基本情報技術者試験/分野別
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午後特有の分野
データ構造及びアルゴリズム
- 午前にも基礎理論の内容として数問程度出題されるが、午後では独立した大問として出題される。
- C言語をモチーフとした擬似言語が出題される。
- 記号としての▲・■の違いを身につけよう(前者は1回のみ判定し中身を実行・後者は何回も判定し条件が成り立つ間実行し続ける)。また後者では条件判定の位置がどこにあるか(先に判定してから実行するのか、先に中身を実行してからもう1回やるか判定するか)を判読できるようになろう。
- 苦手な人が多く、特に午後では配点も大きいため、この試験で一番の鬼門と言われることが多い。
- 2009年(平成21年)春から2019年(令和元年)秋までは(午後試験100点満点中)20点が割り当てられていたが、2020年(令和2年)度以降はさらに強化され、午後の4分の1(25点満点)を占めるように…。
- 一応2019年秋までは擬似言語が苦手でも他の問題で高得点を稼いで合格するという攻略法もあった(筆者はこの方法で合格しました)が、CBT化以降はこの方法が通用しにくくなっている…。
- 2009年(平成21年)春から2019年(令和元年)秋までは(午後試験100点満点中)20点が割り当てられていたが、2020年(令和2年)度以降はさらに強化され、午後の4分の1(25点満点)を占めるように…。
- 難関分野ではあるが、所詮マークシートの多肢選択式なので、適当に答えても1〜2問程度は正解できるはず。
- 勿論、ちゃんと練習して解けるようにするのが正しい攻略法である。
- 実は数学ができるかどうかはあまり重要ではなく、むしろ国語(現代文)が得意な人に有利な分野である。
- まあ擬似言語って言うくらいだし…。
- これ以外にも午後は全般的に問題文が長いので、重要なことを理解したり、それが何を意味するのかを理解しておく必要がある。
- 2009年(平成21年)10月の午後の擬似言語の問題(ニュートン法)の一部には欠陥があったらしく、この回のみ受験者全員に加点措置(その欠陥があった問題のみ全員正解扱い)が与えられた。
- そのため、その回の合格率は30%台になり、例年より高くなった。
- ちなみにこの問題の理屈をちゃんと理解するためには微分方程式や接線の知識が必要になるが、問題を解くだけなら数学の知識はそこまで要求されない。
- FEの午後では必須問題(しかも配点も大きい)だが、実は応用情報の午後ではこの分野は自由選択問題になっている。
- したがって、どうしても擬似言語が苦手という人はFEを飛ばしていきなり応用情報を受験するという攻略法もある。勿論、応用情報は他の分野の難易度がFEよりもかなり上がっている(応用の午後は記述式だからね)ことに留意する必要がある。
- ちなみに意外にも、応用の午後のアルゴリズムは構文自体はFE午後の擬似言語よりも単純らしい。(ただしFE午後はマークシート、応用午後は記述式なので解答の難易度は応用の方が高い)
- ベテランのプログラマーでも苦戦する問題がしばしば出題される。
ソフトウェア開発
- 所謂午後のプログラミングの問題で、受験者が好きな言語を1つ選んで解答する形式。
- 擬似言語同様、配点が大きいため、合否を大きく左右する重要な分野である。
- 配点は擬似言語と同じで2019年秋までは20点満点、2020年度以降は25点満点になった。
- 2008年(平成20年)秋までは各言語2問ずつ出題されていた。
- そのため、受験者によってそれぞれ別の言語にするか、同じ言語を2問連続で解くか分かれていた。
- また、2008年(平成20年)秋までは表計算が無かった。
- そのため、受験者によってそれぞれ別の言語にするか、同じ言語を2問連続で解くか分かれていた。
- この試験の前身の第二種情報処理技術者試験ではALGOL、PL/I、FORTRANも出題されていた。
- 情報セキュリティスペシャリスト試験の午後にも(必須問題では無いが)セキュアプログラミングの問題がある。
- 言語はC++、Java、ECMAScriptのいずれかからランダムで出題される。FEと違って受験者が自分の好きな言語を選んで解く形式では無い。
- かつてはPerlが出題されたこともあった。
- これは実際にセキュアプログラミングの業務経験がある人向けの問題なので、未経験者は回避してOK。(FE午後と違って必須じゃないからね)
- 逆に言えば得意な人は積極的に選択すべき分野でもある。構文自体は意外にもFEより単純だから。(ただしFE午後はマークシート、セキスペの午後は記述式である点に留意すること)
