるが、それ以外は正直、[[情報処理技術者試験]]の下位互換感が否めない…。
#時間や仕事内容が固定されているルーティンワークを好む人には向いていない職業の一つである。
#英語検定や[[簿記検定]]に比べて覚えることが少ない上に短期間で合格できる試験が多いため、所謂「資格マニア」の標的になりやすい。
#あまり勉強熱心でない人には向いていない職業である。
#*英語検定は得意・不得意が高校までの基礎学力に大きく左右されるため、大卒はともかく、高卒や専門卒の資格マニアはあまり手を出さない傾向がある。また、[[簿記検定]]も計算自体は単純で高度な数学力は要求されないものの、覚えるべき専門用語が多いために(比較的簡単な[[日商簿記検定]]3級ですら)苦戦する者が多い。
#*激務の合間の休日を勉強時間に充てるくらいの覚悟が無ければやっていけない…。
#*パソコン検定でも国家試験の類は難易度が高いため、[[情報処理技術者試験#ITパスポート試験|ITパスポート]]以外は資格マニアはあまり手を出さない。ITパスポートですら(初心者から見たら)覚えるべき用語はかなり多く、より上位の[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者]]はアルゴリズムやマクロの練習が、[[情報処理技術者試験#応用情報技術者試験|応用情報技術者]]は記述式の練習が必要だからである。
#ベンダー資格と呼ばれる、大手のIT企業が独自に認定しているエンジニア向けの資格制度も存在する。自社が開発した製品についての操作や管理のスキルを認定するために試験が実施されている。
#*国家試験よりも実務で役に立ちやすいのがメリットだが、反面、「受験料が高い」「バージョンが更新されると昔の資格が(履歴書に書けるという点以外では)ほぼ無価値になってしまう」など弱点も多い。
#**また、試験によっては日本語で受験できない(問題文が全て英語である)場合もある。
#*これに対し、特定の企業を贔屓せず、普遍的な知識やスキルを問う資格をベンダーニュートラルと言う。[[情報処理技術者試験]]もベンダーニュートラル資格の一種である。
#別にこのジャンルに限ったことではないが、国家試験(法律に基づいて実施される試験)、公的試験(中央省庁や商工会議所などの公的組織が認定している試験)、民間試験(民間の企業や法人が認定している試験)という分類が存在する。
#*民間試験は世界的に有名な大企業の認定試験から、日本国内でもほとんど知っている人がいないようなマイナーな団体が<del>自己満足で</del>実施している試験まで、程度は様々である。
#別にこのジャンルに限ったことではないが、更新制度がある資格もある。


==関連項目==
== 国家試験 ==
*[[ホラーワーク]]
#国の法律に基づいて実施されていることから、一般的には社会的評価は(公的試験や民間試験より)高いと言われている。
#*しかしこのジャンル(IT系)に限って言えば業務独占資格の類は(高校の情報の教員免許を除いて)一つも存在せず、また、世界的に有名な民間の国際資格も存在するため、一概にそうとも言い切れない部分も…。


{{IT系のお仕事}}
=== 情報処理技術者試験 ===
{{デフォルトソート:けいえいこんさるたんと}}
*[[情報処理技術者試験]]
[[Category:お仕事の人生]]
**[[ITパスポート試験]]
[[Category:経済]]
**[[基本情報技術者試験]]
**[[高度情報処理技術者試験]]
 
=== 技術士国家試験 ===
*[[資格試験/技術系#技術士試験|技術士国家試験]](情報工学部門)
 
== 公的試験 ==
#中央省庁や商工会議所の認定資格はここに分類される。
#間違っても準国家資格などと思ってはいけない。
#*民間資格に毛が生えた程度と考えるべし。
#**というか公的検定と民間検定の定義は結構曖昧です…。
#*ただしITコーディネータ(ITC)だけは社会的評価はなかなか高い。
 
=== 情報検定 ===
#通称「J検」。[[日本の省庁#文部科学省|文部科学省]]後援の情報処理に関する検定試験。
#情報活用試験、情報システム試験、情報デザイン試験の3つの部門がある。
#*情報活用試験と情報デザイン試験が主に一般ユーザー向け、情報システム試験は主にエンジニア向けの部門である。
#情報活用試験は1級でも難易度はあまり高くなく、[[ITパスポート試験]]と同じくらいである。
#*情報活用試験3級に至っては少しでもパソコンを操作したことのある人ならば一夜漬けでも合格できてしまうほど簡単である。
#IT系の専門学校や商業高校、工業高校の情報学科だと国家資格の[[基本情報技術者試験]]の前哨戦として情報システム試験を受験するところも多い。
#*ただし商業高校生向けの検定試験としては他にも全商情報処理検定ってのがあるし、工業高校生向けの情報技術検定ってのも別にあるから、専門学校以外ではあまりメジャーな試験とは言えない。
#ぶっちゃけ[[情報処理技術者試験]]の完全下位互換。履歴書に書いても就職・転職はさほど有利にはならない。あくまで国家資格の前哨戦のつもりで受験しよう。
#*IT系の専門学校ではJ検の受験が推奨されているし、文部科学省のお墨付きでもあるので知名度自体は高いのだが。
#昔は情報処理活用能力検定試験(旧J検)という名前だった。文部科学省認定の資格であり、公的な評価も今よりずっと高かった。
#*旧J検の1級は[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]よりも難易度が高かったと言われている。旧J検2級が今の情報システム試験に、旧J検準2級が今の情報活用試験1級に、旧J検3級が今の情報活用試験2級に相当する。
#*今のJ検はあくまで文部科学省「後援」の民間検定試験である。
#試験を実施しているのは職業教育・キャリア教育財団という一般財団法人である。
#*かつては財団法人専修学校教育振興会と呼ばれており、その名の通り、専門学校のための組織だった。
#*ちなみにこの団体はビジネス能力検定ジョブパス(B検)という試験も実施している。
#ITパスポートや基本情報、MOSなどと違ってマイナーな試験であるため、J検の参考書や問題集が置いてある書店はほとんど存在しない。
 
==== 情報活用試験 ====
#1級はしばしば[[情報処理技術者試験#ITパスポート試験|ITパスポート試験]](iパス)と同じくらいの難易度と言われるほどがあるが、出題範囲が狭いのでぶっちゃけiパスより簡単。合格率もiパスの方が低い。
#*しかし表計算ソフトの問題だけは情報活用試験1級の方が詳しい。
#ストラテジ(経営戦略や企業活動などのビジネス分野)やプロジェクトマネジメントの問題は2級には出題されるが、1級には出題されないので、時々、2級の方が難しいという人がいる。
#*しかし逆にネットワークやセキュリティの問題は明らかに1級の方が難しい。
#3級に合格すると日商PC検定の3級の知識科目が、2級および1級に合格すると日商PC検定の2級の知識科目が免除される。
#上にも書いたけど、この試験の3級はマジで簡単過ぎる…。パソコン検定全体で見ても最も簡単な部類だと思う…。
#*個人的には[[実用英語技能検定|英検]]3級よりも簡単に感じました。(冗談抜きで)
 