- 言語はC++、Java、ECMAScriptのいずれかからランダムで出題される。FEと違って受験者が自分の好きな言語を選んで解く形式では無い。
C言語
- 高級言語の王様のような存在。
- システム記述に適している。
- プログラムの実行にはコンパイルが必要。
- JavaやPythonもC言語から派生している。
- アメリカのベル研究所において、オペレーティングシステムである UNIX を記述する目的で開発された。
- 現在でもOSやロボット、組み込みシステムの開発に使われることが多い。
- ちなみにベル研究所は現在はフィンランドのノキアという会社に買収された。
- 意外にも歴史は浅く、初めて出題されたのは1992年(平成4年)の秋試験である。
- 複雑なアルゴリズムが含まれる、思考力が試される問題が多い、初心者が理解しづらい内容であるポインタの要素が含まれている等の理由から、難易度は高い。
- そのため中〜上級者向けの言語と言われる。
- 鉄道模型の各車両をポインタとして扱うことで信号開通の指示を出す、という問題が出た。
- ちなみに実際の鉄道模型では、何もしなければ分岐器が開通していなくてもその直前で止まる(下手するとはみ出す)だけ、信号機も特に車両の動作に影響せず衝突は避けられないが、このように信号開通をプログラムすることで分岐器や信号の前で余裕をもって止めることができる。
Java
- 移植性が高く、プラットフォームを選ばない。様々なコンピュータの機種やOS上で実行可能なのが特長。
- 実行は中間コードコンパイル方式で行う。
- ただしこの言語が使われたソフトウェアは(C言語に比べて)動作が遅いと言われている。
- 業務システムやWebサービスに強いといわれている。
- この他、携帯電話、自動車、ブルーレイディスクプレイヤなどにも使われている。
- インドネシアのジャワ島が名前の由来。
- 構文はC言語に似ているが、オブジェクト指向が絡むのが特徴。
- 難易度は全言語の中でも最も高く、上級者向けである。
- 初めて出題されたのは2001年(平成13年)秋。
- JavaScriptは全くの別物である。
- 現在はオラクルが版権を持っている。
- サン・マイクロシステムズが開発した言語だったが、この会社がオラクルに吸収されたため。
Python
- 2020年(令和2年)度から基本情報の午後に出題されるようになったナウい言語。
- 今話題のモノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)、ビッグデータなどとの関わりが深い。
- 数学や統計学との関わりも深く、データサイエンティストにも人気がある。
- 今話題のモノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)、ビッグデータなどとの関わりが深い。
- (C言語やJavaに比べて)処理速度が遅いのが弱点。
- 習得難易度はC言語やJavaよりはやや低く、CASLや表計算よりは高いという感じ。
- 構文がC言語やJavaほど複雑では無いため、比較的初心者でも習得しやすいと言われている。
- しかしまだ新しい言語なので過去問から出題パターンを予想するのが難しい、参考書が結構高額など厄介な点も多い。やはり初心者はPythonに手を出すべきでは無い(あくまで基本情報の合格が最優先の場合)。
- 構文がC言語やJavaほど複雑では無いため、比較的初心者でも習得しやすいと言われている。
- オランダ人のプログラマー、グイド・ヴァンロッサム氏が生みの親である。
- 昔、「空飛ぶモンティ・パイソン」というイギリスのコメディ番組があったが、これが名前の由来である。
- ロゴマークはニシキヘビ。
- 名前がニシキヘビ科の学術名と同じであることが由来。
CASL
- 基本情報技術者試験専用に仕様策定された架空のアセンブラ言語。
- C言語やJavaなどの高級言語に比べて命令文が単純で覚えやすい。
- しばしば表計算と並んで初心者向けの言語と言われる。
- そもそも実在しない言語なので、仕様書は問題冊子にも含まれており、ある程度コンピュータを知っている人であればその場で仕様を理解し解答するという芸当も可能である。
- CASLと対応する架空の計算機をCOMETという。
- 2001年(平成13年)春に第二種情報処理技術者試験から基本情報技術者試験に名称変更された際に、CASLとCOMETの仕様も変わった。現在はそれぞれCASL ⅡとCOMET Ⅱが正式名称である。
- 前身はCAP-Xというアセンブラ言語。1985年(昭和60年)まで出題されていた。
- また、CAP-Xに対応する計算機をCOMP-Xと呼んでいた。
表計算ソフト
- 2009年(平成21年)春から基本情報の午後の言語に追加された。
- あくまで国家試験なので、オリジナルのソフトウェアである。
- というのは建前で、実際の機能はMicrosoft Excelとほぼ同じであり、マクロの構文もVBAに近い。
- プログラミング経験に乏しい初心者向けの言語である。
- そのためか、表計算でFEに合格した人をあまり評価しないエンジニアも多い。
- しかしマクロ機能がある点、問題文が長い点などもあり、超が付くほど簡単というわけでもない。表計算と言えどもちゃんと勉強しなければマトモに点数を稼ぐのは難しい。
- 多くのIT系専門学校では、学生に対してこれかCASLで解くようにと指導する。
- この言語の参考書はだいたいどこの書店でも売っており、入手しやすい。また、練習環境も用意しやすい(Microsoft Excelの他、Googleのスプレッドシートでも練習できる。)。
- セル範囲の表記方法は平成27年(2015年)度4月までは「〜」の記号を使っていたが、同年の10月から「:」に変更された。
- これにより、参照範囲の表記方法がExcelと同じになった。
- よく出るのが検索関連の関数(垂直照合・水平照合・照合検索など)。別のところに置いてある値・それと同行または同列にあるものを持ってくるというもの。
- 同様に、シートの一部分の中だけのセル番地指定ができる「表引き」という関数がある。
- 1回だけ式を書いて他のセルへコピーすることを想定しているため、行または列のどちらを固定するか($をつけるかどうか)が重要。
- マクロにはセル番地を指定する機能がある。特に重要なのがあるセル番地を基準とした相対指定機能。
- なお、検索系関数と違い、自分の行・列は0番目とすることに注意。
COBOL
- 1970年(昭和45年)度から2019年(令和元年)秋期まではCOBOLが出題されていました。
- 簿記や会計などの事務処理計算に適した言語。
- Common Business Oriented Language(共通事務処理用言語)の略。
- コンパイラ方式で実行する。
- 英語に近い構文を持つため、ソースコードは長くなるが、読みやすいのが特長。
- 第二種情報処理技術者試験が始まってからずっと出題され続けてきた言語だが、(他の言語に比べて)受験者数が少ないという理由から、2019年秋の試験を最後に廃止され、50年の歴史に幕を閉じた。
- しかし決してオワコンになったわけではなく、金融業界や行政サービスでは未だに需要がある。
- 新規開発こそ少ないものの、既存のシステムの保守運用のためには必要だからである。
- 商業高校生や文系の大学生(経済学部、経営学部、商学部など)だとCOBOLで解く人は割といたらしい。
- しかし決してオワコンになったわけではなく、金融業界や行政サービスでは未だに需要がある。
- COBOLをメインで使うエンジニアのことをコボラーという。
- 正直、COBOLを廃止したのは間違いだったと思う…。Pythonを追加したのは英断だけど。
テクノロジ系
- 「テータ構造とアルゴリズム」と「ソフトウェア開発」を除きます。
- 午前は半分以上(50問)がこの分野から出題される。
- Iパスでは約45%だったのだが、一気に6割以上へと増加。
- 2014年4月から「セキュリティ」が午後の必須問題に昇格した。
- 午後の選択問題は「ハードウェア・ソフトウェア」と「データベース」がオススメ。
- 「ネットワーク」と「ソフトウェア設計」は初心者には難易度が高め。
基礎理論
- 「基礎」という名前だが、確率論、統計学、数列、ベクトル、行列など高校数学の要素を含むため、人によってはむしろ他の分野より難しいと感じる場合もある。
- とはいえ所詮4択だし、大学受験の数学に比べたらだいぶ簡単。普通科高校の私立文系クラスや工業高校、商業高校の出身者でも少し練習すれば解けるレベルではある。
- FE午前の基礎理論の問題より大学入学共通テスト(旧・大学入試センター試験)の数学の問題の方が難しい。勿論、国公立大学の二次(個別)試験とは比較にならない。
- とはいえ所詮4択だし、大学受験の数学に比べたらだいぶ簡単。普通科高校の私立文系クラスや工業高校、商業高校の出身者でも少し練習すれば解けるレベルではある。
- 二進法、八進法、十六進法といったコンピュータの数値表現もここの範疇に含まれる。
- 10進数に直してから計算するのは効率が悪いので、2進数3桁を8進数、4桁を16進数に直接変換できるようにしておくのが望ましい。
- 進数変換は初心者だと慣れるまでに時間が掛かる分野である。が、これも公式を覚えれば対応できる。
- 午前の部(全80問)のうち、10問程度は基礎理論に関する問題であり、配点は結構大きい。