==== 情報システム試験 ====
#基本スキル、システムデザイン(SD)スキル、プログラミング(PG)スキルの3科目が用意されており、科目単位で受験することができる。
#*各科目ごとに合格証が存在するが、基本スキルとSDスキルに合格するとシステムエンジニア(SE)認定の称号が、基本スキルとPGスキルに合格するとプログラマ(PG)認定の称号が貰える。
#**認定証GETが目的の場合、科目合格制度は1年間有効だが、期限が切れてしまうと免除されなくなってしまう。
#問題の難易度自体は[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]の午後の部と同じくらいなのだが、基本情報は全ての出題範囲の内容をいっぺんに勉強しなければならないのに対し、情報システム試験は科目毎に対策ができるのでずっと対策しやすい。そのため基本情報の前哨戦としてはオススメである。
#*情報活用試験1級よりは難しい。
#*基本スキルでは主にプロジェクトマネジメント、ハードウェア、ソフトウェアの問題が出題される。
#*システムデザインスキルでは主にストラテジ、開発技術、ネットワーク、データベース、セキュリティが出題される。
#*プログラミングスキルでは「データ構造とアルゴリズム」「擬似言語」の他、選択問題としてプログラミングの問題もある。
#**選択問題はC言語、アセンブラ(CASL)、表計算ソフトのいずれかを選択する。表計算はマクロもある。
#基本スキルは他の科目に比べて制限時間が短い。基本スキルのみ60分。他の科目は90分である。
 
==== 情報デザイン試験 ====
#Webデザイナー向けの試験と謳われているが、実際に出題されるのは初心者レベルのデザイン、表現の内容である。
#初級と上級があるが、上級もそれほど難しくはない。
#2009年前期までは試験形式が今と異なっていた。かつては共通科目、ビジュアルデザイン、インタラクティブメディアデザイン、プレゼンテーションデザインの4科目が課されていた。このうち共通科目は必須だった。
 
=== 日商PC検定試験 ===
#[[日商簿記検定|簿記]]などで有名な[[商工会議所|日本商工会議所]]の認定試験。
#知識科目と実技科目があり、前者はITパスポート試験のようなコンピュータの基礎知識を問う試験、後者はMOSのように実際にパソコンを操作してスキルを測定する試験である。
#*実はJ検の情報活用試験の合格者は知識科目が免除になる特典がある。
#**ただし日商PC1級は対象外である。
#[[商工会議所]]主催なだけあって、パソコン検定の中では比較的ブランド力が高い。
#*難易度も結構高めの部類に入る。
#他のパソコン検定に比べて実務を意識した内容になっている。基本的な操作スキルを重視したMOSとの違いである。
 
=== キータッチ2000テスト ===
#日本[[商工会議所]]が実施する、初心者向けのタイピングの試験。
#試験時間は10分間で、その前に練習時間が5分間用意されている。
#試験問題には英字(ローマ字)、数字、記号が満遍なく含まれている。
#*ビジネスキーボードと異なり、変換機能は使わない。
#ビジネスキーボードと異なりミスによる減点はないため、途中でミスしてもタイピングの速さでカバーできればOK。
#普段かな入力を使用している人だと苦戦必至。
#TOEICと同様に合格、不合格の概念は無いが、2000文字全て打てれば'''ゴールドホルダー'''の称号が獲得できる。
#*ゴールドホルダーを獲得するためにはブラインドタッチができるようになる必要がある。
 
=== ビジネスキーボード認定試験 ===
#日本[[商工会議所]]が実施する、中・上級者向けのタイピングの試験。
#キータッチ2000と異なり、「日本語」「英語」「数字」の独立した3種目がある。それぞれ成績によってS・A・B・C・Dの5段階で評価される。
#日本語はIMEを使うので、ローマ字だけでなくかな入力も認められる。
#キータッチ2000と違って、ミスによる減点がある。
#*そのため、S評価を得るためには1回もミスしないことが必要になる。
#3種目全てでS評価を獲得すると、'''ビジネスキーボードマスター'''の称号が貰える。これはかなり難易度が高い。
 
=== 日商プログラミング検定 ===
#日本[[商工会議所]]が認定するプログラミングの試験。
#エキスパート、スタンダード、ベーシック、エントリーの4つの級がある。エキスパートが一番難しくて、エントリーが一番簡単。
#*敢えて言うなら、エキスパートが[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]と同じくらいの難易度かな。
#エントリー級では教育用言語であるScratchを用いた基礎的な思考力が問われる。
#ベーシック級では基本的なアルゴリズムの知識が問われる。
#エキスパート級とスタンダード級では[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]と同様に、受験者がプログラミング言語を選択する。
#*C言語、Java、VBA、Pythonから選択する。(Pythonは2020年秋から追加)
 
===PAT認定試験===
#昔はパソコン認定試験と言っていた。
#1級〜3級がある。
#*1級と2級の間に準1級がある。
 
=== コンピュータサービス技能評価試験 ===
#CS試験とも呼ばれる、厚生労働省認定のパソコン検定。特別民間法人中央職業能力開発協会(JAVADA)が試験を実施している。
#*ちなみにJAVADAはどちらかと言えば、ビジネス・キャリア検定試験の実施団体であることの方が有名かもしれない…。
#MOSに比べて受験料が安いことから、主に職業訓練施設の生徒が受験する。
#部門はワープロ、表計算、情報セキュリティの3種類がある。ワープロ部門と表計算部門は1級、2級、3級がある。
#*ワープロ部門と表計算部門は実技試験で、1級のみ筆記試験も課される。
#*情報セキュリティ部門は国家試験の[[情報処理技術者試験#情報セキュリティマネジメント試験|情報セキュリティマネジメント試験]]や情報処理安全確保支援士(セキュリティスペシャリスト)試験よりは難易度が低い。
#*合格者はそれぞれ「~級ワープロ技士」「~級表計算技士」「情報セキュリティ技士」と呼ばれる。
#*かつてはデータベース部門、オフィスドキュメント部門、PCドライビング部門もあったが、受験者の減少で廃止された。
 
=== 情報処理技術者能力認定試験 ===
#サーティファイという会社が実施している検定試験で、主にIT系の専門学校生が受験する。
#*このサーティファイという会社は、[[新潟]]や[[福島]]で専門学校を運営している[[新潟の学業#NSGの噂|NSGグループ]]の関連企業であり、この情報処理技術者能力認定試験の他にも、C言語プログラミング能力認定試験やJavaプログラミング能力認定試験、Excel表計算処理技能認定試験なども実施している。
#国家資格の[[情報処理技術者試験]]と紛らわしいため、サーティファイ情報処理検定と呼ばれて区別されている。
#1級、2級、3級がある。3級は4択問題のみ、2級以上は第一部と第二部がある。
#*第一部は4択問題、第二部は長文問題である。それぞれ[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]の午前と午後に近い形式である。
#**2級には科目合格制度があるが、1級にはない。1級は第一部と第二部を両方同時に合格する必要がある。
#2級の第一部に合格して講座を受講すると、修了試験に合格した後に、基本情報の午前の部が免除される特典がある。
#*だから2級は基本情報の前哨戦としてオススメである。
#1級の問題はしばしば基本情報より難しいと言われるが、だったら最初から基本情報に挑戦したほうが絶対お得である。1級は知名度が低いから。
 
=== C言語プログラミング能力認定試験 ===
#サーティファイが実施する、C言語のプログラミング検定。
#解答形式は1級とそれ以外(2級、3級)で大きく異なる。
#*2級以下はマークシート方式の筆記試験。
#*1級はパソコンを使用した実技試験であり、[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]の午後の部と異なり、実際にプログラムを作成する形式である。
#**はっきり言って、[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]にギリギリで合格する程度の実力では、サーティファイC言語1級には全く太刀打ちできない。
#資格自体の価値は高くないが、実践的なプログラミングスキルを身に付けるためには勉強しておいて損はない。
 
=== 情報技術検定 ===
#主に工業高校生が受ける情報処理の検定試験。
#*全国工業高等学校長協会という公益社団法人が主催している。
#**なお全工協会は他にもパソコン利用技術検定、計算技術検定、基礎製図検定、機械製図検定なども実施している。
#情報科や電子科の生徒が受けるイメージが強いが、最近では他の学科の生徒も受けるようになった。
#*情報技術基礎という科目を全ての学科で履修するようになったからである。
#1級、2級、3級がある。
#*2級以下は情報技術基礎の授業を真面目に受けていれば合格できるレベル。
#**プログラミングの問題はBASICまたはC言語のどちらかを選択して解答する。
#1級だけ飛び抜けて難しい。国家資格のITパスポート試験より難しく、[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]に並ぶレベルである。合格率だけ見るならむしろ基本情報より低いくらいである。
#*1級はハードウェアとプログラミングの2科目それぞれに足切りが定められている。
#**試験時間はハードウェア、プログラミングそれぞれ50分ずつであり、合計100分である。検定試験としては長丁場になる。
#***しかし基本情報の午後は150分なので、それに比べたらこれでもだいぶ短い。
#*しかしその割に知名度・社会的評価は低いので、この検定の1級に合格できる実力があるならそのまま基本情報を受けた方が良いと思う。
#1級で(200点満点中)190点以上取った者には、通常の合格証書の他に、特別表彰状と記念の楯が授与される。
#*これは一回の試験で各都道府県に1人いるかいないかくらいの栄誉である。
#ジュニアマイスター顕彰制度では、特別表彰者には20ポイントが、1級合格者には12ポイントが、2級合格者には4ポイントが、3級合格者には2ポイントが付与される。
#*ちなみに基本情報は20ポイント、ITパスポートは12ポイント。
 
===パソコン利用技術検定===
#情報技術検定と同じ全工協会の認定試験。
#3級はワープロ、2級は表計算、1級はデータベースが出題される。
 
=== 全商情報処理検定 ===
#商業高校生向けの試験だが、一般人も受験可能である。
#*この試験の主催者は全国商業高等学校協会という公益財団法人。簿記実務検定(全商簿記)などを実施している団体として有名で、この団体が実施しているパソコン検定は他にもビジネス文書検定がある。
#3級はビジネス情報部門のみ。2級および1級にはプログラミング部門もある。
#プログラミング部門はJavaまたはマクロ言語を選択して解答する。
#*2022年度からはマクロのみになる。
#*かつてはVB、COBOLもあった。
#ビジネス情報部門では表計算も課される。2級以上はさらにデータベースの問題もある。
 
=== CG-ARTS検定 ===
#一つの試験ではなく、画像情報教育振興(CG-ARTS)協会が実施している複数の検定試験の総称である。
#*マルチメディア検定、CGエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、CGクリエイター検定(ディジタル映像)、Webデザイナー検定の5種類がある。
#2005年前期までは画像情報技能検定という名前であり、それぞれマルチメディア部門、CG部門(今のCGエンジニア検定の前身)、画像処理部門に分かれていた。
#*CGクリエイター検定、Webデザイナー検定は2005年後期に新設されたものである。
#文部科学省「後援」の検定試験である。(2005年前期までは「認定」だった)
#2010年以降はそれぞれの検定試験にエキスパート級(旧2級)とベーシック級(旧3級)が設定されている。
#*旧試験における1級相当の試験は現在は実施されていない。
 
===ITコーディネータ試験===
#ITと企業経営の両方の知識を併せ持つ、IT戦略の専門家のための資格試験。
#*試験は特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が主催している。
#*また、'''ITコーディネーター'''という言葉自体が「IT戦略の専門家」を意味する場合もある。
#*略称は'''ITC'''(Information Technology Coordinator)。
#*この資格を持っている[[経営コンサルタント]]も多い。
#国家資格ではないが、経済産業省推進資格となっており、公的資格ではある。
#*ITスキル標準(ITSS)ではスキルレベル4相当([[高度情報処理技術者試験]]と同格)位置付けられており、基本情報技術者や応用情報技術者よりも格上という扱いである。
#*独占業務こそ無いものの、ITCの資格を持っていない者がITコーディネータを名乗ると、商標権の侵害と見做されてしまう場合があるため、事実上の名称独占資格である。
#ITC資格の認定のためには、「ITC試験の合格」と「ケース研修の受講・修了」の2つの条件を両方満たす必要がある。
#ITC試験では必須問題60問と選択問題40問が課される。解答形式は多肢選択式である。
#*特定の国家資格等を持っている人は、選択問題が免除される。
#**具体的には[[公認会計士]]、[[税理士]]、[[資格試験/法学・経済・不動産系#中小企業診断士試験|中小企業診断士]]、[[弁護士]]、[[弁理士]]、社会保険労務士、[[行政書士]]、高度情報処理技術者などである。
#**技術士の一部の部門(経営工学、情報工学、総合技術監理のいずれか)の有資格者も免除の対象になる。
#***技術士補はダメ。
#**ITパスポート試験で750点以上獲得して合格した人も選択問題が免除される。
#***通常合格(600点以上)ではダメ。
#**経営学修士(MBA)、経営学博士、技術経営修士(MOT)、技術経営学博士も対象資格である。
#**民間資格だと、プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)試験や日本[[商工会議所]]の販売士検定1級の合格者も選択問題免除の対象者に含まれる。
#***販売士は2級や3級ではダメ。
#ケース研修では集合研修6日間とeラーニングによる個人学習が課される。
#*かつては集合研修15日だった。
#有資格者の大部分は[[東京]]や[[神奈川]]などの首都圏在住者である。
#*また、性別で見れば男性が圧倒的に多く、女性は非常に少ない。
#日本国内向けのIT資格としては珍しく、更新が必要である。(これ以外だと情報処理安全確保支援士くらい?)
#*ITCでは毎年度の4月に更新が必要になる。
#**これは3月に資格を取得した場合でも例外ではない。
 
== 民間試験 ==
#並みの国家資格をも遥かに凌ぐ権威の高いものから、マイナーなものまで社会的評価は様々。
#前者は世界的に有名なベンダー企業の認定資格の上位級が多く、国際的にも(海外でも)通用する資格も含まれている。
 
=== ICTプロフィシエンシー検定試験 ===
#昔は「パソコン検定試験」が正式名称であったことから、今でもP検の愛称で知られている試験である。
#名前からは分かりにくいが、実は[[ベネッセコーポレーション|しまじろうで有名なあの会社]]の認定試験である。
#知識科目と実技科目がある。
#*問題内容はごく最低限のPC操作や用語、一般常識レベルのセキュリティ知識を問うものばかりであるが、稀に[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者]]や[[情報処理技術者試験#応用情報技術者試験|応用情報技術者]]などのプロレベルの資格を持っている人から見ても難しい問題や巧妙な引っ掛け問題も出題される。
#階級は1級、2級、準2級、3級、4級がある。
#*1級と2級は社会人向け、準2級と3級は高校生向け、4級は中学生向けという位置付けらしい。
#*1級は論述問題が課されるため、国家資格の[[情報処理技術者試験#ITパスポート試験|ITパスポート]]よりも難しいともっぱらの噂である。
#*2級までは飛び級受験が認められているが、1級は既に2級に合格している人しか受けられない。
#5級は公式サイト上で無料で受験できる。暇つぶしがてら受験してみてはいかがだろうか?
#*ただし5級は合格しても履歴書には書けません。
 