- 2008年秋まではこの分野はコンピュータ科学基礎と呼ばれていた。
ハードウェア
- 午前では数問程度、午後にも選択問題として登場する。
- 午後はハードウェアとソフトウェアのどちらか一方が出題されることが多く、特に2020年度以降は両方が出ることは無くなった。
- 比較的簡単な問題が多い。そのため午後の選択問題の中では人気がある。
- 有名なのは論理回路の問題と、A/D変換器を元にした温度モニタの問題。
- しかし時々、浮動小数点数の計算や機械語命令といった難しい問題も出ることがある。
- 有名なのは論理回路の問題と、A/D変換器を元にした温度モニタの問題。
ソフトウェア
- これも午後の選択問題の中では比較的簡単な方である。
- 基本的にハードウェアと同時に登場することは無い。
- プロセスに関する問題や、問題文を解答や図に落とし込む問題が多い。
- 逆に計算問題の出題頻度は比較的低い。
セキュリティ
- 2014年(平成26年)春からこの分野の出題が強化されている。
- 午前ではセキュリティに関する問題が10問程度出題されるようになり、配点が大きくなった。
- 午後は2014年春から擬似言語やソフトウェア開発と並び必修問題になり、さらに2020年度からは配点が大きくなり20点満点になったため、今まで以上に力を入れる必要がある分野になっている。
- 暗記要素がそれなりに強く、似たような用語が多くて混乱する人もいるかも。
- 特に暗号鍵方式、攻撃方法、セキュリティの三要素に関しては絶対に覚えておきたいポイントである。
- あと稀に計算問題も出る。(例:暗号やパスワードの長さ、セキュリティシステムを導入する際の費用など)
- ネットワークが得意な人ならこの分野も点数を稼ぎやすいと思う。
- 一応テクノロジ系の範疇なのだが、時々一般常識のような内容や法律に関する知識が問われることがある。
- とはいえ、同じスキルレベル2の情報セキュリティマネジメント試験ではマネジメント寄りのセキュリティの知識や技能が問われやすいのに対し、基本情報ではテクニカル寄りのセキュリティの知識や技能が問われやすい。
- 情報セキュリティスペシャリスト試験と異なり、セキュアプログラミングに関する内容は出題されない。
データベース
- 午前では数問程度、午後にも高確率で選択問題として登場する。
- SQL文に関する問題が多い。
- そのため、慣れるまでは結構難しく感じる。
- が、過去問の類似問題が出題されることが多く、また、応用情報やデータベーススペシャリスト試験のような難しい問題は出ないため、SQL文に慣れてしまえばむしろ点数の稼ぎどころになる。
- SQL文の問題にはパターンがある。構文を覚えてしまうと得点しやすい。ちなみにSQLにはIF文は無い(他のプログラミング言語との大きな違い)。
- そのため、慣れるまでは結構難しく感じる。
ネットワーク
- 午前では数問程度、午後にも高確率で選択問題として登場する。
- 擬似言語とソフトウェア開発を除けば、午後の選択問題の中では難しい部類に入る。
- 正直、この分野に関してはレベル的には応用情報と大差ない気がする…。
- 専門用語がセキュリティなどに比べても多く、また、計算問題が多いので時間が掛かる。
- 計算問題の程度は単純な四則演算程度で済むものから、桁数が多いものや単位の変換を伴うものまで様々である。
- セキュリティの要素を含んだ問題が出ることもある。
- ネットワークの問題自体の難易度はCCNAより簡単と言われている。
- しかしCCNAはあくまでネットワーク分野に限定された試験であり、基本情報と違って複雑なアルゴリズムやストラテジの問題が出題されないため、トータルで見た合格難易度は基本情報と同じくらいか、それより少し簡単くらいであると言われている。
- あまりなじみのない機器(プロキシサーバ・スイッチ類など)が複数出てくる。
ソフトウェア設計
- 午後は高確率で選択問題として出題される。
- 流れ図(フローチャート)やレコードに関する問題が多い。
- これも結構難易度が高い分野である。
- アルゴリズムが苦手だとこの分野も苦戦する可能性が高いかも…。
マネジメント系
- 午前では10問出題される。
- 午後の選択問題にも出題される場合がある。
- 午後は2019年秋までは必ず出題されていた(12点満点)が、2020年度以降はストラテジ系とマネジメント系のどちらか一方しか出題されないようになった(15点満点)。
- 2019年秋まではマネジメント系とストラテジ系で合わせて24点分も配点があったので文系の受験者でも点数を稼ぎやすかったのだが、2020年度以降は配点が大幅に小さくなったため、注意が必要。