=== Microsoft Office Specialist ===
→[[Microsoft Office Specialist]]
 
=== VBAエキスパート ===
#[[マイクロソフト]]製品に搭載されたマクロ言語であるVisual Basic for Applicationsに関するプログラミング検定である。
#最も簡単なベーシックレベル、少し難しいスタンダードレベル、最上級のプロフェッショナルレベルがある。
#MOSのいずれかの科目の合格者は受験料が割引になる。
 
=== IC3 ===
#社会人として最低限必要なITリテラシーを持っていることを総合的に証明できる国際資格である。
#*ITで飯を食べていけるほどの高い専門的スキルを証明することはできないが、これを持っていれば最低限のITリテラシーを持っていることは証明できると言われている。
#「コンピューティング ファンダメンタルズ」「キー アプリケーションズ」「リビングオンライン」の3科目が課される。3科目すべてに合格することでIC3の資格が認定される。
#*「コンピューティング ファンダメンタルズ」ではハードウェアやソフトウェアなどの基本的なコンピュータシステムの知識が問われる。
#*「キー アプリケーションズ」では表計算やワープロ、プレゼンテーション、データベースなどの基本的なアプリケーションのスキルが問われる。
#**MOSのWord、Excel、PowerPointの3科目に合格した人は、「キー アプリケーションズ」が免除になる。
#*「リビングオンライン」ではインターネットやネットワークに関する知識や、情報モラルについて問われる。
#難易度はITパスポートより低いと言われている。というのもITパスポートと違って難しい経営学の用語を覚える必要がないため。
#MOSやVBAエキスパートと同じオデッセイコミュニケーションズの認定資格だが、別にマイクロソフト製品に特化した試験ではない。
 
=== ORACLE MASTER ===
#'''オラクルマスター'''と呼ばれる、データベースエンジニアのための資格。世界的に有名なベンダー企業であるオラクル社の認定資格である。
#ブロンズ(銅)、シルバー(銀)、ゴールド(金)、プラチナ(白金)の4つの階級がある。最も難易度が低いのはブロンズで、逆に最難関はプラチナである。
#[[情報処理技術者試験]]と違って飛び級が認められないため、必ず一番下のブロンズから順番に受験していく必要がある。
#[[高度情報処理技術者試験#データベーススペシャリスト試験|データベーススペシャリスト試験]]とは出題傾向が異なるため、[[高度情報処理技術者試験#データベーススペシャリスト試験|データベーススペシャリスト試験]]の合格者でもオラクル特有の対策をする必要がある。
#*勿論、オラクル特有のSQLも存在する。
#ゴールドまでは多肢選択式だが、最上級のプラチナは実技課題も存在する。
#*この実技課題は[[高度情報処理技術者試験#データベーススペシャリスト試験|データベーススペシャリスト試験]]より難しいともっぱらの噂だ。
#[[情報処理技術者試験]]に比べても陳腐化が早く、製品のバージョンが新しくなると昔に取った古い資格は(履歴書に書けること以外では)「ほぼ価値がない」と言われてしまうのが弱点だ。
#この資格に限らず、ベンダー資格全般に言えることだが、受験料が非常に高額であり、自腹で受験するのはかなりキツい。そのため、多くの人は会社で負担してもらっている。
 
=== Cisco技術者認定 ===
#世界的に有名なベンダー企業、シスコシステムズが認定する、ネットワークエンジニアのための資格。
#たくさんの区分があるが、特に有名なのはCCNA、CCNP、CCIEの3つである。
#*3つの中で比較的簡単なのがCCNAで、逆に最難関はCCIEである。
#CCNAでは主にネットワークの基礎的な問題と、シスコ製品特有のルータ、スイッチの設定コマンドなどが出題される。
#*一応CCNAの問題自体は[[情報処理技術者試験#基本情報技術者試験|基本情報技術者試験]]のネットワークの問題よりは難しいのだが、基本情報の午後にあるような複雑なアルゴリズムは出題されず、経営戦略や企業活動などのビジネス系の問題もない。
#最難関のCCIEは問題文が全て英語であり、8時間にも及ぶ実技課題が課されるため、難易度は[[高度情報処理技術者試験#ネットワークスペシャリスト試験|ネットワークスペシャリスト試験]]より遥かに高い。
#資格に有効期限があるのが弱点。
#*転職活動の際、日本だと経歴を重視する傾向があるが、海外の場合は資格重視であり、その人のスキルを資格所持で証明しているという事情がある。なので国際資格の場合、その人のスキルが最新の状態を保っていて今も通用する事を証明するのに有効期限が設けられている。だから必ずしも弱点とも言い切れない(日本と海外の認識の違いとも言える)。
#**日本企業の面接だと「あなたがこれまでネットワークエンジニアとして活動されてきた経歴と、これまで挑戦してきたことをお聞かせください」みたいな感じでダラダラと長い面接になるが、海外(特に米国)だと、資格を持っている時点でネットワークエンジニアの技量が認められている事になるので、わざわざそのことを面接で聞かなくて済むようになる。
#オラクルマスター同様、こちらも受験料が高すぎる。
 
=== Linux Professional Institute Certification ===
#'''LPIC'''(エルピック)と呼ばれる、世界最大のLinuxエンジニアのための認定資格。
#*ネットワークエンジニア向けの国際資格としてはCisco認定資格と人気を二分する存在である。
#ベンダーニュートラル資格の一つ。
#受験料が高いのはベンダー資格と同じ。
#レベル1、レベル2、レベル3がある。
#*敢えて言うなら、レベル3が[[高度情報処理技術者試験#ネットワークスペシャリスト試験|ネットワークスペシャリスト試験]]と同じくらいの難易度と言われている。
 
=== .com Master ===
#NTTコミュニケーションズが認定する、ネットワークの資格。
#*別名、'''インターネット検定'''。
#初級レベルのベーシックと中上級者向けのアドバンスの2区分がある。
#*敢えて言うなら、ベーシックがITパスポート試験と同じくらい、アドバンスが[[情報処理技術者試験|基本〜応用情報技術者試験]]と同じくらいの難易度だと思う。
#アドバンスはシングルスターレベルの問題が50問(700点満点)、より難易度の高いダブルスターレベルの問題が20問(300点満点)出題される。(全70問、1000点満点)
#*シングルスターレベルの問題で420点以上取れば'''シングルスター認定'''、さらに1000点満点中700点以上取れば'''ダブルスター認定'''となる。
#**ただし分野別の足切りに引っ掛からないことが条件となる。
#この資格もベンダーニュートラルである。
#'''ドットコムマスター'''と読む。
 
== 関連項目 ==
*[[試験]]
*[[資格試験]]
*[[資格試験/技術系]]
*[[情報処理技術者試験]]
 
== 外部リンク ==
*[http://jken.sgec.or.jp 情報検定ホームページ]
*[https://www.jcci.or.jp 日本商工会議所]
*[http://www.pken.com P検-ICTプロフィシエンシ―検定協会](協会公式サイト)
*[https://www.sikaku.gr.jp 株式会社サーティファイ]
*[https://www.odyssey-com.co.jp オデッセイ コミュニケーションズ]
*[http://www.oracle.com/jp/education/certification/index-172250-ja.html ORACLE MASTER 公式サイト]
* [https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications.html Cisco技術者認定]
 