- 午後は2019年秋までは必ず出題されていた(12点満点)が、2020年度以降はストラテジ系とマネジメント系のどちらか一方しか出題されないようになった(15点満点)。
- 文系の大学生(特に経済学部、経営学部、商学部)にとっては点数の稼ぎ所である。
- しかし午後はこれとストラテジはどちらか片方しか出題されない上に配点も小さいため、正直コスパは悪い。
- ちなみに応用情報の午後ではマネジメントの選択問題が3つも用意されており、その全てを選ぶこともできる。だから「FEは理系向け、応用情報は文系向け」と言われている。
- 応用情報の午後では、FEの午後にはない「システム監査」も出題される。
- ちなみに応用情報の午後ではマネジメントの選択問題が3つも用意されており、その全てを選ぶこともできる。だから「FEは理系向け、応用情報は文系向け」と言われている。
- しかし午後はこれとストラテジはどちらか片方しか出題されない上に配点も小さいため、正直コスパは悪い。
プロジェクトマネジメント
- 午後では計算問題が必ず出題される。
- 特に多いのが工数(必要人数、作業量)の計算である。
- しかし基礎理論やネットワークのような複雑なものではなく、単純な四則演算程度なので難易度は高くは無い。
- 時々グラフを読み解く問題が出題されることがある。
- 出題されやすいのがアローダイヤグラム。ある作業の内容と日程の流れを、矢印で順に追って表した図式のこと。特にクリティカルパス(プロジェクトの全工程を最短時間で完了するために重要な作業経路)は頻出。
- ちなみにITパスポート試験でもアローダイヤグラムの問題はよく出ますよ。
- 出題されやすいのがアローダイヤグラム。ある作業の内容と日程の流れを、矢印で順に追って表した図式のこと。特にクリティカルパス(プロジェクトの全工程を最短時間で完了するために重要な作業経路)は頻出。
- この分野に関しては、午前より午後の方が簡単な気がする。
- 午前では用語の意味を知らなければ解けない問題が少なく無いが、午後は用語の意味を知らなくても何となく解ける問題が結構ある。
サービスマネジメント
- 午前はともかく、午後は事前知識はあまり必要ではなく、国語力が試される問題になっていることが多い。
- 問題の難易度は正直低い。
- しかし問題文が長いため、時間は掛かる。
- サービスデスクにおける問合せ対応、磁気テープのデータ管理、個人情報の保護などが頻出テーマである。
ストラテジ系
- 経営戦略や企業活動、法務といったビジネスの知識が問われる分野である。
- 情報系の知識はあまり必要ない。
- ちなみにストラテジは戦略という意味。
- マネジメント系と同様に、文系の人と相性の良い分野である。
- エンジニアの場合、テクノロジ系とは違った意味で難しく感じることも多いかも…?
- 午前での配点が意外と大きく、20問(全体の4分の1)も出題される。
- そのため、人によっては午後より厄介に感じる場合もある。
- 昔からストラテジ系の問題は何問か出題されてはいたのだが、2009年春からこの分野からの出題数が大幅に増加した。
- でもテクノロジ系で48~50問正解できれば、ストラテジとマネジメントを完全に捨てることもできるんだよね…。(iパスと違って分野毎の足切り制度が無いため)
- 午後の選択問題にも出題される場合があるが、午後はマネジメント系とストラテジ系のどちらか片方しか出題されない上に、配点も15点満点と小さいので、あまり期待は出来ない。
- 2019年秋までは午後はマネジメント系とストラテジ系が両方出題され、それぞれ配点が12点分(合わせて24点満点)あったため、文系の人間にとっては稼ぎどころだったが…。
- マネジメント系と同様に、文系の大学生にとっては得点源である。
- FEの午後ではマネジメントとこれはどちらか片方しか出題されないが、応用情報の午後ではストラテジ(自由選択問題)が必ず出題される。
システム戦略
- 午後にこれが出た場合、国語力の勝負になる。
- 商品の在庫管理やシステムの改修費用の見積もりといった計算問題も出やすい。
- 頻度は低いがバブルチャート(市場分析で使われるグラフ)が出題されることがある。
経営戦略、企業と法務
- 工業簿記(原価計算)の知識が必要な問題が出ることが多い。
- 流石に日商簿記検定2級のそれよりは簡単なのだが、ITエンジニアはビジネスやお金の知識に乏しい人間が多いから、難しく感じてしまう人も多い。
- ビジネス用語がバンバン出てくる。
- ときにはアルファベットの略語で出てくることも。
- グラフの問題が出ることがある。
- 午後は国語力が必要。
関連項目
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