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[[Category:IT]]
[[Category:IT]]

2021年11月26日 (金) 18:46時点における版

全般

  1. 大きく分けて、パソコンの知識について問う学科タイプの試験と、アプリケーションソフトウェア(ワープロ、表計算など)の使い方について問う実技タイプの試験がある。
    • 前者タイプの試験として有名なのは情報処理技術者試験やJ検など、後者タイプの試験として有名なのはMOSである。
    • P検や日商PC検定のように、学科と実技の両方を課す試験もある。
    • 学科試験といっても他分野のような筆記(ペーパー)試験ではなく、CBT(試験会場に設置されているパソコンを操作して解答する方式)を採用している試験も多い。
    • 情報処理技術者試験のようにパソコンの知識だけでなく、ビジネスの知識が要求されるものもある。
    • プレゼンテーションソフトやメールソフト、データベース管理システムなどの実技試験もある。
  2. 日本商工会議所(日商)ではキーボードを使ったタイピングの試験も実施している。初心者向けのキータッチ2000テストと、中・上級者向けのビジネスキーボード認定試験である。
  3. 多くの試験では飛び級受験が認められているが、例えばP検1級のように既に下位の級(この場合はP検2級)に合格していることを前提条件として課している試験も一部存在する。
  4. 英語検定簿記検定などと同様に、沢山の団体が主催しているが、どの団体の試験を受験すべきかはその人の目的に応じて変わってくる。
  5. CBT方式だからか、意外と受験料が高額な試験が多くてビビる。
    • MOSが代表例。P検や日商PC検定なども1級は万円単位する。
    • 学生は一応割引制度が使えるが…。
  6. 日商PC検定やMOS、P検のようにブランド力が高い試験もあるが、それ以外は正直、情報処理技術者試験の下位互換感が否めない…。
  7. 英語検定や簿記検定に比べて覚えることが少ない上に短期間で合格できる試験が多いため、所謂「資格マニア」の標的になりやすい。
    • 英語検定は得意・不得意が高校までの基礎学力に大きく左右されるため、大卒はともかく、高卒や専門卒の資格マニアはあまり手を出さない傾向がある。また、簿記検定も計算自体は単純で高度な数学力は要求されないものの、覚えるべき専門用語が多いために(比較的簡単な日商簿記検定3級ですら)苦戦する者が多い。
    • パソコン検定でも国家試験の類は難易度が高いため、ITパスポート以外は資格マニアはあまり手を出さない。ITパスポートですら(初心者から見たら)覚えるべき用語はかなり多く、より上位の基本情報技術者はアルゴリズムやマクロの練習が、応用情報技術者は記述式の練習が必要だからである。
  8. ベンダー資格と呼ばれる、大手のIT企業が独自に認定しているエンジニア向けの資格制度も存在する。自社が開発した製品についての操作や管理のスキルを認定するために試験が実施されている。
    • 国家試験よりも実務で役に立ちやすいのがメリットだが、反面、「受験料が高い」「バージョンが更新されると昔の資格が(履歴書に書けるという点以外では)ほぼ無価値になってしまう」など弱点も多い。
      • また、試験によっては日本語で受験できない(問題文が全て英語である)場合もある。
    • これに対し、特定の企業を贔屓せず、普遍的な知識やスキルを問う資格をベンダーニュートラルと言う。情報処理技術者試験もベンダーニュートラル資格の一種である。
  9. 別にこのジャンルに限ったことではないが、国家試験(法律に基づいて実施される試験)、公的試験(中央省庁や商工会議所などの公的組織が認定している試験)、民間試験(民間の企業や法人が認定している試験)という分類が存在する。
    • 民間試験は世界的に有名な大企業の認定試験から、日本国内でもほとんど知っている人がいないようなマイナーな団体が自己満足で実施している試験まで、程度は様々である。
  10. 別にこのジャンルに限ったことではないが、更新制度がある資格もある。

国家試験

  1. 国の法律に基づいて実施されていることから、一般的には社会的評価は(公的試験や民間試験より)高いと言われている。
    • しかしこのジャンル(IT系)に限って言えば業務独占資格の類は(高校の情報の教員免許を除いて)一つも存在せず、また、世界的に有名な民間の国際資格も存在するため、一概にそうとも言い切れない部分も…。

情報処理技術者試験

技術士国家試験

公的試験

  1. 中央省庁や商工会議所の認定資格はここに分類される。
  2. 間違っても準国家資格などと思ってはいけない。
    • 民間資格に毛が生えた程度と考えるべし。
      • というか公的検定と民間検定の定義は結構曖昧です…。
    • ただしITコーディネータ(ITC)だけは社会的評価はなかなか高い。

情報検定

  1. 通称「J検」。文部科学省後援の情報処理に関する検定試験。
  2. 情報活用試験、情報システム試験、情報デザイン試験の3つの部門がある。
    • 情報活用試験と情報デザイン試験が主に一般ユーザー向け、情報システム試験は主にエンジニア向けの部門である。
  3. 情報活用試験は1級でも難易度はあまり高くなく、ITパスポート試験と同じくらいである。
    • 情報活用試験3級に至っては少しでもパソコンを操作したことのある人ならば一夜漬けでも合格できてしまうほど簡単である。
  4. IT系の専門学校や商業高校、工業高校の情報学科だと国家資格の基本情報技術者試験の前哨戦として情報システム試験を受験するところも多い。
    • ただし商業高校生向けの検定試験としては他にも全商情報処理検定ってのがあるし、工業高校生向けの情報技術検定ってのも別にあるから、専門学校以外ではあまりメジャーな試験とは言えない。
  5. ぶっちゃけ情報処理技術者試験の完全下位互換。履歴書に書いても就職・転職はさほど有利にはならない。あくまで国家資格の前哨戦のつもりで受験しよう。
    • IT系の専門学校ではJ検の受験が推奨されているし、文部科学省のお墨付きでもあるので知名度自体は高いのだが。
  6. 昔は情報処理活用能力検定試験(旧J検)という名前だった。文部科学省認定の資格であり、公的な評価も今よりずっと高かった。
    • 旧J検の1級は基本情報技術者試験よりも難易度が高かったと言われている。旧J検2級が今の情報システム試験に、旧J検準2級が今の情報活用試験1級に、旧J検3級が今の情報活用試験2級に相当する。
    • 今のJ検はあくまで文部科学省「後援」の民間検定試験である。
  7. 試験を実施しているのは職業教育・キャリア教育財団という一般財団法人である。
    • かつては財団法人専修学校教育振興会と呼ばれており、その名の通り、専門学校のための組織だった。
    • ちなみにこの団体はビジネス能力検定ジョブパス(B検)という試験も実施している。
  8. ITパスポートや基本情報、MOSなどと違ってマイナーな試験であるため、J検の参考書や問題集が置いてある書店はほとんど存在しない。

情報活用試験

  1. 1級はしばしばITパスポート試験(iパス)と同じくらいの難易度と言われるほどがあるが、出題範囲が狭いのでぶっちゃけiパスより簡単。合格率もiパスの方が低い。
    • しかし表計算ソフトの問題だけは情報活用試験1級の方が詳しい。
  2. ストラテジ(経営戦略や企業活動などのビジネス分野)やプロジェクトマネジメントの問題は2級には出題されるが、1級には出題されないので、時々、2級の方が難しいという人がいる。
    • しかし逆にネットワークやセキュリティの問題は明らかに1級の方が難しい。
  3. 3級に合格すると日商PC検定の3級の知識科目が、2級および1級に合格すると日商PC検定の2級の知識科目が免除される。
  4. 上にも書いたけど、この試験の3級はマジで簡単過ぎる…。パソコン検定全体で見ても最も簡単な部類だと思う…。
    • 個人的には英検3級よりも簡単に感じました。(冗談抜きで)

情報システム試験

  1. 基本スキル、システムデザイン(SD)スキル、プログラミング(PG)スキルの3科目が用意されており、科目単位で受験することができる。
    • 各科目ごとに合格証が存在するが、基本スキルとSDスキルに合格するとシステムエンジニア(SE)認定の称号が、基本スキルとPGスキルに合格するとプログラマ(PG)認定の称号が貰える。
      • 認定証GETが目的の場合、科目合格制度は1年間有効だが、期限が切れてしまうと免除されなくなってしまう。
  2. 問題の難易度自体は基本情報技術者試験の午後の部と同じくらいなのだが、基本情報は全ての出題範囲の内容をいっぺんに勉強しなければならないのに対し、情報システム試験は科目毎に対策ができるのでずっと対策しやすい。そのため基本情報の前哨戦としてはオススメである。
    • 情報活用試験1級よりは難しい。
    • 基本スキルでは主にプロジェクトマネジメント、ハードウェア、ソフトウェアの問題が出題される。
    • システムデザインスキルでは主にストラテジ、開発技術、ネットワーク、データベース、セキュリティが出題される。
    • プログラミングスキルでは「データ構造とアルゴリズム」「擬似言語」の他、選択問題としてプログラミングの問題もある。
      • 選択問題はC言語、アセンブラ(CASL)、表計算ソフトのいずれかを選択する。表計算はマクロもある。
  3. 基本スキルは他の科目に比べて制限時間が短い。基本スキルのみ60分。他の科目は90分である。

情報デザイン試験

  1. Webデザイナー向けの試験と謳われているが、実際に出題されるのは初心者レベルのデザイン、表現の内容である。
  2. 初級と上級があるが、上級もそれほど難しくはない。
  3. 2009年前期までは試験形式が今と異なっていた。かつては共通科目、ビジュアルデザイン、インタラクティブメディアデザイン、プレゼンテーションデザインの4科目が課されていた。このうち共通科目は必須だった。

日商PC検定試験

  1. 簿記などで有名な日本商工会議所の認定試験。
  2. 知識科目と実技科目があり、前者はITパスポート試験のようなコンピュータの基礎知識を問う試験、後者はMOSのように実際にパソコンを操作してスキルを測定する試験である。
    • 実はJ検の情報活用試験の合格者は知識科目が免除になる特典がある。
      • ただし日商PC1級は対象外である。
  3. 商工会議所主催なだけあって、パソコン検定の中では比較的ブランド力が高い。
    • 難易度も結構高めの部類に入る。
  4. 他のパソコン検定に比べて実務を意識した内容になっている。基本的な操作スキルを重視したMOSとの違いである。

キータッチ2000テスト

  1. 日本商工会議所が実施する、初心者向けのタイピングの試験。
  2. 試験時間は10分間で、その前に練習時間が5分間用意されている。
  3. 試験問題には英字(ローマ字)、数字、記号が満遍なく含まれている。
    • ビジネスキーボードと異なり、変換機能は使わない。
  4. ビジネスキーボードと異なりミスによる減点はないため、途中でミスしてもタイピングの速さでカバーできればOK。
  5. 普段かな入力を使用している人だと苦戦必至。
  6. TOEICと同様に合格、不合格の概念は無いが、2000文字全て打てればゴールドホルダーの称号が獲得できる。
    • ゴールドホルダーを獲得するためにはブラインドタッチができるようになる必要がある。

ビジネスキーボード認定試験

  1. 日本商工会議所が実施する、中・上級者向けのタイピングの試験。
  2. キータッチ2000と異なり、「日本語」「英語」「数字」の独立した3種目がある。それぞれ成績によってS・A・B・C・Dの5段階で評価される。
  3. 日本語はIMEを使うので、ローマ字だけでなくかな入力も認められる。
  4. キータッチ2000と違って、ミスによる減点がある。
    • そのため、S評価を得るためには1回もミスしないことが必要になる。
  5. 3種目全てでS評価を獲得すると、ビジネスキーボードマスターの称号が貰える。これはかなり難易度が高い。

日商プログラミング検定

  1. 日本商工会議所が認定するプログラミングの試験。
  2. エキスパート、スタンダード、ベーシック、エントリーの4つの級がある。エキスパートが一番難しくて、エントリーが一番簡単。
  3. エントリー級では教育用言語であるScratchを用いた基礎的な思考力が問われる。
  4. ベーシック級では基本的なアルゴリズムの知識が問われる。
  5. エキスパート級とスタンダード級では基本情報技術者試験と同様に、受験者がプログラミング言語を選択する。
    • C言語、Java、VBA、Pythonから選択する。(Pythonは2020年秋から追加)

PAT認定試験

  1. 昔はパソコン認定試験と言っていた。
  2. 1級〜3級がある。
    • 1級と2級の間に準1級がある。

コンピュータサービス技能評価試験

  1. CS試験とも呼ばれる、厚生労働省認定のパソコン検定。特別民間法人中央職業能力開発協会(JAVADA)が試験を実施している。
    • ちなみにJAVADAはどちらかと言えば、ビジネス・キャリア検定試験の実施団体であることの方が有名かもしれない…。
  2. MOSに比べて受験料が安いことから、主に職業訓練施設の生徒が受験する。
  3. 部門はワープロ、表計算、情報セキュリティの3種類がある。ワープロ部門と表計算部門は1級、2級、3級がある。
    • ワープロ部門と表計算部門は実技試験で、1級のみ筆記試験も課される。
    • 情報セキュリティ部門は国家試験の情報セキュリティマネジメント試験や情報処理安全確保支援士(セキュリティスペシャリスト)試験よりは難易度が低い。
    • 合格者はそれぞれ「~級ワープロ技士」「~級表計算技士」「情報セキュリティ技士」と呼ばれる。
    • かつてはデータベース部門、オフィスドキュメント部門、PCドライビング部門もあったが、受験者の減少で廃止された。

情報処理技術者能力認定試験

  1. サーティファイという会社が実施している検定試験で、主にIT系の専門学校生が受験する。
    • このサーティファイという会社は、新潟福島で専門学校を運営しているNSGグループの関連企業であり、この情報処理技術者能力認定試験の他にも、C言語プログラミング能力認定試験やJavaプログラミング能力認定試験、Excel表計算処理技能認定試験なども実施している。
  2. 国家資格の情報処理技術者試験と紛らわしいため、サーティファイ情報処理検定と呼ばれて区別されている。
  3. 1級、2級、3級がある。3級は4択問題のみ、2級以上は第一部と第二部がある。
    • 第一部は4択問題、第二部は長文問題である。それぞれ基本情報技術者試験の午前と午後に近い形式である。
      • 2級には科目合格制度があるが、1級にはない。1級は第一部と第二部を両方同時に合格する必要がある。
  4. 2級の第一部に合格して講座を受講すると、修了試験に合格した後に、基本情報の午前の部が免除される特典がある。
    • だから2級は基本情報の前哨戦としてオススメである。
  5. 1級の問題はしばしば基本情報より難しいと言われるが、だったら最初から基本情報に挑戦したほうが絶対お得である。1級は知名度が低いから。

C言語プログラミング能力認定試験

  1. サーティファイが実施する、C言語のプログラミング検定。
  2. 解答形式は1級とそれ以外(2級、3級)で大きく異なる。
    • 2級以下はマークシート方式の筆記試験。
    • 1級はパソコンを使用した実技試験であり、基本情報技術者試験の午後の部と異なり、実際にプログラムを作成する形式である。
      • はっきり言って、基本情報技術者試験にギリギリで合格する程度の実力では、サーティファイC言語1級には全く太刀打ちできない。
  3. 資格自体の価値は高くないが、実践的なプログラミングスキルを身に付けるためには勉強しておいて損はない。

情報技術検定

  1. 主に工業高校生が受ける情報処理の検定試験。
    • 全国工業高等学校長協会という公益社団法人が主催している。
      • なお全工協会は他にもパソコン利用技術検定、計算技術検定、基礎製図検定、機械製図検定なども実施している。
  2. 情報科や電子科の生徒が受けるイメージが強いが、最近では他の学科の生徒も受けるようになった。
    • 情報技術基礎という科目を全ての学科で履修するようになったからである。
  3. 1級、2級、3級がある。
    • 2級以下は情報技術基礎の授業を真面目に受けていれば合格できるレベル。
      • プログラミングの問題はBASICまたはC言語のどちらかを選択して解答する。
  4. 1級だけ飛び抜けて難しい。国家資格のITパスポート試験より難しく、基本情報技術者試験に並ぶレベルである。合格率だけ見るならむしろ基本情報より低いくらいである。
    • 1級はハードウェアとプログラミングの2科目それぞれに足切りが定められている。
      • 試験時間はハードウェア、プログラミングそれぞれ50分ずつであり、合計100分である。検定試験としては長丁場になる。
        • しかし基本情報の午後は150分なので、それに比べたらこれでもだいぶ短い。
    • しかしその割に知名度・社会的評価は低いので、この検定の1級に合格できる実力があるならそのまま基本情報を受けた方が良いと思う。
  5. 1級で(200点満点中)190点以上取った者には、通常の合格証書の他に、特別表彰状と記念の楯が授与される。
    • これは一回の試験で各都道府県に1人いるかいないかくらいの栄誉である。
  6. ジュニアマイスター顕彰制度では、特別表彰者には20ポイントが、1級合格者には12ポイントが、2級合格者には4ポイントが、3級合格者には2ポイントが付与される。
    • ちなみに基本情報は20ポイント、ITパスポートは12ポイント。

パソコン利用技術検定

  1. 情報技術検定と同じ全工協会の認定試験。
  2. 3級はワープロ、2級は表計算、1級はデータベースが出題される。

全商情報処理検定

  1. 商業高校生向けの試験だが、一般人も受験可能である。
    • この試験の主催者は全国商業高等学校協会という公益財団法人。簿記実務検定(全商簿記)などを実施している団体として有名で、この団体が実施しているパソコン検定は他にもビジネス文書検定がある。
  2. 3級はビジネス情報部門のみ。2級および1級にはプログラミング部門もある。
  3. プログラミング部門はJavaまたはマクロ言語を選択して解答する。
    • 2022年度からはマクロのみになる。
    • かつてはVB、COBOLもあった。
  4. ビジネス情報部門では表計算も課される。2級以上はさらにデータベースの問題もある。

CG-ARTS検定

  1. 一つの試験ではなく、画像情報教育振興(CG-ARTS)協会が実施している複数の検定試験の総称である。
    • マルチメディア検定、CGエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、CGクリエイター検定(ディジタル映像)、Webデザイナー検定の5種類がある。
  2. 2005年前期までは画像情報技能検定という名前であり、それぞれマルチメディア部門、CG部門(今のCGエンジニア検定の前身)、画像処理部門に分かれていた。
    • CGクリエイター検定、Webデザイナー検定は2005年後期に新設されたものである。
  3. 文部科学省「後援」の検定試験である。(2005年前期までは「認定」だった)
  4. 2010年以降はそれぞれの検定試験にエキスパート級(旧2級)とベーシック級(旧3級)が設定されている。
    • 旧試験における1級相当の試験は現在は実施されていない。

ITコーディネータ試験

  1. ITと企業経営の両方の知識を併せ持つ、IT戦略の専門家のための資格試験。
    • 試験は特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が主催している。
    • また、ITコーディネーターという言葉自体が「IT戦略の専門家」を意味する場合もある。
    • 略称はITC(Information Technology Coordinator)。
    • この資格を持っている経営コンサルタントも多い。
  2. 国家資格ではないが、経済産業省推進資格となっており、公的資格ではある。
    • ITスキル標準(ITSS)ではスキルレベル4相当(高度情報処理技術者試験と同格)位置付けられており、基本情報技術者や応用情報技術者よりも格上という扱いである。
    • 独占業務こそ無いものの、ITCの資格を持っていない者がITコーディネータを名乗ると、商標権の侵害と見做されてしまう場合があるため、事実上の名称独占資格である。
  3. ITC資格の認定のためには、「ITC試験の合格」と「ケース研修の受講・修了」の2つの条件を両方満たす必要がある。
  4. ITC試験では必須問題60問と選択問題40問が課される。解答形式は多肢選択式である。
    • 特定の国家資格等を持っている人は、選択問題が免除される。
      • 具体的には公認会計士税理士中小企業診断士弁護士弁理士、社会保険労務士、行政書士、高度情報処理技術者などである。
      • 技術士の一部の部門(経営工学、情報工学、総合技術監理のいずれか)の有資格者も免除の対象になる。
        • 技術士補はダメ。
      • ITパスポート試験で750点以上獲得して合格した人も選択問題が免除される。
        • 通常合格(600点以上)ではダメ。
      • 経営学修士(MBA)、経営学博士、技術経営修士(MOT)、技術経営学博士も対象資格である。
      • 民間資格だと、プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)試験や日本商工会議所の販売士検定1級の合格者も選択問題免除の対象者に含まれる。
        • 販売士は2級や3級ではダメ。
  5. ケース研修では集合研修6日間とeラーニングによる個人学習が課される。
    • かつては集合研修15日だった。
  6. 有資格者の大部分は東京神奈川などの首都圏在住者である。
    • また、性別で見れば男性が圧倒的に多く、女性は非常に少ない。
  7. 日本国内向けのIT資格としては珍しく、更新が必要である。(これ以外だと情報処理安全確保支援士くらい?)
    • ITCでは毎年度の4月に更新が必要になる。
      • これは3月に資格を取得した場合でも例外ではない。

民間試験

  1. 並みの国家資格をも遥かに凌ぐ権威の高いものから、マイナーなものまで社会的評価は様々。
  2. 前者は世界的に有名なベンダー企業の認定資格の上位級が多く、国際的にも(海外でも)通用する資格も含まれている。

ICTプロフィシエンシー検定試験

  1. 昔は「パソコン検定試験」が正式名称であったことから、今でもP検の愛称で知られている試験である。
  2. 名前からは分かりにくいが、実はしまじろうで有名なあの会社の認定試験である。
  3. 知識科目と実技科目がある。
    • 問題内容はごく最低限のPC操作や用語、一般常識レベルのセキュリティ知識を問うものばかりであるが、稀に基本情報技術者応用情報技術者などのプロレベルの資格を持っている人から見ても難しい問題や巧妙な引っ掛け問題も出題される。
  4. 階級は1級、2級、準2級、3級、4級がある。
    • 1級と2級は社会人向け、準2級と3級は高校生向け、4級は中学生向けという位置付けらしい。
    • 1級は論述問題が課されるため、国家資格のITパスポートよりも難しいともっぱらの噂である。
    • 2級までは飛び級受験が認められているが、1級は既に2級に合格している人しか受けられない。
  5. 5級は公式サイト上で無料で受験できる。暇つぶしがてら受験してみてはいかがだろうか?
    • ただし5級は合格しても履歴書には書けません。

Microsoft Office Specialist

Microsoft Office Specialist

VBAエキスパート

  1. マイクロソフト製品に搭載されたマクロ言語であるVisual Basic for Applicationsに関するプログラミング検定である。
  2. 最も簡単なベーシックレベル、少し難しいスタンダードレベル、最上級のプロフェッショナルレベルがある。
  3. MOSのいずれかの科目の合格者は受験料が割引になる。

IC3

  1. 社会人として最低限必要なITリテラシーを持っていることを総合的に証明できる国際資格である。
    • ITで飯を食べていけるほどの高い専門的スキルを証明することはできないが、これを持っていれば最低限のITリテラシーを持っていることは証明できると言われている。
  2. 「コンピューティング ファンダメンタルズ」「キー アプリケーションズ」「リビングオンライン」の3科目が課される。3科目すべてに合格することでIC3の資格が認定される。
    • 「コンピューティング ファンダメンタルズ」ではハードウェアやソフトウェアなどの基本的なコンピュータシステムの知識が問われる。
    • 「キー アプリケーションズ」では表計算やワープロ、プレゼンテーション、データベースなどの基本的なアプリケーションのスキルが問われる。
      • MOSのWord、Excel、PowerPointの3科目に合格した人は、「キー アプリケーションズ」が免除になる。
    • 「リビングオンライン」ではインターネットやネットワークに関する知識や、情報モラルについて問われる。
  3. 難易度はITパスポートより低いと言われている。というのもITパスポートと違って難しい経営学の用語を覚える必要がないため。
  4. MOSやVBAエキスパートと同じオデッセイコミュニケーションズの認定資格だが、別にマイクロソフト製品に特化した試験ではない。

ORACLE MASTER

  1. オラクルマスターと呼ばれる、データベースエンジニアのための資格。世界的に有名なベンダー企業であるオラクル社の認定資格である。
  2. ブロンズ(銅)、シルバー(銀)、ゴールド(金)、プラチナ(白金)の4つの階級がある。最も難易度が低いのはブロンズで、逆に最難関はプラチナである。
  3. 情報処理技術者試験と違って飛び級が認められないため、必ず一番下のブロンズから順番に受験していく必要がある。
  4. データベーススペシャリスト試験とは出題傾向が異なるため、データベーススペシャリスト試験の合格者でもオラクル特有の対策をする必要がある。
    • 勿論、オラクル特有のSQLも存在する。
  5. ゴールドまでは多肢選択式だが、最上級のプラチナは実技課題も存在する。
  6. 情報処理技術者試験に比べても陳腐化が早く、製品のバージョンが新しくなると昔に取った古い資格は(履歴書に書けること以外では)「ほぼ価値がない」と言われてしまうのが弱点だ。
  7. この資格に限らず、ベンダー資格全般に言えることだが、受験料が非常に高額であり、自腹で受験するのはかなりキツい。そのため、多くの人は会社で負担してもらっている。

Cisco技術者認定

  1. 世界的に有名なベンダー企業、シスコシステムズが認定する、ネットワークエンジニアのための資格。
  2. たくさんの区分があるが、特に有名なのはCCNA、CCNP、CCIEの3つである。
    • 3つの中で比較的簡単なのがCCNAで、逆に最難関はCCIEである。
  3. CCNAでは主にネットワークの基礎的な問題と、シスコ製品特有のルータ、スイッチの設定コマンドなどが出題される。
    • 一応CCNAの問題自体は基本情報技術者試験のネットワークの問題よりは難しいのだが、基本情報の午後にあるような複雑なアルゴリズムは出題されず、経営戦略や企業活動などのビジネス系の問題もない。
  4. 最難関のCCIEは問題文が全て英語であり、8時間にも及ぶ実技課題が課されるため、難易度はネットワークスペシャリスト試験より遥かに高い。
  5. 資格に有効期限があるのが弱点。
    • 転職活動の際、日本だと経歴を重視する傾向があるが、海外の場合は資格重視であり、その人のスキルを資格所持で証明しているという事情がある。なので国際資格の場合、その人のスキルが最新の状態を保っていて今も通用する事を証明するのに有効期限が設けられている。だから必ずしも弱点とも言い切れない(日本と海外の認識の違いとも言える)。
      • 日本企業の面接だと「あなたがこれまでネットワークエンジニアとして活動されてきた経歴と、これまで挑戦してきたことをお聞かせください」みたいな感じでダラダラと長い面接になるが、海外(特に米国)だと、資格を持っている時点でネットワークエンジニアの技量が認められている事になるので、わざわざそのことを面接で聞かなくて済むようになる。
  6. オラクルマスター同様、こちらも受験料が高すぎる。

Linux Professional Institute Certification

  1. LPIC(エルピック)と呼ばれる、世界最大のLinuxエンジニアのための認定資格。
    • ネットワークエンジニア向けの国際資格としてはCisco認定資格と人気を二分する存在である。
  2. ベンダーニュートラル資格の一つ。
  3. 受験料が高いのはベンダー資格と同じ。
  4. レベル1、レベル2、レベル3がある。

.com Master

  1. NTTコミュニケーションズが認定する、ネットワークの資格。
    • 別名、インターネット検定
  2. 初級レベルのベーシックと中上級者向けのアドバンスの2区分がある。
    • 敢えて言うなら、ベーシックがITパスポート試験と同じくらい、アドバンスが基本〜応用情報技術者試験と同じくらいの難易度だと思う。
  3. アドバンスはシングルスターレベルの問題が50問(700点満点)、より難易度の高いダブルスターレベルの問題が20問(300点満点)出題される。(全70問、1000点満点)
    • シングルスターレベルの問題で420点以上取ればシングルスター認定、さらに1000点満点中700点以上取ればダブルスター認定となる。
      • ただし分野別の足切りに引っ掛からないことが条件となる。
  4. この資格もベンダーニュートラルである。
  5. ドットコムマスターと読む。

関連項目

外部リンク

資格試験検定試験
資格試験 技術系 | 医療・福祉・衛生系 | 食品系 | 法学・経済・不動産系 | 交通系

電験 | 危険物取扱者 | 衛生管理者 | 宅建 | FP検定 | 司法試験 | 税理士試験
キャリコン | 管理栄養士 | 公認会計士 | 運転免許証(種類別)
証券外務員 | アクチュアリー | AFP・CFP

情報処理技術者試験(IPA) ITパスポート | セキュマネ | 基本(出題内容|分野別) | 応用 | 高度
簿記検定 日商簿記(社会的評価)
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英語検定 実用英検 | TOEIC
偽モノの特徴 偽情報処理技術者試験 | 偽日商簿記
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